百貨店退出後の大型商業施設の活性化

 課題となっている都市は少なくありません。

 多くのケースが商業集積として陳腐化、劣化~空洞化と商店街がたどってきた道をより速く進んでいます。
これではならじ、何とか空洞化の進展を押しとどめ反転攻勢に転じるべく、準備をしている人たちがいます。
長野県某市。

 地方百貨店が退出、中小テナントと地権者の店舗その他が集積する大型施設の“繁盛する商業集積”としての再構築をめざします。全国商店街支援センターの施策を活用した繁盛店づくりからスタート、点から線、面への展開を戦略とした取り組みを起案中で、今日はその打ち合わせ。
中心メンバー、昨年、韮崎市商工会の個店経営研修事業に参加、現在、昨対比アップを続けている総合衣料店の経営者です。

 センターの事業メニューを見ながら、採用する事業を選択、年度後半からスタートすべく、事業企画、合意形成のシナリオ作りなど。
スタートすれば多分全国初の試み、成功すれば全国に名前がとどろきます。事業欲と名誉とライフワーク、どれをとってもやらない他はありません。

 午後は甲府市に移動。
基本計画に掲げられている中心市街地・商業活性化の目標=“都心型商業の再構築”に自店将来の命運をかけてチャレンジする有志の会合。組織の正式の立ち上げに向けた真剣勝負です。

 皆さん、甲府市中心部商人塾のOBばかり、所属する組合は違いますが、繁盛店づくり~商店街・中心市街地活性化の方法と方向を共有する同志の「盟約集団」です。
今日の会議は立ち上げる組織の性格の最終確認と立ち上げのシナリオ作り、重要かつ有意義な会議でした。

 中心市街地活性化基本計画に基づく都心型商業の再構築を自分の仕事として担っていくことを決意した商業者の正式組織が近く誕生します。
現在、同じような志向をもって組織の立ち上げに取り組んでおられる人たちは少なくないと思いますが、関係各方面との合意形成、種々の思惑が錯綜して、すんなりいく話ではありませんからね。甲府市の取り組みはよい事例になると思います。
興味のある方にはご紹介します。

韮崎市商工会 経営革新塾

中小小売り商業経営革新塾 @韮崎市商工会。
ご承知のとおり、この事業は本年度をもって終了とのこと、掉尾を飾って中心市街地活性化の歴史に残る成果を挙げなければならない。

 受講者は11名。うち6名は昨年の経営革新塾からの継続履修でこの人たちが牽引車となって繁盛店づくりのいっそうの進展、充実を目指します。

 開講式と第一回講義(25日)。
商工会長、商業部会長の挨拶。経営革新の必要性、繁盛店づくりにおける自助努力の重要性、中心市街地活性化の推進における等事業参加社への期待など。

 第一回講義:「小売業の経営革新」
「経営革新」と「改善」の違い、巷間語られる一店逸品的革新の至らなさ、既存小売店の経営革新としての業容革新について。
大仮説・中仮説・小仮説、仮説試行。

 本日は、第一回の臨店指導。
昨年度からの継続受講者は、特にこのところ、業績好調とのこと、塾の真価を確認して将来の展望が明るくなっているとのこと。それぞれのお店にここでは書き尽くせないドラマが起きています。

 新しい参加者は、コンビニエンスストア、酒販店、不動産、楽器店など。皆さん意欲旺盛、さっそく、テーブルと椅子の設置に取り組んでいます。

 夜は第2回講義。「小売業の新しい見方・考え方」
小売業をどうとらえるかによって、繁盛店づくりの努力のあり方は大きく違います。
「生活財提供業」という視点から見た小売業について。
生活・経済の変化と相即する小売業およびその立地の変化、業態革新の概説。POP理論。

 POP理論については始めて聞く人が多かったのですが、まあ、大変わかりやすい、“どうしてこれまで無かったのか不思議”というレベルの理論ですから、砂に水かしみこむように理解されたのではないでしょうか。受講者の皆さん、ひとまずの感想を掲示板へどうぞ。

 昨年から本格的に取り組まれている韮崎市中心市街地活性化、今年は方向定着の重要な年、モデル街区の商業者から“その気になる”人たちがどれだけ新しく登場するか。正念場です。

プランニング、基礎能力の不足という問題

 中心市街地活性化基本計画という問題。
活性化を領導すべき計画が、その不備が原因となって活性化ができない・空洞化が進展するばかりという事態の原因となっている、という状況があります。活性化を実現するはずの計画がそれを阻害する問題となっているのです。気づいている人が多いかどうかはさておき。

 ご承知のとおり、当社は都市経営に関するプランニングおよび計画を推進するために必要な能力の養成という課題への取り組みの支援を主要な業務領域としています。
所要の能力を装備していることは言うまでもありません。
といっても、なかなか類似ビジネスを掲げているところが見あたらず、「能力」は自己申告です。

 既存の基本計画を見ますと、計画作成に必要な能力・レベルと作業に当たったプランナーさんの能力・レベルとのミスマッチが明白です。計画の適否の前にそもそも問題情況、すなわち中心市街地活性化という課題の理解、解決に用いる法以下のスキームについての理解が不足しています。絶望的といってもよいくらい。

 所要の能力、主なところを列挙しますと、問題解決論、一般計画論、組織論、経済論(商業・消費行動)などなどの知識。加えて計画作成能力。こちらはもちろん、知識を持っている、というだけではどうにもなりません。
プランナーさんは、これらについて所要のレベルの知識・能力を装備していることが前提。持っていないと中活法以下を“中心市街地の活性化=都市機能の増進と経済活力の向上”を実現する枠組みとして理解・活用することができません。  
 
 現在、認定基本計画に基づいて事業を展開しているにもかかわらず状況が好転するどころか、空洞化が進展するばかり、という都市は、あらためて“果たして我が基本計画は本当に中心市街地の活性化を実現しうるレベルの計画として作られているのだろうかと、自問しなければならない。
もちろん、問題は御地の計画だけでは無く多くの基本計画に共通する問題です。

 そこでまたしても問題が。
取り組みの現状から“見直しの必要性”はすぐ分かりますが、“どう見直すべきか”はまた別の問題でありまして、さて、このあたりの問題群にはどう取り組むべきか?
ということですね。

 問題はもちろん“百年に一度の転換期”の一環ですから、高度成長期以来蓄積してきた問題解決能力だけではどうにもなりません。大急ぎで能力を確保しなければなりませんが、どこからどう調達できるのか?
都市経営の根幹にかかわる問題です。

 これまで頼みの綱だったシンクタンクの基礎能力、ごく一部を除いて中心市街地活性化を巡る“百年問題”には対応できないことが明白になっていますが。

 この不備に対応するため、「作業要求書」で所望の方向とレベルを指定する、という苦肉の策、残念ながら成功しません。“基礎体力の不足を指示命令でカバーすることはできない”。仕様書をどう作ってもミスマッチを防止することは不可能です。

 中心市街地活性化の領域におけるプランナーの不足。
中心市街地活性化が陥っている苦境は、このことに起因素することが多いのですが、そのことに思い当たっている人が少なく、思い当たっても対応の取り組みの合意が難しく、そして、協働の相手・プランナー適格者がほとんど見あたらない、という三重の困難。

商店街・中心市街地活性化の二極分化

 今年は、標題について、だれの眼にも明らかな形で進むと思います。

 当サイトでは先に「コンサルタントの二極化」と題して支援に当たるコンサルタント、シンクタンクなどの支援のあり方・能力が二極化していくことを論じました。


 もちろんこれは支援する側に限ったことではなく、商店街・中心市街地活性化の取り組みそのものが二極に分化していくことと軌を一にしています。
一極は,従来的取り組みの無批判・無気力な延長という路線。
これについては、もはや言うべきことはありません。同様志向の支援者ともどもスパイラルを堪能あれ。

 他方、新しい取り組みは、商店街・中心市街活性化を明確に
“商業街区の中核機能である物販・サービス機能の活性化”
と定義し、その実現の方法として、
“既存個店有志による繁盛店づくりのチャレンジを強力に支援、推進し、点から線、線から面へと取り組みを拡大していく”
ことを掲げ、さらに全体的・一体的な取り組みで実現を目指す方向・目標を
“ラグジュアリィ・モールとしての再構築”としていることです。

 目標は時に「ショッピングモール」だったり、「都心型商業」だったりと表現はまちまちですが、郊外型SCとは一線を画したショッピングゾーンを再構築する、という基本は共通しています。
当社は今年度、このような方法と方向で商店街・中心市街地活性化の取り組みを再構築しようというチャレンジを全国5個所で支援します。新しい動きが本格化したのです。
既述のとおり、支援する側にも新しい方法と方向を選択、果敢に提案している有志が増えています。皆さんの視界に入っているかどうか知りませんけど。

 新しい路線の採用、事業主体が言い出すのか、支援側が提案するのか、言い出しっぺはケースバイケースですが、既に取り組みガスタートしています。
 これまでの取り組みの経緯・総括、環境与件・商店街の問題情況等々についての認識を共有したうえで“繁盛店づくり”という直近の目標実戦に向けて、実施する事業の詰め、実施計画の作成、実践が始まっているわけです。

 取り組みは着実に進展、今年度中に画期的な成果が報告されることでしょう。

 一方では㈱全国商店街支援船センター提供のご存じ「個店経営研修事業」も8月募集、9月スタートの予定とか。この事業も「二極分化」に拍車を掛けます。
この二極分化は、鋏状分化でありまして、繁盛店づくりがどんどん成果を挙げ、蓄積していくのに対して、従来路線は従来通りですからその差は開くばかり。
実際に目で見てその差を確認したときは、ところによっては既に遅すぎるかも。

 当社7月15日開催の商店街セミナー、全都道府県及び九州地区の都市・商工会議所・商工会にメールで案内しました。
“二極分化”に思いが及んでいる人は参加していただけるものと心まちしています。だって、他に類似の機会はありませんからね。
次の機会もひょっとしたら10月頃に福岡開催かも知れません。

 二極分化、活性化に成功したかったら、まずはセミナーにご参加ありたく、目下募集中です。

迷走する商店街活性化

 商店街活性化といえば、商業街区の整備改善・増進と経済活力の向上を一体的に推進することですが、理解が普及していません。
その原因は、二つありまして、
第一に「法」のスキームの読み込み不足と
第二に、商店街活性化の推進に不可欠の商業理論が装備されていないこと。

 この二つが相乗的に作用した結果として、眼前する取り組みの陳腐化と街区の惨状があるわけですが、加えて最近、“もはや商店街は商業者や商業施策だけでは活性化できない”という何の根拠もない思いつきから、非・商店街的取り組みがいろいろと計画されているようです。

 “もともと、商店街は経済機能だけではなく、コミュニティ機能も果たしていた、コミュニティ機能を整備強化することで商業活性化につなげよう”といった話。
上記①、②の不備があるために出てきたもので、特に気にも留めておりませんでしたが、都市によってはだんだん「成長」しているようです。
まあ、余力があるなら何でもどうぞということですが、もちろん、実際に取り組んでいるところは余力どころか“これこそ本命の商店街活性化事業”と信じて疑いません。いきおい、ショッピング機能の整備はおろそかになる。

 コミュニティ施設をはじめ、非・物販集客施設の整備などはその典型です。空店舗を利用して「子育て支援施設」を整備、育児に関する公共施設を整備すれば、お母さんたちが助かる、お母さんたちが施設に来れば来街者が増え、「通行量」が増える、商業者の事業機会も増える、といいことずくめです。

 が、ちょっと待った。
ショッピング以外の来街目的で通りを“通過している人”に“ショッピング客(~入店客)”になってもらうのは大変なことですからね。
もともと入店するつもりのない通行者をショッピング目的で入店させる、この「者から客への転換」を実現するには何が必要か、考えたことがあるでしょうか?

 他の用事で通りを歩いている人が、ふと、目に留まった店舗のファサードの魅力に誘われて思わず店内に足を踏み入れる・・・、という行動が頻繁に起こるためにはどういう条件が必要か?
さらに。
“お試し”で来店いただいた人には是非とも商品を買い上げていただき、さらにさらに、なるべく愛顧客になっていただきたいのですが・・・。

 まず第一に、外観・ファサードにお店の魅力(品揃え・サービス宇・環境雰囲気)が十分に反映し・アピールされていること。これがないとそもそも入ってみようという気になりません。

※非・物販集客施設目的の来街者を入店客にしようと目論む商店街、軒を連ねるお店のファサードは、“入ってみたくなる”情景を醸し出しているでしょうか。
残念ながらあまり期待は出来ません。もし、そういうファサードを演出する能力を持ったお店なら、日ごろから買い物目的のお客が多いはずですが、そういう様子は感じられません。

 さらに。
入店したお客は、当然、ショッピングを楽しむことが目的です。
ファサードの情景に惹かれて入店した店内、果たしてお客にショッピングを楽しんでもらう条件が整っているでしょうか?

