韮崎商工会 点から線への展開

 一昨日・昨日・今日と韮崎会場の臨店研修です。

今回の特筆は、取り組みの「隣近所への波及」が見られたこと。
参加店の“目を見張るような成果”の刺激で向かいのお店でファサードの整美~店内の改革が始まっていました。
ファサードのガラスに貼ってあったポスター類を全面撤去、店頭の商品陳列も見やすくとりやすく。外から見える店内も良く整美整備されているようです。あいにく、今回は訪問できませんでしたが、次回はお伺いします。

 状況の説明を受け、現場を見学した交流会参加者は皆さん、間隙でした。点から線への展開、こういう流れもあるのか!と。

 これまで主催の韮崎市商工会の担当者及び事業参加者が商人塾、個店経営研修への参加を勧誘していて、実現出来なかったことが自発的に取り組まれています。他の商人塾・個店経営研修にも大いに励みになりますね。

 韮崎会場参加の皆さんのお店、“ボトムアップからトップダウンへ”という商人塾醍二期の課題への取り組みが進んでいます。
ちなみに第二期では
○コンセプト作成にチャレンジ
○「計画経営」にチャレンジ
が待っています。一期~個店研修と基礎体力が整備されたからチャレンジできる段階です。

 今日は恒例の茅野市所在の個店研修。
レイアウト、陳列なお、店内の改革が軌道に乗って来ました。
今回は、最近開発した店内購買支援ツールの設置について。
クオールエイドは、店内に配置する「購買支援ツール」の開発にも取り組んでいます。

 来年度の本格取り組みをスムースにするため、今年度中に“「頭出し」をしておきたい”というオファーが続いています。
いきなり事業に突入するのと事前にオリエンテーションを受けているのでは雲泥の差があります。
事業を成功させるためのノウハウの一つ。

 まだ事業取り組みを計画するには至っていないが、まずは、関係各方面にクオールエイドを引き合わせる・初顔合わせをする・選択肢として確保しておく、という趣旨での開催もオススメです。 

繁盛継続の道は、「Y字分岐」の連続

 支援センターの梅宮さん、韮崎市中心市街地活性化推進員の藤巻さんと一緒に個店研修。
皆さん、熱心に取り組み状況を説明していただきました。
同じ内容の事前研修を踏まえた取り組みですが、既に第一段階の店舗内外の整美をクリアしていますから、各個店の取り組み課題はそれぞれ異なります。
昨日の交流会でもお話ししましたが、当社が名付ける“ボトムアップとトップダウンの往還、足し引き”という作業が始まっているのです。

 繁盛店づくりは、取り組みをサボるとたちまち陳腐化、だからといって闇雲に突っ走ると独りよがりに陥ってしまう、陳腐と独善という断崖の間に連なる細い細い道が“繁盛維持”の一本道です。「陳腐」・「独善」という断崖への転落を避けつつ「繁盛」を維持する、独立自営商業者はつねにこのY型の分かれ道の連続を「繁盛」を選択し続けることが求められています。

 偶然や運に任せることなく、正しい道を選択し続けるには何が必要か?
皆さんに突きつけられている問題ですが、理解している人は限られていそうです。解を持っており、実践している人はさらに少ないはず。

 我が“仮説~試行法”は、この一本道を歩き続けるための方法ですが、操るためには理論装備が不可欠です。
商人塾では、
1.小売り商業原論
2.小売り商業を取り巻く環境の変化
3.繁盛実現の方法と方向
4.個店~集積、両レベル平行の取り組み
について、体系的な理論(知識・技術)を提供し、Y字分岐が連鎖する“繁盛実現・維持のみち”を歩き続けるための不可欠のツールを提供します。

 繁盛維持は“やせ尾根縦走”、しかるべきスキル・基礎体力がないと滑落の危険大です。
あなたの装備は大丈夫ですか?

個店経営研修交流会

於・山梨県韮崎市

 本日、県下においてこの事業に取り組んでいる韮崎市商工会と甲府市商店連盟による経験交流会が開催されました。
両者はいずれもこれまでにクオールエイドが提唱する「商人塾」を修了しており、既報のとおり、昨年秋に甲府市に於いて第一回交流会を開催、今回は都合二回目になります。

 会に先立ち、甲府の皆さんは、午後5時から約2時間、参加各店を見学しました。

 午後7時交流会スタート。

 会次第
1,開会 藤巻 韮崎市中心市街地活性化推進員
2.挨拶 高野 韮崎市商工会会長
     梅宮 全国商店街支援センター事業担当者
     林  個店経営研修事業事務局長
3.報告 三枝 韮崎市商工会事業参加者代表  
     小川 甲府商店連盟事業参加者代表
     武雄 講師 
4.乾杯 宮川 韮崎商工会
5.懇親・事業参加者の取り組み状況報告・交流
6.閉会 小沢 韮崎商工会事務局長

 参加者の状況報告は、参加店会議での経験も踏まえてなれたもの、それぞれ自店の取り組み、歩みと行く手について報告されました。皆さん、それぞれお店を

 特に今回一同感嘆したのは、周辺のお店への“波及”が始まっているという報告について。実際に現場でも確認したうえで、波及の経緯の報告を受けました。点から線、線から面への展開は当事業のテーマの一つですが、その現実の効果は多分、この報b報告が全国でも最初だと思います。実現への経緯の報告を受けて参加者一同感銘を受けると同時にそれぞれ今後の展開への可能性を確認、“繁盛伝播”の決意を新たにしました。

 この事業では達成目標として、2月度の前年同月対比売り上げ高アップを掲げています。特に甲府市の仲間は、商人塾で2割以上のアップを実現した後の取り組みですから苦労されているようですが、“何とかなる”と意気軒昂でした。

