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基礎体力のどうしようもない劣化

 百縁商店街の話題です。

 率直に言って、こういう「事業」に取り組んでいるところは、商店街活性化の推進・実現に不可欠な基礎体力を装備しておらず、もっといえばそういう能力を装備しなければ商店街活性化は実現できないのだ、つまり、商店街活性化ってとっても難しいですよね、ということが分かっていないことを自白しているわけです。

 さて、最近百縁商店街の取り組みをチラ見する機会がありました。
「百均市」という名称で取り組まれていましたが、見てびっくり、それぞれの店頭には、何これ、というしかない貧弱な売台がならび、お客はちらほら。

 思い直せば、これはビックリするほうがいけないのでありまして、今どき百縁商店街=街ぐるみで「百均市」をやればお客が押し寄せ、やがて得意客になってくれるハズ、といった販促イベントの提案に納得して取り組んでいる、そういう基礎体力の水準ですkらその企画内容も「ビックリ」になるのは当然です。

 風の噂では、企画のきっかけはお客から“商店街の店は敷居が高い”といわれ、“敷居が高いなら敷居を下げよう”というのが百縁市の始まりとか。
この時点で既に間違っています。
今どき、商店街に買い物に出掛けない理由として“敷居が高いから”という人はても、本気で思っている人はいませんよ。

“敷居が高いからいかない”というのは、
“ホントは行きたいのだけど敷居が高くていけない・残念”
ということであり、つまり、
“買いたい商品が揃っており、入ってみたいのだが・・・”
ということですが、ハテ、商店街のお店ってそんなに「買いたい商品」が揃っているとみんなが思っているのでしょうか。

 駐車場があったら、とか、敷居が低かったら、というのはアンケート回答用の文言でありまして、その真意は、“買いたいものが売られていないから行く必要がない”ということを直接は言えない(言う必要も無い)のだと分からないようでは、困ったことです。

 あなたが企画し百円で提供している商品を目当てに表のワゴンまで来た人が、お金を払うために・店内に入ったたからといって・お店側の売り込みに付き合い・プロパーの商品を買う、ということが実現すると本気で思っているんですか?
ということですね。

 百均市ってあれでしょ、“なに、百均市? 百均みたいなものか、専門店が取り組むんだから掘り出し物があるかも知れない”と勘違いした人が来るだけでしょ。
で、この人たちの目当ては、街中の「百均」のうち、チラシを見た段階で“これは”と思ったものをピックアップすること。
そういうデスティネーションで動いている人を“店奥のレジまで引っ張り込み、接客をして(敷居が高くないことを示し)、店内回遊を訴求し、あれこれ買ってもらおう”ということができるか出来ないか、自分のアタマで考える習慣があればすぐ分かることです。

 これからひょっとしたら、“もう70個所もスタートしているらしい、バスに乗り遅れるな”という話が舞い込んでくるかも知れません。
こういう企画はスタートする前につぶすことが大切です。
いざ動き出すと、言い出しっぺさんの顔も立てなければならず、いやでも一年くらいは続けることになる。その間、「繁盛店づくり」は延期することになります。

 “何でもいいから・やらないよりも・やった方がいい”というちょっと考えればデタラメに決まっている「キメ言葉」に自縄自縛されないように。

 繰り返しますが、商店街のお店は「敷居が高い」から売れないのではなく、
「買いたいものが売られておらず、接客は素人以下、店内環境は劣悪」という三悪揃い踏み=陳腐化している、とお客に思い込まれているからお客が敬遠しているのだ、ということが腹の底から分からないと、「個店繁盛・街活性化」は実現できません。

 たぶん、百縁に取り組んでいる人には分からないかもしれませんが。 
“やらないよりやった方がいい”かどうか、気の済むまで取り組んで見ればよろしい。
そして最後には“あまり効果がなかった”ということで取りやめるわけですが、総括などは思いもよりませんから、スタート時点の“やらないよりやったほうがよい”という取り組み動機が問題にされることはありません。
しばらくすると、一難去ってまた一難、次の「やらないよりやった方がよい」事業が持ち込まれます。

 百均に取り組んでいる商店街、高い確率で「一店逸品」に取り組んでいたはずです。その前は、宅配事業、ポイントカードやコミュニティ施設にも取り組みました。
共通しているのは、
①あちこちの商店街で取り組まれている、バスに乗り遅れるな
②やらないよりもやった方がいい
ということが根拠でスタートしたということですね。

 その結果も毎度おなじみですが、取り組み結果の反省が無いため、「毎度おなじみの結果」が起きていることさえ分かりません。

 この際、気が済むまで取り組んでいれば、といっておきましょう。
百縁に取り組む人たちは、所詮は縁無き人々なり、と。

 ただし、百均に限らず、一店逸品その他、「住む人来る人を増やす」みたいな与太話をアナウンスしている人の責任はキッチリ指摘し、追及しなければならない、と思いますが如何でしょうか
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  • Author:進化する売場研究会
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