臼杵市八町大路(中央通り)商店街

 中央通り商店街振興組合の勉強会です。
八町大路・中央通り商店街:
沿革をじっくり読んでください。
アーケードを撤去、伝統的な街並みを蘇らせました。
もちろんそれだけではなく、安土桃山時代から続く買い物の場:ショッピング・モールとしての役割を今という時代に受け継いでいくために必要な各種事業に取り組み、さらにいっそうの充実・深化を目指しています。

 今回の勉強家の趣旨は、鋭意取り組んできたハード整備とイベント事業のノウハウを「商売繁盛」に活かすため、新年度に予定されている「(組合が推進する)個店レベルの取り組み」に着手する“露払い”です。
大分県商業・サービス業振興課の肝いりで開催されました。

その1 セミナー
テーマ:キラリ輝く繁盛店 必ず実現できる方法と方向
日 時:3月25日(木)19:00~22:00 
場 所:振興組合事務所
参加者:青年部8名

その2 臨店研修
日 時:3月26日(金)09:00~17:00
場 所:八町大路商店街
参加店:7店

 まず、セミナー。
休憩10分をはさんで3時間という長丁場ですが、長いとは感じられなかったと思います。
受講者の感想:
“当たり前の話でそのとおりだと思った”
“店内の取り組みについていろいろヒントがあった。”
ということで、昼間の仕事でお疲れの所参加された皆さんのお役に立てそうでよかったです。
講義終了後、いろいろと質問もでるなど(通常、初回にはあまり出ないのですが)、皆さんの「繁盛実現」への意気込みが伺われました。

 上を受けて実施した今日の臨店研修。
講義では“スタートはここから”と提案したファサードの整美から入って店内レイアウト~ディスプレイについて、意見を交換しながら“とりあえずやってみる”ことを決める、というパターンが多かったです。
家族総出での取り組みになったお店も何店かありました。
中にはノリ良く什器の移動など“お金は掛からないが人手はかかる”話までいったお店も。
皆さん、大変熱心な取り組みでどこのお店もアッという間に
約束の時間が過ぎました。いつものことながらtakeoもいろいろたくさん勉強させていただきました。

 理事長さんのお話(要旨)
臼杵市中心市街地活性化は、ビジョンにしたがって整斉と進んでいる。大きな取り組みの中で商店街も行政をはじめ関係各方面の指導支援を得ながら、組合員の協働でここまで整備が進んだ。これからメインで取り組まなければならないのは、ハード、ソフトの整備の成果を如何に個店・商店街の繁盛に結びつけていくかということだが、この段階はシャッターの外側ではどうにも出来ない問題だ。これからの組合の主要事業は「繁盛店づくり」に総力を挙げて取り組んでいくことだ。

 ということで心強い限りです。
新年度は商店街活性化法のスキーム活用して事業を展開される予定とのことでした。
繰り返しになりますが、これまでハードの整備、イベントの育成に取り組んで成果を挙げている商店街の進むべき道としてモデルになるのではないかと期待しています。

 後ほど指導に同行した当社スタッフが作成した同商店街のコラージュをご披露しますのでお楽しみください。

 今夜、宇佐市に移動、明日は四日市商店街の現況を見学します。

キラリ輝く繁盛店づくり 勉強会 in 臼杵市

 本日、大分県臼杵市中央通り商店街振興組合の取り組みです。
 中央通り商店街:おなじみ都市画像さん中央通り商店街は後半に出ています。

 27日は、せっかくの機会なので宇佐市四日市商店街に立ち寄り、お店を見せてもらい・皆さんとお話しをすることを楽しみにしています。

カリキュラムは、
25日:3時間の勉強会
26日:有志7店舗の臨店指導
当社が目下イチオシの企画です。


 今年度、大分県では後半期に玖珠、宇佐(個店経営研修事業)、臼杵と連続して繁盛店づくりに向けた取り組みを支援することになります。既報のとおり、宇佐市四日市商店街の取り組みは、最短50数日間の取り組みで文字通り「キラリ輝く繁盛店」に変身したお店が続出しました。

 臼杵市中央商店街の勉強会、次年度以降の事業展開に大きな弾みとなるようしっかり取り組んできます。

 27日は、せっかくの機会なので宇佐市に立ち寄ります。
事業が終わって二週間、四日市商店街の「キラリ輝く繁盛店」のいっそうの変貌ぶりを見学し、皆さんのお話を聞くのを楽しみにしています。

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 ■ 天神パルコが とうとう オープン

 昨日見てきました。 

パルコ天神出店への当社の感想:

天神は“陳腐化への道”ひた走り。
その分、県庁所在都市レベルにはウンと事業機会があるのですが、惜しいかな、気付かなければ猫に小判、豚に真珠(笑

孤立無援の繁盛再生

 全国・ほとんどの商店街で、全業種・業態の小売業が共通して直面している課題は、“商売繁盛・安定的に成長していく”業容をどう構築するか、ということです。(いうまでもなく、業容=品揃え・サービス・ショッピング環境の三点セット)
 全国、全業種・業態に共通する問題ですから、「成功事例」はありません。

 これからも商売を続けたい、続かなければならないという立場にある人は大変です。
長い間わが国小売業の経営方針であった「見よう見まね」が使えないのですから。
見よう見まねが出来ない(真似るにも相手がいない)からには他の方法を採らなければならない。
巷にあふれている“こうすれば繁盛できる”といった類のノウハウ本を読んでみるか? 何度もやってみたがダメだった、という人が多い。
ではどうする? 

 どうすれば自分の店を繁盛させられるか?
じっくり考えてみなければならない。

 というか、やるべきことは決まっているのでありまして。
①真似れば繁盛できるような「事例」はない。
②“こうすれば繁盛出来る”という「繁盛への道・一般論」はない。

 とするならば、残っている道は“自店の繁盛は自分で実現していく”以外に無いのでないか?
時間を掛けて探せば他の道が見つかるかも知れませんが、あいにく、お店の状況はそういう「かも知れない」話に委ねることが出来ない所まで来ています。さっそく、今日明日の取り組みでなんとか「売り上げアップ」を実現しなければならない。

 というように考えてきますと、“繁盛づくり”の取り組みは、自分で取り組む、しかもこれといった「助け」がないまま、取り組まなければならない仕事だということがバカでも分かります。
バカではないあなたにはとりわけ、痛いほどよくわかる。

では、自店の繁盛を実現する取り組みは、手本のない、手助けも無い、孤立無援の取り組みだということも分かっているでしょうか?
自店の繁盛実現は、自分で取り組む、手本も導きもない仕事です。

 このことがしっかり腹にはいると、一店逸品やら百縁商店街やらイベント人寄せなどが、自店の繁盛づくりにはなんの役にも立たない、「暇つぶし」であることが分かるはずです。だって、喫緊の課題は「自店の繁盛」なのに取り組んでいることは、全国各地、他の商店街でさんざん取り組まれて繁盛店を作り出せなかった事業ですからね。

 ことここに至れば、次は“自店の繁盛最優先”という方針を打ち出し、孤立無援を覚悟して取り組むことを決意すること。
 この取り組みを決意してはじめて「繁盛店への道」の視界が開けてきます。辺りを見回すと同じ方向で試行を続けている仲間の姿もちらほらと見えてきます。
孤立無援・自助努力による繁盛づくりに取り組んではじめて商店街~全国小売商業者有志の「相互扶助」という有力な「武器」を手に入れることが出来ます。

 商人塾や個店研修など、全国各地で繁盛づくりに取り組んでいる皆さんも、「孤立無援」を引き受けてたうえでの取り組み、おなじ道を歩くにはそれぞれ「基礎体力」レベルは自分で身につけなければならない。
同じように勉強^実践に取り組んでも「自店内の孤立無援の取り組み」ができない人は道を拓くことが出来ません。

 繁盛再生、あなたはどういう方法・手段で実現しようとしていますか?

理論とは何か、何故必要か。

 普通、学校などでは教えてもらえないことですが、大変重要なことです。

 われわれがものごとに対処するにあたっては、まず、そのものごとが“何であるか”を理解(自分で自分に対して説明し、納得すること)しなければならない。理解が正しいかどうかは別として、とにもかくにも、“それが何であるか”を決めなければ対処を講じることが出来ません。

 未知のものごとに対処しなければならないとき、われわれは何を頼りに対処法を講じているでしょうか?
われわれが依って立つ第一の基盤は「経験」です。過去に似たようなことは起きなかったか?似たような経験はしていないか?
もちろん、過去の経験(本当は経験を自分で合理化した知識)だけで今起きはじめていること、これから起こるであろうことに対処することには不安があります。われわれは、なんとかこれまでの「経験」を活かして「現在」や「未知」を理解し、予測しようとするわけですが、「経験」当時とは環境も変わっていますし。

 そこで行われる作業が“経験の一般化”です。
「経験」から「偶然」や「特殊な性格・条件」などを削り落とし、“いつでもどこでも”当てはまるレベルまで「抽象化」するわけです。一般化=理論化ですね。

 以上を踏まえて標題について答えると。
?理論とは何か
 対象を理解するために用いられる知識。過去の経験をもとにその経験の特殊性を抽象して作られることが多い。(もちろん他の方法で作られるものもある。ご託宣とか)

?何故必要か
 「未知」を理解するため。
 
 ものごとへの対処は、ものごとを理解し、その変化を予測しながら対処策を考えます。このとき理解・測に用いられるのが理論です。過去の経験だったり、それ以上にあやふやな理論の出処を考えますと、あらためて“理論に対する態度”も検討することが必要です。今日のように“百年に一度”といわれるようなわれわれが経験したことのな問題が頻出する時代にはなおさらです。

 われわれが直面し・解決しようとしている「問題」はどのような理論に基づいて理解され、対処策が考えられているのか?
ということも、たまには考えてみることが必要です。
特に、未だかってない規模・量とか、前代未聞とか、の形容詞が伴う場合はなおさらです。

 さて、以上を踏まえてあらためて考えていただきましょう。

全国の都市が重要課題として取り組んでいる「商店街活性化」「中心市街地活性化」という問題は、
1.どのような理論に基づいて理解されているか?
2.その理論の妥当性はどのように証明されているか?
さらに、実務的には
3.活性化施策と銘打って取り組まれている諸事業の目的合理性は、理論によって裏打ちされているのだろうか?
という、おそろしい疑問もありますね。

 さて、あなたの解答は如何ですか?
けして他人事ではありませんよ。特に専門家の皆さんはしっかり考えておかないと、これから先いつ何時質問が飛び出すか分かりませんよね。
(続く)

POPの最適化、POP配置の最適化

POP理論の現時点での到達。

POP最適化とは:顧客の来店目的となる部門売場の構成(アイテム群・什器配置・陳列・ポップカードなど支援ツールの全体)を標的顧客のニーズ、ショッピング(購買にあらず)行動に適合させること。売場構成。

POP配置最適化とは:個々のPOPを店舗の標的顧客相のショッピング(購買にあらず)行動への適合を目的に配置すること。売場配置=レイアウトですね。

 キラリ繁盛店、業績を伸ばしていくためにはPOP理論による基礎体力の補強、理論を駆使した仮説~試行が不可欠です。
基本となる取り組みの枠組みが標題のPOPとPOP配置を考え得る限りでベストの状態に維持すること。この場合、維持するとは変化せることです。

 個店経営研修事業。修了したはずですがまだ尾を引いておりまして(笑、途中で実施する「ファックスによる指導」の対象課題が出そろわないので、講師の方で標題の課題について、各参加店毎に取り組み課題を提起しています。
研修終了後の日々の商売のなかで取り組んでいただく課題、もちろん当方の「独りよがり」ではなく、臨店研修の間に浮上してきた課題中心に据えて提案します。

 POP理論については、参加店の皆さんはその基本を学び・仮説~試行として実践しているので使いこなせると思いますが、質問等があれば、【合同掲示板】でどうぞ。

「活性化」というコトバ

(2004-07-18 (Sun)の記事を再掲)

様々な分野で使われていますが、どういう意味でしょうね。
そういえば「連坦」という都市計画関係の用語も意味不明(W
連坦は連袂だろう、というのが私めの勝手な解釈、当サイトでは「袂を連ねて共同行動をとる」ということで、もっぱらこちらを用いていることはご承知のとおりです。

さて、活性化。
これはかねて辞書に載っていないコトバだと書いていましたが、ところが載っておりましたですね、これが。

講談社刊『類語大辞典』
【活性化】活気を失っている組織・産業・地域などを、活気のある状態にする。
とありました。
「商店街活性化」:活気を失っている商店街を活気のある状態にする、なるほど、日頃用いられている語感ですね。

しかし。
確かにこのような意味で用いられておりますが、もう一歩詰めておきたい。それは「活気」について。
同じ辞書を見ますと、
【活気】元気に満ちあふれた雰囲気。
そうしますと、活性化とは「元気を失っている組織・産業・地域などを、元気な雰囲気のある状態にする・・・?