 残念ながらあまり期待は出来ません。
もし、品揃え・サービス・環境雰囲気が整えられていれば、そのお店は日ごろから繁盛しているはず、繁盛しているお店は「通行者」などを期待しておりません。お店の方は期待してはいませんが、通行者のほうが思わず入ってみたくなる・・・。
これが繁盛店と通行量との関係です。

 陳腐化したため客足が遠のき、客数を増やさなければ、と考えているお店が、“店前の通行量が増えればなんとかなる”と考えてしまうのは、ある意味、仕方のないことですが、たとえ通行量が増えても、店前を歩く人がそういうお店に入ってくるはずがないのです。

 コミュニティ施設づくり、結構なことかも知れませんが、商店街が商店街活性化策として取り組む筋合いのことではありません。
この時期、取り組むべきことは「商業機能の増進」という分野でたくさんあるのですから。

 中でも大切なことは、個店の商売のあり方を改革し、「売れる店」、「繁盛する店」に転換していくという仕事。
本来、商店街は何のためにあるかといえば、もちろん「ショッピングの場」、生活に必要な財貨・サービスを調達するところです。
この機能が果たせない商店街はもはや商店街とは言えません。
陳腐化し、劣化し、空洞化している商店街は、「非・商店街化への道」を辿りつつあるのでありまして、これを阻みたかったら、「物販・サービス機能の充実」を実現する以外に方法はありません。

 物販機能の充実、すなわち個店の売場を改革する、という仕事を抜きにして取り組まれる商店街における「非・商店街的」機能の充実強化は、「非・商店街への道」から商店街を転轍させることはできません。

 一部の都市ではいよいよ混迷深まる商店街活性化ですが、その原因は、冒頭に書いた二つの理由にあります。
本日の記事内容に思い当たるところがある人もない人も、あらためてもう一度、①及び②について考えてみていただきたいと思います。

 副産物として、“「商業活性化」は中心市街地特有の問題ではない”ことに気がつき、全市的な課題、買い物の場の適性設置という都市経営上の課題に応える『都市商業振興プラン』策定の必要に直面されることになるかも知れません。

活性化とは活性化事業に取り組むこと?

 巷間、「活性化事業」と銘打って取り組まれている事業の多くは、商店街・中心市街地の「通行量の増加」を目指すものです。
“商店街活性化とは商店街の通行量を増やすことである”という恐るべき謬説(びゅうせつ・間違った考え)が、未だにはびこっています。ご承知のとおり、当サイトはかかる妄説(もうせつ・根拠のないでたらめな話)の剪除(せんじょ・雑草などを刈りとること)を任務の一環としておりますが、ウ~ム、なかなか難しくスイスイとはいきません。
あらためてWeb経由のPRの困難を思い知ったりしています。

 それにしても。
“商店街活性化とは通行量を増やす事業に取り組むことである”という、一部、ごくごく一部の関係者を除いてあまねく行き渡っている「認識の共有」はどのようにして始まったのか?
 さらに、取り組みを重ねても通行量は増えず、その間、空洞化は着実に進行している現状においても今なお通行量の増加を目指す取り組みが続けられているのは何故か?

 ホント、どうしてでしょうね。

 取り組みの当初、“通行量の増加”が目指された理由は分かります。商店街の全盛時代、思い出してみると通りにはショッピング客があふれていました。ちなみにショッピング客=買い物客ではありません。ショッピング=買い物、下見、冷やかし、暇つぶし。
全盛時代の店前を思い出してみると人があふれていたことを思いだしたお父さん、“人通りさえあれば繁盛するのだが・・・”と当時のあれこれを懐かしむうち、“人通りさえ増えれば必ず繁盛して見せる”と思いこむようになりました。
ある日、「商店街活性化アンケート」が廻ってきまして、“活性化には何が必要と思いますか”という設問にためらうことなく“通行量を増やすこと”と回答したのです。

 もちろん、この回答はお父さんの率直な気持でありまして、それ以上でも以下でもありません。ところが調査に当たった専門家さんが良くなかった、お父さんの「気持」を「客観的事実」と思いこみ、“商店街を活性化するには通行量を増やすこと”という結論を出してしまった。
この専門家の至らなさ、愚かさが活性化を台無しにしたのです。

 確かに。
商店街が繁盛していた当時、通りには人があふれんばかりに歩いていました。しかし、このことをもって“通行量を増やせば繁盛する”という主張の根拠にすることは出来ません。
当時、多かった通行量とは商店街へのショッピング客が多かった、ということであり、何故ショッピング客が多かったかといえば、
①ショッピングしたい店・商品が揃っていた、という積極要因と
②行動圏内に他にショッピング行き先が少なかった、という消極要因が考えられます。
この二つは、全国ほとんどの都市の商店街に共通しているはずです。ここで注意しなければならないのは、「繁盛」と「通行量」の関係。確かに「繁盛している個店が軒を連ねる商店街」は通行るようが多いのですが、そのほとんどはショッピング客であり、繁盛店が揃っているからショッピングを目的に来街した人たちです。
逆に言うと、ショッピング客は、
①街や個店にショッピングの楽しさが感じられなくなり
②他にショッピング行き先があれば
まちには来なくなってしまいます。その結果、もちろん、街の通行量は激減します。

 新業態ビジネスの発生と隆盛、街区内へのスーパーマーケット、コンビニエンスストアの出現、郊外への各種カテゴリキラーの相次ぐ出店、とどめは大型ショッピングセンターの登場と数十年にあたってこれでもかと出店ラッシュが続くなかで、商店街立地の個店にはお客に“新規に出た店に比べて陳腐”と評価されるものが多くなり、やがて目に見える形で来街ショッピング客が減っていきます。
これが「通行量の減少」であり、並行して「売り上げの激減」も起きています。

 つまり、「商店街の通行量の減少」は、“商店街のショッピング行き先としての魅力の減少”が原因となって起きている「結果」だということになります。けして“通行量が減ったからショッピング行き先としての魅力が無くなった”訳ではありません。
確かに通行量と商店街の繁盛とは相伴って起きるという関係にあることが多いのですが、
①通行量の多寡が商店街の盛衰の原因とは限らない
②通行量が多いからといって商店街が繁盛するとは限らない
ということはきちんと確認しておきましょう。
①についてはうえで見たとおり、②についても(あえて実名は出しませんが)実例は少なくありません。

 成果が上がらないのに何故何時までも「通行量増加」が追求されるのか?
皮肉なことですが、答えは、いくら事業に取り組んでも通行量が増えないから、かも知れません。
すなわち、もし、通行量の増加に成功していれば、同時にそれが商売繁盛をもたらすものではないことが明らかになり、「通行量」以外の活性化策へと取り組みの方向転換が出来たはず、だが。

 いくら通行量増加策に取り組んでも通行量が増えないため、「通行量増大」=「商店街活性化策」ではない、デタラメだ、ということが暴露されないまま、相も変わらず、「通行量の増加」ヲ目指す取り組みが性懲りもなく続けられている。
余談ですが「通行量の増加」が実現しないために、首がつながっているのが「通行量は街を救う」とキャンペーンを貼っている藻谷浩介氏以下、そっち方面の「専門家」の皆さんですね。

 通行量の増加が商店街活性化の戦略課題なら、さっさと目の覚めるような通行量増加策を提案し、その実効性を実証していただきたい。10年以上も取り組んで成果が上がらない、というのは見方・考え方に欠陥があるのではないか、と自問自答してみるべきではないか。

 「専門家」さんたちはともかくとして。
問題は、
①儲かってナンボの商業者と
②法律を現場に応用するのが役目の都市経営の担当者
ですね。成功しないことには自分たちの街、自分たちのお金が無為のうちに消えてしまうことになりますが、その実態はといえば:

 前者は、自店の売り上げの推移はカッコに入れて、「通行量の増加」を目指し、イベントやらマンション建設やら集客施設の誘致やらに邁進、それぞれの案件は成功するものの通行量は増えず、空店舗は増加の一途という状況にも関わらず“通行量さえ増えれば”なんとかなるはず・・・。他都市で成果の挙がらなかった事例をうちでも納得のいくまで取り組んでみる・・・。

 後者は、「法律使い」が得意な専門集団で、実際、市街地の整備改善、農業、教育、保健衛生等々都市経営の各部門について専門家・スキルを配置していますが、こと「中心市街地・商店街」に関する限り専門家のせの字も配置しておりません。
何が起こるか?
中心市街地活性化法を読み解き、自分たちの街の活性化のスキームとして活用していく、すなわち実効的な計画を作り、実行を統制し、結果を評価する、という仕事が出来ません。第一段階の「計画作成」でものの見事に外れている。

 すなわち、専門家集団としての役割を果たすことが出来ません。公募で採用した専門家・タウンマネージャーさんも大同小異。

 という状況の中で昨日も今日も、たぶん明日もあさっても、出来もしない・実現したからといって所期の目的達成には関係のない「通行量の増大」が目指されている訳で、平成余年の商店街・中心市街地も昭和余年のそれと同様、否、その傾向を拡大再生産しつつ「断念せざるを得ないポイント」に向かっていることは自覚していただきたいような気もしますが、まあ、自覚できるうようなら今日のこのていたらくは無かったろうと思えば、♪バーンといかずにメソメソと、最終局面を迎えるところが何時出てきてもおかしくない気配となりました。

 それでは困る、という人は「通行量の増加」という出来もしない・「お気楽路線」にさっさと訣別、「繁盛可能性の実証」へと一日も早く方向転換すべき。
その第一歩はセミナーへの参加です

商店街活性化の合意形成

 センスメイキングはもんだい状況についてのは認識の共有から。

 その目的は、(中活法における「中心市街地」の定義を援用すれば)商店街の活性化、すなわちショッピング機能の増進と経済活力の向上であることは言うまでもありません。
もちろん、ショッピング機能の増進も経済活力の向上も、商店街に立地する個店及び経営者を筆頭にその関係者の「立ち居振る舞い」の変化を要します。活性化が必要な容態に至っている個店関係者の「立ち居振る舞い」をそのままにしてショッピング機能の増進・経済活力の向上を達成することは不可能ですからね。

 特に「経済活力の向上」は、小売業の場合、売場の構成・運用に関わることであり、売場をお客の「ショッピングの場」として構想・構築し、適切に運用していく能力を向上させることが、「経済活力の向上」の中核となる仕事だと考えられます。
とするならば、商店街の関係者、そこに店を構える店主及び従事者が“その気になって”店づくり・運営能力を向上させることは、商店街活性化の取り組みの一方の柱と位置づけられなければならない。

 商店街活性化にとって、各個店の店主・店長を始め関係者がその気になって自店の「店づくりの転換」に取り組むこと、そのために必要な能力の確保・活用にいそしむ体制を作り上げることが、中心課題のひとつであることは、これまでほとんど誰も口にすることはありませんでしたが、口にしないだけで気付いていた人はたくさんいました。口にするからには「方法と方向」も提案しなければなら無い、という思いから、方法と方向が分からない以上、口に出来なかった、という人もあったことでしょう。

 しかし、あらためて考えてみるまでもなく、ショッピングの場である商店街において、お客の来街目的のほとんどは個店の売場において果たされます。商店街が「ショッピングの場」としての機能の増進・再構築を目指す以上、個店の改革は避けることが出来ない課題であり、その課題はそれぞれの個店の関係者によって担われなければならない以上、人々が“その気になって”仕事の仕方を変えていくことの重要性は自明です。

 問題は、“その気になって”というところにあります。
自分がその気になった方が、自分・自店にとって「プラス」だ、と納得したとき、人は自然に“その気”になるはずです。いくら、“あなたの店のためだから”といわれても納得できなければその気になれません。商店街の取組に心から合意することもありません。

 商店街活性化の合意形成とは、「商店街活性化の方法と方向」についての合意と、その合意に基づく「自店での取り組み」についての合意であることが必要です。
この合意を獲得するためには何が必要か?

