誰もがみんなコンサルタント

 コンサルタントのお仕事は、他人の問題解決のお手伝いをして報酬を
得ること。ちゃんと問題解決に貢献できるかどうかで真価がきまります。
コンサルタントは、「他人(依頼人)の仕事が上手くいくように必要な
貢献をして代価を得る」という商売。

 報酬を括弧に入れると、「問題解決のお手伝い」という仕事は、誰もが
やっていることです。
誰もがみんな「誰かにとってコンサルタント」が世の中ですね。

 「問題解決のお手伝い」に成功するには何が必要か?
一般原則みたいなものがありますし、さらに職業コンサルタントなら
それに自分自身の流儀ともいうべきものをもって仕事をしているはず、
どんなものがあるか知りたいと思いませんか?
これは人によってさまざまだと思いますが、商売である以上、これは
外せない、という条件もありますよね。

 さて、コンサルタントさんが首尾良く任務を全うするには、(有償
無償をを問わず)自分をコンサルタントとして処遇してくれる人に影響
を与えなければならない。
相手に影響を与えずに相手の「問題解決に貢献する」ことは出来ません
からね。
コンサルタントのお仕事は、「(要請により)問題解決に関して、顧客に
影響を与えること」です。

 そこで問題:人はどういう時に他人から影響を受けたいと思うか?
恒常業務としてのコンサルタントは、見込み客から“解決しなければ
ならない問題に関してこの人の影響を受けたい”を評価され、その実現に
向けて行動してもらわなければならない。
そのためには、見込み客に対して“自分が最適の相談相手”であることを
アピールし受容してもらうことが不可欠です。

 そのためには、“私はこういうコンサルタントです”という告知が
必要です。「見える・化」ですね。

 われわれが採用している「見える・化」は、
【われわれとつきあって満足した顧客の存在をアピールする】
ことを通じて行っています。

「最良の広告は満足した顧客の存在である」
マーケティング界隈では耳にたこができるほど聞かれる言葉
ですが、
満足した顧客の存在を「これから獲得したいお客」にどうしたら
首尾良く伝えられるか?
ビジネス=誰かの問題解決に貢献することを通じて自分の目的を
達成する、という仕事に就いている人には全員共通する課題、
コンサルタントも例外ではありません。

一番雇いたいコンサルタントは誰か?
売れすぎてとてもうちには来てくれそうないコンサルタント、
という笑い話もあります。笑えるかどうか分かりませんが。

 さて、誰もがみんなコンサルタント、コンサルタントさんの
言動を観察すると、「我以外皆我が師」参考になることが山ほど
あるかも知れません。「人の振り見て我が振り直せ」中には
こりゃだめだ、というケースに遭遇することも無きにしも非ず、
なにしろ、コンサルタントを分別するほど経験を積んでいる人は
少ないでしょうから。

ネットで評判を検索しようにも、どういうわけかほとんどヒット
しないのがコンサルタントというお仕事です。

ということでキリがありませんので、
「コンサルタントという商売」にあらためて興味のある方は
G・ワインズバーグ『コンサルタントの秘密』共立出版
そうか、そうだったのか!と思われるかどうか。

「アホにつける薬はあれへん」「かしこい薬の使い方、ご相談ください」

 販売促進と活性化を混同し、販売促進的来店・来街促進技法を商店街
活性化策と位置づけて取り組んでいる例は全国に山ほどあります。
“主流”であり、違う方向を目指しているところの方が圧倒的に少ない。

 小売業界における「販売促進」は、“繁盛店がやればそれなりに効果が
あるが、繁盛してない店だとやるだけ無駄" という鉄板的経験則があり
まして、古今東西、これを打ち破り、陳腐な店づくりをものともせず、
みごと“販売促進”一本道で繁盛店として返り咲いた、という例は無い
と思いますが、それともなんですか、活性化事業こと販売促進に勤しむ
皆さんは,そういう事例を見聞しているのか、はたまた、理論的にその
可能性を確認しているのか・・・。
いや、ただの省思考・慣行パターンの結実でしょう。