気を取り直して再び辞書をめくりますと、
【元気】健康で生きるための力がみなぎっている様子
とあります。
なるほど「生きるための力がみなぎっている様子」かぁ。

そこでもう一度。
「活性化」とはこのままでは生きる力を失いかけている組織・産業・地域などを生きるための力がみなぎっている状態にすること。・・・もう一歩です。

【生きる】生き物やある機能を持つものが、活動・機能する力を失わずにいる。
ん?、「失わずにいる」ってなんだ?
あ~めんどくさい、結局、生きる:本来の機能を保っている、機能している、ということですね。

この定義をもってもう一度「活性化」を考えてみると、

【活性化】本来の機能が衰えつつある産業・組織・地域などの機能を賦活させること。
(【賦活 ふかつ】病的状態を健康状態にすること(『新明解』)
ということでしょうか。

ついでに
【再生】生物が失われた一部の組織や器官を生命力によりふたたび作り出すこと、また、人工でそのようにすること。
も近いですね。

これらをヒントに考えると、

【活性化】何らかの理由で機能が衰退している組織・地域などの機能を取り戻させること 
ということで、日頃用いられている語感にだいぶ近くなりました。
念のために「機能」も確認しておきましょう。

【機能】目的に応じて分化した働き(『新明解』」

では以上を踏まえて「商店街活性化」の定義をば。

【商店街活性化】買い物の場としての機能が衰えている商店街を買い物の場として再生させること。

ということでいかがでしょうか。
つまり、活性化とは日本語でいうところの「賦活」=病的状態にある組織・地域などの機能を回復させること、ですね。

「元気のある雰囲気」ではなく、本来の機能を回復・発揮することによって、その結果として「元気のある雰囲気」が生まれるのであって、「元気のある雰囲気」=からにぎわいを作り出すことが商店街活性化ではない、ということが明白でです。

 人間と同様です。
機能が衰えている人が空元気を出したからと言って何がどうなるものでもありません。意欲があるうちに正しい手当をしないと手遅れになってしまう・・・。

 買い物の場としての機能が衰弱している商店街でイベントをすれば、賑わいが生まれその結果買い物の場としての機能が回復する、などということはありません。

 商店街が「買い物の場」としての機能を衰弱しているのはなぜか? その理由は当サイトご愛顧のみなさんにあらためて説明する必要はありませんね。

 ということで、活性化というコトバ、たぶん、活性というコトバの字面に惹かれて誰かが使い出したのでしょうが、活性化=元気になる、と考えれば目的は「機能」回復であることが明白です。
商店街を本来の機能である「買い物の場」ではなく、別の用途に転用する場合は、商店街活性化ではなく、「街区の活性化」と呼ぶべきでしょう。中心市街地の機能である「買い物の場」としての機能をあきらめ、他の機能として再生する、ということです。

 中心市街地活性化は、法のスキームではそこに立地する商店街など商業集積の活性化=買い物行き先としての機能を深津するのだ、という問題意識が無いまま、「活性化」と銘打った事業に荏苒日を送っておりますと出来ることも出来なくなってしまいます。

 以上、あらためて活性というコトバを考えてみました。
冒頭書いたように、このコトバ、たぶん、並の辞書にはまだ採用されておりません。ここで検討したとおり、使用するに当たっては、「機能回復」という意味をしっかりふまえて使わないと、「活気のある雰囲気」醸成なら何でもあり、になってしまいますから要注意です。
再掲終わり*******************

 如何ですか?
商店街活性化とは商店街が「買い物の場」としてのあるべき機能を再生することであり、そこに立地する各個店が「買い物行き先」としての機能を作り直すこと、ですからね。
こういう定義をきちんとしていれば、ひょっとしたら「通行量の増大」とか「住む人・来る人を増やす」といった見当違いの取り組みをもって「商店街活性化に取り組んでいる」というような勘違いは起こらなかったでしょうに・・・・。

繁盛店への道を阻む?商店街&中心市街地活性化

 点から線、線から面への展開。
商店街、既存店の一割が繁盛するようになれば商業集積としての機能は下げ止まり、反転活性化に向かう基礎が出来るのではないか。
個店経営研修事業が実証しようとしている仮説です。

 これまでの商店街・中心市街地活性化の取り組みと大きく異なるのは、非物販の集客機能(ソフト・ハード)の設置や施設の整備など「周辺事業」に熱心に取り組むことで、その結果として個店が繁盛する、という仮説というか思いこみからきれいさっぱり足を洗っている、ということです。

 小売業というのは、いうまでもなく、“売れてなんぼ”でありまして、小売店が集積する商店街もまた「繁盛する店が軒を連ねる」情景があってはじめて商店街としての機能を果たしているわけでありまして、商店街をはじめ商業機能が集積する中心市街地も右に同じ、小売業・サービス業が繁盛してはじめて中心市街地活性化の実現であります。

 従って、○○事業に取り組むにあたっては、まず、イの一番に①①この事業に取り組むことで既存の小売・サービス業にどのような影響が期待できるか?
②事業の成果を「小売・サービス業の繁盛」に結びつけるには何をどうしたらよいか?
ということをしっかり考え、必要な施策を講じなければならない。

 今どき、これさえやれば当該街区の小売・サービス業は全部活性化する、という事業はありませんからね。
(それとも皆さんが取り組んでおられる一過性の事業はそんな効能効果をもっているとでも?)
事業の結果を「活性化の推進」に貢献させるには、“当該事業に平行して取り組むべき事業ミックス”、シナリオを作成し・事業化しなければならない。(余りにも当たり前すぎて書くのが恥ずかしいレベルのことですが、書かないといけない現実がありますので。っほんと、部外者には知られたくないことですよね)

 単独・一過性の事業のあれこれに取り組めば本当に商店街、そこに立地する小売サービス業は活性化=売り上げアップを実現できるのか? 長きにわたって取り組んできたそれらの事業の成果として繁盛する個店が増えることがあったでしょうか?

 ということでありまして、もし、いくら事業に取り組んでもその結果として繁盛店が続出する、という結果を生むことが出来ないのなら、それは商店街活性化事業としては羊頭狗肉といわれても仕方がないのではないか?
そういう事業に取り組むことであたかも商店街活性化に真剣に取り組んでいるかのようなジェスチュアは、もはや通用いたしません。
ウソだと思うなら、事業を見つめる商業者の顔を見てごらん。

 ということで、なまじっか「活性化」と冠の付いた・活性化をもたらすことの出来ない事業に取り組んでもらうと、その間中、本当の繁盛店づくりがスポイルされてしまいかねません。
百縁商店街とか。一店逸品とか。
なけなしの資金をドブに捨て、貴重な時間を無為に流してしまう事業に取り組む暇はありませんから。
商店街、活性化に向かうのか、それともズルズルと挫滅していくのか、二つに一つ、でありまして二、三年経ってからやっぱ間違っていた、などと気付いても後の祭り、その時街は 屍累々、ですからね。

 商店街活性化とは、繁盛するお店が軒を連ねること、他の意味は通用いたしません。活性化事業の評価にあたっては、その事業に取り組めば、本当に・間違いなく、商店街に繁盛店が軒を連ねる情景が生まれるのか否か、眉につばを付けながらしっかり検討することが必要です。
「人通りが増えれば繁盛する」などというのは、何の根拠もない思いつきですからね。そういう事業には“なぜそう言えるのか?”と聴いてみることが大切です。そしてその説明に納得できたら取り組めばよいし、納得できなかったら納得できる事業を探せばよろしい。商店街活性化事業の結果は、良きにつけ、悪しきにつけ、商店街立地の個店の命運として現れるのですからね。 

POP理論による活性化の勉強会

 来週出掛ける商店街活性化の勉強会で使用するPOP理論によるテキストを作成中です。これまで各地でご披露した分は口頭だけの講義、テキストを作るのはこれが最初です。
takeo的にはワクワクする作業です。

 POP理論:point of purchase お客が購買する商品をピックアップするポイント(購買意志決定時点)の機能と購買支援を軸に小売業の業容と活動を体系化するとともに、プロセスの結節点の機能及び活動を最適化するためのノウハウ活用&開発について。

 小売業の活動をPOPマネジメントと定義することで、これまで経験的に積み上げられてきた経営ノウハウ、売場のハウツウが体系化することが出来ます。もちろん、POP理論はG~W~G’すなわち在庫資産の回転というテーマと密接不可分ですが、まずは“POPの最適化”がスタートです。


 勉強会の注文は“イベントを活かした商店街活性化”、イベントで来街したお客に買い物をしてもらうにはどうしたらよいか、ということで当社得意のテーマです。

 販売促進を狙って取り組まれるイベントは、
①売り上げアップを期待してイベントに取り組む
②イベントにお客が押し寄せる
③しかし、入店客は限られており売り上げはもっと限られる
④翌日からは元の木阿弥
という終始であることは全国共通しています。
“やらないよりやったほうがいい”というなの根拠もない言い訳をしながら取り組まれ、翌日はガックリ、という連続なのに性懲りもなく取り組まれていますね。
もう止めた、といいながら時期が来るとなんとも知れぬモチベーションが高まって、また落ち込んで、の繰り返し。

 こういう状況に陥っているイベントを、売り上げ増進に直結させるにはどうしたらよいか、なんかあったら教えて、というのが商店街からの要望です。
なんかあるんでしょうかね。

 これが実はあるのでありまして、臼杵市中央通り商店街の皆さん、必ず皆さんのご期待に添える提案をしますのでお楽しみに。

カリキュラムは、一日目:勉強会 二日目:臨店指導×7店
というスケジュールです。
当社が目下売り出し中の勉強会の内容まんまです。
『オススメ講習会メニュー』
既に数カ所で実施済み、成果確認済み。

 既存のイベントをPOP最適化という繁盛店づくりにどうすれば直結できるのか?
ものはためし、あなたも考えてみてください。

商店街はどこへ行く

「どこへ行く・シリーズ」第二弾(笑

 商店街活性化といえば、
①まず商店街の問題情況を把握しよう

 と、「商店街の実態調査」が行われるのがお定まりのパターンです。その手始めとして、

②「商業者の意識調査」としてアンケート調査が行われます。

 商店街の現状や将来についての考え、活性化するために必要なこと等々・・・。ところが分析・評価する段階で突然、

③「商業者の問題意識」=「商店街が直面している課題」という短絡が行われ、さらに、

④「商業者が考えている活性化策」=それに取り組めば商店街が活性化する「方向と方法」である。

という都合のいい話になっています。通行量をなんとかするとか、空店舗をなんとかするとか、駐車場をなんとかするとか、イベントをなんとかするとか等々のアンケートで回答される「なんとかする」を“これらに取り組めばその結果商店街はなんとかなる”とはや合点、支援施策、取り組み事業として採用する、というのがこれまでの施策の正体ですね。

 このことについて当サイトではオープン当初から
“活性化への支援が必要な商業者が活性化策を決めている”と指摘して来ましたが、今日に至ってもほとんど改善されておりません。(商人塾・個店経営研修事業などに取り組まれている所を除く)

 “商店街活性化の方向と方法は○○である、ついては、自力だけでは取り組みが不十分なので、その一部について支援してもらう”
というのなら分かりますが、自分たちが「役目済まし」で回答したアンケート調査に基づく「活性化策」をあたかも誰かが専門的に検討した結果として提出されたものであるかのように錯覚、取り組んでいるのが多くの商店街の活性化事業だといわれたら腹が立ちますか?

