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アンケート調査の落とし穴

 消費者、商業者に対するアンケート調査。
活性化事業には付き物ですが、この手法には「落とし穴」が潜んでおりまして、知らずにやるととんでもないことになります。

 以下、二、三、指摘してみましょう。

その一、調査の目的を忘れるな

 そもそも何のためのの調査なのか? ということでありまして、
①事実を調査するのか
②意識・評価(という事実)を調査するのか
は截然と区別しなければならない。

 「ショッピング行動の実際」と「ショッピング行動についての意見」は違いますからね。
「経営上の課題」と「当事者が認識している経営上の課題」は違いますからね。

 こうして並列してみると違いは一目瞭然ですが、実務では混同されていることが少なくないようです。
“商業者が考えている商店街活性化策”を調査して、それを“商店街活性化を実現するための施策”と取り違えてしまうとか・・。

 アンケート調査は設計段階が重要でありまして、先行事例を雛形に“さらに知りたいこと”を加えて実施すれば所期の「知りたいこと」が自動的に手に入る、というものではありません。
先行調査の設計思想を理解しないで「質問事項」だけを真似てもあなたが期待している答えが得られるとは限りません。

 そもそも。
“商店街を活性化させるために何が必要ですか”という設問に対する回答は、
“個々の商業者が考える活性化策”であり、それも“聞かれたから答える”レベル、日ごろ真剣に考えていることの申告とは限りません。
こういう「回答」を真に受けて、答えの多かった順に事業として採用する、などというのは愚の骨頂です。

 アンケートの設計は重要ですからね。
繰り返しますが、先行類似調査のマネをすればよいというものではありません。「意識調査」の設問と「事実調査」のためのアンケートでは同じことを質問していてもその評価法はまったく違います。

 このあたりのことが分からない人はアンケートなどに手を出さないことが肝要、餅は餅屋に任せることをお奨めしますが、問題は「餅屋の選び方」。
この記事を読ませて、“敷衍して設計方針を述べよ”と出題、スラスラ答えられたら「発注すべき餅屋さん」だということになります。

 アンケート調査、ジャンルを問わず盛んに行われています。
その特徴、功罪について理解しておくことは、業務分野を問わず大事な「基礎体力」の一環です。

 まずは、“調査の目的は何か?”
次に、“目的はこの手法で達成することができるのか?”
さらに、“目的を達成するにはどんな調査にすべきか?”
など、調査に先立って検討しておくことがたくさんあります。

 ちなみにアンケート調査って何らかの調査したいことがあって行われるものとは限りません。
さらにいえば、「予断」のない調査から生まれてくるのは恣意的な解釈、そんなもので「活性化策」などを決められてはたまりません。

 そういえば。
業界で多用されるアンケート調査ですが、結果の「読みとり」は噴飯ものが多い。
回答の選択肢を用意しておき、回答の分布をグラフにして“××が○%、□□が○%でした”でおしまい(笑

 まさかと思ったら手元にある調査報告書を一瞥あれ。
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