中心商店街、立地する個店の苦境
商店街立地の個店、問題は売上の低迷だけではありません。
“カネの流れ”行き先として固定資産税をはじめとする「公租公課」があります。
中心商店街の課税評価額は、今日に至ってもなお、都市内で最高水準のまま推移しているところが多く、固定資産税の負担たるや、とてもじゃないが、商店街立地の各個店・現在の業容・業績に見合うものではありません。廃業するお店の中には、商売だけなら何とかやっていけるが、税金までは・・・というケースもあるはずで、何のことはない、商店街の空き店舗が増え空洞化が進展する一因は高止まりしている土地評価額かも知れません。
他方、評価が下がると担保価値に連動するなど別方面での問題が惹起されることもあり、う~む、商店街活性化は、営利事業としての存立に先だって解決すべき問題が数ありまして、ご承知のとおりです。
中でも優先取り組まなければならない課題が“カネの流れ”であることは言うまでもありません。
あらためて考えて見るまでもなく、都市経営上の裁量収入としては固定資産税がイの一番に挙げられるわけで、商店街立地の商業者は長年にわたって黙々とその大きな部分を担ってきたわけです。
このあたり、今日の状況に於いてどう考慮されているのか、あまり聞こえてきませんが、いずれにせよ、これから商店街を活性化出来ない都市は、ずるずる・めそめそ、衰退していくことは火を見るより明らかでありまして、
古人曰く、商店街を軽視するものは商店街に泣く。
ここ古人とはtakeoのことW
商店街が消滅するようなことがあれば、様々な経路から都市に入ってくるカネの主要な出口が進駐小売業の店舗だけということになり、都市の持続可能性を再構築するという課題の解決は大変難しくなります。
域外からのカネの流入がどんどん拡大して行く見込みがあるところは別として、ほとんどの都市は、これまで縁あって流入してくるカネの経路を何とか維持するとともに、域内外で発生したカネの流れを何とか域内で環流させ・使い回し、地域経済の安定ひいては再投資可能性の再現に結びつけなければならない。
そのためには、カネの域内循環のカギとなる地域小売業の再生、その集積としての商店街の活性化を実現しなければならない、ということになるわけです
商店街は地域コミュニティの担い手である前に、地域におけるカネの循環の担い手です。カネが回らなくなった商店街は期待されているコミュニティ機能を担い続けることは出来ませんからね。
商店街活性化が都市経営上の戦略的課題である由縁は、商店街が地域に入ってくるカネが消費段階に入ったとき、あらためてそれを投資~生産段階に活用する、という循環を実現するためです。進駐組が進出しない時代には当たり前に担っていた機能を進駐組の存在を前提としつつ再構築する、これが商店街活性化の目標であり、これは既存の商業者の意向がどこにあるかに関わらず、都市が政策として取り組まなければならない課題です。
選択と集中、意慾のあるところは支援するがそれ以外はもう知らん、などということは許されない。
都市を持続させようとすれば、イヤでも実現しなければならない商店街活性化ですが、その先頭に立つべき商店街立地の各個店は、上述のとおり、商売以外の厳しい条件のもとにあるわけで、さっさと店舗を売り払って引退した方がよほど合理的というケースもあるでしょう。が、右から左へ売却も出来ず、今日までともに商店街をもり立ててきた仲間のことを思うと、合理性ばかりは言っておれない・・・。
というなかで、カリスマリーダーさんは補助金付きのイベントやら環境整備にうつつを抜かしている、というのが“元気な商店街”とやらの実態ですね。
住む人来る人が増えれば商店街は活性化する、といったノー天気な話を根拠に事業に取り組み、無事経費を費消したことをもって、成功事例などと金屏風を背中に大見得を切るのは止めていただきたいもの、一将功なって万骨枯るという言葉がありますが、カリスマリーダーが講釈する成功話の実態はこんなところです。
ということで。
やったやった、と何ごとによらず自慢話をするカリスマさんには、“それで、各個店は繁盛するようになったのかい?”と優しく質問してあげましょう。
たぶん、“それは今後の課題”という答えが返ってくるでしょうから、そうしたら“今後って何時のことか、今の取り組みを続けていたら課題は解決するのか?”と聞いてあげましょう。壇上で答えに窮し立ち往生させてあげることが、本人のためであり、そしてなにより彼がリーダーを務めている商店街所属の各個店のためであり、ひいては都市の経済活性化、さらには我が国経済活性化のためです。
各個店の窮状を知れば、カリスマリーダーとやらの跋扈を放置することは出来ません。こてんぱんに論破し退場させよ、というのがtakeoの提案するところです。
と思わず脱線してしまいましたが、商店街立地の各個店の景況は、リーダーさん達のやった・やったというお話しとはまったく関係無く、日々進展しているところです。
この進展をどう阻み、反転、活性化を実現していくのか、従来的取り組みにうつつを抜かしている時間はありません。
こうしている間も「廃業」という切羽詰まった選択を余儀なくされる、決断を迫られている店舗があるはず、事態は本当に待ったなしです。