 終了後は二次会。こちらも大いに盛り上がりました。

 両市の関係者が同席するのはこれが二度目ですが、その親密さはなかなか他では見られないと思います。
目的・方法と方向を共有する商業者がそれぞれの取り組み・業容の実情を見聞した上で胸襟を開いて語り合うのですから。
いっそうの商売繁盛に向けて、お互いに“元気のやりとり”が大いに実現された催しとなりました。
開催に向けてご苦労された韮崎市商工会の担当各位、お疲れ様でした。“面への展開”がまた前進しましたね。

 事業に取り組む商店街相互の交流は、他では得られない効果をもたらします。他の会場でもトライしていただきたいものです。
条件を整えるのは難しいかもしれませんが、その気になれば実現できると思います。

 ちなみに、わが商人塾では北は北海道から南は与論町まで商人塾参加者が一堂に会する“全国交流会”の開催をもくろんでいます。来年度は無理かもしれませんが、再来年までには必ず実現したいと思います。
関係のみなさん、そのつもりでどうぞよろしく。

 支援センター・梅宮さんの報告によれば、当事業は新年度も実施されるとのこと、多分、今回は応募が殺到すると思われますので、第一次募集に遅れをとらないよう、今から準備が必要です。
商店街活性化の最終兵器・キラリ繁盛店づくり、いよいよ全国展開の時を迎えました。
実効ある取り組みには事前準備が不可欠です。
新規スタートを目指される場合、事前に所要の準備をしておくことが成功の秘訣、当社がその一部始終を提案します。
ご相談はメールでどうぞ。

 明日は三回目の臨店研修、梅宮さん、藤巻さんと一緒に取り組みます。

セブン&ワイの苦境

 毎度のことながら、今時、商店街活性化すなわち商店街の商業集積としての再生を目指すからには、

1.活性化が可能であり、それは商店街固有および短・中期間(5年とか)に調達可能な能力・資源をもって実現できることを論証すること。

2.したがって、商店街の太宗を占める独立自営中小小売り・サービス業の「繁盛再生」の方法と方向を指し示し、実践を指導すること。

が必要です。当たり前のことですね。
さらに、1および2を論証・提案するに当たっては、

3。我が国の小売り業界の現状および将来について透徹した理解を持っていなければならない。
これまた当然のことです。

 しかるに、上記1~3についての知識・理論を備えた活性化に取り組んでいる事例はきわめて限られており、多くの取り組みはあたかも商店街の周辺にはこれと競合する商業施設は皆無であるかのように、一言も触れることができない=所要の理論を装備していないレベルにあることは、当サイトがかねて強調し、警鐘を打ち鳴らしているところですが、残念ながら皆さんの耳には聞こえないらしい。

 ショッピングセンターも百貨店も、軒並み業績低迷、先行き真っ暗な時代に、ひとり商店街だけが通行量の増加やら一店逸品、百円商店街などで活性化できるはずがない。
自分の頭で考えることができる人間なら、十人が十人、わかることですね。
ちなみに、商店街活性化の指導に任ずる人たち、様々な学識経験の持ち主ですが、共通しているのは上記1~3に関する知識・理論を装備していらっしゃらないことですね。

 さて、標題について。
セブン&ワイといえば、いうまでもなくセブンイレブンの創業者が指揮する一大流通企業ですが、今日の日経新聞によればその傘下にあるそごう・西武(有楽町店を含む)4店が閉鎖されるそうです。

 商店街活性化関係各方面の皆さん、皆さんはこの状況をどう理解していますか? 小売業界において久しく「勝ち組」と目されてきたセブン&ワイですが、その一角を占める百貨店が挫滅しようとしています。4店閉鎖は、百貨店が直面している問題状況を突破していく手段にはほど遠い・トカゲのしっぽ切りでありまして、もちろん病因はしっぽにではなくアタマに潜んでいますから、しっぽから足へ足から胴体へ、次々に切除していくことになりますが、回復することはありません。

 なぜそういえるか?

 という話は後にして、商店街活性化関係の皆さん。
皆さんは、セブン&ワイが苦境に陥る現状においても、“こうすれば商店街は活性化できる”と胸を張ることができますか?

 できなければ言ってること、やってることは、何の根拠もない時間とお金の無駄遣い、といわれても言い返すことができませんよね。

引用スタート********************

セブン&アイ、そごう・西武4店閉鎖へ 西武有楽町、年内に
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100127ATGF2604Y26012010.html
 セブン&アイ・ホールディングスは傘下のそごう・西武の4店舗を閉鎖する方針を固めた。まず西武有楽町店(東京・千代田)を年内に閉鎖するほか、そごう呉店(広島県呉市)など地方店3店も閉鎖する方向で検討する。収益性が悪い百貨店事業の縮小でグループの経営効率を高める。再編・統合が進んできた百貨店業界だが、市場はさらに縮小する見通しで今後も閉鎖が全国に広がりそうだ。

 西武有楽町店の閉鎖は27日に発表する。同店は1984年の開業で、店舗面積は約1万5000平方メートル。2009年2月期の売上高は前の期比9%減の約160億円。高額品の不振からピーク時の約6割まで低下し、赤字が続いている。このほか、そごう呉店、同西神店(神戸市)、西武沼津店(静岡県沼津市)の3店舗は、早ければ11年2月期中にも閉鎖する。

引用終わり**********************

 すでに他の百貨店についてもアップしているところ、今回はセブン&ワイよ、おまえもか、というか、セブンにしても他と同じレベル、苦悩のうちにのたうち回っているのか・・・。
ということですね。

 百貨店各社、共通しているのは、その業態・業容はいったいお客の生活のどこに照準しているのか、ということがまったくわからない、ということで社外からみてわからないだけではなく、多分、社内的にもわかっていない、さらに言えば、そもそもそういう問題意識すら持ち合わせていない、ということです。

