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大都市・近隣型商店街の現状

 ごく一部を除いて見る影もありません。関係の皆さんは先刻
ご承知のとおり。

政令都市クラスにおける商業配置の大まかな状況:

①都市中心商店街:大半をナショナルチェーンに占拠され、由緒
ある老舗は〈デパートも〉苦戦を強いられている。
②市内結節点に位置する混合(買い回り・最寄り)商店街は、
背後の居住人口、通勤客の支持を得ているか否かが分かれ道だが
多くの場合陳腐化―劣化スパイラルが駆動し始めている。
③最寄型商店街:核=スーパーマーケットがフリースタンディング
のライバルに敗北・撤退したところは極めて厳しい。
かっては大繁盛した街も今や仕舞た屋通りになっていたり。

 総じて大都市の地場小売業は、極めて厳しい状況に陥っており、
しかもこれまであまり実になる“勉強”をしておらず、結果、
活性化のつもりで販促に取り組む、という組織が多い。

 共通しているのは“将来になんの希望も見いだせない”こと。

 この点、キラリなどに取り組む中小都市の商店街の方が勉強
・実践ともよほど充実しておりしており、その分、将来の展望も(相対的に)ありますね。

 大都市圏の商店街、特に地場小売業が太宗を占める商店街は、
販促事業から活性化事業へ、コペルニクス的転回を実現できるか
どうか、という一点に将来の命運が掛かっています。
既報のとおり、福岡市では“商店街活性化を牽引する“核店舗”
創出事業”が推進されています。その目的・内容は“キラリ輝く
繁盛店づくり”そのもの、本年度実施された2商店街は次年度、
商店街全体への普及に取り組む予定です。


 我々が見るところ、大都市の進駐組に占拠されている・されつつ
ある・中心商店街を除く商店街の状況は概ね上述の通りですが、
当該商店街執行部の皆さん、突然降ってわいた「賑わい事業」
に色めき立ち、ひと月前に夢想だにしていなかった「花いっぱい
運動」でもやってみようか、などと腕まくりしておられなければ
良いのですが・・・。

 一度は“活性化とは街がどうなることか”“販売促進と活性化の
違い”などについてじっくり考えて見る機会を設定することが
必要だと思いますが、如何ですか。
商業者以外、特に行政の担当者さん方。

レイアウト論

 人間に図柄として認知される情報はレイアウトされています。
私たちの視界を構成しているのはレイアウトそのものです。
私たちが認知する環境には所与のレイアウトがあり、私たちは環境に
おいてレイアウトを認知し、選択し、加工し、編集し、再構成します。
「生きる」ことで重要な位置を占める部分として「環境において選択する
こと」があるとすれば、レイアウト、レイアウト能力の優劣はよりよく
生きていくうえで重要な意味を持つことになります。
まずはレイアウトの意味を正しく理解することから。

 レイアウト、一個の単語に訳すのが難しい概念です。
視界、構図、デザイン、配置、構成、編集・・・・。
といろいろ考えられますが、いずれにしろ、よりよく生きるためには
不可欠の作業に関わる概念だということは間違いありません。

 小売業の店づくりなどでよく使われるレイアウトも同じ言葉。
【キラリ】におけるレイアウトの重要さは、ショッピング客の行動
(=AIDCA)環境における視界の重要性を考えれば説明の必要は
無いと思いますが如何でしょうか。

 最近のセミナーでは【レイアウト】は不可欠のキーワードになって
います。この言葉を新しい位置づけで導入したことで、講義全体が従来
以上に分かり易く、体系的になったようです。


 「見える・化」もついに行くところまで行きまして、昔、takeoが
勉強したことのあるモロモロを統一するときが来たということ、皆さん
には常日頃“教科書を執筆せよ”と勧められておりますが、ついにその
準備が終わったかも知れません。

 ここで述べている「レイアウト」に興味を持たれた人にお奨めの一冊、
佐々木正人『レイアウトの法則』春秋社

おっと、基本図書は別にありまして、
J・J・ギブソン『生態学的視覚論』サイエンス社
認知理論とともにレイアウトと密接に関わる【アフォーダンス】を把握
してください。
もっと突き詰めたい人には意外や意外
オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』白水社
まで遡及されることもお奨めです。

キラリ成果報告会のお知らせ

 次のとおり、本年度最後の「キラリ輝く繁盛店づくり」成果
報告会が開催されます。

主 催:日田市中央商店街振興組合
日 時:平成25年3月27日(水)午後7時~9時
場 所:日田商工会議所

 組合は、昨年、『大分県商店街魅力ある店づくり支援事業』
によるキラリ輝く繁盛店づくりに取り組んで成果を修めました。
本年度はそのフォローアップ事業に取り組んだものです。
〈中小機構「商店街活性化アドバイザー派遣事業による支援〉
事業には特別に市内豆田町のみゆき通り商店街からも有志が参加、
単一組合の事業に〈組合の好意により)市内の別の商店街から
有志が参加するというユニークな取り組みになりました。

 先日開催されたリハーサルでは、参加者のほとんどが取り組みの
成果〈売上の増大〉を具体的な数字を示しながら報告されました。
(既報)

 特筆すべきは、豆田みゆき通り商店街から参加された3店舗の
取り組み。
各参加店の臨店指導を受講者のみならず広く商店街有志に呼び
かけ、多くの参加者を得てこれまでに無い形での臨店指導が実現
したこと。
これは画期的で、中央商店街もさっそく来年度の事業計画に採用
するとのことです。
当社が支援して取り組まれる新年度の「キラリ」では標準的な
取り組みメニューになることでしょう。

 日田市の取り組み、臨店指導の新方式や成果の数値発表など、
これまでの取り組みパターンを超えた実践・成果が出ており、
報告会ではその内容が具体的に報告されます。

 キラリの継続取り組み、新規採用をお考えの皆さんには、ぜひ、
この報告会に参加、取り組みの実態を把握されることをお奨め
します。

 お申込みは日田市中央商店街振興組合
■連絡先:〒877-0015 大分県日田市中央1-3-17
TEL/FAX:0973-24-1541
E-mail:shopping-center@chuo-hita.com

※当社にメールで連絡していただき当社が組合に伝える、という
方法も可能です。
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  • Author:情報創発研究所
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    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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