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商店街活性化論の要件

 昨年、新書部門でベストセラーになった
新雅史『商店街はなぜ滅びるのか』(光文社新書)
については、手にとってみられた人もあったことと思います。

 takeoもその一人ですが、あまりにもひどい内容にびっくり、批判するまでも無いだろうと思いつつも、ツイッターでその正体を剔抉しました。
ところが新氏、先日西日本新聞に登場、『再生へ商店街は何をすべきか』と題してくだらない“提案”を行いました。
くだらない上に先の著書で言っていたこととはまったく話が噛み合わない“これまでの活性化の常識”的な提案です。
あらためてツイッターで批判しましたので興味のある方はどうぞ。

商店街活性化、陳腐な提案が繰り返され、現場に採用され、挫折して・・・
ということが繰り返されていますが、そろそろ終わりが近づいています。
商店街に陳腐な提案を受け入れ実行していく力が乏しくなっています。
もはや、“活性化と冠を付ければ何でもあり”というパターンの事業は許されません。商店街は自業自得かも知れませんが、商店街が消滅すると地域経済が立ちゆかなくなります。
一日も早く、正しい活性化への道につかなければならない。

正しい商店街活性化への道とは?
その、見分け方を考えてみたいと思います。

第一に挙げなければならないことは、
大店法制定以来、40年にわたって取り組まれて来た商店街活性化の現状をどう総括するか、ということ。
取り組みの歴史を無視して行われる提案はその時点で失格です。
経緯的に見れば商店街活性化の目的は、“大型店が主流となる趨勢の中で中小小売商業が集積する商店街の事業機会を確保する”ということです。
この一点を見失っている“活性化策”は全てアウト。

第二に、(第一について述べた上で)
郊外型商業集積が主流を占める小売業界において、中小小売業が集積する商店街が優位的に担うことが可能な事業機会を定義すること。
これが発見できなければ、郊外型商業集積からの顧客奪還は不可能です。

第3に、“第二”で明らかにした事業機会を商店街が獲得するシナリオを作ること。商店街の自力及び調達可能な経営資源で実現出来なければ絵に描いた餅ですからね。

そして第4に、商店街活性化という課題は、都市がその経営資源を集中して取り組まなければならない課題であることを示すこと。
これまでの取り組みがことごとく挫折していることを見れば、もはや絶対的に劣化している商店街(商業者)に自己責任として活性化せよ、といったところで実現出来ないことは明らか、都市の経営課題として取り組むことが必要ですが、なぜ、都市(行政)が商店街活性化に取り組まなければならないのか?
疑問の余地無く明らかにし、関係各方面に“そうだその通り、都市の経営課題として活性化に取り組もう”という機運が盛り上がって来なければならない。

大店法以来の活性化の地取り組みの歴史を顧みれば、これからの活性化の取り組みにおいて、第1~第4の要件は当然備えておかなければならない条件です。

活性化とは思いついた「事業」に“活性化”という冠を付けて補助金を獲得してくることだと考えているリーダーさん達は、自分たちが取り組む事業が商店街劣化の趨勢に対してなんの効果も発揮出来なかったことを直視し、第1~第4の要件を肝に銘じつつ、出直さなければならない。

既に正しい“活性化への道”を選択、実践中の皆さんへ。
ご承知のとおり、“繁盛への道”は全国幾多の商店街が同時多発的にその道を歩み始め、短期間で成果を挙げることが必要です。
もはや、旧態依然の取り組みに“それぞれの勝手”と傍観することは許されません。傍観すればそれだけ目的達成が遠くなります。

旧態依然の活性化の取り組み、提案に対しては明確に批判していくことが肝要です。
もちろん、当サイトは新氏的活性化の提案に対しては、これまで以上に厳しく批判して参るつもりですが、一番効果的な批判は言うまでも無く、正しい活性化への道を選択した商店街・個店が実際に繁盛すること、皆さんの実績無くして活性化への道が普及することはありません。
皆さんの使命は極めて重要ですが、真剣に繁盛店を目指せば実現出来ることでもあります。

あらためて、キラリ輝く繁盛店づくり、一心不乱に邁進して参りましょう。
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