 端的に言って、いったい百貨店とはどういう商売なのか、という経営の根幹が理解されていない、ということです。

 自社はお客の生活のどこに何を提供しているのか、ということが理解されていなければ、今日、その生活がどう変化しているか、そこで求められている消費財の商品特性はどう考えるべきか、ということはわかりません。
これがわからないと言うことは、顧客のニーズに対応した業容を構想・実現することなどできるはずがない、ということを意味します。
従来、百貨店を支持していたお客は、今、生活に何を求めているか、百貨店が存続・成長を目指すなら当然、このお客のニーズを理解し、これに対応できる業容を作らなければ支持をつなぎ止めることはできません。
相次ぐ各社の閉店が意味していることは、まさにこのこと、百貨店各社は、その顧客の生活の現在を理解しておらず、対応が絶望的に遅れており、したがって多くの顧客から“陳腐化”というレッテルを押されてしまっているのです。
これが百貨店の業績低迷の根本原因です。

 この状況をお客の方から見れば“陳腐化している”と言うことですね。
百貨店という業態が陳腐化しているのですが、このことが理解されていない、というところに状況の深刻さがあります。
これはもう克服できないのではないか、と考えられる今日この頃、残るのは大都市だけになりますが、もちろん、そこでショッピングすることに特段の意味はありません。
言ってみれば惰性ですね。

 ただし、今から百貨店を起業する、という場合は事業機会はちゃんとあります。既存企業の三肢構造(士気・基礎体力・方法と方向)ではそれをものにすることはできません。
さらに、この三肢構造の欠陥がグループ全体に共有されているとすれば・・・。

個店経営研修in甲府

 いよいよ残り一周、2月度の売り上げ目標達成に向けて各参加店、ラストスパート中です。見通しは、上場のところ、何とか、う~むと分かれていますが、それぞれ力強く取り組んでおられます。

 座学は「接客と購買支援」

1.お客とお店がやりとりするもの:
いうまでもなく、○商品とお金 ですね。平坦でない恋路。
これが成立するためには、先だって、
○情報のやりとり
が行われます。
これがうまくいかないと品揃えとお客のニーズを結びつけることができません。
お客の立場を考えてみますと、何しろ、他人のテリトリーで自分の「わがまま」をいうわけで、それも日頃そういうことになれているはずもありませんから、どうしても思いのままに注文することができない人が多い。
また、お客が考え・伝達しようとしていることが、そのままお客のニーズを十分表現しているとも限りません。
販売スタッフは、お客の言動全体からお客の「真のニーズ」を解読しなければならない。対応についてもその真意が誤解なく伝わるよう、様々な配慮・工夫が必要です。

 さて、情報のやりとりに基づいて、商品とお金のやりとりが終わったとします。この後、とても重要なやりとりが二つあるのです。

 その一つは「感謝」です。やりとりが終わると互いに"ありがとうございました"と言葉を交わします。つまり、○感謝のやりとりが行われます。お客はスタッフの協力・支援を感謝し、スタッフはもちろん、あまたある買い物先・アイテムの中から自分が協力して選んだ一品を求めていただいたことに感謝するわけです。

 もう一つ。全過程を通じて行われるやりとりがあります。
○元気のやりとり、です。
お店でのショッピングを通じて、お客は来店前より元気になり、お客が元気になったのをみながらあなたも元気になる・・・。

 接客には相当のエネルギーが必要ですが、その源はお客から分けてもらう元気、あなたが協力して作り出したお客の元気です。

 プロは今日の仕事を通じて明日のお客を創造するわけですが、そのキモは、“お客を元気にすること”です。
元気になったお客はもちろん、お客の愛顧客になりますし、お客からもらった元気はあなたの明日の活力の源です。

 このように考えてきますと、小売店にとって販売スタッフという職能の重要さがあらためて確認されます。販売員スタッフ=お店の宝、ですね。いくら高給を払っても惜しくないのが、きちんと任務を果たしてくれる販売スタッフです。

 “店づくり”とは、販売スタッフがその任務を十分遂行できるように、経営側が準備するアリーナ・土俵・舞台だと考えることもできます。

 小規模な専門店の場合、経営者が販売スタッフを兼ねる音は珍しくありませんが、三点セットをしつらえる立場と、そこで実際に接客をする立場の違いは歴然としています。
接客を通じて三点セットをベストの状態に維持すること、中小専門店の経営者のほかに例を見ない任務です。

 クオールエイド流販売促進について。

セブンイレブンなどを例に説明しました。
販売促進・来店訴求・購買支援、三者の関係について。
繁盛・陳腐化・独りよがりという三分岐について。


 明日は韮崎市へ移動、韮崎市商工会主催の個店経営研修です。

“本当の自分”を宣伝し続ける

 “陳腐化しているお店は販促をしてはいけない”おなじみ、商人塾の決めセリフの一つですね。
皆さん、そうだそうだと納得されますが中には、“クオールエイド流繁盛店に販促は必要ない”と考えてしまう人もあるようです。狭義の販促=自店の店づくりを告知して来店を訴求することは、繁盛店にとって必要不可欠の営業活動です。

 続きは【目指せ繁盛店】へ。
 

お店のコンセプト

 我が商人塾の“売り”は、
○お金をかけず、
○計画は立てず
○できることからすこしずつ
などと並んで
○コンセプトは作らない
があります。おもしろいことがありまして。

 これを聞いた人の反応
○商業者:
 その一 ?何のはなし? コンセプトとか聞いたこともない
 その二 おもしろい、コンサルタントが二言目には“貴店のコンセプトは?”とか“コンセプトを早く作らないと”となどというのに食傷している、というひと。大受けです。

○コンサルタントさん
 その一 コンセプトなしで仕事ができるか!
 その二 そういう難しい言葉を商店街で使っても・・・

といったところでしょうか。
中には、そもそもコンセプトとは何か、定義してからでないと話にならない、というもっともなご意見もあります。
定義に関係なく、“コンセプト”という言葉はそれが何を意味するにせよ、それが意味する○○は作らない、というのが商人塾竜です。

 当社的コンセプトとは、「定義」のこと。
お店の場合は、“誰がどういう買い物のためにくるところか”お店が目指し三点セットの組み合わせで作っていく“店づくり”の目標を端的に表現するのがコンセプトです。お客からみた“来店目的」ですね。

 コンセプトは作らない、という当社の主張に対する反応で、その人の立ち位置が手のひらを指すようにわかります。

 コンセプトー来店目的をなぜ“作らない”のか?