 そういうことにいくら取り組んでも「繁盛再現」という目的はゼッタイに達成できません。達成できたためしは、日本全国、ただの一個所もありません。
「マンガの街」とか視察相次ぐ事例でも例外無し。

 あのですね。
商店街は小売店が軒を連ねる街区、ものが売れてなんぼの街です。
あれやこれやに取り組んで通行量が増えたからといって、昨日まで売れなかったものがどうして売れるようになるんですか?
バカじゃないの、と言う人もいますが @商店街の味方・takeo は口が裂けてもそういうことは言いません(笑

だがしかし。
自縄自縛といいますか、自らがアンケートへの回答という形で決めてしまった「活性化策」にとらわれ、いつの間にか「他に方法はない」などと思いこみつつ、“それにしてもものが売れない”と内心では取り組みに不信を抱きながら、今日も明日も陳腐な既成路線を歩いている、というのが多くの商店街の実態です。

 一日も早く脱出すべき「マイナスのスパイラル」ですが、なかなか気づけません。気付いても転換する方向と方法が分かりません。
分かっても基礎体力に乏しい皆さんがおいそれと実行できる方向と方法とは限りません。

 ということで。
 どこの商店街もみんな一緒、活性化の実現に向けて使える時間はどんどん少なくなっていますが、いったい、いつになったら“自作自演の活性化”をぶん投げて、“成功する活性化への道”への軌道転換の必要を認識できるるのでしょうか。

 転換を支援すべき関係各方面が「意識調査」を活性化施策の構築に代替しているようではいつまで経っても出てくるのは「ウーム」ため息ばかり、たまには多数派とは抜本的に異なる「活性化への道」を歩み始めている所を研究してみるというのは如何でしょうか。

まちづくり会社はどこへ行く

 問題解決にあたって間違った解を実行すると、そのこと自体が新しい問題を引き起こす、その結果、当初の問題に取り組むどころか自分たちが作りだした新しい問題に鼻面を引っ張り回される、というのは良くある話です。
特に経営学という業界では「情報」については語られても“情報の真偽・客観性・妥当性”といったメタの問題についてはほとんど追求されていません。実務レベルは推して知るべし。

 「情報システム」は語られても「情報評価」は蚊帳の外。

 外縁に位置する中心市街地・商店街活性化における理論的なレベルに至っては、言葉がありません。

いつまで経っても「商店街活性化は通行量の増加から」という思いこみが、その活性化の方法としての妥当性を検証する機会はいくらでもあり、かつ、見る眼さえあれば誰にでも理解できる形でその不毛さが現れているにもかかわらず、未だに「通行量」をもって活性化のアルファでありオメガであるというアタマの中は変わらない。

 最近は、タウンマネジメントすなわち商店街活性化の司令塔的任務を担うべく設立された「まちづくり会社」が、その任を果たすどころか、「お荷物」になっている都市が多くなっています。
補助制度のタイムリミットが切れる時期が迫っていますが、所期の目的であるタウンマネジメントがまったく実現されておらず、したがって、商業者やその組織からの支持を得られないまま、存続を図るべく「収益機会」を模索する、という会社があちらこちらに。

 設立3年を経過して自律できないまちづくり会社が、タウンマネジメントという前代未聞の課題に取り組めるものだろうか、という疑問が生じたりします。
専門能力への期待で招聘されたタウンマネージャーさんは大丈夫でしょうか。

 本来業務であるタウンマネジメントをカッコに入れて「収益機会」を探索するという動きを見聞しますが、この時期にいたってそういう課題が出てくること自体、その組織としての存在を否定していることになります。5年間というスパンで実施する基本計画の半ばにいたった段階で、目的・目標達成の可能性はほとんど見えず、さらに会社としての存続を図るために、とりあえず収益事業を見つけて着手、注力するという話、つまり商店街活性化よりも会社の存続を優先するというわけですね。

 タウンマネジメントに取り組み、「活性化への道」の展望を持っている所ならいざ知らず、3年経っても成果をあげられない会社を「収益事業」で存続させることになんの意義があるのでしょうかしらね。よく考えてみないと、「やり直し」は難しいですからね。

 ということで、「収益事業」に取り組むまちづくり会社を支援するメニューなどが提供されるかも知れない状況ですが、「中心市街地・商店街活性化」と無縁なポジションで「まちづくり会社の繁盛」などに取り組んでも無駄です。そもそも「まちづくり会社」がその存続のために本来事業とは別の所で収益機会を探す、というのが大間違い。やがてなりふり構わず「もうけ話」に突っ込んでいくことは目に見えています。
まちづくり会社の繁盛の延長上に「商店街の活性化」が実現するものかどうか?

 そもそも。
まちづくり会社の任務とは何であったか?
任務を遂行するためには何が必要か?
今現在「必要」はどうなっているか?
目的に鑑み、会社に要求されているのは何か?
関係の皆さんには今一度胸に手を当ててみていただきたいものです。

商店街組織、喫緊の課題

 近年、商店街振興組合が解散した、という話を聞くことが多くなったような気がします。集約すると相当の数に上がるのではないかと思います。こういう情報は数字を握っているところが情報として公開すべき、放っておくと対策を講じることが出来ません。
 takeoが遭遇したケースだけをみても解散の原因は単純ではありません。いろいろなことが重なって解散に至るのですが、いずれの場合も共通しているのは、これ以上組合を存続させても得られるものが少ない、という判断が組合員の多数を占めた結果です。解散するまでには、廃業・撤退による組合員減少や実働店舗の業績低迷による脱退が相次ぐという段階を辿っています。

 条件的には、「解散への道」をひた走っている組合も多いのではないか。元々、商業振興施策の受け皿という側面が強かった組織、新しい事業への取り組み意欲が乏しくなれば活動も停滞、組織の必要性に疑問が生じるのもあるいは当然かも知れません。

 一方、商店街の現状は言うまでもなく、空き店舗増加の傾向に歯止めがかからず、空洞化の一途をたどる中で、営業中の店舗もいつ何時看板を下ろすことになるのか、予断を許さない状況です。
 誰も好きこのんでお店を閉める訳ではありませんが、売り上げ不振は商売を継続するために必要な経費をまかなうことはできず、しかも状況好転の可能性はまったく見えない・・・。

 この期において振興組合はなにをなすべきか?
定款を繙いても何も見えてきません。

 組合が存続しようと考えるなら、定款の「目的」に掲げているか否かを問わず、存続するために必要な条件を創りださなければならない。

 この時期、商店街組織の使命は、個店では様々な理由でなかなか実現できない“繁盛再生の方向と方法”についてアンテナをはりめぐらし、情報を収集・評価するなど積極的に活動する中から「商店街として生き残っていく方向と方法」を模索、選択すること、その方向で個店の“繁盛を実現する方法”選択肢を提示し、使用する個店の取り組みを支援することです。

 つまり、商業施策の受け皿として構成員を組織してスタートした商店街組織は、組織存立の大前提が崩壊しており、これからも商店街組織としての存続を目指すとすれば抜本的な活動の変革に取り組まなければならない。

 中小小売商業施策の基本は、
1.大企業に比して組織、資金調達などで劣る中小小売り商業に対して
2.適切な支援施策をこう怖じることで
3.適正な事業機会を確保する
ことです。ご承知のとおり。
共同経済事業、共同施設事業に大別される諸施策が提供され、全国の中小小売商業者組織が活用してきました。

 ここにいたって注目しなければならないことがあります。
施策は中小小売り商業者を組織力、資金力という側面で支援するものですが、今現在、果たしてこのような支援に効果が期待できるのだろうか?

 中心市街地立地の百貨店からコンビニまで、郊外立地の近隣型から広域型までのショッピングセンター、小売り業界全体が低迷する中でひとり商店街立地の中小小売業だけが相も変わらぬ、規模や資金レベルで支援を得れば何とかなるものかどうか、もはやそういう期待をしている人はほんの一握り、自分の頭で物事を考えるという習慣を失っている人たちだけですね。

 こういう「一握り」の人たちが商店街の活性化の取り組みを決定し、推進しているというところに問題があるわけですが。

 商店街振興組合など、もっぱら規模や施設・資金レベルの支援施策の受け皿としての期待で作られた組織では、現在~将来において中小小売業が直面している経営課題への対応に何ほどの力も発揮できないのではないか。
直視すればそういうことですよね。

 閑散たるアーケード、薄暗い照明の維持を賦課される一方で喫緊の課題である売上の下げ止まり・反転上昇には爪の垢ほども貢献できない・基礎体力が劣化している組織ですから、脱退者が続出するのは無理からぬこと、まだなんとか施設・経済、両面の共同事業に取り組んでいるところもいつ何時脱出が始まることか・・・。

 端的にいって振興組合は、その前提となっている組合員の経営が劣化スパイラルに陥っている現状、一日も早くそこから脱出しなければならないという課題に対してなんの役割も果たすことが出来ない存在ではないか?
設立の目的、これまでの事業活動があらしめているところですね。

 この時点で組合が存続を目指すなら、定款上の目的やこれまでの活動にはこだわらず、上位目的である組合員の経営の存続に貢献する・組合員が直面している問題を直視し、その解決に組合員とともに立ち向かわなければならない。
直面している課題とは何か?

 現在~将来における「商店街」という立地環境において“組合員が繁盛し続ける方向と方法”を獲得し、関係各方面と共有して実践していくこと。

 よく考えてみていただきたい。
この時期、商店街立地の中小小売業が存続するためには「劣化スパイラル」から脱却して“繁盛し続ける方向と方法”を獲得し、それを実践し続けならない、というのは本当か否か?

 本当だとすれば、その解はどのようなものでどこにあるのか?
個々の組合員は解を自力で獲得し、実践していくために必要な基礎体力を持っているだろうか?
 という問題があり、もちろん個々の中小小売商業者にその解を自力で開発せよというのは無理難題過ぎます。
前述のとおり、“規模も組織も資金力も”格段に備えている百貨店やショッピングセンターも解を出せない状況ですからね。

 今・このとき、商店街振興組合が最優先で取り組まなければならない課題はなにか?
当社の考えるところをあらためて紹介してみました。
もちろん、この課題に組合が単独で取り組んでいくというのは現実的ではありません。
強力な外部からの支援が必要です。

 以上のような問題情況に同意される方への提案:
商店街活性化を牽引する「キラリ繁盛店」の実現を目指す、
講習会
『「POPマネジメント 繁盛の原理」で繁盛店を目指す


 意欲的な有志が取り組み、繁盛を再現して周囲~街全体に波及させていく、という方法のスタート台となる繁盛店を続出させる方向と方法、当社これまでに蓄積した理論とノウハウを新しい視点からまとめ直した“分かりやすく・取り組みやすい”方向と方法です。

北の商人塾・お披露目イベント

 いよいよスタートです。
昨日(14日)午後から釧路市中心商店街に来ています。
今日は朝一で地元釧路新聞の取材を受け、その後、参加各店を巡回しました。既報のとおり、この取り組みは中心市街地渇せ詠歌協議会の事業として取り組まれています。

 協議会がその事業として中心商店街の“業種揃え・店揃えの最適化”に取り組むというのは、全国的にも画期的なことですね。
少なくともtakeoが知る限り、唯一の取り組みだと思います。

 参加店巡回の結果:
3時間×10回のコースを終了した時点で、それぞれ“お披露目イベントまでに実現すること”を発表していましたが、今日は半数のお店を回った段階の感想としては、想像以上の仕上がりになっていました。びっくりです。
というか、商人塾では毎回、最後にはだれも予想していなかったレベルの三点セットが現れます。
“この業容ならどんな立地に持って行っても繁盛するだろう”と誰もが評価するようなお店に変貌するのです。
(各地の商人塾、代表的なビフォア&アフターの写真をご紹介したいと準備中です。ご期待あれ。)

 特に今回、北の商人塾は、講義終了からお披露目までたっぷり準備期間があったので、その分、達成レベルも高くなりました。
残り半分は明日巡回、あらためて全体の感想を書きます。

 夜は、次年度の取り組みについて。
今年度の成果を踏まえて、中活法、商店街活性化法のスキームをどう活用していくか。推進体制の課題にどう取り組んでいくか。白熱した会議になる予感。

