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どこへ行く 百貨店業界

 新年早々ですが。

井筒屋に金融支援 中村社長退任 後任に影山氏 早期退職240人募集
=2010/01/10付 西日本新聞朝刊=

 業績が低迷している地場最大手の百貨店、井筒屋(北九州市)は9日、グループの正社員の約2割に当たる約240人の早期退職者を募集する経営再建計画を策定し、主要取引金融機関の山口銀行や福岡銀行など16社から返済期限延長や追加融資などの金融支援を受けることで合意した、と発表した。また中村真人(まこと)社長(66)が経営責任を取って5月下旬に退任、新社長に黒崎店長の影山英雄執行役員(57)が就任する人事も発表。会見で中村社長は「消費不振が想定を上回った。過去の経営に一定のけじめをつける」と述べた。

 計画によると、早期退職は38-58歳の正社員(約千人)が対象で3月に募集する。今春の新規採用(2009年春実績8人)は見送る。またテナントの積極導入や駐車場など保有資産の売却を加速し、収益構造を改善する。

 井筒屋の09年2月末時点の負債総額は741億4700万円に膨らみ、返済が収益を圧迫している。取引金融機関は、借入金約367億円について、返済期限を延長するほか、山口銀や福岡銀など主要4行が追加融資する。債権放棄や債務の株式化は行わない。

 また井筒屋は10年2月期連結決算の純損益を従来予想の1億円の黒字から、30億円の赤字に転落すると下方修正。通期の最終赤字は2年連続となる。08年に相次いで開業したコレット井筒屋(北九州市)や山口井筒屋(山口市)の売り上げが計画比10%減と伸び悩んだ。特にコレットは収益性が低下し、投資額の回収が見込めなくなり、15億4100万円の減損損失を計上する。
引用終わり****************************************************

 このところ、井筒屋は各地の支店を相次いで閉店しており、「戦線縮小」してきましたが、明確な戦略転換が行われないまま、「不採算店の閉鎖」をしてきたもののようです。あれこれ考え合わせますと、伊勢丹退店後にオープンしたコレットも開店以来見ていませんが、期待された成果を挙げられなかったかも知れません。

 井筒屋本店~コレットの間に位置する中心商店街の景況も心配されるところです。

 もちろん、百貨店の売り上げ不振は業界全体が陥っている趨勢、井筒屋だけがこのような状況にあるわけではありません。ご承知のとおり。

不振の原因としては“不況、デフレ”をはじめさまざまの外部要因が挙げられ、各社、対策が講じられていることでしょうが、当社的視点からすると対応の肝であるべき“売場・店づくりの陳腐化”ということについての取り組みはどうでしょうか。

 これはほとんど行われていないようです。
少なくともそれらしい取り組みについて報じられることはありません。このことこそが大問題です。

 聞こえてくるのはコストカット、縮小話ばかり。
「陳腐化(自社・業界とも)」を自覚した見直しがない限り、取引先の支援や資金の導入といったことに成功しても経営は好転しません。もちろん何回も使える手でもありません。
業界全体が抜本的な「総括」が必要な状況に陥っています。

 経営にコストはつきもの、コストを掛けずに経営が出来ることはありません。カットするにあたっては従来の経営活動の見直しが不可欠であり、見直すためには新しい視座=方法と方向を確立しなければならないわけですが、出来ているとは思われません。
結局、店づくりの転換という課題にはまったく取り組めないまま、ひたすら経営規模の縮小で環境変化をしのごうということですが、これは無理な話です。

 このままで行きますと、効果的な手段を講じられないまま、ズルズル、めそめそと「ショッピングの場」から退出していくことにもなりかねません。
なんとか踏みとどまって、起死回生したもらいたいもの、そのための「「方法と方向」の一例は当サイトで提案してきたところですが、ときどきお出でになっている百貨店各社の各位の問題意識と共鳴するには至っていないようで残念です。

 機会があれば、商人塾や個店経営研修事業に参加されるといいと思いますが。
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