 上記の意味でのコンセプトについて、繁盛店づくりに取り組む人(取り組まない人も)の理解はさまざまです。

そもそもコンセプトを理解していない人
理解しているが必要を感じていない人
必要を感じているが作れない人
コンセプトは作れても店づくりに生かせない人
等々。

 コンセプトを“店づくりに生かす”には、店づくりの理論・技術が不可欠、理論技術に裏打ちされていないコンセプトは、作ってみただけ、に終わります。
コンセプトと商業者の関係は様々ですが、いずれも“コンセプト主導で店づくりに取り組む”というあるべき関係は確立されておりません。(だからこそ“繁盛店づくり”の取り組みが必要だ!)

 この段階でコンセプトを云々してもものごとは始まらないのでありまして、商店街に出没“コンセプト”を云々しているコンサルタントさんたち、お店を一瞥したらコンセプト論議が成立するか否か、わからないようでは指導者としての程度が怪しまれます。

 さて、釧路・北の商人塾ではお披露目イベントの開催に当たってそれぞれ“自店を紹介する短文」を作りました。
現段階でのコンセプトです。
作らないはずのコンセプトなぜ登場するのか?
その効果効能は何か?

 興味のある人は【目指せ!繁盛店】コーナーへ。

忙中閑あり・ジュンク堂

 移動の途中で新宿で一泊。
お定まりのジュンク堂に立ち寄りました。

本日入手した本:

谷沢永一『高橋亀吉 エコノミストの気概』東洋経済新報社
そもそも“エコノミスト”ってなんでしたっけ。
シンボリックアナリストが幅をきかす時代、ちゃんと理解して対処しないと。

西尾幹二・平田文昭『保守の怒り 天皇・国家・戦争の行方』草思社

標題の単語の一つに関心がある人、必読です。
西尾先生、失礼ながら「艱難、汝を玉にす”を思い出しました。“白鳥のうた”となりませぬようご自愛ください。
平田さん、“気鋭の新人”です。

商店街活性化 理論なき迷走

 当社が現在支援している商人塾、個店経営研修事業は、合わせてて6カ所、それぞれ着々と事業が進んでいます。
この場合、“事業が進んでいる”とは参加者が希望を持ってそれぞれの店づくりの転換に取り組んでいる、その取り組みには商店街ぐるみの活性化が展望されている、ということを意味します。

 まあ、商店街活性化といえばいわば「あたりまえ」のことであり、実際に参加している皆さんは、至極当然のこととして日々の経営活動そのものとして取り組んでいます。
6カ所の取り組み、例外はありません。

 取り組みの特徴は、実践の背後に“理論”があるということ。
個店の繁盛再生から商店街のショッピングモールとしての再構築まで、一つの理論体系に基づいて構想されたシナリオvが提案されており、その理論とシナリオを採用した仮説~試行"として取り組まれています。
"理論に基づく取り組み"であること、その理論が"実践に必要な体系性を備えていること"も特徴として挙げておきましょう。

 当社が支援する"商店街活性化への道"順調に進展していますが、ほかのところではどうでしょうか?
仄聞するところによれば、「中心市街地活性化法」のスキームが変更されるとか。この前改正されたと思ったらまたもや変更ということで、君子豹変、誤りを正すにはばかる事なかれ、必要な改革改善に躊躇は無用ですが、問題はどういうレベルで改正されるのか、ということです。
近く発表されるそうですから、注目して待ちましょう。

問題は、取り組みの現場に取り組みを導く「理論」が装備されていないこと。これは致命傷であり、ここを直視できないとスキームがいくら改革改善されても「活性化」に接近することはできません。

 早い話。
都市住民のほとんどは「商店街の空洞化」にもかかわらず、毎日の生活・買い物行き先にまったく困っておりません。困っていない、ということは商店街(という商業集積)は、都市の生活にとってあってもなくてもたいして問題ではない、ということを意味します。

 まずこのことを直視しなければならない。
通行量が増えてもその通行量の中身・個々の人は、それぞれ「買い物行き先」を持っていますから、たまたま商店街にきたからといってそこに立地している“活性化施策が必要な=買い物の場としては陳腐化している”かもしれない個店に入り込んで買い物をするわけがない。
ということくらいは、机の前で考えてもわかることですね。

 そうすると、商店街を活性化するためには何が必要か、そもそも都市およびその住民にとって商店街活性化はなぜ必要か、ということをきちんと理解しておくことが不可欠だということがいやでもわかりますね。
商店街活性化の必要性を理解するためには、
①都市住民の生活・その現状といっそう充実させるための課題
②我が国小売商業の現状、消費財産業全般の現状と課題
③我が国経済の成長を確保する方法と方向
について透徹した理解が必要です。
この三者についてきちんと理解しておかないと、“商店街”が都市生活・流通業界・経済戦略それぞれのレベルで独占的に占める役割、ポジションを設定することができません。

 目指すべきポジションがわからないと、“活性化への道”を構想することができず、施策を組み立てることもできません。
一過性のソフト・ハードがむなしく取り組まれるばかり、その間もお客の商店街離れは加速するばかり・・・。
小耳にはさんだところによれば、国道をはさんで立地している商店街が、両方をつなぐアーケードを国道の上に架けて“ショッピングモール化した”といっているところがあるそうですが、本気ですか?