□メディアの取材相次ぐ

 すでにご承知のとおり、商人塾には通常の商店街活性化事業とは比べものにならない質と量のメディアの取材・報道が行われます。商業者の自助努力と相互扶助を基礎とする取り組みが地域の人々から支持される、評価されると見られるからだと思います。

 中でも現在開催中の北の商人塾に対するメディアの取材攻勢は群を抜いています。NHKを筆頭に道内テレビ、新聞、雑誌など。皆さん、手分けして対応しています。

 takeoも二社から取材を受けました。
一つは地元釧路新聞、二回目です。商人塾の狙い、北の商人塾の特徴、釧路市中心市街地についての感想など。
もう一社は、行政向けの雑誌で臨店を4時間密着、その後インタビュー1時間というものでした。聞けば、先に北の商人塾をコラムで報じたところ、反響がよかったのであらためて取り上げるとのことです。

 巡回は終始、和気藹々、楽しいものでした。記者さん曰く、“商店街ってとおりは人通りが少なく寂しいけど、お店の中に入ると楽しいんですね”。
確かにそうですが、これは商人塾に参加しているお店に限ったこと、普通、商店街ではこういうことは少ないと思いますよ。とtakeo。あらためて考えますと、「キラリ繁盛店づくり」に取り組んでいる人は本人もスタッフもお店も明るい。

 記者さんには“裏をとる”ため他の商店街も取材されることをおすすめしました。

 取材は行政マンを対象とする雑誌です。読者である他都市の関係者の反応が楽しみ、視察が多くなると励みになります。

反証された? 既存の商業活性化事業

 中小小売商業・商店街活性化策の変遷をたどると、その結節は"中心市街地活性化法"の制定です。
従来の活性化策が"点(個店)や線(単位商店街)の取り組みに修していた"のに対して中心市街地=商業ゾーンを面として市街地の整備改善と商業等の活性化を一体的に推進する、というものでした。その構想は現在も有効です。

 しかし、残念なことに中活法のスキームの下での取り組みは、従来的取り組みの域を脱することができず、せっかくのスキームは効果を発揮することができませんでした。
中活法は 抜本的な改正が行われます。

 "中心市街地の商業機能はもはや商業施策だけでは活性化できない"という認識の下、"住む人・来る人を増やす"ことによって商店街に賑わいを作り出し、もって商業を活性化する、という戦略です。新しい認定制の下で作られた基本計画のほとんどが"住む人・来る人の増加"を目標に各種施策群を計画・展開していることは周知の通りです。しかし、残念なことに
①なかなか目標を達成することができない
②目標を達成したケースでもそれが商業・商店街活性化に結び付いてる事例はんほとんどない
という状況です。
この間も商店街の劣化・空洞化は居住や通行量の如何にかかわらず、着実に進展しています。
果たして、居住・通行量の増加という活性化策は、問題の解決策として適切だったのだろうか?
事ここに至ればこのような問いが起きても不思議はありません。

 一方、「中心市街地活性化の推進に関する基本的な方針」では、従来の商業活性化が効果を発揮していない理由として"もっぱら周辺事業に注力し、中小小売り商業の競争力の根幹である「業種揃え・店揃えの最適化」実現の取り組みが不十分であった、と総括しています。
この総括は、都市の取り組みに於いてどう生かされているのか?

 "業種揃え・店揃えの最適化"とは、空き店舗等を利用して商店街に欠けている業種を誘致する、ということではありません。広域商圏に於いて"買い物の場"としての位置を獲得するために必要な"品揃え・サービスミックス・施設環境"の三点セットを最適化すること、これが「業種揃え・店揃えの最適化」の現代的意義なのです。
これを目指さない限り、都市の中心市街地・中心商店街があらためてショッピングゾーンとして再生することはできません。
もちろん、この"最適化"は、「住む人・来る人」をいくら増やしたからといってその結果として実現するものではありません。"業種揃え・店揃えの最適化"という中小小売り商業の競争力の根幹を再構築する仕事にとって、「住む人・来る人を増やす」という施策は"周辺事業」なのです。
しかし、このことに気づき、商業集積としての競争力の充実強化を目指す、という目標を掲げている中心市街地活性化基本計画はほとんど見あたらないというのが、ぶっちゃけ、目下の取り組みの水準です。だれもこの指摘を否定することはできないはずです。

 そうした中で、"ものが売れなければ商店街ではない"、"小売業は売れてなんぼ、売れない店は店づくりが陳腐化しているから売れないのだ"という当たり前の視点に立って、個店とまちの"着物の場"としての現実を直視し、その改革改善を目指す取り組みが細々と続けられていました。
当社が提唱し、全国各地で挑戦されてきた「商人塾」はその一つです。

上記の"業種揃え・店揃えの最適化"の視点からは有力な方向ですが、実際には残念ながら、取り組みの現場で多数を占めているのは“周辺事業"に注力する人たち、商業機能の充実という課題への取り組みはなかなか主流になることは難しい。

 昨年、(株)全国商店街支援センターが発足、その事業活動の柱の一つに「個店経営研修事業」があります。
その概要はこちら:
『新法と(株)全国商店街支援センターを活用する』
『個店経営研修事業』


 個店経営研修事業:
今年度は20カ所で取り組まれ、取り組んだ参加店の中から、業種業態、立地条件、活性化事業の取り組みの状況などを問わず“繁盛”を実現するケースが多数生まれています。
これは何を意味するか?

 第一に、“商業施策だけでは商店街は活性化できない”という前提条件が揺らぐのではないか。
同時に、“これまでの商業活性化施策とはいったい何だったのか?”という疑問が生じることもあり得ます。その多くは実は商店街活性化に必要な諸般の事業のうち「周辺事業」に偏っていたのではないか、ということです。

第二に、”通行量を増やさなければ商店街は活性化できない、そのためには「住む人・来る人を増やさなければならない”という全国津々浦々に至るまで流布している「大原則」の位置が揺らいでいる、ということです。何しろ、これまでどんな事業に取り組んできたか、取り組んでいるかに関係なく、個店経営研修事業に取り組んだ結果、“通行量は増えていないが店は繁盛するようになった”という事例が多数生まれているのですから。

通行量増加に取り組んだ結果としては、①通行量が増大した ②通行量は変化しなかった ③取り組み期間を通じて通行量減少傾向に歯止めがかからなかった という三つの状況のどれかが商店街に現出していますが、いずれの場合にも共通しているのは、取り組みを通じて“繁盛店は生まれなかった”と言うことですね。
 つまり、交通量の増大を目指して様々な事業に取り組んだが、上位目的である商店街活性化に直結する“繁盛店の出現”は達成できていないということであり、他方“繁盛店づくり“に取り組んだ事例では現実に繁盛店を輩出している、ということです。

この厳然たる事実をどう見るのか?
関係する皆さんの問題意識、眼力が問われています。
まちづくり会社は収益事業に取り組め、という声も上がっているようですが、会社の使命からすれば、事業活動を通じて商店街活性化を実現していかなければならないわけで、会社が事業に取り組むときの基準は“その収益事業に取り組めばまちに繁盛店が続出するのか?”と言うことですね。
コスト削減とかやらないよりやった方がいいとか運営経費の足しになるといった“理由”は理由になりません。まちづくり会社の使命は中心市街地・商業街区の活性化=ショッピングゾーンとしての機能の再構築であり、まずはその現実性を実証する“繁盛店の続出”こそがその任務の中心でなければならない。その方向と方法は個店経営研修事業で全国的に共有されようとしています。

 どこにも成功事例はない、という昨日までの状況認識をもとに漫然と“収益事業”などに取り組んでいると取り返しの付かないことになりますよ。
と、警告しておきますね。

個店経営研修事業の終了

 宇佐、甲府、韮崎と三市の個店研修事業の全体研修(修了式)が無事終了しました。

与論町を合計4個所の事業を担当した所感:

 「点から線、線から面への展開」を担う「キラリ繁盛店づくり」は今年度、この事業でその可能性が実証されたと思います。今後の商店街活性化は「キラリ繁盛店づくり」を避けては語れません。中心市街地活性化も同様です。
 
 あれやこれやと巷で流行る事業に飛びつくのはいい加減にして、儲かる店づくり、儲かる店が軒を連ねる商店街づくりに邁進しないと。
流行りの事業をしたい人は、飛びつく前にそれを売り込んで回っている人たちの足元の商店街の繁盛ぶりを確認してからにしましょうね(笑

 特に、宇佐市四日市商店街のケースは、
①これまで個店レベルの研修の経験皆無
②事業を受け持つ講師とは初対面
③2カ月弱というハードスケジュール
という条件での取り組みでしたが、他の会場と遜色のない成果をあげることが出来ました。
これから取り組む商店街には励みになることと思います。
基本計画を作り、ハード・ソフトの事業に取り組みながらチャレンジされた個店研修ですから、㈱全国支援センターさんにとっても「モデル」的取り組みだったのではないかと思われます。

 この事業は来年度も継続されるそうですから、あなたの街でも取り組まれたら如何でしょうか。
乗り遅れたら次のバスはありません。

 明日から釧路市です。
活性化協議会主催の商人塾・修了お披露目イベントと推進体制の構築について。アドバイザー派遣事業を利用して。
そういえば、来年はアドバイザーの登録手続を忘れてしまいました。来年はこの制度でのお手伝いは出来ません。
大変済みませんが、宛にしていた人は、善後策を考えてください。

韮崎市商工会修了 個店経営研修事業

※デイリィフラッシュ 11日

会次第
1.開会の言葉 商工会長
2.来賓の挨拶 福田韮崎市副市長
3.成果報告  受講者
4.講評と表彰 林研修事業事務局長
5.決意表明  受講者代表 三枝さん
6.閉会の言葉 小澤韮崎商工会事務局長

 会次第で一目瞭然、商工会の意気込みが了解されることと思います。

 商工会長さんの挨拶は、当事業に取り組むに至った経緯、目的、参加者の取り組み状況についての感想など、商工会、地域商工業の現状を踏まえてお話し、さらに次年度以降の取組について説明されました。
来賓として出席された副市長さんは流通業出身という経歴で、小売業・商店街立地の中小商業者のマーケティングについて、行政の立場からの期待を込めた激励をいただきました。

成果の報告
目標の達成:達成、おおむね達成した人が2名、達成途上4名という途中結果です。皆さん、取り組みの方向と方法については今後も継続する、という決意を表明されました。
達成途上という報告のなかには、大型集積にテナント出店している総合衣料店があります。年が明けてから急激に来店客が落ち込み、苦戦しているという報告でした。春物の立ち上げで挽回を目指し、商品の入れ替えに挑戦するということです。

 皆さん大変真摯な報告で、各商店会長さんをはじめ参加された人たちの感銘は深かったと思います。取り組む前の業容、取り組みの動機、取り組みの内容、結果についてそれぞれしっかり報告していただきました。娘さんの取り組み報告をお父さんが聴きに来られるというお店もあり、個店研修はドラマが生まれます。

 講評と表彰:
当事業の事務局を担当する㈱ニッコン所属の林事務局長が、当事業全般の成果について説明、韮崎の取り組みに対する所感を表明。
ここの取り組みの特徴は、①老若男女の参加 ②多様な業種 ということですが、毎回講義終了後は受講者三枝さんのケーキショップ・アルプスに寄って日付が変わるまで話し込まれたこと。皆さん、事業に参加するまではまったくおつきあいがなかったそうですが・・・。
ちなみに、今後も月に一回会合を持っていくそうです。

 決意表明は、上記の三枝さん。“これからもさらに頑張っていきましょう!”と力強いアピールでした。

 最後に小澤局長から、韮崎市における商店街・中心市街地活性化の取り組みの状況と個店の取り組みの意義、繁盛店の点から線、線から面への展開、という基本戦略について説明され、“韮崎市商店街活性化のラストチャンス、可能性の高いチャンスなのでそのつもりで頑張っていきましょう”という決意表明が行われました。

 韮崎市では、現在、各商店街の電線地中化など景観・インフラ整備が進展中です。新年度からは大型店退出後の施設を市が買収して公共施設への変身する計画もスタートします。
商工会では点からスタートした繁盛店づくりを線へとつないでいく事業を計画中です。まずは「拡大商人塾」が取り組まれます。

