繁盛店vs“キラリ輝く繁盛店”

 両者は明白に異なる概念でありまして、特に商店街活性化の関係者にあってこのことを十分理解しないまま混同するととんでもないことになります。皆さんすでにご承知のとおりですが、中には十分理解しておられない関係者・支援専門家も散見されますのであらためて説明しておきます。

繁盛店(以下「A」)とは:
 個店の業容・規模・立地・人材など、固有の条件を活かすことで顧客の支持を得ている、または得ようとしている小売店

キラリ輝く繁盛店(以下「B」)とは:
 個店の業種業態・規模・立地・業績などに関係なく、“商店街に立地する中小小売店はこうすれば繁盛できる”という方法と方向を理解し、採用した結果、繁盛しているもしくは繁盛への道を歩み始めている小売店

 如何ですか。両者の違い、はっきりしていますよね?
前者は商売の中身で繁盛を実現しているのに対して、後者は商売の「あるべきかたち」の実現を目指す、すなわち“形式”から入ります。内容と形式、この違いは大きい。

 商店街全体の活性化を上位目的として取り組まれるキラリ輝く繁盛店づくりは、
“商店街立地の中小小売店は、こうすれば繁盛できる”
と「繁盛への道」を提唱し、実践を指導支援します。
つまり、業種業態、企業規模、店舗面積、業績、人的能力などに関係なく、“繁盛への道”を歩くことが出来る、というわけです。これはきわめて画期的なことです。

 オンリーワンを目指す、他にはない商品を売る、一店逸品、店主の個性を売る、等々、これまで流布している「商売内容」を問題にする、「いかにも」な取り組みとは違います。その気にさえなれば誰でも繁盛店になれる、これが「キラリ輝く繁盛店”なのです。

 なぜ、こんなことがいえるのか?
実際に取り組んだ人たちの中から繁盛店が続出していますが、キラリ輝く繁盛店づくりはどうして人々をその気にさせるのか?

 といった話は、長くなりますのでまたそのうち。

なお、目下のところ、“キラリ輝く繁盛店づくり”を指導支援する専門家はきわめて限られており、家計各方面ではその確保が喫緊の課題になっています。

これから読む本など

1.石原武政・西村幸夫編著『まちづくりを学ぶ -- 地域再生の見取り図』 (有斐閣ブックス)

 第七章「まちに賑わいをもたらす地域商業」(渡辺達朗)が面白い、あんたの問題意識とも共通するのではないかと薦めてくれる人がありまして。

 この本は商業理論の専門家である石原さんと都市計画系の学者である西村さんが共同で編著、“まちづくり”関係各分野の専門家を組織して作られたものです。
時宜を得た企画ですが、果たして内容はどうでしょうか。

 編著者の一人石原さんの本は、『商業学』『商業の外部性』などを読みました。
小売業のキモは“品揃え”だという視点に立っておられる用です。

 明日からの出張に持参して“まちづくりを学ぶ”ことにします。途中経過を報告するかもです。

2.熨斗一存『価値と公正の経済学』幻冬舎
著者は仮名だそうです。“著者名で先入観を持たずに読んでもらうため”とか。
経済学をダメにしているのは均衡論だ、と喝破したのは塩沢由祐さんですが、この本の参考文献には塩沢さんの数冊が挙げられており、楽しみです。
ただし、経済学はいまいちどその対象として取り扱う領域の定義からスタートしなおさないとダメかも知れません。

 何ごとによらず、「定義」は問題のイノチです。

 このところ、いわゆる理系の人が書いた人文領域の本が面白くはまっています。

既出ですが。
市川惇信『暴走する科学技術文明』岩波書店
堂免信義『経済学の大間違い』徳間書店

市川さんは、「システム科学」の大御所、堂免さんは知る人ぞ知る天才プログラマーだそうです。

 いずれも大変面白く、ためになりますが、当サイトの趣旨からすると、特に堂免さんは「小売業・商店街の経済学」として熱烈お奨めです。
もちろん、小売業以外には通用しない経済学ということではありません。伝統的な経済学が不当にも無視している小売業の機能がよく理解できる経済学だという意味です。

 理系の本が面白い理由は、従来の人文系のつまらなさと表裏です。もっとも、理系が書いた人文書が全部OKというわけではありません。

個店経営研修事業の成果報告会(韮崎市商工会)

 昨年度に引き続き個店経営研修事業に取り組んだ山梨県韮崎市中心商店街(事業主体:韮崎市商工会)では、新年2月、事業の掉尾をかざる全体研修:事業報告会を広く一般に公開することを計画中とのことです。

 この事業の韮崎市における取り組みは、昨年度から始まっており、初年度、事業に取り組んだ個店がだれの眼にも明らかな水準で「キラリ輝く繁盛店」を実現しまして、その成果を目の当たりにした商店街の有志が今年度9月から「第二期個店経営研修事業」に取り組まれているところです。
各個店がそれぞれ設定された目標の必達に向けて順調に「仮説~試行」を進めておられます。

 参加者は、自店の繁盛を商店街ぐるみの活性化と一体的にとらえ、この事業を「繁盛店が軒を連ねる商店街づくり」という目的達成への先駆としての取り組みであることを強く自覚し、お互いに切磋琢磨、物心両面での協働を実現しています。地産地消、国産品愛顧、仲間の店での優先調達など、「経済活力の向上」実現への“出来ることから始める”取り組みもスタートしています。

 報告会は、23年2月に開催されます。日時はまだ確定していません。2日ないし18日のどちらかとか。
報告会では参加された皆さんが、それぞれ、参加した動機、取り組みの状況、その成果について堂々と発表されることでしょう。夜7時位からの開催になるでしょうが、日中お出でになると参加各店の取り組み状況を直接見学、店主さんたちから直接説明を受けられると思います。お奨めです。

 繁盛店を実現し、それを点から線、線から面へと拡充していく取り組みの現時点での達成水準を直接確認することが出来る、全国的に見てもめったにない、というか、現時点ではまたとない機会だと思います。
この催しは、県内関係方面へ参加を呼びかける本格的な報告会を目指すそうで、同事業に取り組んでいる他の商店街にとってモデルになりそうですね。

 お問い合わせは韮崎市商工会まで。

投稿大幅遅延のお詫び

当ブログご愛顧いただいている皆さまへ。

当ブログは、㈲クオールエイド社のホームページ
http://www.quolaid.com/
で日々更新する「Daily Flash」コーナーの記事を
編集して、後日の整理のために投稿しています。
10月3日以降、当ブログの投稿は中断していますが、
上記URLではほぼ毎日記事をアップしています。

 先日、ブログの中断状況について問い合わせを
いただきまして、「検索経由で当ブログに至った」という
人には、サイトとの関係が分からないまま、中断状況を
不審に思われている方がある可能性に気付いた次第です。

 つきましては、本日以降、あらためて当ブログを再開すると共に
過去記事についても逐次アップして参ります。

 長らくご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫びしますと共に
あらためてご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

 
有限会社クオールエイド
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