 この都市ではショッピングモールとは“雨が降っても傘を挿さずに往来できる商店街”のことらしい。
「道路をまたぐアーケード」などの事例はいくらでもありますが、架けた結果街が繁盛するようになった、という事例はただの一カ所もありません。いうまでもないことですが。
こういうことを見聞するたびに痛感するのは“理論なき実践”の不毛なこと。
 指導する理論がない実践は何をもたらすか。
単に個々の事業の成果が得られないだけではなく、取り組んだ結果が“経験”として蓄積されないことがさらに問題です。
いつまでたっても外見は異なるが中身はまったく同じレベル=街の活性化にも個店の繁盛とも無関係の事業が延々と続けられることになるわけです。
実際、自分の街の取り組みを考えてみれば、そのとおりになっているはずです。

 新しいスキームが提供されても、現場=都市レベルに理論が装備されていなかったら、これまでの取り組みが続くばかりです。
『整備改善・活性化法』から『中心市街地活性化法』へとスキームは変わったものの、実践段階の理論・スキルはまったく不変、当然のことながら取り組む事業もその顛末もまったく同じ・・・。
ということで今日に至っているわけですが、このことの意味するところ・理論不在の取り組みがもたらす結果についての省察、一日も早く取り組まないと新スキームでもこれまでの二の舞、三の舞を繰り返すことになります。
悪いことに? これからはどんどん「成功事例」が出てきますから、言い逃れができません(笑

理論なき実践は、商店街消滅への道。
そろそろ肝に銘じないと、ほんとに消滅しますよ。

北の商人塾 ラグジュアリィモールへの道

 昨日に引き続き企画会議。
今日の作業は
①イベントの趣旨を確定し
②趣旨を受けた各店のプレゼンテーションの検討
参加店それぞれを他店のお客にどう紹介するか、という視点で文言がシビアに検討されました。

期せずしてこれは、
①ラグジュアリィモールのコンセプトの確立
②それを分担する各参加店のコンセプトの試行
ということになります。

 釧路市中心市街地において、有志店舗によるラグジュアリィモールの試行が行われる訳です。
モールのコンセプトの各テナントにおける分担という試行は、これまでの我が国の商店街活性化の手法としてはもちろんのこと、ショッピングセンター業界をみても前代未聞の取り組み、いまどき、商店街活性化に本気で取り組めば、好むと好まざるとに関わらず、流通業界に例を見ない企てになります。
点から線・面への展開、実践が緒に就くわけです。

 会議は終始和気藹々の雰囲気の中で忌憚のないやりとりが交わされました。商店街組織に限らず、任意組織の会議としてはなかなかあり得ないレベルのものです。
“自助努力の連携で切り開く活性化への道”という共同の土俵が確立されているからできることです。

 みっちり3時間の会議でリーフレット原稿が概成。会議の使命は達成されました。
終了後、委員長・山一カメラの山口さんによる記念撮影。
できばえが楽しみです。
終始笑い声が絶えない企画会議を参加者全員で堪能しました。

お店のイベント・釧路北の商人塾

 北の商人塾、お披露目イベントの企画会議に参加しました。

イベント=起こることが待ち望まれている出来事
という定義を愚直に実践しようと、昨年末から毎週企画会議を重ねています。

 今日の会議ではリーフレットの内容について、最終段階の検討でした。一言で言えば、自店のお客に仲間のお店を紹介し合おうという趣旨のリーフレットです。
紹介してくれる人に“この人に紹介してあげたら喜んでもらえる”と思われるお客に、自店を紹介してもらうわけですが、紹介する人・される人の立場に立って紹介文を起案しなければならない。これはむずかしいですからね。

 お披露目イベントは、来る3月15日から8日間。
自店のお客に指折り数えて待ち望まれる催しとは?
これも難しそうですね。
商人塾では“脳みそに汗をかく”という合い言葉がありますが、まさにこの企画は汗をかきつつ考え抜かなければならない。

 今日・明日とお披露目イベント・基本計画関連・個店訪問と充実したスケジュールです。

高齢化社会?

 ご承知のとおり、当サイトでは“世間ではあうんの呼吸で通用しているが、うちでは通用させない”というエセ専門用語が多々ありまして差別化とか高付加価値化などが典型ですね。 

 “少子高齢化”もその一つでありまして。
商店街などで“高齢化社会に対応する”と称して買い上げ商品の宅配事業や用聞きなどに取り組むという話を聞くと、高齢者=ショッピングができない客相かよ、と茶々を入れたくなります。
高齢者と聞くと、宅配事業と短絡反射するのは、通行量が減った=増やせ、という短絡とまったく同じ、自分の頭を使って考える、という習慣を捨てた人のビヘイビアです。

 昨日の研修会でのこと。
“自分がこれ医者だと思っている人?”と聞きましたら、一人も手を挙げた人はありません。“自分は高齢者と思ったことはない”と還暦を過ぎた人がいいますからね。
“今の年齢は暦年の七掛け”という説も出まして、これを採用すれば60歳は42歳です。“実感に合う”そうです。

 ちなみに、今日の70歳は若かりし頃はミニスカートをはいておりました。こ人たちが今、昔ながらの老人スタイルになっているのは、ほかに適当なファッションが提供されていないから。
そういう環境に追いやっておいて、人口が減った、とか、、高齢化してものが売れない、などなど・・・、よく言うよ、まったく。

 ということで。
商店街の皆さんは、自分がその気になれば「生涯現役」が実現できます。その気になってもこの不況では、という人もいそうですが、何をおっしゃるやら、ショッピング=買い物は何も必需品に限っているわけではありません。“買い物のための買い物”=気晴らし需要もありますからね。
それを阻んでいるのが皆さんの何の根拠もない“思い込み”です。

 曰く、“不況だから売れない”
 曰く、“高齢化社会だからうれない”
 曰く、“田舎だから売れない”
 曰く、“大都市に近いから売れない”

