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それで、“お金は使ってもらえたかい?”

takeoめ、たまに商店街・中心市街地活性化関係のサイト、ブログなどをチェックすることがあります。
中にはとてつもないものがありまして。
①消費者のもの離れが著しいから
②もはや物販の力で人を集めることは出来ないから
③物販以外の魅力で人を集めよう
というアナウンスが行われていたりします。

 はて?
①「もの離れ」している人たちを
②「物販」以外の魅力で集めたとして
③その人たちがものを買ってくれるだろうか?
という単純な疑問がありまして、かりにも「物販機能の集積」である商店街を活性化する、つまりはそこで物販=商品売買が盛んになることを目指すにあたって、こういう認識で仕事をすればホントにものが売れるようになるのか?
ということですね。

 「もの離れ」「物販では人が集まらない」と考えている人たちが「物販機能の陳腐化への対応」や「商店街はものが売れてなんぼ」という認識を持っているとは思われませんから、総じて「物販機能の活性化」=「売れる店・売場作り」という課題への取り組みは完全にスルーされているはずです。

 陳腐化し、買い物客が減少の一途を辿っている物販機能(個店)が集積する商店街において「物販以外の事業」に取り組むことで人を集め・売り上げの増加を目指す、という筋書きですが、ホントにホント、そんな荒唐無稽が実現できると考えているんですか?

 アナウンスが仕事の人たちはいざ知らず、ものが売れてなんぼ、算盤を弾くのが得意なはずの・商店街に店を張っている・独立自営中小小売業者の皆さんが、こういうお為ごかしを真に受けて、イベントやコミュニティ事業その他モロモロの「周辺事業」にうつつを抜かしているのはどういうわけ?

 店の仕事はそっちのけで取り組んだイベントですが、店に帰ってみれば売り上げはいつもよりダウン、翌日からはイベントの効果でお客が増えるかといえば、そんなことはぜんぜんまったくありません。イベント前日と全く変わらず。
日本語ではこういうことを「徒労=無駄な骨折り」といいます。

 今どきの商店街には「無駄な骨折り」などにエネルギーを費やす余裕はありませんから、徒労に走れば即・その分個店・街の劣化はさらに進展することになるのは当たり前。
帰結するところは「骨折り損のくたびれ儲け」という次第。

 これは身から出た錆、ですね。
「周辺事業」を持ち込む人は、こと事業提案に関する限り、みんな「善意」にあふれています。商店街によかれと思って持ち込まれる事業ばかりです。
ただし、それらの事業が本当に自分の店・自分たちの商店街の「商売繁盛」に役立つものかどうか、他に優先して取り組むべきものかどうか、役に立てるにはこれと平行して何を為すべきか、といったことについては、これは商店街の皆さんが自分たちで考えなければならない。

 当然のことながらそこまで考えてくれている事業提案者はいませんので。

 事業提案者にしてみれば、ある商店街において自分の提案が採用されるということは、
①商店街の皆さんが、その問題情況に照らして
②自分の提案を“状況を突破していくため不可欠であり、最優先で取り組まなければならない”と評価して採用した。
ということを意味します。つまり、皆さんは“算盤を弾いた結果、商売を繁盛させるにはこの事業に取り組むべきだ”と意志決定したんだな、というのが外部から見た判断です。

 したがって、もし・万が一・万々が一、上記のようにイベントにかまけているうちに陳腐化・劣化がどんどん進む、ということがあるとすれば、それは「身から出た錆」、自分たちの責任です。

 大事なことは、地域で「もの離れ」が進んでいると思うならば、“もの離れ時代にものを売る”には何が必要か、ということを突き詰め、「もの離れ時代に売れる店」をつくることに最優先で取り組むことではないでしょうか?

 ということで、
年々歳々、イベントは相も変わらず続けられるが、
年々歳々、個店・街の陳腐化・劣化・空洞化は進展するばかり

 これが「物販機能の充実」以外の事業を優先している個店・商店街の現状であり、あるいは近未来の姿です。

 物販機能の充実=繁盛店づくり以外の事業がしたい人は、“それに取り組めば、各個店の売り上げは格段にアップするのか?”なぜそう言えるのか、ということを考えてみましょうね。

 商店街活性化事業に取り組んでいるうちに、街は仕舞た屋通りになっちゃった、という事例は少なくない、もって他山の石、自分の街がその轍を踏むことがないよう、まなじりを決して立ち上がらないとホントに後が無いのではないかと思いますが。

※今日のトピック

 このほど、各掲示板でおなじみの吉田つとむさんが見事町田市議会議員にトップ当選されました。
従来にまさるご活躍をお祈りします。
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進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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