 まず、商店街が「ショッピングゾーン」として実現を目指すあり方と実現の方法と方向について、合意すること。
何故、この転換が必要か、転換によって得られるものは何か、転換するには各個店は何を為すべきか、ということについて合意しなければならない。「何を為すべきか」については、実際に“こうすれば為すことが出来る”という取り組み方まで提示し、納得してもらわなければならない。

 商店街が、商業集積間競争の時代にあらためてショッピングゾーンとしての位置を確保するためには、以上のような内容での合意形成が不可欠であることは、ここまで読んでこられた皆さんには納得いただいていることと思います。

 ひるがえって、これまでの商店街活性化の計画や取り組みを見ますと、以上のような問題意識に基づく「合意形成」はほとんどありませんでした。特に「個店・売場の転換」という課題についてはまったくと言っていいほど取り組まれておりません。
活性化とは名ばかり、取り組んでも取り組んでも成果が上がらなかった理由はここにあったわけです。

 新しい取り組みは、商店街を取り巻く環境の変化、特に消費購買行動の変化と郊外型SCなど競争相手の動向について、的確に理解したうえで、“こうすれば商店街は勝ち残ることが出来る”という方法と方向について、合意を作り上げることが必要です。
今日、活性化に向けて革新的・意欲的に取り組まれている、と評される商店街の取組ではこのような合意形成の努力が払われています。従来のような個別事業ごとの合意形成とは大違いです。

 7月15日、福岡市で開催するセミナーは、以上のような問題に取り組むことを課題としている皆さんにとって、取り組みの「第一歩」、合意形成の基礎である「活性化の方法と方向」について選択肢を提供するものです。
いつも申しあげているとおり、商店街活性化に関わる各方面の担当者各位が揃って受講されると、以後の取り組みがとてもスムースになるはず、お誘い合わせの上、是非ご参加ください。


※特に、全国商店街支援センター・「個店経営研修事業」への応募を検討されている方は、なにはさておき受講されると、事業取り組みについての確信が生まれ、さらに取り組んだ場合、事業の成果をいっそう拡充することになります。

※参加申し込みはメールでどうぞ。

※指導者各位の参加を歓迎します。
 現場の状況は即・指導者の状況とピッタリ合致しています。
今や、指導者も商店街活性化の実現に向けて、従来的手法とキッパリ訣別、活性化実現への実効ある取り組みの方法と方向を提案しなければならない状況に直面しているはずです。
 状況を直視して対策を講じる人とこれを回避する人とでは、これからどんどん事業機会に差が開いていくるはずです。
選択肢としての当セミナーへのご参加をお奨めする次第です。

活性化計画の見なおし

 全国の商店街・中心市街地において、十年一日、事業に取り組んでは挫折、取り組んでは中断、「賽の河原」的事態が拡がっています。状況がここまで至れば、取り組みに関わる計画の見なおしは必至ではないでしょうか。
中心市街地活性化基本計画、商店街活性化計画など。

 中心市街地活性化基本計画の場合、取り組みが現状に至った理由は、
①法が定義する中心市街地とは都市中心部の商業街区のことである
②中心市街地活性化とは、都市商業街区の都市機能の増進と経済活力の向上のことである。
(以上2項は「法」に定められているとおり)
ゆえに。
③中心市街地活性化の実現とは、当該街区のショッピングゾーンとしての「機能の増進・再構築」とそれを担う商業者等の能力の転換を骨幹とする「経済活力の向上」である。

 という「中心市街地活性化の定義」を理解しないまま、旧計画以来、仕掛かっていたハード事業を継続する、という一点を動機に「法」のスキームの要求に即してしかるべく文言を羅列して認定を受けた一号認定は、旧計画のレベルをそのままに、既定ルールを走った挙げ句あえなく行き詰まり、後に続いた二号認定以下同文。

 ご承知のとおり、「法」は5年を区切って見直すことになっており、折り返し点に差し掛かったところですが、ことことにいたれば、“計画の見なおし”やら“スキームの改革”といった声が澎湃として挙がるべきところ、諸処に小さな声は挙がるものの、なかなか拡がりません。

 だがしかし、やるべきことをしっかり理解し、実現しようとしている土地・中心市街地・商店街・個人はちゃんとありまして、「活性化実現の方法と方向」を見据えする計画の見直しに向けた仕掛けをスタートしているケースがいくつもあります。
おかげさまで当社は、数カ所、お手伝いをしています。

 これまでの中心市街地・商店街活性化の取り組みは、あらためて、「中心市街地活性化」の定義と意義を十分理解したうえで、「活性化を実現していく方法と方向」を確認したうえで、既存計画を見直し、新しい計画を作成し、推進体制を再構築しなければならない。このようなスタンスに立たない限り、言い換えれば既存計画に何ごとかを付加する程度の取り組みに終始する限り、活性化を実現することは出来ません。
 まず第一に為すべきは、計画自体を見直すことが急務であるという認識を関係各方面が共有すること。
難しいことですが、この作業を抜きにしては何ごとも成就できません。

 さらに、「見直し」に取り組むにあたっては、
①その必要性の確認
②これまでの取り組み・計画が至らなかった原因の確認
が前提になります。
さらにこの作業を上手くクリアしていくためには、
★★商業理論の装備★★
が不可欠ですからそのための作業も必要になります。
というか、これを装備しておかないと「中心市街地=商業街区の活性化」を理解することは出来ません。
もちろん、商業理論は内容が大切、活性化を導きうる理論でなければならいことは言うまでもないことです。

 問題は、この作業に不可欠の商業理論をどこで入手するか、ということ。
これまでの中心市街地活性化業界において使われてきた理論?では役に立たないことが実証されています。

 計画の見直し、たぶん、これから各地で始まることでしょうが、もちろん、見直しさえすればOKというものではありません。
特に商業理論については
①これまでの商店街活性化の取り組みはなぜ成功しなかったか
②あたらしく着手を目指す取り組みは如何にあるべきか
ということをきちんと説明し、関係各方面を納得させ得るレベルであること。

 こと商業理論のレベルに関する限り、中活法以降のそれは以前と比べても劣化しています。
論より証拠。基本計画の「商業の活性化に関する事項」を見ると、その記述の背景に商業理論がまったく装備されていないことが明らかです。

 まずは既存計画における商業関係の記述のレベルをチェックしてみましょう。話はそれから、かも知れません。
といっても、これまで理論にタッチしたことが無ければ、計画のレベルを評価することは難しいかも知れません。
ホントは簡単なのですが、“難しい”と思いこんでいるあなたの先入観が対象を的確に評価することを妨げている。

 今日は、中心市街地・商店街活性化を支援する専門家各位と「協働・連携」についての会合を持ちました。
皆さん、“繁盛店を創出、活性化の可能性を実証することが喫緊の課題だ”ということで認識は一致しており、意を強くしました。具体的な「協働への道」を構築していきます。

商店街の理論軽視

 中活法以前は、商店街でも商業理論的言説が聞かれたものですが、制定以降はまったくといって良いほど無視されるようになりました。以前の商店街には中小企業診断士など商業理論を勉強した人たちが支援に当たっていたのが、以降はシンクタンク、プランナーに変わったことにも一因があるのかも知れません。
ご承知のとおり、基本計画などは第一号認定以来、そのほとんどが理論抜きで作られていますからね。

 中活法制定来、商店街で商業理論的・専門用語を駆使した会話などはまったく聞かれなくなりました。商業については素人と自白している藻谷浩介氏がずば抜けた「プロ」と見なされ、その“住む人・来る人を増やせ”という没理論のご託宣を奉じて右往左往する人多すぎ、という情況は何故起こったか。
もちろん、悪いのは言説を振りまいた人よりもそれを信じた“儲かってナンボ”の商業者の皆さん。というか、指導者&支援者の皆さんも含みます。
藻谷言説を聞いて“目からウロコが落ちた”皆さん、その後お目めの具合はどうですか?

 “儲かってナンボ”なんだからちゃんと算盤は弾いているんですよね、と思ったら自分の懐が痛む話じゃ無かったので弾き損ねていたとか。弾き損なうとその結果が自分の店に波及すると言うところまでは考えが及ばなかった・・・・?

 小売商業の役割は、地域に住んでいる人たちの“生活を充実させたい”という課題への取り組みを支援すること。「儲け」は支援に対する評価。“どうすればもっと儲かるか”ということは、職業上片時も忘れてはいけないことだが、首尾良く儲かるためには、しかるべき理論を装備しておくことは当たり前の話。だって、消費購買者は、ショッピングの都度、お金を払って勉強していますからね。

 中活法以来、いろんな施策が講じられていますが、「理論武装」についての施策支援はまったく無い、ということにちゃんと注目、自分たちで装備する算段をしないと先行きは真っ暗です。
商店街を取り巻く状況を一瞥すれば、自分たちの商店街・自分の店にショッピング目的で訪れ・買い物をしてもらうことがどれほど「希有」なことか分かるはず、希有を当然に変えるためには消費購買客以上の勉強が必要なはず。

 理論抜きで補助メニューにばかり目が行き、誘導された事業にばかり取り組んでいると、事業あって繁盛無し、街も店も「再生不能ポイント」を通り過ぎてしまいますからね。
さしあたり、7月15日のセミナー、「起死回生」のチャンスの入り口になるかも知れません。

セミナーの特別講師 決定!

 7月15日開催の当社主催のセミナー


 ゲスト講師が決まりました。

 個店経営研修事業・「キラリ繁盛店」づくりを実践・実証し、商店街全体への波及を目指す大分県宇佐市四日市商店街の取組を紹介していただきます。

1.商店街活性化の中味を考える
○講 師:四日市商店街振興組合理事長 安部敏雄 様

2.“キラリ輝く繁盛店づくり”個店経営研修に参加して
○講 師:四日市商店街 親玉本舗 ご夫妻

 事業終了後、全国から視察が相次いでいる事例を組合、個店の両輪から説明していただきます。50日間の取り組みで、参加各店は何をどう変えたか、その結果業績はどうなったか、具体的な報告をお願いしています。
新しい活性化の取り組み方、視察研修の対象として一押しの事例です。

 当セミナーは、商店街・行政・商工会議所三者揃っての受講を強くお奨めします。一緒に受講することで商店街活性化の実効ある進め方・方向について、関係者が共有するための取り組みの基礎づくりに最適です。

 お誘い合わせの上ご参加ください。
参加した皆さんの商店街活性化をめぐる“モヤモヤ”が一掃されることをお約束します。

個店経営研修事業の効能

 昨年度実施されたところは、参加店舗における成果は確認済みですが、ところ・人によってはその商店街全体の活性化において意味するところをきちんと理解するには至っていないかも知れません。

 この事業の特徴は、
①これまで当該商店街がどのような活性化事業に取り組んでいるか、取り組んできたかに関係なく、
②その結果として当該商店街にどのような情況が生まれているか、ということにも一切関係なく、
③さらに取り組んだ各個店の業種や規模、経営者の経歴や年齢などにも関係なく、
 ちゃんと取り組んだお店は、これまでの延長線上では考えられない業績の好転を実現することが出来た、ということです。つまり、事業の「看板どおり」の成果を挙げました。

 それも、なにか特別変わったことを導入するのではなく
①計画やコンセプトは無用 ②お金は掛けない ③出来ることから少しずつ取り組む ④間違っていると思ったらやり直す ⑤取り組みを通じて売り上げが落ちるかも知れないことには手を出さない(冒険はしない)

 という“おっかなびっくり・石橋を叩いてすり足で進む”的な取り組みで成果を実現したのです。

 このことは何を意味しているか?

 まず第一に、これまで「商店街活性化施策」として取り組んできたモロモロの事業の結果とは無関係に繁盛を実現できた、ということ。これはホント凄いことです。
何がスゴイかといえば、お金も掛けずに(チラシ一枚配らず)業績が好転し、しかも持続発展する自信がついた、ということもさることながら、それを“これまでの取り組みの結果とは無関係に”達成した、ということですね。

 つまり、個店経営研修事業における繁盛店づくりには、従来的な商店街活性化策は関係なかった、ということです。
皆さん、商売繁盛に直接的には役に立たない事業にばかり取り組んでいますよ~、ということが分かってしまったわけです。

 通行量を増やすための居住人口・来街者を増やすためのハード事業、イベントや一点逸品、百縁商店街などソフト事業、そのいずれもが手も足も出なかった「繁盛店づくり」がそれらの事業とは無関係にいとも簡単に実現した・・・。
個店経営研修事業の凄いところはまさにここにあります。

 あらためて考えなければならないことは:
これまでの取り組みは一体何だったのか、ということ。
もちろん、まるっきり無駄な事業というのはありませんが、ひょっとしたら商店街が直面している状況に照らしてみたとき、不要不急の事業に取り組み、しかもそれがすべてだと勘違いしてまるまる依存してしまっていたのではないか、ということです。

 あらためて考えてみるとそういう認識がまかり通るというのは、不思議なことですが、それが商店街であり、商店街活性化事業だ、という、商店街全盛時代、どこのお店も繁盛していた当時から、ずうっと続いているパターンであり、こういう事業だけではいくら続けても効果は挙がらないと分かってはいるものの口には出しにくい、ということで何か目が覚めるようなきっかけがないと変わりにくいのかも知れません。そういうきっかけはなかなか無いのではないか・・。

 そういう中で有志が個店経営研修事業に取り組んだ結果、商店街活性化・繁盛店づくりと従来的な取り組みとの真実の関係が明らかになった以上、これまで通りの取り組みや計画をこれまでどおりに進めていくわけにはいきません。あらためて厳しく吟味し直すことが必要です。

 繁盛店が輩出したからといって、それだけで満足ししまい、従来からの事業計画はそのまま温存、各事業についても従来通り整斉と実行していく、というのでは事業の趣旨は爪の先くらいしか活用していないことになります。