 うちの店が陳腐化している(とお客に評価されている)から売れないのだ”と考えないと打てる手・打つ手が出てきません。

 さて、高齢化社会ではなくて、生涯現社会だ、と考えれば何がどうなるでしょうか?
考えてみてください。お店の事業機会もあなた個人の活躍の機会もどんどん広がるはずです。

 さらに、“少子化”についても。
少子化が心配な人たちは、“生涯現役社会”でしっかり活躍して“楽しく子育てができる社会”を目指してください。

臨店指導と第一回講義

昨日に引き続き個店経営研修事業IN宇佐会場です。

昨日の全体研修に参加された店舗のうち、希望者7店舗を臨店指導。「お試し」ということです。
早速、あれこれと「改善」のヒントを提案しました。
皆さん、大変積極的に受け入れられたようで、先行きが楽しみです。

 夜は第一回講義「環境の変化を理解する」
参加者:商業者8店舗10名
    大分県2名

 会場である組合事務所に向かう途中、通った参加店では早速ファサードの改善に取り組まれていました。
よい「きっかけ」になっているようです。

講義に先立って、昨夜の全体研修および昼間の臨店についての感想を発表してもらいました。皆さん、大変積極的な発言が相次ぎ、正直驚きました。中にはさっそく改善に取り組んだところ、お客さんに「お店がひろくなったね」と評価された、陳列を変えたら早速売り上げが伸びた、といった成果が報告され、活気みなぎるスタートとなりました。

 三点セットの環境変化を繁盛店への転換のチャンスととらえる、チャンスをものにする方法を提案。

 当会場、本日5店舗の参加表明があり、しめて8店舗の取り組みとなりました。
事業の提案を受けてから一ヶ月たらずでここまでくるのはほんとに画期的、大きな成果が期待されます。

個店経営研修事業in宇佐市四日市商店街

 本日スタート。
全体研修
日 時 1月18日19:00~22:00
場 所 宇佐商工会議所
参加者 商業者15名
    大分県 3名
    商工会議所2名
    事務局(林事務局長)
次 第
 理事長挨拶
 事務局長挨拶
 研 修
  テーマ「商店街活性化の切り札・キラリ繁盛店づくり」
  講 師 クオールエイド 代表 武雄信夫

 当会場の参加予定は、今日までのところ3店舗とのことです。研修をつうじて、強く参加を勧誘したので実際はまだ増えると思います。
当商店街には先週打ち合わせにきたのが始めて、まるっきり一からスタートするおつきあいです。
この事業への取り組みは、暮れも押し迫ってからの決定だったそうで、短期集中ということでは当社も始めて経験するパターンです。成功すればモデルになりますね。

 終了後、懇親会。
大いに盛り上がりまして、成功への予感。 

“ぼくこそ真の「保守」なのです”

ゲンダイネット【田中康夫 にっぽん改国】より
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=43666

引用スタート ********************

 田中康夫を「保守」と捉える向きは、少ないかも知れません。が、民主主義に於ける真の「保守」とは何ぞや?
 それは「頑迷固陋(ころう)」とも「既得権益」とも対極に位置する、常に変革し続ける気概と営為である筈(はず)です。そうであってこそ、民主主義を衆愚政治にも独裁政治にも陥らせず、「保守」し続けられるのですから。
 18世紀のイギリスで秩序、均衡、協調、節度有る競争と支配を唱えた政治家エドマンド・バークの哲学にも通じます。物の本に依(よ)れば、社会的な紛争や経済的な競争が放置され、急激に破壊的な対立へと転化する事を憂慮したのが保守主義のバークでした。
 即ち、浅薄な保守主義、利権を保守する政事屋に非ず。その対極に位置するノーブレス・オブリージュの政治家です。
 民主党も自由民主党も、何(いず)れの党内も新自由主義派、既得権益派、共生社会派の3派に大別出来る、と小沢一郎氏の“懐刀”たる平野貞夫氏は指摘します。実は前者に於いては労働組合、後者では業界団体の「族議員」として“同衾(どうきん)”するのが既得権益派だ、と。
 他方で、行き過ぎた新自由主義派は、弱肉強食社会を生み出します。然(さ)りとて、気概無き凡百の共生社会派も、悪平等社会に堕し勝ちです。求めるべきは、切磋琢磨の共生社会にも拘(かかわ)らず。而(しか)して、それこそが真の「保守」が目指すべき使命なのです。
 平野氏は、「鳩山首相の周辺に居る官僚出身の政治家には、国家権力を動かす力量が足りない。役所で係長、課長補佐になった程度でバッジを付け」、「偏差値で育った連中だから、人間の捉え方が歪(いびつ)で、理屈と計画表と数字さえ合えば、世の中が動くと思っている」。「或る意味で彼ら自身が最も官僚的なのだ」と「月刊日本」11月号で看破した上で、「鳩山政権の亀井静香氏と藤井裕久氏は対照的。藤井氏は官僚の立場に立っていると言わざるを得ないが、亀井氏は、やり方は結構乱暴だが、官僚主導を止めるべく、内閣のスタッフとは別の発想で動こうとしている」と評価します。
 正(まさ)しく、真の保守が目指すべき、「切磋琢磨の共生社会」。この理念と気概を共有する1点に於いて、表層的には「保守」とは掛け離れた存在と看做(みな)され勝ちな田中康夫にとって、小沢一郎氏も亀井静香氏も、得難き“畏兄(いけい)”と呼び得るのでありましょう。
【田中康夫】

引用おわり****************

以上、ご紹介まで。

商店街活性化 隘路からのブレイクスルー

全国的に隘路にはまり込み、出口の見えない商店街活性化、各地で出口を見いだそうとする模索が始まっています。
「事業仕分け」における“通行量の増加では解決にならない”というこればかりは至極まっとうな指摘もありましたし。