 さて、これまで幾度か当欄で取り上げている大阪商工会議所の
「商店街活性化三種の神器」ですが、言うまでも無くこれは販売促進
ですよね。
まちゼミ・一店逸品・百円商店街という販売促進技法を商店街活性化
を実現する・とっておきの方法であると普及に努めています。
三種の販促、いずれも商店街以外では見られない種類の販売促進手法
ですが、これらに共通していることは、取り組んでいるという話はよく
聞こえてきても、その結果街・個店が繁盛するようになった、という
話は無いということ。

 右から左に結果が出るものでは無い、という弁解じみた声もあります
が、裏を返せば“販売促進”なら速戦即決、本日ただいま、右から左に
効果が出ないと採用出来ません。
そういう意味で販売促進としてはアウトな三種、商店街以外では採用
されない理由は明白ですね。

 販売促進としては効果が無くて、採用されない“三種”を活性化に
使えばどうなるか?
どうにもなりません。止めたいがよそが続けてるのにうちだけ止める
のはちょっと、といった理由にならない理由で続けているという話も
仄聞します。

おっと、今日は大阪商工会議所さんの三種以外、別件の「活性化事業」
の紹介です。
「おもしろポスター」総選挙 大阪・阿倍野の文の里商店街

 なんですか、これまでの商店街ではお目にかかれないようなユニーク
なポスターを作って世間に配付 ー 興味を持った人が実物の店を冷や
かしに来る ー そのまま街のお得意さんになってもらおう、という
「物販機能以外の来街動機」をアピールし、来街=店前通行量を増やせ
ば街は繁盛するという、これまでわれわれが“そんなことが起こるはず
が無い”と批判してきた方向での取り組み、これで商店街がホントに
活性化するんだったらとっくの昔に繁盛しているはず、『中活法』とか
『地域商店街活性化法』などの出番は無くて済んだのではないか・・・。


 ポスターの制作は広告エージェントの若手がボランティアであたった
そうですが、出来映えからなんとなく「やけくそ感」が伝わってくるのは
当方の先入観のせいでしょうか。
ご承知のとおり、われわれが推進する「キラリ」ではポスター・ノボリは
一切撤去、テープの貼り跡まできれいに磨くことがお約束ですから。

 世間は結構面白がって“コンテスト”への投票が多く寄せられ,みごと
任意投票第一位になったのは、企画がスタートした後に閉店することに
なった漬物屋さんだった・・・とのこと。
いらぬお節介でしょうけど、“ものを売ってなんぼ”の商売人が,いくら
会議所の事業だからとはいえ、こういう事業にホイホイ乗っかっていくの
はどンなものでしょうかね。

全盛期から街を見おろしてきた各店の看板、もし心があればきっと泣いて
ますね。

 ちなみに、この記事のタイトルは企画に参加して大阪商工会議所流通
活性化委員長賞を受賞した阪和薬局さんのポスターのコピーだそうです。

商店街の基礎体力とは

“基礎体力”をGoogle・サイト内検索でチェックするとたくさん
ヒットします。
特に当社掲示板は、Googlebotが毎日巡回していますから、掲示板の
記事にヒットするものが多い。

 頻用している「基礎体力」ですが、あらためて定義しておきます。

基礎体力=問題解決に必要な一般的な能力のこと

そもそも問題解決とは?
「問題解決」は当社の一枚看板、まずこちらから説明しますと:
問題解決=
①主体にとって「プラスを増やす」、「マイナスを減らす」と
評価される状況を
②発見し、
③定義し、
④解決策を作り、
⑤取り組み、
⑥結果を評価する
というプロセスをいいます。
この①~⑥のプロセスを運用する能力の全体を当社では「基礎体力」
と呼んでいます。
“基礎”ですから、特殊な・限定された能力ではなく、どんな
問題解決にも必ず必要な基礎的・汎用的な能力です。