 既報のとおり山梨県では、韮崎市、甲府市と近接する二つの都市で取り組まれており、その連携は強固です。既に二度交流会を持っています。お互いに相手の取り組みを大変尊敬されており、めったに無い理想的な関係だと思います。これに大学が協働してもらえばいっそう陣容が厚くなります。新年度の課題です。

 今日は午前中、昨日相談を受けていた文光堂さんに寄った後、商工会で新年度の事業についての打ち合わせ。
今年度の成果である「点」をつないでいく「全面展開」へと進むことになります。

 韮崎市商工会を最後にtakeoが担当した4個所の個店経営研修事業はすべて無事終了しました。参加された皆さんはそれぞれ“繁盛店づくりのスタートが切れた”という認識、これからいっそう精進を続けられ、「繁盛への道」を踏み固めてください。

 毎度のことながら、いつも一番勉強させていただくのはtakeoでありまして、特に今年度は“ファサードの3秒”、“眼で視ず、理論で見よ”に「POP」が加わり、皆さんの「仮説~試行」と相まって理論構築が一挙に進みました。成果はその都度公開していますが、新年度はあらためて全面展開、“もっとやさしい繁盛店づくり”を提案します。 

甲府市中心商店街会場修了 個店経営研修事業

※デイリィフラッシュ 10日付け

 本日、宇野副市長さんを来賓(というか、見届け人ですね)に開催されました。

会次第
1.開会の挨拶 商店連盟 長沢会長
1.成果報告  事業参加者10店舗(+山梨大石井研究室学生)
        歩みと行く手:講師takeo
1.講評&表彰 事業事務局 林事務局長
1.激励    甲府市 宇野事務局長
1.決意表明  参加者代表 小川世話人会代表
1.閉会

 2日の与論町、昨日の大分県宇佐市に引き続き参加しました。同じ事業の報告会でもそれぞれの個性があり、参加者の報告にそれが如実に現れます。

 報告会は、事業主体・商店街連盟の長坂会長の挨拶を受けた後、参加者によるそれぞれの取り組みとその成果の報告。
報告の内容は、さすが、08年に商人塾、今年当事業と連続して取り組んだということから、それぞれの個店の取り組みと展望にとどまらず、町内を始め関係各方面への働きかけの現状、課題なども報告されました。

 気になる個店の目標達成(前年同月比20%アップ!)については、達成したところ、今一歩のところとばらつきがありました。昨年ぐんとアップした後ですから難しかったと思います。しかし、皆さん、まもなく達成すると自信のある報告でした。

 皆さんの報告に共通する課題としては、基本計画に掲げられている“都心型商業の再構築”の実現に向けて、理論・組織を立ち上げること。
次年度は大きく飛躍することが期待されます。
 報告の最後には一貫して傍聴した山梨大学の学生グループを代表して伊藤君が感想を発表してくれました。商店街は人通りが少なく、寂しいところと思っていたが、実際に入り込んでみるときらりと光る店があちこちにあることに気づいた、点から線への拡大に合わせて自分たちのテーマである空き店舗の活用にチャレンジしていきたい、と心のこもった報告でした。

 報告に引き続き、事業事務局、林局長による講評と表彰状の伝達が行われました。皆さん、思いがけなく立派な楯をいただき大喜びです。

 続いて甲府市宇野副市長から激励の言葉。
当市の商業活性化の取り組み上、始めて自立を志向する商業者の自助組織が立ち上がることに大いに期待する、市も協力を惜しまない、という趣旨です。副市長さんには一貫してキfラリ繁盛店運動の応援をいただいています。

 最後に受講者を代表してハヤカワベーカリーの小川さんが決意表明。自分たちの店のいっそうの繁盛を実現しつつ、点から線、線から面への波及を目指す、とい力強い言葉でした。

 明日は韮崎会場の修了式です。

宇佐市四日市会場修了 個店経営研修事業

※3月9日のデイリィフラッシュから

 本日、所期の目的、目標を達成して修了しました。

取り組まれた四日市商店街振興組合は、商店街活性化法による商店街活性化基本計画認定第1号、個店経営研修事業参加20カ所中20番目のエントリー。
takeoはこれまで一度もおつきあいの無かった商店街です。

経過:
本年1月12日現地で打ち合わせ。
全体研修 :1月18日
第一回研修:1月19日
第二回研修:2月1,2日
第三回研修:2月22,23日
第四回研修:3月8日
全体研修 :9日
という超短縮スケジュール、オリエンテーションから終了式めで正味57日間の取り組みでした。

 その結果:参加店10店舗のうち
所期の目標を達成した:4
未達だがもう一息  :4
方向と方法は掴んだ :2 
いずれも、事業に参加するまではまったく考えられなかった「繁盛店づくりの方法と方向」を確実に入手されました。
参加20個所のうち、最短期間の取り組みでしたが、皆さんの積極的な取り組み(夫婦で参加、従業員と参加など)でちゃんと成果をあげることが出来ました。

 本日の全体研修次第
1.開会
2.成果報告
  各参加店、正面に出てそれぞれ約15分ずつ発表。
  中には夫婦で発表されるお店も。
  皆さん、しっかりした報告で参加した商店街の皆さんも  ビックリされたことと思います。
3.講評と表彰:
  ㈱全国商店街支援センター 野田統括マネージャーさん
  個店研修事業事務局 林事務局長さん(㈱ニッコン)
4.挨拶 阿部商店街振興組合長さん

 県内の中津、竹田両市の中心商店街からも役員さんたちが参加されました。なんと言っても皆さんの発表は圧巻、大いに参考になったことと思います。

 次年度の取り組みは、今年作成した『商店街活性化基本計画』にたましいを入れること。
これからが正念場ですが、「方向と方法」はしっかり掴んだので、希望に満ちた取り組みになります。

基本計画認定第一号の名誉をかけて「繁盛する商店街・三世代が楽しめる商店街」を実現してください。

問題と問題意識

 商店街活性化の取り組みにおいて。
よく採用されているアプローチに「商店街の実態調査」があり、その一環として「商業者の意識調査」が行われます。
調査の目的は「実態調査」であり、そこ調査されるのは“商業者は現状について、及び現状からの脱出についてどのような考えを持っているか”といったことになります。
みなさんも調査を行ったり、調査に協力したりした経験があると思いますが、調査はその後どう活用されたか、その成果としてなにがどうなったか、ということについてはほとんど留意されていないと思います。

 実はこの調査にはとんでもない結末がありまして、結論からいえば、この調査の結果、商店街活性化は祖のあるべき方向から大きく逸脱してしまいました。一から出直す以外に取り返しのつかない逸脱です。今日はそのことについて書いてみましょう。

 はじめに、この調査(商業者の意識調査)は何故必要か?ということから。

 商業者は現状についてどのような問題意識を持っているのか、その問題意識は、「活性化」に取り組んでいく主体の問題意識として妥当なものか、それとも是正を要するのか、ということを知るため、ですね。
問題意識が適切でなければ、活性化のためと銘打って取り組まれる仕事も適切でないかも知れませんし、場合によっては間違った問題意識が別の・新しい問題を引き起こすことも無いとは言えません。
そういうことがあれば、商業者の問題意識の内容自体が一つの問題として対処することが必要かも知れません。

調査の必要性は、
①商店街活性化の取り組みを構想するにあたって
②取り組みの主体である商業者はどのような問題意識を持っているか
③その問題意識は、現時点での商店街活性化に取り組んでいく主体の意識として適切か
④適切でないとすればどう対処すべきか
という問題の有無及び対処策を考えるための資料として行われるものです。
 特に、商業者は活性化の主体となるわけですが、事実上、商店街が活性化しなければならなくなっている現状を作りだしているのも商業者の営為の総体だと考えれば、“商業者はどのような問題意識を持っているか”ということを把握する仕事は不可欠です。
「商業者の問題意識調査」は大切な作業です。

 ところが、実際の調査では恐るべき短絡がおこなわれておりまして。
何と、「実態調査の一環としての問題意識の調査」のはずが、回答が分析されたのち、利用される段になると、「商業者の問題意識」=「商店街が直面している問題」というすり替えが行われます。
問題意識の適否を判断して活性化事業の内容に反映させるために行ったはずの調査で列挙された問題が、活性化事業が取り組むべき問題に祭り上げられるのです。

 思い出してみますと、これまで商店街活性化策として採用されてきた事業のほとんどが「商業者の意識調査」や「商店街活性化についてのアンケート調査」などで表明された“商業者が考えている問題、活性化策”に基づいて作られています。

○駐車場が欲しい、といえば駐車場を
○空店舗が多くて困る、といえば空店舗対策
○通りの景観が見苦しい、といえば景観整備
○通行量が少ない、といえば通行量対策
といった具合ですね。

 商店街活性化に本格的に取り組むにあたっては、「商店街診断」が行われます。(というか、最近は省略されることが多いようですが)

 診断といえば、お医者さんが患者の病気を治すために行う仕事の一環、患者の病気・容態を判断するために行われます。
商店街診断はこれのアナロジーだとおもわれますので、医者が行う診断について考えてみましょう。

からだの不具合を感じて患者が受診に来たとします。
“どうしましたか”とお医者さんが聞きます。
患者はあれこれ症状を訴えます。先生はそれを踏まえつつ、一定の仮説を立てて処置します。診断のための検査だったり、処方だったり。
このとき、間違っても“患者が○○と言ったから”ということを唯一の根拠として診断が下されることは(通常)ありません。
患者の状況説明は、重要ではありますが、それが医者が下すその患者への最終処置の判断を決定するものではありません。

 ところが。
同じ診断という用語を用いながら商店街診断の場合は大違い。
“活性化が必要な商業者が活性化策を決めている”というのは、言葉のアヤでありまして、実は“活性化策を商業者の問題意識で決定している”のは仕事を受託した専門家。

 そのレベルたるや、お医者さんが患者の“胃ガンだと思うので摘出してください”といってきたからといってそれだけを根拠に“この患者は胃ガン、摘出手術の要有り”と診断しているようなものです。

 このことについて、takeoはすでに“活性化の必要な商業者が活性化の処方箋を決めている”と指摘したことがありますが、もちろん、実際に決めているのは商業者ではありません。その責任は活性化策の立案を受託した専門家およびその「成果」を収受した調査主体にあります。
「問題意識」を「問題」にしてしまっているのは専門家の詐術もしくは至らなさであり、さらにそれがまかり通るについては、調査主体の「問題意識」のあり方にも問題があると言わなければならない。はたして自分が取り組んでいる問題はどのようなプロセスで立てられているのか、あらためて反省してみることが必要かも知れません。問題の根っこは深~いのです。

 一般的にいって。
問題と問題意識は混同しないこと。
当事者が“これが問題だ”と主張するのは実は問題ではなく、“問題を自分なりに考えた結果たどり着いた解決策”であり、時にはその「自分なりに考えた」ことが間違っており、間違った解決策が表明されることがあります。
問題解決に当たる者にとって、この「当事者の問題意識」の内容は、そのまま「問題情況」を構成する重要な一因であり、そのあり方は問題解決策を作っていくうえで対応を考えなければならない大きな部分を占めていることが間々あります。

 この状況をスルーして、当事者に意識されている問題=解決すべき問題早合点するととんでもないことになります。

 繁盛店づくり、商店街活性化、中心市街地活性化といったこのサイトが対面している問題領域では往々にしてあり得ること、ひょっとしたらあなたの仕事が依拠している計画・解決策もその根拠はそういうところにあるのかも知れません。
いくら取り組んでも成果が得られないと悩んでいる人は、あらためて「活性化基本計画」などの当該個所を繙いてみられることをお奨めします。

平成22年度 「繁盛店づくり講習会」のご案内

新年度の企画、新しくアップしました。

 当社最近の理論的収穫である「POP理論」を全面に押し出した、商店街立地の繁盛店づくり、これまで全国各地で成功者が続出している方向と方法を分かりやすく提案します・
 
 POPは、小売業経営の鍵を握る売場作りとは、需給接点である小売店の売場=売買接点を最適化することだ、という新しい到達点からこれまで内外で構築されてきた「小売ノウハウ」を総括し、“小売業、全業種・業態、総陳腐化」という時代に、新しいニーズに対応してこれまでにない繁盛を実現する方法を「開発者」が自ら手ほどきするものです。

 特に、この企画は、二日間の短期集中で理論の習得とその自店における実践という「知行合一」に取り組んでいただきます。
既に各地で提案・試行して成果の挙がったカリキュラムです。

 これまでの活性化事業に疑義を抱いている商店街、なんとしても「繁盛店づくり」の実績を挙げたい人たちに最適の企画、毎度のことながら国内に類似の企画はありません。

 商人塾、個店経営研修など「繁盛店づくり」への第一歩としての取り組みを推奨します。
お問い合わせはメールでどうぞ。

衆愚 ―ヒトは群れるとバカになる ―

 日米開戦において多大の責任があったと一部で指摘される第一委員会。
昭和15年、“一番勉強しているのは課長クラスだから”という海軍大臣の思いつきで発足、海軍省第一部第一課に設置されました。メンバーは海軍省第一部第一、二課長・軍令部作戦部作戦課長など計7名。対米強硬路線を起案、稟議を経て軍部~政府の方針となりました。開戦責任を問われるゆえんですが、実際のところは。

 強硬路線は、陸軍との国の予算のぶんどり合戦用だった、というのが昨年NHKの報道『海軍反省会』で明らかにされました。つまり、予算獲得用の作文が国家戦略となったわけですね。
その後回線までの経過は、まさか、まさか の連続でありまして。
なぜ、展望の無い開戦に踏み切ったのか。
関係各方面の弁明は、クーデターが起きそうだったとか、右翼のテロの危険があったとか、陸海相克が懸念されたとか、後付けでいろいろ言われていますが、もちろん、意志決定のプロセスではこういうことは一言も言われておりませんね。

 結局、山本七平さんの“空気”が決めた、ということでしょうが、単に“空気”とだけ言ったのでは何の足しにもなりません。どんな空気だったのか?