 隘路からの脱出、有力な一案というか今のところ唯一の戦略と判断されるのが「キラリ繁盛店づくり」です。その内容についてはこのところ連日のように説明しているとおり。

 ちなみに“戦略”とは何か?
これまた当サイト常連の皆さんには先刻ご承知のことですが、新規においでの方もあり、念のために確認しますと“戦略」とは:
① 複合的問題、長期的問題などへの取り組みにおいて、
② 動員可能(既有および調達可能と見込まれる)な資源を編成・運用して
③ 目的を達成するために作られるシナリオ
のことです。この戦略の定義は、“戦略”という概念が登場する状況において、これまでのところ、もっとも適切な定義ですからきちんと確認して活用してください。

 商店街活性化のシナリオとは、動員可能な資源を編成・運用して商店街活性化を実現するシナリオです。
ここで質問。
そもそもあなたが取り組んでいる“商店街活性化」ではこの意味での“戦略”がたてられいますか? たてられていませんよね。
「商店街活性化とは商店街がどうなることか」という肝心要の目的さえ曖昧なまま。“活性化事業」が取り組まれている、というのが大方の商店街の実情であり、これでは“隘路”に迷い込み出口がわからないのも無理はありません。

 さて、商店街活性化という問題解決の戦略としての“キラリ輝く繁盛店づくり“、具体的な取り組みは、ご承知のとおり、当社流商人塾およびtakeoが担当している「個店経営研修事業」として各地で実践されています。
すでに各地の取り組みにおいて「キラリ輝く繁盛店」が出現しており、当該商店街・中心市街地では「点から線。線から面への展開」という「活性化への道」が実際に切り開かれています。

 この「方法と方向」を 採用するか否かは皆さんの裁量次第ですが、本気で商店街・中心市街地活性化を目指すならば、はまり込んでいる隘路から脱出、活性化への道を切り開いていく「戦略」をたてることは、すべての商店街・中心市街地が直面している課題だと思われますが、いかがでしょうか。

 明日は、今年度最後の個店経営研修事業・大分県宇佐市四日市商店街の取り組みがスタートします.

「キラリ繁盛店」という専門用語

ご承知のとおり、クオールエイド~当サイトで用いる「専門用語」は、正真正銘の専門用語でありまして、みんな「理論」を背負っており、それぞれ周辺の用語と密接に関連しています。

 「キラリ専門店」も実は当社が開発した専門用語でありまして、これは“点から線・線から面への展開”という商店街・中心市街地活性化の「中核事業(「周辺事業」に対して)」を推進していくうえで不可欠の概念です。

 かって、全盛期の商店街では改装する店舗が増えると街が明るくなる、という情景が見られました。
①改装店舗の照明が以前より明るくなる
②隣の店舗が陳腐化する
③これではならじと照明を明るくする
④点から線へと「明るいファサード」が伝播する
ということで、店頭がキラリと輝く店が出現すると、周辺のお店にその明るさが伝わり、やがて街中の店舗の明るさがワンランクアプする。ある日、ある店舗が改装に取り組むと、照明が明るくなり・・・
というように、商店街の照明は明るくなっていきました。

 もちろん、個店の照明の改善にあたっては、それぞれの店主さんが“これまでの明るさでは陳腐化する”と判断し、行動されたわけです。

 キラリ専門店、例えてみればかっての“改装によって「明るい商店街」のきっかけとなった個店”でありまして、
①繁盛店づくりの方法を修得し
(この時代に、この商店街が商業集積として成り立つ)
②繁盛店としてのあり方・方向を定め
③実行・実現することで、その現実性を実証する
ことを通じて、点から線、線から面への大展開のきっかけとなるお店のことです。
 単に、繁昌しているだけではなく、商店街活性化の導きとなる「方法と方向」を備えた繁盛店です。

 言うまでもなく商人塾の根幹は、この「キラリ専門店」づくりです。また、「個店経営研修事業」で目標とされる「キラリ輝く繁盛店」も趣旨は同じです。“個店の特徴を活かした繁盛店”では他の模範にはなり得ません。

 与論町商工会・与論町中心商店街の皆さんが取り組んでいる「与論町商工会・個店経営研修事業」は“キラリ繁盛店づくり=ゆんぬ商人塾”の第二期の取り組みです。
昨年実施した第一期では、それぞれ“繁盛店づくりの五原則”を拳拳服膺して繁昌を実現して“やれば出来る”こと=方法を確認しました。今回の取り組みではその上に立って「方向」を定め、仮説~試行で漸進していきます。「ラグジュアリィ」はもちろん基本方向ですが、これを自店の店づくりの目標とするには、自店が目指す「業容」を定義し(コンセプトですね)、品揃え・サービス・環境の三脚構造をその実現に向けて計画的に改築していかなければならない。一期では“作らない”ことになっていたコンセプトや計画を試作することが重要課題になります。

 二期目の取り組みが個店経営研修事業で取り組まれ、必須である「数値目標」として“売り上げの前年同月対比2割アップ”を共有して掲げていることは既にご紹介したとおりです。
一期でアップした売り上げ水準をさらに2割アップしようということですから、今回は「成り行き」ではとても達成できません。
それぞれのお店が“実現を目指す業容”のビジョンを立て、シナリオを描いて実現を目指します。

 事業も折り返し点を過ぎ、いよいよ「業容」の試行が始まっています。昨日の参加店会議ではそれぞれのお店の取り組み状況が楽しく披露されました。
終了後開かれた新年会では、「線から面への展開」について活発に意見が交わされました。
点から線、線から面への取り組み、商店街の取り組みと平行して与論島全体への波及に平行して取り組んで行くことが「与論献奉」を通じて共有されました。