 基礎体力は「問題を解決する」という状況では、必ず呼び出され、
使われる「汎用能力」です。
「汎用能力」としての基礎体力についてはあらためて詳しく説明する
機会を作るとして、今日は商店街活性化に関する基礎体力について。

 「商店街活性化の基礎体力」とは:
「商店街活性化」という問題に取り組む・解決するために必要な
「基礎体力」のこと、ですね。
活性化=商業集積としての持続可能性の再構築という問題に取組、
これを実現していくためにはしかるべき能力(知識・技術・ノウハウ群)
が必要ですが、中でも「解決しやすいように問題を定義する」
という能力・技術を持っているかどうか、問題解決は問題の立て方
次第でどうにでもなりますから、こういうアタマの使い方が出来るか
どうかは、結果を大きく左右します。

 このあたり長くなるのでエイヤッと飛ばして。

 商店街に欠けている「基礎体力」は、
"行政が用意している各種活性化施策を活用し、商店街の活性化を事実
として実現して行くために必要な能力"です。
当社以外、誰も指摘していないと思いますが、補助事業単体を消費
する能力は持っているが、事業を活性化の実現に直結させる取組方を
工夫する、という能力が不足している。
あるいは、もっと基礎的な「活性化事業は、活性化を実現する方向で
内容を企画し、実践しなければならない"という基本中の基本が
分かっているのかどうか、という懸念もある。

 このあたりに不備があると、いくら豊富な支援事業が準備されて
いてもそれを活性化に実効ある取組として企画することが出来ない。
活性化事業に取り組み、事業は順調に終了したが、成果と呼べる
ような成果は残らなかった、はて、そもそも何を成果と規定して
取り組んだんだっけ、ということも少なくない。

 さらに。
一般に取り組まれている活性化事業では、商店街の各個店は事業の
結果を自店の成果に結びつける"基礎体力"を持っている、という
ことが暗黙の前提になっています。

 店前通行量を入店客~得意客にする技術(基礎体力)は持っているが、
店前通行量が少ないので発揮出来ない、通行量さえ復活すれば・・、
ということですね。

 ところが。
各個店、実際はそういう技術・能力は持っていないのではないか。
なぜそう思うか。
もし持っているとするなら、これまで数十年にわたって取り組んで
来た活性化事業の成果を自店の売上げと結びつけることが出来た
はずであり、問題はとっくに解決していたはず,と考えられるからですね。
通行量客に入店を誘い、買い物をしてもらい、得意客に変える、
というのは基礎体力だけではなく、その上にさらにとんでもない
「高等技術」を要します。もちろん、“高等技術”は基礎体力が
ないと修得することができません。

入店する予定の無い・店前を歩いている人が・店に気づいたとたん
入ってみたくなり・入ったら買い物したくなり・やみつきになった、
というところまで行かないと、店前通行量を増やしたら個店の売上
がアップし、その結果、買い物目的の来街者がさらに増え,街が賑
わっている、という情景を作り出すことは出来ません。

 商店街およびそこに立地する個店には、残念ながら提供されている
多種多様な支援・助成施策を活用して、個店~商店街の商売繁盛・
商業集積としての再構築を実現する仕事の推進に必要な能力(基礎
体力)が不足しています。
この事実を直視し、基礎体力の向上強化を図ることが出来るか否か
にこれからの商店街活性化事業の命運がかかっています。

 本来ならば、各種施策に着手する前に基礎体力を向上強化すべき
ところ、時間もお金も人材も限られているので、現状から「活性化
事業の推進を通じて基礎体力の向上強化を実現する」という取組方
を工夫しなければならない。

 今や商店街活性化を目的とする事業の合言葉は、個別事業の推進
を通じて「基礎体力の向上強化を図る」こと。
重ねて書きますが各種事業に取り組むにあたっては、事業本来の
目的を達成しながら、同時に参加者の基礎体力の向上強化も実現
する、という取組方を“脳みそに汗をかき・万難を排して”工夫
しなければならない。