“カネの流れ”行き先として固定資産税をはじめとする「公租公課」があります。
中心商店街の課税評価額は、今日に至ってもなお、都市内で最高水準のまま推移しているところが多く、固定資産税の負担たるや、とてもじゃないが、商店街立地の各個店・現在の業容・業績に見合うものではありません。廃業するお店の中には、商売だけなら何とかやっていけるが、税金までは・・・というケースもあるはずで、何のことはない、商店街の空き店舗が増え空洞化が進展する一因は高止まりしている土地評価額かも知れません。
他方、評価が下がると担保価値に連動するなど別方面での問題が惹起されることもあり、う~む、商店街活性化は、営利事業としての存立に先だって解決すべき問題が数ありまして、ご承知のとおりです。
中でも優先取り組まなければならない課題が“カネの流れ”であることは言うまでもありません。
あらためて考えて見るまでもなく、都市経営上の裁量収入としては固定資産税がイの一番に挙げられるわけで、商店街立地の商業者は長年にわたって黙々とその大きな部分を担ってきたわけです。
このあたり、今日の状況に於いてどう考慮されているのか、あまり聞こえてきませんが、いずれにせよ、これから商店街を活性化出来ない都市は、ずるずる・めそめそ、衰退していくことは火を見るより明らかでありまして、
古人曰く、商店街を軽視するものは商店街に泣く。
ここ古人とはtakeoのことW
商店街が消滅するようなことがあれば、様々な経路から都市に入ってくるカネの主要な出口が進駐小売業の店舗だけということになり、都市の持続可能性を再構築するという課題の解決は大変難しくなります。
域外からのカネの流入がどんどん拡大して行く見込みがあるところは別として、ほとんどの都市は、これまで縁あって流入してくるカネの経路を何とか維持するとともに、域内外で発生したカネの流れを何とか域内で環流させ・使い回し、地域経済の安定ひいては再投資可能性の再現に結びつけなければならない。
そのためには、カネの域内循環のカギとなる地域小売業の再生、その集積としての商店街の活性化を実現しなければならない、ということになるわけです
商店街は地域コミュニティの担い手である前に、地域におけるカネの循環の担い手です。カネが回らなくなった商店街は期待されているコミュニティ機能を担い続けることは出来ませんからね。
商店街活性化が都市経営上の戦略的課題である由縁は、商店街が地域に入ってくるカネが消費段階に入ったとき、あらためてそれを投資~生産段階に活用する、という循環を実現するためです。進駐組が進出しない時代には当たり前に担っていた機能を進駐組の存在を前提としつつ再構築する、これが商店街活性化の目標であり、これは既存の商業者の意向がどこにあるかに関わらず、都市が政策として取り組まなければならない課題です。
選択と集中、意慾のあるところは支援するがそれ以外はもう知らん、などということは許されない。
都市を持続させようとすれば、イヤでも実現しなければならない商店街活性化ですが、その先頭に立つべき商店街立地の各個店は、上述のとおり、商売以外の厳しい条件のもとにあるわけで、さっさと店舗を売り払って引退した方がよほど合理的というケースもあるでしょう。が、右から左へ売却も出来ず、今日までともに商店街をもり立ててきた仲間のことを思うと、合理性ばかりは言っておれない・・・。
というなかで、カリスマリーダーさんは補助金付きのイベントやら環境整備にうつつを抜かしている、というのが“元気な商店街”とやらの実態ですね。
住む人来る人が増えれば商店街は活性化する、といったノー天気な話を根拠に事業に取り組み、無事経費を費消したことをもって、成功事例などと金屏風を背中に大見得を切るのは止めていただきたいもの、一将功なって万骨枯るという言葉がありますが、カリスマリーダーが講釈する成功話の実態はこんなところです。
ということで。
やったやった、と何ごとによらず自慢話をするカリスマさんには、“それで、各個店は繁盛するようになったのかい?”と優しく質問してあげましょう。
たぶん、“それは今後の課題”という答えが返ってくるでしょうから、そうしたら“今後って何時のことか、今の取り組みを続けていたら課題は解決するのか?”と聞いてあげましょう。壇上で答えに窮し立ち往生させてあげることが、本人のためであり、そしてなにより彼がリーダーを務めている商店街所属の各個店のためであり、ひいては都市の経済活性化、さらには我が国経済活性化のためです。
各個店の窮状を知れば、カリスマリーダーとやらの跋扈を放置することは出来ません。こてんぱんに論破し退場させよ、というのがtakeoの提案するところです。
と思わず脱線してしまいましたが、商店街立地の各個店の景況は、リーダーさん達のやった・やったというお話しとはまったく関係無く、日々進展しているところです。
この進展をどう阻み、反転、活性化を実現していくのか、従来的取り組みにうつつを抜かしている時間はありません。
こうしている間も「廃業」という切羽詰まった選択を余儀なくされる、決断を迫られている店舗があるはず、事態は本当に待ったなしです。