 ということを考えようとしますと“そもそも「空気が支配する」空間・組織・関係はなぜ生じるのか”という問いが発見されます。

 以下、長くなるので【理論創発】コーナーへ。

個店経営研修事業 参加者の感想

 先週終了した与論町商工会・個店経営研修事業参加者から感想が届きましたのでサワリの部分を紹介してみます。
Oさん、さっそくのファックスありがとうございました。

引用スタート**************
【6.この事業に取り組んだ感想】
  この事業に取り組んだことで店に携わる者が一丸となって同じ道へ向かって歩み始めたことが一番の成果ではないかと思う。数字に関しても下落が続いていた売り上げ等が若干ではあるが改善の兆しが見受けられるようになった。
 また、この事業に参加することで、同じ悩み、希望を持ちアドバイスしてくださる諸先輩方に出会えたことがこれからこの島で生きていくうえでの財産になると思う。
引用終わり****************

 如何ですか。
今どき、商店街活性化・繁盛店づくりを目指す取り組み、わずか四ヶ月で参加者がこういう感想を持たれる・成果が生まれる事業は他にはないと思いますが。
自店が繁盛するだけでなく、同じ理論で取り組んだ他店もOK、さらにPOP~SOP~ZOPという「活性化への道も射程に入っています。

 個店経営研修事業・POPマネジメントの威力。
来年度は是非、あなたの街も取り組みを検討してください。“早い者勝ち”かもです。

コンサルタントの七つ道具(その一)

 いろいろありそうですが。

その一 SWOT分析

ハーバード大学で開発された経営戦略策定プロセスのツールです。

 この手法が有効かどうかはこちら
ちなみに、与件群がSWOTに仕分け出来ると思った時点でその人は「戦略家」失格。

 ご承知のとおり、コンサルタントは、企業(当サイト正面でいえば中心市街地、商店街)の諸データを収集、これをSWOTに仕分けします。SWOT分析=SWOT仕分け、ですね。

 対象及びその環境のさまざまな特性をS/W/O/Tに仕分けして、
強み=伸ばす
弱み=矯めす
機会=活用
脅威=回避
という図式を使って戦略を考えてみよう、というのが本来の使い方でありまして、アプローチとしてはありかな、という程度ですね。
当社的には。

 これを導入し、それをパクリ、さらに模倣するというプロセスを経て、SWOT=正しい経営戦略の立て方、というように理解する人(つまりコンサルタント)が現れ、自分が売り込む戦略について、“SWOTを使ったから間違いない”などといいそうです。
これはまるっきりのデタラメですからね。

 一店逸品は、悪しき・俗流SWOTの典型です。
Q:あなたのお店の強みは何ですか?
A:えーと、○○かな。
じゃ、それを使って店を繁盛させましょう。

 という具合。
そんなへなちょこで商売が繁盛するなら『中心市街地活性化法』はいりません。

 中心市街地活性化基本計画などでも「活用」されているようです。
わが中心市街地のSWOT。
皆さんの計画にも載せられていそうですね。

強み:郷土の歴史・史跡・資料、景観、建造物
弱み:?
機会:?
脅威:?

 強みだけで後は無視、というのが多そうです。
だって、弱み=商業集積としての集積度の未熟、などという結果が出たりすると、さあ大変、集積としての再構築が課題になってしまいます。中活法のスキーム、表面的には出ていない課題ですから、スキームをいくら熟読しても取り組み方が分かりません。

 機会? 今どき中心市街地がものにすべき機会とかあるわけ?
ということで、これも書けません。

 脅威? ショッピングセンターなど真っ先に上がりそうなものですが、無視。あげても対応できませんから、無いことにする(笑

 というような「ものの見方・考え方」がまかり通っているのがわが「中心市街地活性化」業界ではないでしょうか。

 コンサルタントたるもの、陳腐な七つ道具ではもはや仕事にならない時代だということは、誰よりも中心市街地・商店街の関係者が重々承知しています。
広いようで狭いのがこの業界、“SWOT分析”などと口走ると笑われてしまう、というときが来ているかも知れません。来ていないかも知れません。
もうしばらく使い続けてみますか? 

空店舗の活用は自分たちで

皆さん、確定申告はお済みですか。
先週の土曜日、佐賀市の会計事務所まで書類一式届けて、帰り道、久しぶりに錦通り商店街に寄りました。

 ちょうど、毎年恒例の「佐賀城下ひな祭り」の最中、花曇りの土曜日ということで、賑わっていました。
そろそろ商店街の中期的なあり方などを検討する時期が来ていますが、特に「空店舗」がカギになります。
それぞれの個店はしっかり「繁盛への道」を着実に歩いていますが、通りには空店舗が連袂しています。知る人ぞ知る、空店舗数>営業店舗数 というのが錦通りです。

 “繁盛してみせれば空店舗は埋まる”わけですが、希望業種や補助制度のタイミングなどもあるし、いつまでも待っているわけにはいきません。「集積による相乗効果」を目指すわけですから。
せっかく、“商店街で繁盛店を営むの法”を体得したわけですから、これをもっと活用してみたい、という気持も沸いてきます。
目と鼻の先、同じ商店街の中なら二店目を出店しやすい。

 本店の一部を抽出して拡充する、本店と相乗効果が期待できる別業種を出店する、自分が前からやりたかった業種、などなど。

 ということで。
商店街活性化基本計画を作って、自分たちが商店街内に新規に出店するにあたっては、これを組合で支援する、というのはどうでしょうか? 簡単にいえば、空店舗対策としての出店者に対する助成制度を組合員にも適用する、ということですね。
もちろん、誰にでも出来ることではありません。上述のとおり、既存の自店をしっかり繁昌させている人に限った施策ですから、誰でも・どこでもというわけにいきません。
でも、実現すると、少なくとも商人塾の皆さんなどにとっては魅力のある話です。

 面白いので東京に提案してみます。都道府県・市町で興味のある人は是非検討してください。
上手く行けば、手っ取り早く空店舗問題を解決できるかも、です。
もっとも、その前に「繁盛への道」が行き渡っていることが条件ですけど。

 タウンマネジメントが足踏み状態ですから、ストリートマネジメントから再試行ですね。
さいわい『地域商店街活性化法』がありますし。

総陳腐化したニッポン小売業

 何故ものが売れないかといえば、それは、
①買いたいものが
②買いたい場所で
③買いたい条件で
売られていないから。

 どうして売られていないかといえばそれはもちろん小売業のせいですね。
①消費財を
②他から仕入れ、または自ら製造して
③最終消費者に販売する
すなわち、売買接点を担当する小売業が、

①生活で発生しているニーズが分からない
②ニーズに対応する店づくりが分からない
③店づくりの方向が分かっても技術がない
という「三無主義」に陥っているからです。

 ひとことで言って、わが小売業界は業種・業態を問わず、陳腐化しています。
ちなみに陳腐化とは、従来のまんまで面白味に欠ける状態、期待されている新しい役割を果たせない状態に陥っていることです。

 百貨店から最寄り店、ショッピングセンターからコンビニエンスストアまで、ぜ~んぶ、陳腐化しています。
陳腐化するとどうなるか?
①目的来店が減る
②衝動買いが激減する
③新規顧客が掴めない

 ということで、陳腐化した業種業態はやがて運転資金に事欠くようになり、店舗は劣化・空洞化への一本道を突進するのです。
商店街を仕舞た屋通りにしてしまったことが今まさにショッピングセンターなど「天敵」と目された業態でも起きています。
コンビニとか百均とか、来店目的であるアイテムをピックアップした後の回遊・衝動買いが無くては立ちゆかない業態です。
陳腐化している店舗では、回遊も衝動買いも起こりません。

 さて、小売業が陳腐化すると何がどうなるか?
①消費が陳腐化する
②生活が陳腐化する
③経済が陳腐化する
ニッポン経済の現状です。
どなた様にとっても面白くも何ともない毎日がいつ終わるともなく続きます。つまんないですよね。

 この状況は、意欲ある小売業者にとっては、千載一遇、またとないチャンスでありまして、陳腐化から脱却すれば千客万来、思いがけない遠くからまでお客が訪ねて来てくれます。
“遠いのにどうしてわざわざ”と聞きますと“近くに店がないから”との答え。決まっています。
小売店が無いわけじゃありませんよ。自分が行きたい・ショッピングしたいお店が無いのです。

 まずは、「ニッポン、小売業総陳腐化」という現実が見えるかどうか。これが見えないと打つ手がありません。

 総陳腐化しているなかで、まだわずかですが、陳腐化コースからみごとに脱却、新しい繁盛を築いている一群の商業者がいます。
わが商人塾で修得した仮説~試行を実践する皆さんです。

 業種・業態・店舗規模・商圏・競合などなど、「個店診断」の項目になりそうな客観的なデータにはまったく無関係、お金を掛けず、計画を立てず、新しい繁盛を実現しています。
百聞は一見に如かず、ホームページを開設されているお店のなかから、いくつか紹介したいと思います。
近日リンクを貼るのでお楽しみに。

 
 自分の店、自分たちの商店街が不振に陥っているのは、ショッピング行き先としての業容が陳腐化しているから。
ということが分かるまでは、何をやっても繁盛することは不可能です。商店街に限らず、ニッポン・小売業すべてがいまこの情況に陥っていますが、もっとも脱却しやすいのは商店街の皆さん。
もちろん、それにはワケがあるのですが、そのあたりについてはまたあらためて。 

商店街が日本経済を救う!