 大店法以来40年にわたる取り組みの教訓・総括の第一項は、
商店街には基礎体力が不足しており、事業を計画するにあたっては、
①基礎体力が不足していても取り組むことができて、しかも
②確実に成果が得られる
③取り組みを通じて基礎体力の向上強化が実現する
という条件をもっていることが条件になります。
課題が分かれば問題は半分以上解決したも同然、しっかり汗を
かいてください。

 直面している「賑わい補助金」を活用した事業の企画では、
ぜひとも基礎体力の向上・強化が実現される組み立てを心がけ
ましょう。

活性化界隈で飛び交う“蒙昧語”

 われわれが取り組む商店街・中心市街地活性化の分野では、
多くの専門用語が用いられています。「専門用語」ですから、
中心市街地・商店街活性化について専門的に研究、指導支援
する学識経験者、技術者などの専門家によってきちんと定義
されたうえで流通しているかのように見えますが、実際は
そうではありません。

 クオールエイドは「蒙昧語」という言葉を発明しています。
蒙昧語とは:一見、専門用語のようにみえるが、本当はその
意味が定義されておらず、また関係者によってその使い方に
ついて合意が出来ていない疑似・専門用語のことです。

 さらに、恐ろしいことに関係者は、
①専門的な用語といえども定義せずに使ってよい、
という「常識」に基づいて行動し、
②その結果、ものごとがぐちゃぐちゃうになる心配は無い
と考えているのか、あるいはそもそも、
③「言葉の定義が必要」ということが理解されていない
のかも知れません。

 悪いことに「専門家」とか「学識経験者」などの肩書をもって
いる人が率先して使うので、“自分は知識が不足している”と
自覚している人は、“意味がよく分からないのは自分に知識が
不足しているから。使っている人はちゃんと意味・意義を理解
して使っているのだろう”と考えて、それらの言葉、言説を受け
入れ、そのうち、見よう見まねで自分も「専門用語」を用いて
論議に加わる・・。
自分でものごとを考える際も、自覚しないまま定義不明・意義
不明の「専門用語」を使って考える・・・。

 こういう議論、考えの結果として得られた「活性化策」に取り
組めば中心市街地は。街はどうなるのか?
恐るべし、疑似・専門用語。
疑似専門用語が飛び交う取組に疑問を持たない人が、定義されて
いない・疑似・専門用語に疑問を持ち、いつの日か“専門用語の
定義が必要だ”と思い至るときが来ると期待するのは無理。


 専門分野を問わず、そういう言葉がたくさんあるようで、最近
「論文ねつ造」で話題の理研・小保方博士の事件では、ねつ造を
批判された博士が、理研に対して「ねつ造」とはどういう意味で
使っているのか?と質問しています。
理研は「ねつ造」を定義しないまま、組織に所属する研究者の
業績を外部に対して“うちの研究者が発表した研究成果はねつ造
だった"と公表するというトンデモな組織だということですね。
(このことは小保方博士の理論(仮説)の性格とは無関係)

 論理的、客観的な作業が必須であるはずの科学業界がこの状況
ですから、他は推して知るべし、かも知れません。

 さて、はじめに述べたように、我が中心市街地・商店街活性化
分野では当然のことですが、さまざまな専門用語が飛び交います。
我が業界において、専門用語はそれぞれきちんと定義されている
でしょうか?

 皆さんは日々専門用語を駆使しながら関係各方面と協働して
問題解決に取り組み、また相互のコミュニケーションを実現して
いるわけですが、日頃無意識のうちに口をついて出る専門用語
の数々、ちゃんとその意味・意義を承知していますか?