 あらためて。
個店経営研修事業の成果をしっかり踏まえて、繁盛店づくり=点から線、線から面への展開という「商店街活性化への道」を基準に従来の事業、既存の計画を見直すことが不可欠です。

 個店経営研修は、これまでの商店街活性化の取り組みに「事実」をもって“繁盛店づくりに効果無し”と判定するものであり、そのことを理解したなら即刻事業・計画の吟味に取りかからなければならない。
 あらためて繁盛店づくりと連動する事業や計画が揃えられて始めて個店経営研修が点から線・・・の取り組みの起点として活用されることになります。

 よろしいですか。
個店経営研修は、参加した個店が繁盛する=ショッピング行き先として再生することはもちろんですが、そのうえさらに、“空洞化著しい商店街でもやり方次第では繁盛することが出来る”ことを実証します。
つまり、商店街をショッピングゾーンとして再構築する=商店街再生への道を指し示しているのです。

 これまでの活性化事業では、
①個店の売場には問題はないのだから、店前通行量さえ増えれば繁盛する あるいは
②個店の売場にも問題があるが、そこは聖域、立ち入ることはできない か、
③個店を繁盛店に変えることはできない
という「思いこみ」のもと、買い物客の来街目的であるはずの「個店の売場」の改善改革は手つかずのままでした。

 一般に、お客が売場から離れていくのは、売場が「陳腐化」したからです。その証拠にどんな商店街にも業種業態を問わず、繁盛している個店があり、その売場を見ますと商品・サービス・環境が三位一体、陳腐化することなくとおりから見てもキラキラと輝いています。

 個店経営研修事業、ホンモノになるかどうかは2年目以降の取組に掛かっています。一年目に取り組んだお店の繁盛だけでおしまいにするのか、それとも点から線、線から面への展開をホンキでめざすのか。
ホンキで目指すには、事業・計画の見なおしが不可欠です。


 陳腐化した個店が立ち並ぶ商店街は、どんなに人通りを増やしても繁盛することは出来ません。個店の陳腐化からの脱出という課題を店舗外の取り組みでカバーすることはゼッタイにできません。

 昨年、この事業に取り組めなかった皆さんも今年は是非ともエントリーして、「商店街活性化への道」を切り開く第一歩を踏みだしてください。取り組みは、まずあなた自身が「その気」になることから始まります。

当社は、「その気になった」あなたの事業着手までの取り組みの一部始終を支援します。
困ったことがあれば、何ごとによらず、遠慮なくどうぞ

目標の間違いを施策段階でカバーすることはできない

 戦略レベルの誤りを戦術でカバーすることはできない、という有名な言葉があります。タイトルはそのもじり。

 例えば、「商店街活性化」を実現する手段として「通行量の増大」を目指すとします。
「通行量の増大」を目指す事業が何故取り組まれるかといえば、“商店街の活性化は通行量をぞうかすることによって実現できる”という「理論」がアタマの中にあるからです。
このアタマがある以上、「通行量の増大」というレベルでの取り組みの結果が何をもたらそうとも、それに代替される取り組みは「通行量の増大」と同じレベルの施策になってしまいます。

 “マンション立ててもダメなら百縁商店街がある”ということですね。
思えば、これまでの施策メニューの変遷は、「通行量」レベルにおいてのみ行われてきておりまして、景観整備もイベントも一点逸品・百縁商店街もことごとく、「来街者・通行量を増やす」ための施策です。
その結果、何がどうなったか?

 タイトルのとおりでありまして、施策に取り組んだ結果、
①住む人が増えた
②来る人が増えた
③通行量が増えた
という目標を達成した事例も報告されていますが、その結果:
さらに上位目標としての「商店街の活性化=売り上げが増える店が多くなった」ということを達成した事例は皆無ではないか。
 ということですね。

 個店売場の充実が先か、通行量を増やすのが先か?
鶏と卵の関係だ、という人がいます。いいたいことは“なかなか正解が出しにくい”ということのようですが、何をおっしゃるやら、正解は見ようとさえ思えば、とっくに眼前にあるのでありまして。

ショッピングセンターを見よ、であります。

 どこのデベロッパーがショッピングセンターを出店するに先立って、“まず人通りを増やすのが先”などという発想で動いているでしょうか?

バカも休み休み言え、であります。

 そもそも、ショッピングセンターがまちはずれに登場した当時、「通行量」が他を圧倒していたのは商店街ですからね。
商店街の空洞化は、もちろん、現象的にはその通行量が次第に他の立地へと移動することによって起こったものですが、その意味するところは「買い物行き先の移動」です。
通行量の変化は、人々の買い物行き先の変化によって起こったこと。
この事実を忘れた人、及びこの事実に考えが及ばない人が「卵か鶏か」という愚問に陥っている。

 したがって、通行量さえ増やせば商店街は活性化する、などというのは本末転倒ですね。かっての店前通行量と自店のレジの鳴りひびき具合の相関を体感しているお父さんたちがいうのならまだしも、仮にも指導者とか専門家と自称他称の人たちがその尻馬に乗って「通行量の増大」以外のことを提案できないていたらくは、ったく、笑止千万です。

 ということで、商店街の活性化、ホントにホンキで実現したかったら。
「通行量の増大」というレベルでのメニューをあれこれ試してみるのではなく、メニューが出てくる大前提そのものを疑わなくてはならない。

 第一、あなたの家族はわざわざ来街しなくても街なかに住んでいるわけですが、いつも商店街で買い物していますか?
あなたの家族が買い物しない商店街・売場・品揃えならいくら住む人が増え・来る人が増えても、(あなたの家族とたいして変わらない消費購買行動をする以上)商店街の売り上げには大した影響は期待できないのではないか、ということも考え合わせててみなくてはならない。

 それとも商店街に来て欲しい人というのは、商店街に呼び込みさえすれば自動的にそこで買い物をしてくれる、そういう消費購買行動を習慣としている人、ですか?
そうとしか思えませんが、今どき、そんな人たちがたくさんいて、商店街の仕掛けにのって来街し、あの店この店に入り込み、あれこれ買ってくれるに違いない、とホンキで思っているんですか? ・・・・・・・・。

 目標の間違いは、遡ると、それを目標として選択してしまうものの見方・考え方、あるいは「アタマの使い方」の問題であることが多いのです。
間違ったアタマの使い方からの脱却、これこそが「通行量」論者さんたちが今すぐ取り組むべき課題かも知れません。

 もちろんそのためのお手伝いはあなた自身の課題です。

 中心市街地活性化基本計画
 商店街活性化事業計画

 それぞれ数値目標として「通行量の増加」を掲げている人は、目標の至らなさと併せてこれまでの「ものの見方考え方」・「アタマの使い方」について猛省しなければならない。
現状の延長線上に「地方分権」とか「都市経営」などは成立しませんからね。

「通行量」という目標からの脱却

 通行量が一番多い商店街が日本一元気のいい商店街、という「説」がありまして、言い出しっぺさんは国内トップの専門家ということらしいですが、「通行量」というのは何も専門家が言い出したことではなく、商店街の一世代、二世代前の人たちは日々の商いの移り変わりから繁盛・賑わいと店前通行量の相関を実感していました。何のことはない、専門家さんたちの「理論」は、この「実感」を知ってか知らずか無批判に受容した・とても理論などとは口が裂けても主張できない(笑 レベル、店頭での立ち話のレベルヲ一歩も出ていません。

 商店街の通行量:

ごらんの通りでありまして、一口に商店街の通行量といっても
1.居住者
2.就労者
3.用務来街者
4.遊歩ショッピング者
と4つに大別することが出来ます。もちろん、それぞれ通行目的は異なります。これをですね、月もスッポンも一緒くたにして「通行量」としてその増大を図る=“住む人来る人を増やす”というわけですが、
1.の増加が賑わいに無関係なのは、居住地区・マンション林立地区を見れば分かる
2.の増加が賑わいに無関係なのは、工業地区を見れば一目瞭然
3.については、オフィス街の様子を思い出してみましょう
ということで、1~3による通行量の増加は、商店街の活性化には無関係です。

「4」の増加だけが唯一、商店街のショッピングゾーンとしての活性化と相関があるのだということをあらためて確認していただきたい。したがって、商店街を活性化したかったら、「4」的通行量・来街者が増える算段をしなければならない。
そうすることで始めて、1~3的通行者も「4」に変身する可能性が出てきます。

 というように考えて、あらためて通行量とまちの賑わいについて考えて見ますと、
①その昔、商店街の店前通行量が多く、店が繁盛していたのは
②人通りが多かったからではなく、
③繁盛している店が軒を連ねていたから、ショッピング目的で行き交う人たち=通行量が多かったのだ
ということがあらためて理解されます。
このことが理解されると、
①商店街が繁盛しなくなったのは単に通行量が減ったからではなく
②商店街にショッピング目的でくる人たちが減ったから、
であることが理解されます。
③このことは施策の結果、ショッピング客以外の通行量が増えても商店の売り上げアップには貢献しない、という事例で実証されています。→佐世保市四ヶ町他
④ショッピング客は何故街に来なくなったか?
⑤商店街以外に多様なショッピング行き先が出現し、それらとの「綱引き」に商店街が敗北したから
ですね。(もちろん、敗北した理由はひとつではなくさまざまなことが複合的に作用しています。)

 一度ショッピング目的の来街者が激減した商店街があらためて活性化を目指す=ショッピング行き先としての地位を再確立することこそが本当の意味での商店街活性化ですね。
(まだ分からないか!

 したがって、商店街を活性化したかったら、消費購買行動の変化や郊外型商業の趨勢などにしっかり目を配りつつ、地域におけるショッピング行き先としてのポジションを発見し、その地位を確立するために必要な諸機能の充実を実現しなければならない。
以上について理解し、所要の事業を構想し、計画し、段階的に実現していくという仕事のために作るのが、
○中心市街地活性化基本計画 であり、なかでも商業の活性化に関するであり、
○商店街活性化計画 ですね。

 したがって、その目的は「通行量の増大」などではゼッタイにありません。

 中活法において、中心市街地活性化とは
①中心市街地における
②都市機能の増進及び
③経済活力の向上
と定義されています(「法」第一条)
法定中心市街地=商業街区(「法」第二条一、二号要件)ですからこれは
①都市中心部、商業街区における
②都市機能の増進及び
③経済活力の向上
を意味します。

 商業街区に立地しているの都市機能とは:
○小売商業・サービス機能
○その他の機能 であり、もちろん
○アクセス機能、安全・安心、景観など(街区の特性上、要求レベルは高い)

 商業街区における経済活力とは:
立地する小売商業・サービス業を活性化する「能力」のことですから、立地する商業者、サービス業者の繁盛再生に必要な能力の確保、域外から導入する経済活力を意味します。
中でも情況的に急がれるのは、既存小売・サービス業者の能力の向上です。

 さて、このように考えてきますと、全国津々浦々でまことしやかに主張され、取り組まれてきた「通行量の増加」というスローガンとそれを実現すると称して取り組まれている事業の至らなさがあらためて、イヤというほど突きつけられるのではないでしょうか。

 通行量を増やすための取り組み、活性化に無縁どころか、そのために貴重な時間と費用を費やし、後に残るのは徒労感だけ、これはもう商店街活性化の遂行を妨げるものと断ぜざるを得ないと思われますが、あなたはどう思いますか。

 今日、日本中で「通行量の増大による他力本願か」かそれとも「ショッピングの場としての再構築による自力再生か」、活性化の方法と方向については大きく二つの選択肢があります。
後者についてはこれまでなかなか目に見えにくかったのですが、相次ぐ前者の失敗の認識から大きく流れが変わろうとしています。

 もちろん、ここの都市における「流れの転換」は、その必要性を自覚する個々の具体的な人が、それぞれの情況において「流れを変える」努力を払って始めて実現できることです。
今や、毎日毎日、全国どこかの商店街で両者の「綱引き」が行われているといってけして過言ではありません。

 果たしてあなたのまちでは情況はどうなっているでしょうか。
この期に及んでもまだ「通行量の増加」を目的に、なんの疑問も感じることなく日々を送っていうる人たちも確かにたくさんいるわけですが。

コンサルタントの二極化

 中心市街地活性化基本計画、旧・新両方の作成支援を事業機会としてきたコンサルタントさんたち、ここに来て二極分化が始まっています。

 一方は、中心市街地活性化スタート以来の推移、現状などは知らんぷり、十年一日、計画作成プロセスへの参入はもっぱら自社の食い扶持を稼ぐため、という姿勢をまったく変えることなく、ひたすらあちらこちらとコンペに参加、事業=収益機会として消化することしか念頭にないかも知れない会社。
端的に言ってこれまでの基本計画の水準でこれからもしのいで行こう、行けると考えている。