 というか、日本経済と商店街は運命共同体です。今日はこの話。

 わが国GDPの6割は消費で占められています。消費とは、“国民が生活を作るために経済プロセスに参加して生活材を購入すること”です。GDPの6割もあるのですから、「経済の成長戦略」を構想するにあたっては、この“消費をどう考えるか”ということが重点の一つです。

 消費には二つの基本性質がありまして。
1.一つは、“お金が無いと買えない”ということ。つまり所得が少なかったり、少なくなったり、少なくなりそうだ、と思うと「節約」つまり、買いたいけど買えない、買いたいけど我慢しょう、ということになります。

2.もう一つは、“欲しいものが売られてない”ということ。
“あったらゼッタイ買うのに、売られていないから買えない”と“見ると欲しくなるようなものが売られていない”があります。

 さて、このところ取り組まれている「景気対策」~「成長戦略」は、“お金が無いから買えない”対策でありまして、所得を増やす、手当を増やす、ということです。新年度は高校の授業料が無償になるそうで、これも景気対策という側面を見れば“お金が減らない”ワケで、その分消費や貯蓄に回せます。

 消費に向かう場合。
せっかくお金の使い道が減ったから・そのお金が向かうべき「消費」があるだろうか。何を買えばいいんだ?ということですが。

 これがなかなか無いわけですね。
日本国中、すべての業種・業態が売り上げ不振に陥っている、ということは、中には“潤沢に消費に回すほど収入が無くなった”人もいるでしょうが、一方で、“ショッピングしたいものがない”という傾向もあるのではないでしょうか。

 今や全国あらゆる小売部門で“低価格競争”が繰り広げられているわけですが、これはつまり、“これまでどおりの商品なら値段を下げないと買ってもらえない”あるいは“買ってもらえないだろう”と思っているということです。
つまり、自分の商売に自信がないわけです。

 主要な販売促進政策が価格競争となれば、これはもう、商材は海外に求める他はありません。
もちろん、その分、国内の雇用・所得は減少し、1的消費減衰要因がです。

 問題は、価格を下げれば昨日まで売れなかった商品が売れるようになるだろうか、ということ。昨日、昨日の価格で売れなかった商品が、今日、値段を下げれば売れるでしょうか?
まあ、一部は売れるでしょうけど、昨日以上に売れるとは思われません。

 “買いたいがお金が心配”という消費に対して、「低価格」をアピールしている(全・小売業目下の経営戦略です)わけですが、もちろん、売り上げアップは起こりません。どうせ気に入る商品が無いなら、しょうがない、間に合わせで買うか、となれば売れるのは「激安」ばかり、となる。
こうして、ますます、“誰がもっとも安く提供できるか”という競争になっていく・・・。
その先には何があるかといいますと・・。
果たしてどうなるのか、自分で考えてみてください。

 もはや既存の業種業態は、“その陳腐さを低価格でカバーする”という路線に雪崩を打っています。
この間、“ワクワクするようなショッピングが出来ない”から、買い物しないという潜在需要は身をひそめたままです。
小売業界がダメだから、ラグジュアリィとかオリジナリティとかオーセンティックといった生活ニーズ、生活演出を担う生活材が手に入らない。従来の行きつけは陳腐化しているし・・・。
この方面の業界、百貨店をはじめ、いわゆる専門店はずうっと「真冬」状態です。

 この消費を起こすには、現状をなんとかしなくちゃ・なんともならない商業者が、乾坤一擲、新しいラグジュアリィニーズへの対応・提案を構想・実現・店づくり(品揃え・接客サービス・環境の三点セット)として提案しなければならない。

品揃え:「ラグジュアリィな生活演出に適格なアイテム」を提供
接 客:カスタマイズされた提案、購買支援
環 境:ショッピングを堪能する空間演出

 ということで、キメになる商品構成は、これはもう、国産品主体になることはいうまでもありません。川上の方は低価格志向・輸入志向の小売段階のせい(笑 で息も絶え絶え、早く流通が変わらないと産地という産地は全滅です。
御地の「流通卸団地」を見てごらん。

 わが商人塾・個店経営研修事業に取り組んで成果をあげるに至ったお店、主流は「ラグジュアリィ志向」「国産品志向」です。
洋菓子店は、弁当@290円という中でケーキ一個390円。売り上げアップしています。

 商人塾参加店で「価格訴求」をしている人は、全国、ただの一人もいませんからね。総合衣料店もありますが、国産にどんどん入れ換え中です。

 ということで。
①商店街で繁盛店を作る。方向は「ラグジュアリィ」
②国産品が売れるようになる。メーカー、問屋の活性化。
③繁盛するようになる。人を雇うと1的条件が緩和される

 如何ですか。
商店街でラグジュアリィ以外の方向、価格訴求で頑張っても無駄ですからね。きちんと「繁盛店への道」を目指せば、1~3は必至です。

すなわち。
商店街を「ショッピングの場」として活性化させる=繁盛店を族生させると、消費拡充、国内消費財産業の活性化が実現し、雇用も増えます。
「経済成長戦略」としてもってこいです。

 商店街活性化、困っている商業者をなんとか助けよう、店前の通行量を増やしてあげよう・・・といった安直な発想ではゼッタイに実現できません。
陳腐化著しい既存の小売各方面が対応できないため、潜在化しているニーズがあり、商店街及びそこに立地する各個店はこれをターゲットに「店づくり」を転換していくことで必ず繁盛し、活性化することが出来ます。
そしてその道は、とりもなおさず、日本国内消費財業界の活性化への道であり、したがってまた、“日本経済成長戦略”の重要な柱でもあるのです。

 商店街立地の独立自営小売業者の皆さん!
皆さんが儲かると、関係者がハッピーになる基礎条件が整うばかりではなく、
1.お客の生活が楽しくなる
2.雇用が増え。税収が伸び、地域に貢献できる
3.川上が活性化する
4.日本経済の成長戦略が見えてくる
というこれまで考えたこともない「波及効果」が生じます。
今現在、これほどやりがいのある仕事はめずらしい。
ぜひ、自信を持って、自信をみなぎらせて、商売繁盛への道を突進してください。 

通行量は増えないのに客数・売り上げがアップする

 商人塾、個店経営研修事業で顕著な成果はもちろん「売り上げアップ」ですが、それもこのご時世に昨同月対比2割アップ程度は朝飯前です。
徹底していることがいくつかありまして。
その一、取り組むのはシャッターの内側のみ。あ、ちょっと看板などの置き方とか外の取り組みも一部。
その二、お金は掛けない。あってもなくても掛けない(笑 これにはちゃんと理由がある。おっとこれに限らず、すべて、徹底することにはちゃんとした徹底しなければならない理由があるのです。お金は掛けませんので、改装とか販促とかは無し。
その三、POP、売買接点の構築・マネジメントという問題意識を持つこと。
最近開発された「統一理論(笑」です。これを修得した人はみるみる力がつく。自分でハッキリ分かるほど。

 いいたいことは;
POPでは通行量が増えなくても繁盛店を作れるが、「通行量増大作戦」のほうは如何ですか? モロモロの施策を繰り広げた結果、通行量が増え・繁盛店が増えたでしょうか?相当の時間と費用を費やしているわけですが・・・・。

 通行量を増やして繁盛店を実現する、という皆さんが四苦八苦しておられるのをしり目に商人塾・個店経営研修事業などでは“店前通行量は増えないのに客数・売り上げがアップする”という中小小売店が続出します。業種業態、店舗規模など一切不問。
これは実は大変なことでありまして。
通行量増大追求派の皆さんがあの手この手で通行量増大に取り組んでいる間に、当方では“お金の掛からない・シャッターの内側だけの取り組み”で客数・売り上げアップを実現、確固とした「繁盛店への道」を切り開いてしまいます。ものの三ヶ月もあればOK。

 これはあれですね。
商店街を活性化するには、“なにはさておき、通行量を増やさなければ話は始まらない”と思い込んでいる皆さんの信じておられるところに対して“そんなことはないよ”と反証を提示していることになります。そうですよね?

 そこで問題は、
根拠の定かでない・いつまで経っても成功事例の出ない「通行量増大の追求」をこれからもずうっと続けるのか、それともこのあたりで別の路線を研究してみるのか、あらためて初心に戻って検討してみるべきではないか、ということです。 
 ともかく、儲かってなんぼ、人並み以上に算盤を弾くのが得意なはずの・独立自営中小小売業者の皆さんが、いつまでも商売抜き・算盤抜きで「通行量増大」に邁進している姿はどう考えてもパッとしたところがありません。
儲かるということは、店を張っている以上ゼッタイにゆるがせに出来ないことですが、どうも皆さん、ホンキで儲かろうと気合いが入っているようには見えません。
一点逸品や百縁商店街なども同様です。何ですか、最近の趨勢は継続する費用が捻出できず不定期開催になっていくところが多いとか。なんだ、販促に取り組んでいるのに、化方費用も回収できないのか、よく分かります。
成功している活性化策といっても、実態はこういうことかも知れません。
通行量を増やすためのイベントはそろそろ廃止、買い物客がわざわざショッピングにやってくる「繁盛店づくり・その延長としての商店街づくり」こそが商業者が取り組むべき唯一の仕事です。

来週は、個店経営研修の成果発表が相次ぎます。
取り組みの実態と成果を自分の目で確かめたい人は、当社までメールをどうぞ。
通行量は増えないのに、自店への来店客が増える取り組みとはどういうものか、一見は百聞に如かず。

既知既成の商店街活性化策に退場勧告(笑

 従来的商店街活性化施策、その代表は「ソフト・ハードの施策を駆使して通行量を増やす」というものです。
果たして、通行量が増えれば商店街は活性化するものでしょうか。
検討してみましょう。

 シナリオは次のとおり。

1.通行量が増える
2.増えた通行量が各個店を認知する
3.入店したくなり・入店する
4.あれこれショッピングを体験し・満足し、クセになる
5.商店街がショッピング客で賑わうようになる

 商店街の通行量が増えて、その結果各個店が繁盛するようになるまでには、この5段階をクリアすることが必要だということに疑義はないと思います。

 問題はもちろんここからでありまして。
この5段階をクリアするには、次の与件が必要です。
1.商店街に立地する各個店は、店前通行量を入店させショッピング客に転化する技術(以下、「転化技術」という)を持っている
2.転化技術は一般論として「通行量をショッピング客に転化する・繁盛店づくり」として成立しなければならない。
 そうしないと、“通行量が増えれば街は商業集積として活性化する”と言う主張は出来ませんからね。
「通行量をショッピング客に転化する・繁盛店づくり」の内容はどういうものか、takeoには想像も出来ませんが(提唱しているアナウンサーさんたちももちろん説明できません)
少なくとも次のような内容を持っていることが必要です。

※「通行量をショッピング客に転化する・繁盛店づくり」は、
1.都市規模や人口、商圏範囲などを問わず
2.集積規模、競合関係を問わず
3.業種・業態、店舗規模、経営形態を問わず
4.業容の現状を問わず
すべての商店街立地の小売業は“通行量が増えれば繁盛するようになる”という道筋を明らかにしておくことが必要です。

 もし、「通行量の増加」を実現するプロセスと平行して組合レベル、個店レベルで実現しなければならない条件等があればそれを列挙し、かつ、条件を満たすための取り組みを示すことになります。もちろん、この条件も上記1~5を満たしていること。

 商店街関係者、とりわけ小売業者各位は、ここのところをしっかり理解していただくことが不可欠です。
他はともかく、あなたご自身は“「通行量をショッピング客に転化するの法」を持っているんですか?”ということですね。

 “通行量が増えれば商店街は活性化する=立地する各個店は繁盛間違いなし”という既知既存の活性化論、提唱している人のほとんどが「転化の法」については、ものの見事に口をつぐんでいます。ご承知のとおり。
「転化の法」が不可欠なことを理解していないのか、それとも必要なことは分かっているが用意していないのか、いずれにせよ、他人に「提案」出来るレベルではないことだけは確かです。

 現在、全国津々浦々にわたって商店街・中心市街地活性化の「暗黙の前提」とされている「通行量を増やして街を活性化する」という方向は、アナウンサーさんたちが「転化の法」を示しておらず、これから構築提示する力量もあるとは考えられないことから、何の根拠も無い「デタラメ」であると判断しなければならない。
 「増えた通行量をショッピング客に転化するの法」を示し得ないレベルの施策では直接の目標である通行量の増大さえおぼつかない、というのがこれまでの取り組み状況から明らかです。

 さて一方、㈱全国商店街支援センターが年度後半から全国二十の商店街で展開した「個店経営研修事業」では、ちゃんと取り組めば、
1.都市規模や人口、商圏範囲などを問わず
2.集積規模、競合関係を問わず
3.業種・業態、店舗規模、経営形態を問わず
4.業容の現状を問わず
商店街立地の各個店は、これまでの趨勢とは無縁の「繁盛」を実現できることを実証しています。
“出来ることから・お金を掛けず・創意工夫で”。

 個店経営研修事業で明らかになっているのは:
商店街立地の中小小売個店は、「繁盛店づくり」の適切な方向と方法を守って日々の仕事に精を出せば繁盛できる、ということです。

 “店前通行量をショッピング客に転化する” といったアクロバチックな「解答」が出てくるのは、問題の立て方がおかしいから。問題の立て方がおかしいのは問題を考える道具=「商業理論」がチャチだから。