 以下、専門用語を順不同、思いつくままに列挙してますので、
そのうちいくつ位その意味と意義を理解しているか、確かめて
みてください。
※ちなみに、
 ①意味:その言葉の定義、②意義:その言葉で表現されている
  事柄の重要性、と考えてください。

〇中心市街地活性化
〇商店街活性化
〇まちづくり
〇コミュニティ
〇にぎわい
〇ふれあい
〇通行量
〇回遊性
〇空き店舗活用
〇タウンマネジメント
〇テナントミックス
〇イベント
〇販売促進
〇チャレンジショップ
〇人づくり
〇リーダー育成
〇TMO
〇まちづくり会社
〇中心市街地活性化協議会
〇商業集積
〇立地移動
〇業種業態
〇計 画
〇戦 略
〇戦 術
〇集客力
〇景観整備
〇都市機能
〇経済活力
〇コンセプト
〇商業理論
〇計画論
〇一体的整備
〇全体的整備
〇循環型経済
〇ショッピングセンター
〇ショッピングモール
〇・・・・・・

 まだまだいくらでもありますが、このあたりまでにしておき
ましょう。

 如何ですか?
中心市街地・商店街活性分野で飛び交うこれらの専門用語、どれを
取っても定義されていないといって過言ではありません。
("定義が必要だ"という指摘も当社以外からはほとんど無い)

 「商店街活性化」についての論議において使用されている専門
用語が定義されておらず、その意味・意義が共有されないまま、
さももっともらしく行き交っているだけ、これが「活性化」が
始まって40年目、現在の状況です。

 本気で活性化に取り組みたい人、取り組まなければならない
立場にある人は、活性化=非常事態からの脱出を実現するには、
まず、言葉を巡るこの状況からの脱出を図らなければならない、
関係者が意思を疎通させるために使う言葉の意味・意義を共有
することは、目的達成に向けたイロハのイ、えらく遠回りのよう
に見えますが、この作業をサボって先を急いでもけして良い結果
は得られないと思います。

 なお、ご承知のとおり、当社はこの問題について、セミナー:
『商店街活性化への道』できちんと取り組んでいます。

※参考 当社が作成中の『用語事典』

いつまでもあると思うな・・・・


賑わい補助金。

見方によっては非常時から脱出―商店街活性化への跳躍板であり、
見方によっては平時の販売促進への大盤振る舞い。

どう理解し行動するかはそれぞれの商店街に委ねられています。

提供する側(国)の期待は明確であり、
*******************************************
商店街振興組合等が地域コミュニティの担い手として
実施する、継続的な集客促進、需要喚起、商店街の体質強化に
効果のある事業に要する経費を助成することにより、消費税の
税率引上げを見据えた恒常的な商店街の集客力及び販売力の向上
を図ることを目的とするものです
*******************************************

 期待されているのは、どう考えてもここに述べられているとおり、
従来のあり方からの脱却、非常事態からの脱出以外にないのですが、
では、補助金を活用する側がその趣旨を十分理解し、趣旨に則っとり、
期待されている成果が得られるような事業を企画運営出来るかといえば、
その答はこれまでの各種事業の取り組み方、事業終了後に残った成果、
蓄積されているはずの総括とノウハウを考えて見れば自明でしょう。

今回の補助金は「壮大な仮説―試行」と見ることが出来ます。

?果たして商店街は活性化出来るのか?
予算を十分用意して全国一斉に取り組ませてみよう、と。

 諸般の事情から、基本的な方針転換が無い限り、今回の規模・趣旨・
内容の補助金が今後も提供されることは無いのではないか。
もしそうならば、今回のチャンスをなんとしても活かして、非常時から
脱出しなければならない。
しかし、すぐ上で見たように、商店街には脱出に不可欠の基礎体力が
備わっていない。
(※基礎体力:直面する問題を解決するために必要な能力、一般に
問題は、この能力を上手に組み合わせ、計画的に活用して解決される)