 他方は、従来の手法では活性化は難しいことが全国至る所で実証されている、このままのスタイルではやがて事業機会どころか市場そのものが消滅すると自覚して、新しい道を切り開こうとしている会社。
従来パターンからの脱却は困難ですが、果敢にチャレンジ、遠路はるばる当社のセミナーに参加される会社もあります。

 二極分化は何故起こっているか。

 第一、従来的水準による全国的な取り組みの結果が明らかになってくるにつれて、行政、活性化協議会、商店街など事業主体・発注者の側に、従来的手法=効果が実証出来ない取り組みはまっぴら、という機運がだんだん強くなっています。従来的パターンでの「診断助言」などについても、役に立たなかった、期待はずれ、といった感想が報告書に明記されるようになっていますからね。
これから計画を作るところ、既存計画の見なおしを検討するところ、共通しているのはこれまでの計画のパターン(作成手法・内容とも)では、ものの役には立たない、という認識ではないでしょうか。。

 もちろん、プランニングをなりわいとするシンクタンク、コンサルタントであれば事業主体の変化に先駆けていちはやく実効的な「方法と方向」を提案しなければならない。新しい方向でのプランニングを志向する潮流が登場してきた
のは当然のことです。目下、各地の計画業務では新潮流と旧勢力のせめぎ合いが始まっています。

 それではそれぞれの現場において、革新的な提案をもって登場する新潮流が旧勢力を駆逐する・全国的に新旧の入れ替えが進展するという趨勢になっているかといえば、なかなかそうはいきません。
世の中には「コンペ」という制度がありまして(笑、選考委員さん方はもちろん宛て職ですから、委員会の構成は上記のような情況に危機感を持っている人ばかりとは限りません。
どちらかといえば「自分の理解の範囲」や「継続性」を尊しとする人が多かったりする。

 従来的「擬似専門用語」がふんだんに散りばめられており、“商業者や消費者の意向を調査しその合意のもとに計画を作る”とか、“地域の特性・伝統文化を活用して”などという耳障りのよい文言の羅列にころりと引っかけられ「従来型」を選択してしまう、というケースも後を絶たないようです。

 そうすると何が起こるか?
決まり切ったことでありまして、せっかく今度こそはと思い立ち、しっかり準備を重ねて着手にこぎ着けたせっかくの失敗が許されない事業がまたしても「コンサルタント肥やし」で終わってしまう・・・・。

 発注側も受注側もよくよく考えないと。
一端スタートすると「やり直し」は出来ず、したがって失敗は許されません。
一発勝負で適任コンサルタントを確保せよ、という問題にどう取り組むか。
「転換期」にはこういう頭の痛くなる話にもつきあわなければならないわけですね。けして他人事ではありません。

 ご参考まで。
『商業コンサルタントは不要か』
『商業コンサルタントの確保』
“うちには関係ない”と思う人もしっかり読んでおくといずれに役に立つときがあるかも知れません。

 一番いいのは、取り組みを発意した時点・構想・設計段階で当社の指導支援を受けること。
なんで?とその理由が知りたい人はメールでどうぞ。
ホント、情況は厳しいですからね。

虚仮の一念・経済活力の向上

 経済活力の向上、言わずと知れた「中心市街地活性化」の定義です。“都市機能の増進及び経済活力の向上”とセットになっています。

 向上を目指す「経済活力」とは何か?
“経済活動を活発にする力”ですね。
「経済活力の向上」は“経済を活発にする力の向上”。
この力はどこの誰が持っているのか?

 いうまでもなく、当該中心市街地・商店街に立地する小売商業者・サービス業者の皆さんです。皆さんが持っている「経済活力」を向上させること、これが中心市街地・商店街活性化です。
この力を向上させることで、中心市街地における経済活動が活発になれば、即・力を向上させた皆さんのお店の売り上げはアップします。

 そのためには、自分の「経済活力」の向上に取り組まなければならない。あなたに代わってあなたの経済活力を向上させてくれる人はいませんし、出来ません。向上させてやる、などといってくる人は要注意。

 活性化の取り組み、いろいろ企画されると思いますが、合意形成にあたってチェックするのはただ一点、“その事業に取り組むと自分の経済活力は、向上するだろうか”ということです。

 向上を目指す商店街の経済活力、今現在はどういう情況になるかといえば、陳腐化している店舗の情景に一目瞭然。
自店の業容をかくあらしめているままで、あれこれの「活性化事業」に取り組んでも成果は挙がりません。よしんば人通りが増えたとしてもそれがどうした、人通りは「経済活力」を向上させてはくれませんよ。
イベントで人集めに成功している、と喧伝される各地の商店街、「売り上げ」は続落趨勢から立ち直れません。

 イベントで活性化できる、といったレベルの認識で取り組み人たちの取り組みで売り上げアップ・繁盛店の続出=商店街の活性化はゼッタイに実現できません。

 事業に取り組むにあたっては、
1.この事業に取り組めば自分に活力がつくだろうか
もし事業の性格から活力がつくことはないと分かっていて、しかも取り組まなければならない場合は、
2.事業と併行して活力を付けるにはどうしたらよいか、何か事業を利用することは出来ないか
と考えてみなければならない。

 こういう構えで取り組まないと、どんな事業に何回取り組んでも当初の目的を達成することはできません。

経済のオルタナティヴ

 お笑い系経済学を導き・イデオロギーとする資本主義のデリバティヴ=新自由主義・グローバルエコノミー信奉者は、人間の生活条件を整備する「経済」に「利潤追求機会」として参入・簒奪、いまや本来的な経済は、「利潤機会追求」というバイパスが支配するところとなり、われわれは所得・消費の両面において「利潤追求活動」のおこぼれでの生活を強いられています。

 もちろん、確固としたオルタナティヴ言論が存在します。

 takeoの本棚にあるだけでも
佐伯啓思『大転換』
ポール・オムロッド『バタフライ・エコノミクス』
内橋克人『もう一つの日本は可能だ』
菊池英博『増税が日本を破壊する』
など。

 ただし、皆さん、お笑い系経済学の批判としてはOKですが、残念ながら代替案はまだこれからという段階です。

 なかで孤軍奮闘しているのが、われわれが取り組む「中心市街地活性化への道」です。
このことは、キモに銘じておきましょう。

 どっちにどう転んでも「中心市街地活性化」は自助努力主体で取り組む以外実現できません。
自分がちゃんと納得する方法と方向で取り組まなければ。

耳寄りな? お 知 ら せ

 中心市街地・商店街活性化について、これまでの取り組みを見直したい、見直さなければならない、という情況にある皆さんへ。

 作業の目的を達成するためには、見直しに用いる「視座」を用意することが必要です。
 (*)視座:物事を観察する理論的・実践的立場

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つぶやきから

takeo もすなり twitter

地域商店街活性化法における商店街活性化事業の定義:振興組合等が、地域住民の生活に関する需要に応じて行う商品の販売または役務の提供、行事の実施等の事業であって、これらの事業を行うことにより当該商店街への来訪者の増加を通じて(中略)中小小売商業・サービス業者の事業機会の増大を図るもの

 つまり、①組合が行う“商品の販売及び役務の提供、行事等のうち、②当該商店街への来訪者の増大を通じて ③事業機会の増大を図ることを目的とする事業 これがこの法律で言うところの「商店街活性化事業」。エッセンス=“事業機会の増大のため、来訪者の増加を図るために取り組まれる事業”のこと

  同法に定める「商店街活性化事業」とは、“来訪者の増加を目的に取り組まれる“商圏の住民の生活の需要に応じて行う商品の販売叉は役務の提供、行事等実施等の事業”のこと。つまり、「集客手段として行われる消費の販売、役務の提供、行事の実施等」が商店街活性化事業というのがこの法律の枠組み

商店街活性化事業=集客事業ですね。 趣旨に即する「事業」を例示すれば: ①商品の販売の販売=一点逸品、百縁商店街 ②役務の提供=配達・ご用聞き、送迎など ③行事=百縁商店街(重複)、フリーマーケットなど  

 重大な疑問:そもそも商店街は何故「来訪者の増加」→「事業機会の増大」 という課題に取り組まなければならなくなっているのか? 「来訪者の増加」が解決策として有効である課題とは何か?

 早い話、商店街の現状は、「来訪客の増加」につながる販売・サービス、集客イベントの実施で解決できることなのか? 二つの問題がある。
その一、来訪客の増加を実現する事業の「仕様」
 商店街組織が取り組む販売・サービス・イベントのうち、来訪者の増加を期待できるのはどのような特性を持った取り組みなのか?

 もちろん、増加する来訪者は「事業機会の増大」に直結することが必要。つまり「潜在買い物客」であること。結局、この事業で増加を目指すのは潜在買い物客の来訪の増加。
「潜在買い物客の来訪の増加」は難しい課題。 

 二つの問題のうち、その二。  潜在買い物客の来訪が増加し、事業機会が増大したとして、それが本当の事業機会になるには、来訪者が個々の店舗に入店し、実際に買い物をしなければならない。このことが実現して始めて商店街活性化に有効な事業となる。

 法律によれば「潜在買い物客の顕在化」は商店街活性化事業の守備範囲ではない。 事業の目的=増大した事業機会を享受するために必要な対策は、別途取り組まれる、あるいはその必要はない、つまり、潜在買い物客は商店街に来訪さえすればその需要に合致する商品・サービスが提供されている、ということが実現されていなければならない。 

 そんなことが実現しているはずがない、というのが活性化を必要とする商店街に立地する各個店の経営の実態ではないか。 
新しいスキームもまた、「通行量が増えれば商店街は活性化する」という藻谷浩介流の没論理・思いつきの提言を真に受けているレベルにある。

個店経営研修事業 参加者の所感

「“キラリ輝く繁盛店づくり”個店経営研修事業を受けて」 (2)
(宇佐市四日市商店街振興組合機関紙『門前町便り』6月号)

報告者: 藤原茶補 豊田知伸さん

 一月十八日~三月九日までに㈲クオールエイド 武雄先生による個店経営研修を、全体研修2回と個店経営研修6回を約三カ月で受講しました。
 この研修のウリは、①コンセプトは作らない、計画は立てない ②お金を掛けず、出来るところから少しずつ ③売場で問題を発見・解決策を考え実行する ④取り組みを通じて売り上げを落とさない ⑤人の振りみてわが振り直せ です。
 これまでの研修は理論を重視して考えを変えるための座学の研修でした。今回はこれまでとは違った実践と座学を組み合わせた研修でした。そのため、受講者にとっても大変分かりやすいものでした。

 実践は、ウインドーから中を見やすくし店内レイアウトがお椀を半分に切ったように真ん中を低くし、外に拡がっていくほど高くする、棚に置く品物も真ん中を低く両端を高く、全体が見通しやすく、商品やポップ広告を減らし商品を前面に出す、などです。

 座学は、昔の商店街の賑わい(もの不足時代)から現代の商店街の現状(もの余り時代)の客相の変化・ショッピングセンターやコンビニエンスストアとはどんなものなのか・個店が3点セット(品揃え、接客サービス・売場環境)を駆使して顧客が堪能する生活局面を演出することが必要であること・お客が買い物をするまでの行動、気持の変化の具体的説明・POP(売買接点)までの3点セットのあり方・「業種」発想から「業容」発想へ・個店経営は仮説→試行→評価を繰り返し行い繁盛店を目指す必要があることなどを学習しました。

 商店街はいろんなお店が集まった集合体です。各個店をABCで表したとき、Bが魅力ある店でもA・Cがそうでないと、Bのみにお客が来るだけ、Bのお客も増えず売り上げは上がっていかない、ABCが魅力を上げていくと相乗効果でお客の巡回行動が起こり売り上げアップが望めることなど、点→線→面と効果を拡げていけば将来が明るくなることを学習しました。ですから、商店街の多くの人にこの研修を受講していただき、お店の目的である多くの商品をうりたくさん儲ける店「キラリ輝く繁盛店」に変身していただき、それによって四日市をラグジュアリィニーズに対応するショッピングゾーン「キラリ輝く繁盛商店街」にしていこうではありませんか!