 個店経営研修事業の展開により、「通行量理論」の反証となる繁盛店が全国各地で族生しはじめた今日、「商店街活性化・繁盛店族生」を目的にした「通行量増大作戦」はもはや所期の目的にはそぐわない・「ミスマッチ」であることが見る人にはちゃんと見えるようになっているといって過言ではありません。
疑ウモノハ我ラガ所業終ワリシ所ヲ見ヨ、といったのは大塩平八郎さんですが、個店経営研修事業に参加された皆さんもたぶん同じ気持ちではないでしょうか。

 ということで。
今日のタイトルが生まれたわけですが、もちろん対応するかどうかは商店街の皆さんが決めること、その結果を受けとめるのももちろん、皆さん方一人一人の商業者ですね。

※今日のトピックス

 3月8~9日にわたって開催される大分県宇佐市四日市商店街振興組合の個店経営研修事業の第四回研修と全体研修について、他都市からの聴講が許可されているようです。条件が合う人は、思い立たれては如何でしょうか。組合事務所に問い合わせてください。

中心市街地活性化の専門家

 中心市街地活性化は、ご承知のとおり、市街地の整備改善から住む人・来る人を増やす各般の施策を展開し、その上に小売商業機能を再構築しようという「一大プロジェクト」です。
プロジェクトを成功させようと思うなら、とりあえず、プロジェクトについての基礎的な知識は持っていたほうが何かと都合がよろしい。

 そこでまずプロジェクトの定義から。
プロジェクトとは、“既知(既存の基礎体力)をもって未知(はじめて出現した問題)にあたる”ことですね。当社流では。有名なプロジェクトは“アポロ13号”です。
 『中活法』に定義される「中心市街地活性化」がここに定義する「プロジェクト」であることに異論はありませんよね。
ちなみに既知をもって既知にあたるのは「タスクフォース」です。

 さて、中心市街地活性化というプロジェクトには、「既知」すなわち中心市街地に関係する既存の各ジャンルの専門家が大勢参加します。通常のプロジェクトと同じです。
そこで問題。各ジャンルの専門家が集結すれば「プロジェクト・中心市街地活性化」は成功するものでしょうか。ここで各ジャンルの専門家はそれぞれ専門分野についてトップクラスの力量を持っていると仮定して・如何でしょうか。

 これはなかなか成功するのは難しい。何故か?
10年余にわたって取り組まれている「中心市街地活性化」が一向に達成されないのは 「プロジェクト」としての体制に欠陥があるからです。
どのような欠陥があるのか、欠陥を修繕し「活性化への道」を歩むには何が必要か?

 多くの中心市街地活性化の取り組みにおいて、各ジャンルの専門家は揃っていたとしても、「中心市街地活性化」という問題についての専門家は確保されておりません。
「タウンマネージャー」という職能を思い浮かべる人がいるかも知れませんが、たぶん、プロジェクトリーダーが務まる・すなわち、プロジェクトを推進するために、諸ジャンルの専門家(行政・商工団体・商業者なども含む)群をマネジメントするという「専門能力」は期待されていないはずです。

 中心市街地活性化は、かってわが国が経験したことのない一大プロジェクトですが、プロジェクトマネージャー不在のプロジェクトだというところに大きな特徴=欠陥があるのです。

 一大プロジェクトを成功させるには何が必要か?
「コンセプチュアライザー」という(聞き慣れない)職能を確保することが不可欠ですが、
これは大変難しい。現在、わが国のプロジェクトマネジメントの水準がどうなっているのか知りませんが、少なくとも「コンセプチュアライザー」という職能についての論議が行われる、というレベルには到達していないように思われます。

 そうしますと。
本気で中心市街地活性化に取り組もうとするなら、まず「プロジェクトマネジメント」についいて学び、次いで「コンセプチュアライジング」の必要性・実務について修得したタウンマネージャー=コンセプチュアライザーを育成しなければならない。
これは至難ですね。

 タウンマネージャーは、専門能力が優れているからと言って務まるものではありません。
各般の専門家の能力を当該中心市街地活性化プロジェクトのシナリオに沿って、組織し、統制し、評価する、つまりマネジメントが出来ることが求められます。
あれこれの個別専門分野のマネージャーではなく、「一般マネージャー」でなければならないわけですが、さて、わが国では「一般マネジメント学」「プロジェクトマネジメント学」という領域ってどうなっているんでしょうね。
あまり出来る人は見かけませんが。企業などではたぶん内部で育成もしくは自成した人材を宛てているのでしょうが、「一般能力」にまでなっているかどうか。
プロジェクトマネジメント、陸上自衛隊・野戦部隊の上級幕僚経験者などの中にプロジェクトマネジメントに長けた人がいるかも知れません。
 
 中心市街地活性化の専門家とは?
業務多忙の中ですが、時にはこういう基本的な問題についても思いをめぐらして見ることが大切ではないかと思います。

チラシの上をコトバは踊る♪

 商店街に限らず、小売業関係の販売広告といえば「誇大」はあたり前、中には「地域一番」から始まって「日本一」「世界一」とエスカレートする自作自演も少なくありません。
あのさ、お宅の得意さんにとって、あんたの店が「地域一番」とか「日本一」とか「世界一」とか、なんか関係あるわけ?

 ということで、チラシのうえでコトバを踊らせている人は、その前にご自分の脳内でコトバが踊っているわけです。
う~ん、この前のチラシのできはいまいちだった、刺激が足りなかったにちがいない、今度はもっと・・・・。ということでどんどんエスカレートしていきます。もちろん、エスカレートしているのは脳内とチラシの上だけのこと、お客がそれを見てAIDMAをかき立てられるなどということは金輪際ありません。

 さらに悪いことには。
コトバが脳内で踊っていますと、その間、アタマは知恵を出すことが出来ません。踊りをエスカレートすることは出来ますが。

 商店街で踊るのは盆踊りだけにしてください。

 話は変わりまして。
多くの商店街にはキャッチコピーがありまして「おばあさんの原宿」は有名ですね。

 当社おつきあいのある商店街のそれは「三代楽しめる商店街」です。いい思いつきですね。

 で、もんだいは、口に出した以上、何が何でもこれを実現しなければならない。逆に言うと、実現できないこと、実現への見込みを立てていないことは、公言してはいけない、ということ。
タダでさえ、商売人のチラシはあてにならないと思われている今日この頃、口当たり・耳障りが良いからと言って流行り言葉に飛びついてはいけません。

 そこで、「三代楽しめる商店街」ですが。
そもそも、各「代」は何を楽しみにしているのでしょうか?
これをはっきりさせたうえでそれぞれの世代が楽しめるコンテンツを提供しないと「三代楽しめる」はウソになるかも知れません。

 各世代に何を提供するのか?
各世代の「生きていることの楽しみ」は何か?

ほんの思いつき段階ですが。
現役終了世代:生涯現役
現役世代:生活堪能
後継世代:夢と希望
あたりで如何でしょうか。

 たとえばの話、こういうキャッチを採用して「三代楽しめる商店街」を愚直にめざすからにはそれぞれの世代に「生きている楽しさ」を実感できる「生活への提案」や「ショッピング経験」を創造・提供しなければならない。

 三世代とも商店街に出掛けるのが楽しい、ショッピングがいろいろ楽しめる、というPOPの集積を作らなければならない。
「三世代楽しめる商店街」とは誰でもショッピングを楽しめる商店街のことですね。

 関係の皆さんは、隗より始めよ、まずは自分の店のPOP充実に取り組むことからスタートしなければならない。
あ、もう始まっていますね(笑

 誰が見ても、どこから見ても“この店のお客はきっと楽しい買い物が出来るんだろうな”とイメージされるようなPOPを実現しなけばならないわけですが、これこそが「キラリ輝く繁盛店」ですね。

それで、“お金は使ってもらえたかい?”

takeoめ、たまに商店街・中心市街地活性化関係のサイト、ブログなどをチェックすることがあります。
中にはとてつもないものがありまして。
①消費者のもの離れが著しいから
②もはや物販の力で人を集めることは出来ないから
③物販以外の魅力で人を集めよう
というアナウンスが行われていたりします。

 はて?
①「もの離れ」している人たちを
②「物販」以外の魅力で集めたとして
③その人たちがものを買ってくれるだろうか?
という単純な疑問がありまして、かりにも「物販機能の集積」である商店街を活性化する、つまりはそこで物販=商品売買が盛んになることを目指すにあたって、こういう認識で仕事をすればホントにものが売れるようになるのか?
ということですね。

 「もの離れ」「物販では人が集まらない」と考えている人たちが「物販機能の陳腐化への対応」や「商店街はものが売れてなんぼ」という認識を持っているとは思われませんから、総じて「物販機能の活性化」=「売れる店・売場作り」という課題への取り組みは完全にスルーされているはずです。

 陳腐化し、買い物客が減少の一途を辿っている物販機能(個店)が集積する商店街において「物販以外の事業」に取り組むことで人を集め・売り上げの増加を目指す、という筋書きですが、ホントにホント、そんな荒唐無稽が実現できると考えているんですか?

 アナウンスが仕事の人たちはいざ知らず、ものが売れてなんぼ、算盤を弾くのが得意なはずの・商店街に店を張っている・独立自営中小小売業者の皆さんが、こういうお為ごかしを真に受けて、イベントやコミュニティ事業その他モロモロの「周辺事業」にうつつを抜かしているのはどういうわけ?

 店の仕事はそっちのけで取り組んだイベントですが、店に帰ってみれば売り上げはいつもよりダウン、翌日からはイベントの効果でお客が増えるかといえば、そんなことはぜんぜんまったくありません。イベント前日と全く変わらず。
日本語ではこういうことを「徒労=無駄な骨折り」といいます。

 今どきの商店街には「無駄な骨折り」などにエネルギーを費やす余裕はありませんから、徒労に走れば即・その分個店・街の劣化はさらに進展することになるのは当たり前。
帰結するところは「骨折り損のくたびれ儲け」という次第。

 これは身から出た錆、ですね。
「周辺事業」を持ち込む人は、こと事業提案に関する限り、みんな「善意」にあふれています。商店街によかれと思って持ち込まれる事業ばかりです。
ただし、それらの事業が本当に自分の店・自分たちの商店街の「商売繁盛」に役立つものかどうか、他に優先して取り組むべきものかどうか、役に立てるにはこれと平行して何を為すべきか、といったことについては、これは商店街の皆さんが自分たちで考えなければならない。

 当然のことながらそこまで考えてくれている事業提案者はいませんので。

 事業提案者にしてみれば、ある商店街において自分の提案が採用されるということは、
①商店街の皆さんが、その問題情況に照らして
②自分の提案を“状況を突破していくため不可欠であり、最優先で取り組まなければならない”と評価して採用した。
ということを意味します。つまり、皆さんは“算盤を弾いた結果、商売を繁盛させるにはこの事業に取り組むべきだ”と意志決定したんだな、というのが外部から見た判断です。

 したがって、もし・万が一・万々が一、上記のようにイベントにかまけているうちに陳腐化・劣化がどんどん進む、ということがあるとすれば、それは「身から出た錆」、自分たちの責任です。

 大事なことは、地域で「もの離れ」が進んでいると思うならば、“もの離れ時代にものを売る”には何が必要か、ということを突き詰め、「もの離れ時代に売れる店」をつくることに最優先で取り組むことではないでしょうか?

 ということで、
年々歳々、イベントは相も変わらず続けられるが、
年々歳々、個店・街の陳腐化・劣化・空洞化は進展するばかり

 これが「物販機能の充実」以外の事業を優先している個店・商店街の現状であり、あるいは近未来の姿です。

 物販機能の充実=繁盛店づくり以外の事業がしたい人は、“それに取り組めば、各個店の売り上げは格段にアップするのか?”なぜそう言えるのか、ということを考えてみましょうね。

 商店街活性化事業に取り組んでいるうちに、街は仕舞た屋通りになっちゃった、という事例は少なくない、もって他山の石、自分の街がその轍を踏むことがないよう、まなじりを決して立ち上がらないとホントに後が無いのではないかと思いますが。

※今日のトピック

 このほど、各掲示板でおなじみの吉田つとむさんが見事町田市議会議員にトップ当選されました。
従来にまさるご活躍をお祈りします。
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