 賑わい補助金は、上手に使えば商店街起死回生の特効薬、漫然と
使えば商店街・商業機能消失への傾斜がさらに強くなる・・・。

 起死回生の賑わい補助金。
その考え方、使い方について、検討中です。


特に、地方自治体、支援機関の皆さんは、ぜひ、関係各方面と情報を
共有、一緒に考える機会を作っていただきたい。
商業者、行政、商工団体の三者体制が出来ていないところは、この機会に
立ち上げるつもりで、がんばっていただきたい。
前述のとおり、こういう機会が今後も繰り返しあるとは考えられません。
ラストチャンスのつもりで取り組みましょう。

この記事の拡散、重ねてよろしくお願いします。

賑わい補助金の活用【本番】

 耳にタコでしょうが、これからが本番、
こうすれば必ず所期の成果が得られる補助事業の取り組み方。


再々々々掲です(笑
耳にタコでしょうが、さらに念のため。

 社会生態学者を自称した故ピーター・ドラッカーさんは、
“事業の目的は事業に先行して事業の外にあり、事業の成果は
事業終了後に事業の外に現れる”といいました。
「事業」は、企業、自治体、TMOなどの組織から、個別企業が
実施する個別のプロジェクト、ルーティーンワークまで全てに
ついて言えること。

※ここで問題。あなたが所属する組織の“組織に先行して組織の
外にある目的”とはなんでしょうか?
社会の“地殻変動”的変化のただ中にある今日、あらためて自問
自答してみることは大変意義があると思います。

 さて。
ドラッカーさんの言葉をかみしめつつ、今日は「賑わい補助金」を
活用した事業の企画・取り組み方について、これまでの記事より
さらに突っ込んで考えて見たいと思います。

 まず、補助金について。

制度の趣旨: 【引用元】
********************************************
本事業は、商店街振興組合等が地域コミュニティの担い手として
実施する、継続的な集客促進、需要喚起、商店街の体質強化に
効果のある事業に要する経費を助成することにより、消費税の
税率引上げを見据えた恒常的な商店街の集客力及び販売力の向上
を図ることを目的とするものです
引用終*****************************************

 解剖すると:
手 段:①商店街が取り組む
    ②継続的な(事業終了後も)
③集客促進、需要喚起、商店街の体質強化
    に効果のある事業に取り組むことで、
目 的:商店街の恒常的な集客力および販売力の向上を図ること

※補助制度等を利用するときは、その事業の【目的(趣旨)と手段
(事業内容)】を十分理解したうえで、商店街の実状に照らして
具体的な事業内容を決めること、その場合、
①制度の趣旨に合致しており
②事業内容が商店街の課題解決に優れた効果が期待されること
の2点を基準に企画することが大切です。

 「賑わい補助金」の場合、
趣旨は、「①商店街ぐるみで、②恒常的な、③集客力、販売力の
向上を実現する」ことですから、事業終了後、商店街は集客力、
販売力が向上していなければならない。
よろしいですか。

事業は、取り組んで無事終了することが目的ではなく、
※※事業が終わったら商店街の集客力、販売力が向上し、売上げが
恒常的に伸びるようになった。※※
という状態を作り出すことが目的です。
言い換えれば、商店街が陥っている右肩下り、じり貧スパイラル
から脱出、継続的な右肩上がりを実現していく、そういう取組を
支援するのが「賑わい補助金」の使命です。
(そういう効果のある事業を企画すること!)

 目的を達成するために取り組むべき事業は、
①集客促進・・・商店街にお客を集める:来街促進
②需要喚起・・・来街者を入店客・買い上げ客に変身させる
③体質強化・・・(後述)
とされています。