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★報告者 アンテナショップ よろ~や 店長 金光正志さん

 昨年11/14にオープンして4カ月が過ぎ、季候も良くなり、これからが本当の勝負かと思います。皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

 研修は、1/8スタートの8回ですべて参加しましたが、組合事務所での講習会では19~22時までみっちりと武雄先生の熱弁に応える様に参加店主の眼の色も違って、有意義な時間でした。
叉、他にはないことで、先生が各店舗を見て回る研修では、ディスプレイは碗状にすることやお茶を飲んでいただくコーナーの設置等、アドバイスがあり、早速実行しお客さまとの対話時間も増えました。
 面白かったのは、生産者の顔写真が写っているトマトのビニール袋を見て先生が言った言葉は、“その写真を背にしてトマトが見えるように”と裏表逆転、すると、お客さまのトマトを取る手が増え完売。ビックリでした。

 研修に取り組んで感じたことは、1店舗キラリ輝くことだけでなく、商店街のほんの数店でもなにかを変えたいという気持を持った店同士が力を合わせ、アドバイスしあいながら切磋琢磨出来ることでした。講義の中で新しい言葉「ラグジュアリィ」=堪能する(時間を楽しむ)があり、これから「よろ~や」が目指すものは「生活堪能提案業」です。つまり、“お客様が楽しめてくつろげ、わがままを楽しめる店づくり」です。

引用終わり***************************


実践した結果、店づくりを転換抜群の成果を挙げた人から商店街の仲間への取り組みの呼びかけですが、取り組みの内容、結果についての確信が良く伝わってくるレポートだと思います。
四日市商店街では今年も同種の取り組みを計画されています。
昨年取り組んだ人たちの今年のテーマは、コンセプト作り、POPマネジメント中心の「計画経営」です。
※後ほど両店の写真と記事をアップします。
なお、『門前町便り6月号』は同商店街振興組合の総会が特集されています。“組合活動の活性化”が課題となっている皆さんは、参看されることをお奨めします。

 大分県では臼杵市を始め他にも小規模都市で中心市街地・商店街活性化に「キラリ輝く繁盛店づくり」として取り組んでいこうとしている例がいくつもあります。
かって「一村逸品」で全国・世界に名を挙げた大分県、今度は「繁盛する商店街づくり」で先頭を切るかも知れません。既報のとおり、県のプロパー事業では担当者さんが「臨店指導」に同行されますからね。気合いの入り方が違います。

 四日市商店街ー宇佐市の隣は“昭和のまち”豊後高田です。ちょっと足を延ばすと、“商店街の整備は終わった、次は個店の繁盛だ”と今年度の取り組みに満を持しておられる臼杵市八町大路商店街・中央通り商店街があります。
それぞれの取り組みを比較検討する「事例視察」としてお奨めです。

 来週は打ち合わせで臼杵、宇佐を「巡回」します。
その後の取り組みを拝見させていただくことをとても楽しみにしています。
※八町大路商店街のみなさん、お約束の掲示板設置、ソフト入れ替えのため遅れています。
もうしばらくお待ちください。

大分県への出張

 昨日~明日、二泊三日で大分県です。
11日午後 県庁担当部課表敬 情報交換
   夜  臼杵市中央通り商店街振興組合
12日    同  上 個店訪問
   夜  宇佐市四日市商店街振興組合
13日午前  同  上 個店訪問
というスケジュールでした。

後先になりますが。
宇佐市四日市商店街:
 昨年度取り組まれた個店経営研修事業のフォローと今年度の取り組みについて。
 当組合は、商店街活性化法に基づく認定第一号で個店経営研修を実施し、繁盛店を輩出している事例。
全国から視察がきているとのことです。

 もちろん、順風満帆・問題が無いというわけではありませんで、これからじっくり取り組んでいかなければならないことがいろいろとあります。掲示板を活用して取り組みましょう。

 臼杵市中央通り商店街(愛称は八町大路商店街)

 臼杵に次いで今年度商店街活性化事業計画の作成に取り組まれます。“来年度第一次の認定申請を目指す”という方針での取り組みです。十分時間がありますから、センスメイキング=所要の合意形成を実現しながらじっくり取り組むことが出来ます。

“商店街活性化の活性化シナリオと計画はこう作る”
という作り方と内容の両面で他商店街のモデルになる水準の計画を目指すことになります。いうまでもなく、おおくの計画が「活性化の実現」に挫折している情況において、「実効ある計画」をつくれば、好むと好まないとに関わらず、自ずと「他のモデル」になるわけですね。
委員は、理事長さんを委員長に他はほとんどが青年部で構成されており、「合意形成」がそのまま「商店街経営」の新しいあり方を作っていくスタートになることが目指されているようです。

 今日は、委員さん方のお店を中心に希望者のお店を訪問しました。3月に一度、県単の商店街活性化事業で訪問したとき見せていただいたお店が多かったのですが、前回に比べて相当改善されており、あらためて勉強~臨店という方法の効果を確認しました。
業種・規模、経営者の年齢など関係なし。

 今年は支援センターさんの「個店経営研修事業」にも手を挙げる予定だそうですから、理論~個店レベルの実践と計画作りの併進が実現します。商店街の将来を左右する大事な一年になります。
当社も支援について指名の栄をいただき、任務の遂行に魅力を尽くす所存です。

 四日市商店街
 ご承知のとおり、当社とは昨年度取り組まれた㈱全国商店街支援センターさんの「個店経営研修事業」以来のおつきあい。
50数日という最短期間で所期の目標を達成する参加店が続出したことから大いに関心を呼び、視察が相次いでいます。
視察の結果を踏まえて取り組みの新展開を実現したところもあるとのことで、さらに関係各方面にまで関心が拡がっているそうです。

 各店の現状報告、商店街経営の問題点など、期待のない報告とそれに対する意見が交わされ、盛り上がりました。
続きは必要により掲示板でどうぞ。

 当商店街も今年度個店経営研修事業の継続実施の申請を計画中です。

 話は変わりまして。
大分県はかって「全国商店街サミット」を主催されたことがありまして、全国の「商人塾」と銘打つ勉強の場を持っている人たちが参加、二日間にわたって交流が行われました。なかで行われたパネルディスカッションのメンバー4名のうち、2名が当社流商人塾の代表と言うことでtakeoも参加しました。

 その時のお約束で、次回は別の都市で、ということでしたが開催されることなく今日に至っています。その理由も分かるような気がします。
 商店街をめぐる情況がさらに厳しくなり、一方、商人塾的取り組みについても個店経営研修事業のスタート(なんと今年度は取り組み規模が倍になっている!)など、その必要性についてセンスメイキングが拡がってきているおりから、あらためて「商人塾・全国サミット」の開催など如何でしょうか。 大分県さん!


ご案内:

 宇佐市四日市商店街と臼杵市中央通り商店街、それぞれ取り組みの現状と展望、検討比較できる視察行き先として最適です。
それぞれが直面している課題とその取り組みについて、必要により微に入り細に渡る説明を受けることが出来ます。もちろん、個店レベルの視察もOKのはずです。

 視察に来ていただくと、気合いが入って店づくり・まちづくりへの「元気」が沸きます。
両商店街とも視察大歓迎!だそうです。

 宇佐市の隣には有名な昭和の街・豊後高田市の商店街もあります。

お笑い経済・経営学

 中心市街地活性化法の目的から
第一条 この法律は、中心市街地が地域の経済及び社会の発展に果たす役割の重要性にかんがみ、近年における急速な少子高齢化の進展、消費生活の変化等の社会経済情勢の変化に対応して、中心市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上(以下「中心市街地の活性化」という。)を総合的かつ一体的に推進するため、中心市街地の活性化に関し、基本理念、政府による基本方針の策定、市町村による基本計画の作成及び内閣総理大臣による認定、当該認定を受けた基本計画に基づく事業に対する特別の措置、中心市街地活性化本部の設置等について定め、もって地域の振興及び秩序ある整備を図り、国民生活の向上及び国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
**(引用終わり)**

既成の基本計画では、ここに掲げられている目的を達成するための取り組みの「総合的かつ一体的推進」の目標が「住む人・来る人を増やす」であり、具体的な数値目標が「通行量の増加」であることは周知のとおりです。
果たして「通行量の増加」のための事業を推進することで、
①社会情勢の変化に対応して
②中心市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上
という法定の目的を達成することができるでしょうか?
認定計画を持っている人は、一度じっくり考えてみることが必要です。(昨日の記事など参考になると思います。)

 今日のテーマは別のことです。
「目的」に明らかなように、中心市街地活性化は、都市経営及び地域経済上の大きな問題です。中心市街地所在の都市機能が増進し、並行して当該地域における経済活力が向上すれば、その結果として「経済活動」が活性化します。中心市街地活性化の主要な目的は、“中心市街地における経済活動の活性化”ということになります。
 
 さらに、中心市街地の定義からして、活性化を目指す経済活動とは「小売商業」であり、つまり、小売商業の活性化、個店及び集積としての商店街における経済活動の活性化が中心市街地活性化の総合的・一体的取り組みの目的だということになります。

 もちろん、都市ごとに条件は異なりますから、中心市街地内に小売商業以外の都市機能・経済的機能が混在しているケースも珍しくありません。そういう地域は、それらの機能も合わせて増進・活性化に取り組むことで地域の総合的な活性化を目指すことになります。
当然ですね。

 いずれにせよ、主要な課題は「中心市街地における経済活動の活性化」であることはしっかり確認しておくことが必要です。
「商業はまちの花」などという認識では「経済活動の活性化」という自分たちの主体的な取り組みを通じてしか実現出来ない課題がなにやら「他人事」のようにとらえられてしまいかねません。
その結果何が起こるか?
分からない人は、最寄り都市の中心市街地を一瞥すれば分かります。

 さて、小売商業の活性化について。
小売業の役割は、消費財(サービスも)の供給と需要を結びつけること。「経済活動の出口」です。
ここがうまく機能しないと経済活動全体に齟齬を来します。
わがPOP理論の示すところです。
“ものが売れない”ということになるとたちまち「不況」ですからね。小売商業あっての経済という見方も出来るわけです。

 もちろん、小売商業は「営利事業体」によって担われますから、組織経営という重要な課題があることも言うまでもありません。

 ということで、中心市街地活性化≒経済活動の活性化≒小売商業の活性化は、優れて経済・経営に関わる問題だということはだれの眼にも明らかです。

 さて、この明白な「経済・経営」マターとしての中心市街地活性化について、経済学、経営学方面ではどのような貢献が為されているか?
経済学・経営学が実学の趣旨に即して、「中心市街地活性化」について有効な提言を行っているかと言いますと、これがビックリ、なぁんにもしていませんね。
あたかも、中心市街地活性化は経済マターではない、小売商業活動の活性化は経営マターではない、かのようです。

 実際はそんなことはありませんから、経済学・経営学が取っている中心市街地活性化という問題に対する態度は、すなわち、
①社会で起こっている対処すべき問題を認知できない あるいは
②認知できても適切な処方を提案できない
というレベルにあることを雄弁に物語っているのではないか?
という疑問が生じるのであります。

 もちろん、これはそもそも経済学、経営学について「偏見」を持っているものに、人より早く、見えるものですね。
経済学は均衡価格とか需給均衡とか言いますが、需要と供給が出会い、価格が決定される「POP」すなわち売買接点については、まったく認識していません。彼らにとって「需給」が結合するのは幾何学的「点」において。POPすなわち販売と購買が組み合う空間と時間は捨象されています。

 捨象しているということは、とりもなおさず「問題意識の外」ということですから、経済学も経営学も「店舗」、「売場」が分かりません。分からなければ的確な処方という貢献は望むべくもありません。経済学・経営学方面から「中心市街地活性化への道」が提案されない理由はこのにあるのではないでしょうか。

 タイトルの中味は展開できませんでした。
中心市街地活性化に提言できない経済学はダメ、ではなく、もともと経済学はダメだから中心市街地活性化に有効な仕事をきたするのは無理ですよね、ということで「経済学は何故ダメなのか」を考えてみたかったもので、続きは後ほど書き継ぎます。

中心市街地活性化とは

21年度のフォローアップもままならないまま、計画期間も折り返しを過ぎてもまったく「道筋」が見えません。
ことここに至れば、そもそも中心市街地活性化とは、どこの・何が・どうなることなのか?
という疑問が湧き出なければならない。

 あらためてもう一度確認してみましょう。

「中活法」第一条(目的)には
“この法律は・・・中心市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上(以下「中心市街地の活性化」という)を総合的・かつ一体的に推進するため、・・・・・”
とあります。

 いやしくも中活法のスキームで中心市街地活性化に取り組むというなら、その目的は、
①中心市街地に所在する都市機能の増進 及び
②中心市街地に立地する経済活力の向上
でなければならない。
その他の目的を立てるのも結構かも知れませんが、その場合「法」のスキームの内側だけで達成できるかどうか。

 次に、
そこに所在する都市機能を増進し、そこに立地する経済活力を向上する、という目的を達成するためには、
なにはさておき、まず、
①中心市街地とはどこのことか?
②「経済活力」とは何のことか?
ということを理解しておかなければならない。

 ちなみに、“中心市街地活性化とは「住む人・来る人を増やす」ことである”などと言いふらしている人の言説には、こういう検討を行った形跡はまったくありませんからね。
確認してみてください。
(皆さんの基本計画の作成プロセスでは検討されたかな?)

①中心市街地とはどこのことか?
「中活法」第二条に示されている要件に合致するところ。

第二条(中心市街地)
この法律による措置は、都市の中心の市街地であって、次の要件に該当するもの(以下「中心市街地」という。)について講じられるものとする。

 つまり、中心市街地とは;
①都市の中心の市街地であって、その上さらに
②要件に該当するところ
のことですね。
したがって、“都市の中心の市街地であって”も、「三要件」に該当しない街区は、少なくとも「中活法」のスキームにおいては、“中心市街地ではない”ことになります。
 このあたり、「中心市街地の範囲」を決定する基準になるべき事項ですからそのつもりで自分で核にしてください。

 では中心の市街地のうち、法によって「中心市街地」・「措置の対象」となる街区とはどこのことか?