 ①、②だけを見ると“来街を訴求し、ショッピングを訴求する”
という、従来、商店街が取り組んできた販売促進イベントと同じ
ようですが、「目的」が明確に違います。
瞬間風速的なイベント目的の来街促進ではなく、事業終了後も
継続する「集客促進・需要喚起に効果のある事業」の企画・実施
が求められています。一言でいえば:
“取り組んだら事業終了後も効果が持続する業績向上事業”を
企画し、実施し、成果を上げることが求められているわけです。
こうして見ると大変難しい、だが、本当に街を活性化したいなら
当然取り組まなければならない事業だと思います。
そこで大きく浮上するのが
③体質強化
のための事業です。
これはもちろん商店街組織のことだけではなく、所属する各個店
についても課題です。というか、そもそも個店群の集客・販売力
に問題が無ければ、その集積である商店街の活性化が課題になる
ことは無かったはず、と考えればこの事業で実現を目指す“体質
強化”とは商店街組織のみならず、個店の体質強化も含む、課題
とするものと考えなければならない。
シャッターの外側でいくら事業に取り組んでもその成果が個店の
シャッターの内側に「売上げアップ」として実現しないことは
これまで散々経験してきたことです。

 今回の事業を成功するには 《何が何でも》 ここを突破する
決意が必要です。
従って、今回の事業取組にあたっては、
“事業を通じて組織、個店の体質強化を実現する”
ことが最大の課題になります。

 一般に目的を達成するには、①適切な事業を企画すること
②事業を適切に運営すること、が必要です。
この事業の場合はどうでしょうか。

※※この続きは、掲示板【商店街・起死回生】へ。


「賑わい補助金」の活用を考えている人は必ず引き続きおつきあい
ください。
賑わい補助金の趣旨を活かす=商店街活性化を本気で考える人は
必ずクリアしなければならないハードルとその越え方を考えます。
こういう使い勝手のいい補助金は最初で最後かも知れません。
そのつもりで取り組むことが大切です。

都道府県の皆さんへ(承前)

 中活法第5条は、中心市街地(ほぼ商業街区)の活性化を地方公共
団体の責務であると定めています。
商店街活性化、当初は個別の商店街がそれぞれの才覚を持って
取組、行政はそれを支援するというスキームでしたが、中活法で
大転換したわけです。

 とはいうものの、これまでもっぱら支援施策を提供する立場
だった地方公共団体がにわかに活性化の主役が務まるとは思
われません。
プロである商業者に出来ないのに素人集団の行政にできるわけが
ない、と思うのが常識。
しかし、活性化基本計画の作成主体は紛れもなく単位自治体、
それも県下の都市が相互の連携、情報交換などは一切しないまま、
各個ばらばらに作っている、というのが全国津々浦々の情景。
その結果はといえば、まだ一個も「成功への道」を歩いている
基本計画は出ていないし、これからも期待できない・・・。

 こういう状況ですから、都道府県は持ち前の情報能力を発揮
して、「活性化への道」を探り当て、市町に対して選択肢として
提供すべき、というのがわれわれの提案です。

重ねて言いますが、全国の都市が商店街―中心市街地の非常事態
にあえぐ状況で、県下の各市町に自力で「活性化への道」を構築
してもらう、いうのは考えて見れば正直無理な話です。

 県が適切な「活性化への道」を構想、市町に提案して採用する
ところは重点的に支援する。
県下多くの市町が一斉に取り組めば、衆知が結集、道が開けます。

その一例:
大分県 商店街魅力ある店づくり支援事業 全体成果報告会。
23~25年度中に15市町中9市、73商店街中23で実施、延べ97店舗が
今も引き続き取り組んでいます。
いわゆる「点から線、線から面への展開」です。

短く実践者の生の声:日田市豆田町みゆき通り 手づくりおはぎ田舎庵
二極化していく都道府県の商店街(中心市街地)活性化支援、
貴県はこれからどちらの道を選択しますか?