 “都市の中心の市街地のうち、「中心市街地」に指定される街区が具備しておかなければならない三要件;

その一:集積要件
 当該市街地に相当数の小売商業者が集積し,及び都市機能が相当程度集積し・・・・ている市街地。

その二:趨勢要件
 当該市街地の土地利用及び商業活動の状況等からみて、機能的な都市活動の確保又は経済活力の維持に支障を生じ、又は生じるおそれがあると認められる市街地。

その三:効果要件
 当該市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上を総合的かつ一体的に推進することが、当該市街地の存在する市町村及びその周辺の地域の発展にとって有効かつ適切であると認められること。

 如何ですか。
この要件をきちんと・適切に理解しておかないと、法の定義する「中心市街地」の「活性化」のシナリオ~基本計画は作れませんからね。

 理解するためには、まず、「用語・概念」の意味を確認しなければならない。例えば:
○小売業者の集積とは何か ○都市機能とは何か ○都市活動とは何か ○経済活力とは何か ○総合的かつ一体的推進とはどういうことか
などなど。

 こういう「ひとつひとつの言葉・概念」について、的確に理解しておかないと「活性化のシナリオ」は描くことが出来ません。ものごとは、占有感を持たず・「白紙」で当たればなんとかなる、ということはありません。ちゃんとものがそれとして見える「眼鏡」を掛けておかなければ。

 もちろん、当サイトではこれらの概念について、一々、きちんと説明していますので、必要な人は適宜サイト内検索で確認してください。

 さて、今日の本題は「経済活力の向上」です。
「都市機能の増進」と並んで中心市街地活性化そのものですが、その意味するところは読んだだけでは分かりません。
自力思考が必要です。

経済活力とは何か?

「経済」とは?
市場経済において経済とは「財貨の生産と需要」、営利企業が行う場合は、「売買差益を求めて行われる経済活動」ですね。すなわち、「売買接点」において「売買差益」を実現するために行われる活動の総称が営利企業の経済活動です。

「経済活力」とは何か?
 営利企業の「経済活力」とは「売買活動を遂行する能力」のこと。
中心市街地において主要に「経済活動」を行っているのは、第一要件から、「相当数の小売商業者」です。
中心市街地立地の小売商業者の「経済活動」とは、“消費財の売買接点を作り、機能させること=マネジメント”ですから、その「向上」とは「売買接点マネジメント能力の向上」です。
マネジメント能力が向上すれば、経済的効果の向上が期待されます。

 ということで。
「中心市街地の活性化」そのメインテーマは、“中心市街地に立地する小売商業の機能の向上であり、それはとりもなおさず、「売買接点マネジメント力」の強化・向上である”。
これが、正真正銘の「中心市街地活性化」です。

 ちなみに、経済活力の向上と並列されている「都市機能の増進」とは、
①市街地の整備改善
②小売商業以外の(商業街区に立地する)諸施設の機能の増進
であり、もちろん、当該都市住民に消費財・サービスを提供する機能としての小売商業も②と並んで立派に都市機能です。

結 論:

 中心市街地とは、都市市街地の中心に位置する商業街区の活性化、すなわち、小売商業機能の活性化及びその他の都市機能の増進である。

 何か異論がありますか?

 中心市街地活性化基本計画の作成に当たっては、如上の論理~結論はしっかり認識しておかなければならない。
そもそも、中活法が制定された理由は何であったか?
ということを考えてみればすぐ分かることですね。

※商店街を活性化するためには、
①従来の点・線の取り組みだけでは不十分、面的取り組みが不可欠である・・・整備改善・活性化法の趣旨
②もはや商店街の活性化は、商業施策だけでは難しい・・・中活法快晴の根拠
というのが「法」制定・改訂の動機だったことを思い出しましょう。

 中心市街地活性化とは都市の中心部に立地する小売商業の「経済活力の向上」であり、それは小売商業者の「売買接点マネジメント能力」の革新・強化によって実現される。

 これが今日のお勉強の結論です。
 
 ちなみに、このことを注釈無し・自力のみで理解するには「商業理論」を装備しておくことが不可欠です。
takeoがこのような理解に達したのは、商業理論を念頭に「中活法」を読み解いたから、ですね。
しかるべき商業理論を装備していないと、活性化の定義及び実現の方法と方向は分かりません。
このことは、一般の人ばかりでなく、法律を作った人にも、活性化を支援する人にも、みんな該当します。

 ということが納得できたら、中心市街地活性化の推進に当たるからには、「商店街活性化」に集中しなければならない。そのメインテーマはもちろん「売買接点=店舗」の活性化=繁盛店づくりです。
ちなみに、当社の「商人塾」、㈱全国商店街支援センターの「個店経営研修事業」などは、ただ単に“商店街に繁盛店を作ろう”という話ではありませんからね。
「中心市街地における経済活力の向上」そのものとしての「売買接点マネジメント力の強化」を目指します。
これこそが「キラリ輝く繁盛店づくり」、その・点から線、線から面への展開こそが「中心市街地活性化」そのものです。

 理解したら、さっそく、関係各方面、一致して「商業理論」の装備に向かいましょう。

商業者の要望に応じた講習会の開催?

 商店街を活性化するには、現在の陳腐な店づくりとして結果している商業者の基礎体力を転換あるいは向上しなくてはいけない、意識改革も必要だ、ということで企画されるのが講習会です。
 なるべく多くの人に参加してもらい、店づくりに採用してもらいたいということから、“何を・どう勉強したいか”商店街の皆さんにアンケートやヒアリングを行って、テーマ・方法を決める・・・。

ありがちな話であり、一見当たり前のようにも思えます。
要望に応じた講習会ならきっと参加者も多いだろうし、実践にも活用されるに違いない・・・。

 おっとどっこい、でありまして。
講習会に限らず、こと商店街に関する限り、すること為すことに関する提案については、眉につばをたっぷり付けつつ、自分のアタマを使って反芻、考えてみなければならない。

 講習会を企画するにあたって、対象である(勉強しなければならない)商業者の話を聞く、ということですが、自分のアタマを使って考えてみますと・・・。

果たしてわが商業者各位は、
“何を勉強しなければならないか”
分かっているのだろうか? 
ということですね。

 ま、端的に言えば、どこの世界に生徒に教育の中味を決めさせる学校があるか、ということですが。

 商業者のための勉強会の中味を「商業者の要望に応じる」という方法を採用する「講習会を思い立ったひと(以下担当者さん)」は、講習会を企画するにあたって、

①商業者は自分が何を勉強すべきかよく分かっている、という前提に立っているか、
 あるいは、
②そんなことはなぁんも考えていない
かのいずれかですね。
たぶん、②でしょうね。

 “何を勉強しなければならないか?”
が分かっているということは、
①商店街という商業集積を取り巻く状況がよく分かっている
②自分たちの力量も的確に把握している
③どうすれば活性化できるのか、その方法も分かっている
ということですからね。さらにその上で、
④自分たちに“なにが不足しているか”ということも分かっており、それを獲得する方法として
⑤勉強の内容としては○○○を要望する。
というところまで来ていないとアンケートやヒアリングをもとに「実効ある勉強」を企画することはできません。
そうでしょ?

 果たして御地の商業者各位、とりわけ、企画に参加されるリーダーさんたちは、上記①~④について的確な条件を持っておられるでしょうか?

 条件を欠いた情況において、
“いや、せっかく勉強会を開くなら参加してもらわないといけない、そのためには彼らの要望に沿った勉強会にしなくては”
というのは、本末転倒ですからね。

 そもそも日ごろ“何を勉強しなければならないか”などについて考え抜いたことは無いのですから、出てくる「要望」は「思いつき」でしかありません。したがって、要望したからといって参加するとは限らないし、受講したからといって実践するということも、もちろん、限りません。

 そもそも、陳腐化した業容をなんとかしなくてはならない(しかし、効果的な手を打つことが出来ない)、皆さんが要望する講習会が「実践すれば成果が挙がる」レベルのものになるというのは、通常ならあり得ないことと考えた方が合理的ではないか・・・。

 開催すべき講習会は、商業者がなんと言おうが、“商店街を活性化するにはどのような取り組みが必要か”ということをはっきり理解してもらう、商業者を取り巻く情況についての認識を共有するための勉強の機会でないと意味がありません。

 あなたが誰であれ、「担当者」となった以上、講習会の内容は「商業者の要望」とは関係なく、“やらなければならない内容・レベル”で企画しなければならない。
そしてこれを万難を排して、関係各方面・とりわけ商業者に売り込まなければならない。

 当社の「商人塾」に取り組んでいる都市・活性化協議会・商店街は、誰か「言い出しっぺ」っがおり、この人が企画を持って関係者の間を走り回って開催にこぎ着けています。
例外は一個所もありません。まして“商業者に要望を聞いた結果”商人塾開催にたどり着いた、などというケースはただの一個所もありません。

 早い話。“あんたがそんなに言うのなら、取り組んでみ用か”ということでスタートすることが多いのです。
出来るかどうかはあなたの気合い次第。

参照:『商店街の七不思議』
その三を熟読されたし。

 “商店街は基礎体力の向上が必要だ”という機運が高まり、勉強することになった場合、くれぐれも気をつけなければならないことは、“勉強の中味を勉強しなければいけない人の多数意見”で決めない、ということ。
 勉強する機会はそう幾度もあるわけではありません。
一度こっきり、二度目は無いと考えた方がいいかも知れません。
したがって、企画段階では相当の力仕事が要求されるのだということをお覚悟召されよ、です。

 もちろん、当社提供の講習会なら安心して開催することが出来ます。
おそらく誰もが予期していない内容・レベル・手法ですが、終わったら“これしかない”という感想が異口同音に語られ、「実践」への動きが始まります。
本格的な商人塾や個店経営研修事業に先立って「露払い」として有志お誘い合わせでの受講をお奨めする由縁です。

 おって、近日、同様のセミナーを東京でも開催すべく鋭意計画中です。お楽しみに。

 なお、差し迫っている人は「出前セミナー」の利用もご検討ください。

経済のオルタナティヴ

 お笑い系経済学を導き・イデオロギーとするいわゆる新自由主義は、人間の生活条件を整備する「経済」の一部として派生した「交換」プロセスに「利潤追求機会」として参入して換骨奪胎、地球規模に膨張した資本主義システムを、代替無き、唯一可能な経済システムとして礼賛・信念を持って推進しています。いまや経済は、「利潤機会追求」というバイパスにその全体を支配されるところとなり、人間は経済活動(:所得・消費の両面において)「利潤獲得活動」のおこぼれでの生活を強いられています。
もちろん、資本主義の登場以来、こういう経済学・経済システムが天下御免となるのは今現在が初めてです。


 理論的な分野では新自由主義に対する強固なオルタネティヴ言論が存在します。たとえば;
佐伯啓思『大転換』
ポール・オムロッド『バタフライ・エコノミクス』
内橋克人『もう一つの日本は可能だ』
菊池英博『増税が日本を破壊する』
などなど。

 ただし、皆さん、主流派経済学・市場原理主義の批判としてはOKですが、残念ながらそれにうって変わって経済のあり方を示す代替案の提起ははまだこれからという段階です。

 なかで孤軍奮闘しているのが、われわれが取り組む「中心市街地活性化への道」であることは、この際、キモに銘じておきましょう。

「出前セミナー」のご提案

 目下ご案内中のセミナー(当欄5月28日の記事)については、一読明らかなように、商店街~中心市街地活性化に取り組む皆さんにとって「基礎の基礎」となる共有すべき事項の提案です。


 商店街活性化の方法と方向。
これについて関係各方面の共有、とりわけ「自分のこと」として取り組む商業者による“自店の繁盛再生の取り組みとして採用”無くして商店街、ひいては中心市街地の活性化はゼッタイに実現できません。

㈱全国商店街支援センターの「個店経営研修事業」など、個店レベルの取り組みに対する支援が強化される傾向にありますが、これを商店街~中心市街地活性化に向けた実効あるものにするためには
取り組む側に適切な準備が必要です。いうまでもないことですが。

 ご案内中のセミナーは、個店~商店街~中心市街地という、点・銭・面の活性化を推進していく、「繁盛店づくり」から「中心市街地活性化」まで、一体として推進するシナリオと実践について、実例を紹介しながら展開するものです。

 このセミナーを御地で開催されることをお奨めします。
都道府県、市町村、商工団体など開催主体のもんだい情況に応じたアレンジして提案いたします。
詳細は、メールでお問い合わせください。

 環境激変の真っ最中、勉強無くして活性化無し。
まさか、この期に及んで“勉強抜き・既存事業のお茶濁し”でなんとかなるとか思っていませんよね?

当社・今週の取り組み

 営利企業(事業経費を「営利活動」から得る組織)としての㈲クオールエイドの仕事は、当サイトで提唱する「活性化への道」を自分たちの中心市街地・商店街活性化の取り組みの「方法と方向」として選択された人たちを支援することです。その仕事で提供された対価で当サイトを運営し、「方法と方向」を提唱し・・・、というスパイラルを構想・実践しています。

 今週は、『商店街活性化事業計画(以下「①」という)』の作成のお手伝いがスタートします。

 商店街活性化法の認定を目指しますが、法定の「事業計画」だけでは“活性化の実現”はおぼつかないので、“商店街のショッピングデスティネーションとしての再構築”を目指す『商店街活性化基本計画(以下、「②」という)』の作成を提案します。
①は②の重要な「部分」として構想・計画することになります。

 ②を重視しつつ、さらに「個店の繁盛」や「テナントミックス」「人材育成」など、“これからの商店街活性化=POP集積としての相乗効果を実現するタウンマネジメント”を総合的・一体的に推進するための計画になるはずです。

 ①の作成は、これまでほとんど先行事例が無いはず、首尾良くできあがり、推進が始まれば視察が殺到するかも知れません。
「観光資源としての商店街活性化」ですね。視察来訪者が来街客=ショッッピング客に転化する可能性は、POP理論から導かれます。

 こういう性格の計画をもっている商店街はあまり聞いたことがありませんが、当社はかって、単位商店街の活性化基本計画つくりを支援したことがあります。

 平成元年当時、「商店街活性化基金」による「商店街活性化構想策定事業」による構想策定で、高度化事業構想に止まらない、総合的な商店街活性化構想作りを提案、作成を手伝ったのです。出来上がった構想は、商店街の会議では常時必携になっていましたが・・・。

 当時といまと何が変わったか?
通行量やイベントなど、当時「商店街活性化施策」としてほとんどの人が信じて疑わなかったことが、本当は効果のない役に立たない思いこみに過ぎなかった、ということが分かる人には分かるようになった、ということですね。

 日本全国、膨大な時間とお金を費やしてたどり着いた教訓ですが、未だに自覚していない人もいます。

 計画作りのスタートは週後半から、前半は東京でモロモロ打ち合わせです。
「中心市街地活性化への道:自力思考・自助努力の連帯で時間堪能へ」というスタンスは不変ですが、POPりろんの全面展開で仕事の経由・活動の範囲などが少し変わってくるかも知れません。

商店街、ホントに活性化できるのか?

 ことここに至っては、しっかり考えてみなければならない。

 一日延ばしに延ばしていると、その分、間違いなく活性化への道から遠ざかることになる。

 問題はハッキリしておりまして、
【商店街・個店群の現状ありのままからスタートして活性化の実現、すなわち繁盛するお店が軒を連ねる商店街を再構築する】
ということですからね。中活法の制定、基本計画の認定以来、この問題=目的は全く変わっておりません。関係者が気付いていようがいまいが、はじめからハッキリしています。

 ところが。
問題の中には、答えが分かってはじめて問題の全容が理解される、という性格のものがありまして、「商店街活性化」などはそのひとつ、解答すなわち「活性化実現の方法と方向」が理解できて始めて“商店街活性化とはなんであるか?”が分かったりします。
いつまで経っても取り組みの成果が挙がらないのは、まさに・この“商店街活性化とはなんであるか?”という問題を適切にとらえていないから。問題が難しいのではなく、問題の認識が間違っているから、いつまで経ってもどうにもならないわけです。

 昨日はタウンマネージャーさん喫緊の課題として“商店街活性化への道”を獲得し、関係各方面と共有する、という仕事に最優先で取り組むことである、と提言しました。
タウンマネジメントの現場を預かるタウンマネージャーさんの任務ということは、すなわち、行政および活性化協議会に名前を連ねる関係各方面にとっても喫緊・重大課題です。

 特にこの間の取り組みに基本計画を作成し、必要な資金を工面してきた行政は、いまや“活性化は必ず実現できる”ことを商店街・中心市街地内外に実証しなければならない。
必死の思いで区画整理、高度化事業、大型空店舗の用途変更などを実現しても、それがどうした、先行取り組んでいる都市では、事業完了から二年、三年経っても活性化には結びつかない、というケースが続出しています。後発の優位は前車失敗の轍を踏まないということですが、このまま行けばみんな前車の轍に埋まっていきそうですが、あなたの街は如何ですか。

 「商店街活性化への道」を理解しないまま、単発事業(大小を問わず)を積み重ねれば活性化できる、という思いこみは通用いたしません。それともどこか成功事例がありますか?

 中活法の制定以来10有余年、見る勇気をもっている人にはまざまざと見えている課題は、タイトルのとおり、“商店街は本当に活性化できるのか?”という問いに答えを出すことです。
それもこれまでのように“住む人・来る人が増えれば”とか“通行量が増えれば”といったもはや間違いであることが明らかとなっている「世迷い言」のレベルではなく、ちゃんと「実証」出来る、それも二年後、三年後などではなく“今すぐ実証できる”ことが求められています。

 何しろ、こうしている間にも「廃業」を検討している人もいるわけですからね。一日も早く、“こうすれば繁盛できる”という方法と方向を示し、実践に着手しなければならない。

 ということで、我田引水、当社提供の「商店街活性化セミナー」は上記のような問題提起に“そのとおりだ”と共鳴される人・組織・地域を対象に開催するのものです。

 ご承知のとおり、㈱全国商店街支援センターでは「個店経営権主事業」という名称で、上記の課題に取り組む商店街・中心市街地を強力に支援して体制にあります。
ただし、支援が「強力」になるかどうかは、実施主体の取り組み姿勢と大きく掛かっています。
募集が始まるのは8月頃と仄聞しますが、それまでに「取り組み体制」をどう構築するか。

 個店経営研修事業それ自体は、商店街から有志5~6名を選抜、自力中心・実践中心の取り組みで「繁盛への道」をこじ開けるというもの(当社流・商人塾と酷似)、これを「商店街・中心市街地活性化への道」のスタートにするには、それなりの準備が必要です。

 セミナーでは、「活性化への道」を示し、その「歩き方」を提案します。今日から取り組めば明日から効果が目に見えて現れる画期的な方法と方向です。
「POP起点の活性化への道」選択肢として吟味しない手はありません。御地関係各方面、実務担当者お誘い合わせの上、多数参加されることをお奨めする次第です。
「三者体制の再構築」という課題もありますからね。

タウンマネージャーさん、喫緊の課題は

 低迷の極みにある「中心市街地活性化への道」、“こうすればなんとかなるのではないか”と展望を切り開くこと。
ブレイクスルーですね。

 もはやこれまでの取り組みの延長上(基本計画記載の未遂の事業を含む)に「活性化」が実現できないことは分かり切っています。
未着手の事業といえども、その中身はどこかの都市が既に取り組み・結果が出ているわけで、何もあらためて取り組んでみないと結果が分からない、というものではないですからね。

 フォローアップの方も22年度についてはほとんど行われていないのかな? 少なくともWeb上では見かけませんし、官邸・中心市街地活性化本部の「中心市街地活性化基本計画の実施状況に関する市町村からの報告の内容」も21年3月以降はアップされていませんし。

 あれこれ検索して見ても、活性化協議会のサイトは開店休業、ブログも同様、ということでこのまま行くと「なし崩し中止」という結末・もありそうな・・・。
このままでは明らかに挫折への道、貴重な時間とお金が無駄になり、中心市街地・商業街区の衰退に拍車が掛かることは火を見るよりも明らかです。

 タウンマネージャーさんの腕の見せ所です。
これまで推進体制においてどのような位置づけ・処遇だったかはともかく、基本計画に基づいてタウンマネジメントにあたる、というのがその職責であることは間違いありません。タウンマネジメントのプロとして、直面しているもんだい情況にどう取り組むか?

 「腕の見せ所」は諸刃の刃でありまして、見せ損なうとたちまち放逐されるかも知れません。契約期間が残っていても成果が挙がらなければ置いておく理由がない。
もう仕切直しは出来ませんから。
なんとか・どうにかして、現状のどん詰まりを突破、活性化への道を切り開かなければならない。

 課題ははっきりしておりまして。
陳腐化スパイラルに陥っている商店街・個店をどう立て直すか、とうこと。これまで手つかずできているこの問題・中心市街地活性化のメインの問題に真っ正面から取り組むこと。これ以外mにブレイクスルーの手段はありません。

 問題をさらに掘り下げると。
活性化の取り組みには、意欲・能力・シナリオの三脚がバランス良く揃っていることが必要です。能力とシナリオについては、これからの取り組みで拡充していくとして、問題は「意欲」です。
皆さんの中心市街地に店を構えている独立自営中小商業者各位は、繁盛再生への意欲を持っているでしょうか?
シャッターの外側からうかがう限り、「意欲」は伝わってこないかも知れません。

 だがしかし!
中心市街地・商店街の活性化を唯一の任務とするタウンマネージャーさんは、商業者を叱咤激励、脅してもすかしても(笑、「繁盛店づくり」に“その気になって”もらわなければならい。
「意識改革」などを云々しているゆとりはありません。
どこから着手すべきか?

 これはハッキリしておりまして。
当社提供のセミナーに連れ立って参加すること。
これこそが、現在考えられる・唯一の・ブレイクスルーへの第一歩です。それとも他に思い当たることがありますか?

 タウンマネージャーさんは、騙されたと思って、商店街のリーダーさんたちと一緒に参加してください。翌日からコミュニケーションが変わり、意欲が変わり、あなたの仕事の「枠組み」が大きく変わる下地が出来ること間違いなし。

セミナー:
『個店の繁盛再生から再出発する商店街活性化への道』

 お問い合わせはメールでどうぞ。
セミナー受講を突破口とした取り組み展開のシナリオ作り、ご相談承ります。

 ブレイクスルーの第一歩は、「行き詰まり」、“このままでは再起不能だ”ということを腹の底から認識すること。
ここから新しい道が拓けてきます。
当社はあなたの“有力な”味方です。 

すばらしき2010

 全国各地、こんなフィーリングが胸をかすめた人が少なくなかったりして。


ブログ“われわれが生きる日本の今年”

これからの見所は全国紙の契約数の推移ですね。
「V字回復」にあやかりたいところでしょうけど。

以下余談
紹介したブログのオーナーは、今をオーウェルの「1984」に見立てていますが・・・。

 1969年、早川書房から“21世紀の文学”というキャッチをつけて「世界SF全集」が発行されています。その第10巻は『1984』とハックスレイ『すばらしき新世界』のセットでした。「今年」は、『1984』もさることながら『すばらしき新世界』にも近似、両方の性格を合わせもっています。事実は小説よりも・・・。
私見的には“すばらしき2010”。

 村上春樹『1Q84』は『1984』からですが、この事実にどう向かい合っているんでしょうね。

『ハックスレイ・オーウェル』早川書房 世界SF全集 第10巻
 お笑い経済学が“社会科学の女王”としてまかり通る世の中、この程度で驚いてはいけないのかも。

 色々ありますが、“ラグジュアリィが世界を救う”のです(笑

簿記はお好き?

 同じタイトルの過去記事:

takeo、前世は簿記とはまったく縁が無く、ずうっと“人間世界の案件で興味がないのはコレだけ”などと思っていました。
いま? 簿記が対象にしていると思っている現実には興味がありますが、簿記がその現実のマネジメントに役に立つかと聞かれると“まさかぁ”と答えますね。

 とはいうものの、中小企業診断士の資格を得るには必須の知識と言うことで多少勉強はしました。勉強すればするほど“こりゃダメだ”という思いが募りまして、そういうことで主流的「財務分析」は苦手ですね。

 もちろん、企業の財務的側面が分析できない、ということではありません。むしろ、主流的会計・財務理論の立場でいくら分析に励んでも的確な認識は得られないわけで、本当に把握したかったら、理論の方法から吟味しなおすことが必要であり、その作業には既に取り組んでおり、独自の分析が出来るということです。
いずれ発表することもあるかと思っています。

 特に投資関係で用いられる理論・用語は「トンデモ」が氾濫していますからね。
一国の経済の「成長戦略」とかも、会計流の用語で考えていたのでは話になりません。そもそも経済成長とはなんのことか、ということから考えてみなければならない。
経済成長とか利潤極大化とか、「経済学」的用語を使って考えると答えが見つからないと思います。
経済学者で「中心市街地活性化への道」を提案している例はありませんからね。学者さんとコンタクトできる条件にある人は、「道」を聞いてみてご覧なさい。きっと“通行量を増やせ”、“住む人来る人を増やせ”というに違いありません(笑

 なんか脱線したままですが、今日はここまで。
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  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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