商店街活性化、都道府県の役割

取組の二極化
 都道府県による商店街活性化の取組、このところ、二極化の傾向が
はっきりしてきました。
一方は従来通り、「選択と集中」というか“意欲的な商店街を支援する”
というスタンス。意欲の有無の判断は、自己負担意欲つまり応分の
負担をしてでも事業に取り組む意欲があるかどうか、わかりやすい
ですね。
問題がありまして。
準備している事業メニューは果たして意欲を持って取り組めば
商店街が活性化した、あるいは活性化実現の方向に動き出した、と
実感を持てる成果が期待できるもになっているかどうか、という
ことです。
 端的に言って、いまどき、“意欲的な商店街を選別して支援する、
選別の基準は自己負担意欲”というようなレベルで商店街の支援を
考えているようでは、取り組めば活性化を実現できる事業メニューを
揃えることは出来ません。
実際に提供されている事業メニューも「平時の販促」的・商店街の
基本的な実態は従来のまま、表層的に何かを付け加えて賑わいを
創り出す=「加上」的なものが多く、もちろん、多くの「加上」
メニューがそうであるように都道府県が提供している加上的施策も
既に陳腐化しています。

 新しく登場してきた一極は、
もはや従来的な施策では商店街を活性化することは出来ない、
という総括のもと、都道府県が先頭に立って“活性化への道”を
切り開こうとするもの。
昨年からこちら側の動きが着実に増えています。

 新しい動きの特徴は、「商店街活性化への道」、即ち、“こういう
道筋をたどれば商店街は活性化出来る”という活性化の「方向と
方法、実践のあり方」を提案し、それを採用して実践しようとする
市町、商店街の取組を強力に支援する、というものです。

 その特徴は、大店法制定以来40年間の取組を総括、活性化の
定義を「商業集積としての再構築」として段階的・計画的に推進
しようというところにあります。
現状に何かを付け加えるのではなく、多種多様な商業施設が競争を
展開する環境において商店街が確保可能な事業機会を発見し、獲得
するため、街ぐるみで新しい商業集積としてのあり方(業種揃え・
店揃え、サービスミックス、ショッピング環境)を構想、実現して
行くという「移行指向型」の活性化です。

 われわれが言う「施策の二極化」とは①旧態依然の「加上型施策」
と ②新しい事業機会の獲得に向けて集積としてのあり方を変えて
いく「移行型施策」という二方向への区分です。
 どちらを選択するのか、都道府県ごとに明確に指向が別れて来ま
した。もちろん、現在のところ、大勢は「加上型施策」を取って
いる都道府県が多いのですが、将来に展望があるのは断然「移行型」
ですから、やがて逆転することでしょう。
あなたの県の施策は、今現在、どちらを指向していますか?

 このところ、が支援を要請されるのは後者「移行型」の方です。
県が取組まれる、新しい活性化の「方向と方法」の選択肢を提供
するセミナー『商店街活性化への道』の講師を務めます。
県下の市町村・商工団体の担当者、商店街のリーダー等々、関係者
を一堂に集めて開催し、活性化実現の選択肢として提案、これを
受けて「商業集積としての再構築」を目指す商店街、市町に対して
は、段階的な進展に応じて必要な支援施策を提供、協働するという
新しい手法による活性化のスタートとなるものです。

 講義の内容は「商店街活性化を牽引するキラリ輝く繁盛店づくり」。
①商店街活性化、これまでの取組の総括
②中活法を基本スキームとする活性化の取り組み方
③活性化推進の核となるキラリ輝く繁盛店づくり
④実践を推進する体制のあり方
について、正味3時間の講義です。

 お奨めは市町の関係者が揃って受講されること。
一度受講して“活性化への道”を共有されると、以後の商店街活性化を
巡る論議は一変します。

 関係者の誰もが“何とか商店街を活性化したい、しかし方法と
方向が分からない”という状況にあることは周知のところ、
混迷を突破して行く方向と方法、機会を提案するのは、各地の
取組状況、これまでの経過等を熟知する都道府県の役割ではない
でしょうか。(政令都市もそうですね。)

新しい取組、興味を持たれたらメールでご一報ください。
折り返し、新規スタートの事業として各地で実施されているセミナー
の詳細な内容、開催要領等をお送りします。

ものは試し、善は急げ、です。

※平時の施策から非常時の施策へ、転換期にはいろいろな障碍が
あることと思いますが、それらを克服することことこそが現状を
突破して行くための大きなステップ、です。
有限会社クオールエイド
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  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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