 個別の取り組みが他のモデルとなり、やがて全体に波及していく、「キラリ専門店」という用語にこめられた「活性化の方法と方向」は、商店、商店街に限定されるものではありません。
与論町の取り組み、目下、個店経営研修事業の最先端を走っています。

個店経営研修in与論


Date: 2010-01-15 (Fri)
第三回臨店研修

 事業終了時(二月)における売り上げの前年同月対比二割アップを参加店舗共通の目標に取り組まれている与論町商工会主催の個店経営研修事業は、14~16日の日程で第三回のスケジュールに入っています。
昨日の事前研修に引き続いて今日は臨店と参加店会議でした。
いよいよ佳境を迎えた取り組み、皆さん、いっそう気合いが入っています。

□臨店研修
 各店舗とも二月度に照準を合わせた取り組みが進行しています。店作り三点セットの基本部分はおおむね終了、これからいよいよ目標達成に向けた企画の展開です。ヒアリングした
企画の内容はいろいろですが、いずれも一過性に終わらない・三月以降の業績の維持・向上に直結するものになっています。
参加5店中4店は昨年からの継続取り組み、新規参加した食料品店さんはわずかな期間に第一期商人塾修了レベルに到達していますので、全体として目標達成への期待が大きくなっています。

□参加店会議

 午後7時開会の参加店会議は最初に前日積み残した研修の続きを40分ほど行ったのちスタート。
参加店それぞれが現段階での“目標達成見込み”を発表されました。なんと、5店舗中4店舗が達成可能という報告です。
それぞれこれまでの取り組み結果の“お披露目”を兼ねたイベントを企画されています。
商人塾流イベントは“来店すること自体がイベントになること”ですから、イベントは業績に直結します。
会議は終始和気藹々、今月は各店舗を相互訪問することも決まりました。
次年度の取り組みについても意見が交わされ、点から線・面への取り組み展開と平行して観光・農漁業への波及などにも意見が交わされました。
“店作り(受け皿の整備)が終わるまで販促(営業活動)をしてはいけない”という合い言葉はすべての対顧客活動に共通します。
ちなみに参加者は、参加5店から7名、ほかにオブザーバー9名、合計16名。商工会長さん、副会長さん、両商店街の会長さんも参加していただき、盛会でした。

□新年会

 終了後、場所を移して開催。
与論献奉(けんぽう)によるあらためての決意表明。
最後は目標費必達と事業の波及を決意して一本締め。
与論献奉の意義がよくわかりました。

 与論会場の取り組み、事業の趣旨を体しつつ順調に進んでいます。商店街~島全体に波及していく活性化の運動の基礎がしっかり固まっています。与論町の事業は、商店街・商業者だけでなく全島的波及を意気込んでいる、おそらくほかに類をみない内容になっています。
一見の価値あり、です。お問い合わせは与論町商工会へ。

商店街活性化の事業仕分けと中核事業

 本屋さんで雑誌商業界を見ましたら、“事業仕分け、中小商業支援に厳しい判定”という記事があり、買ってきました。

 既にご承知のとおり、これまでの取り組みに厳しい評価が下され、その結果、修験、見直しが行われることになりました。もっとも最終決定は政府が行います。

 takeoもテレビをちらっと見ましたが、一般的に仕分け人のどうってことはない質問に対して、担当者は事業の趣旨・現状・展望について、自信をもった回答が出来ないように見受けられました。
中心市街地・商店街活性化関係も例外ではありません。
関係各方面、あらためてその必要性と可能性について理論武装し直すことが喫緊の課題だと思います。

 商店街活性化といえば、昔から“ショッピングの場”である商店街が、このところ陥っている陳腐化・停滞から脱出、あらためて“ショッピングの場”としての存在を確立すること、これ以外には考えられません。訳の分からない“賑わい”やら“ふれあい”といった言葉遊びは“もううんざり”、ですよね。

 ショッピングの場としての存在を確立するとは、言うまでもなく、商店街・そこに立地する個々の店舗が「買い物行き先」として商圏内の消費購買客に認知され、実際に使ってもらう、ということが実現することを意味します。これ以外の商店街活性化は言葉のアヤ、もちろん、周辺事業でショッピングの場の再構築が出来るはずがありません。
その可能性をどう実証していくか?

 ということで、商店街活性化実現の可能性を秘めた取り組みといえば、もちろん、「個店経営研修事業」です。
この事業に取り組み、商店街活性化の可能性を実証しながら取り組みを推進していく「基礎体力」の育成強化を実現する。
 これまでの“もっぱら「周辺事業」に集中”していた取り組みを、正真正銘のど真ん中・「ショッピングの場としての再生」を目指す「中心事業=業種揃え・店揃えの最適化のす推進」にシフトしていくわけですが、シフトしていくには何が必要か?

 なにはさておき、既存個店の中から全体の取り組みを牽引していくグループが登場してくることが不可欠、「キラリ繁盛店」づくりを目指すこの取り組みこそまさに商店街活性化の実現を目指す「中核事業」です。

 個店経営研修事業、次年度はさらに拡充されるという情報も得ています。今度こそ後れをとらないように、今から万全の準備を進めていただきたいものです。
まずは、当社が勉強の機会を提案します。

   商店街活性化・隘路突破の最終手段
  「キラリ繁昌店」づくりの方法と方向

というテーマで3時間、息もつかせず(笑、基礎体力が陳腐化している商店街、現状ありのままからスタート、お金を掛けず・出来ることからちょっとずつ取り組み、みごと、繁昌店を再現する・成功事例たっぷりの取り組みを提案します。
 これは、国内、当社だけが提案できる“方法と方向”です。他では問題意識さえ表明されておりませんからね。

 年度内に「オリエンテーション」として勉強会を開催、直ちに準備に移り、次年度個店経営研修事業の募集開始と同時に挙手して着手、というのがあるべき段取りです。
取り組みを成功させるには、手前の準備が不可欠、準備無しで本番に突入しても期待する成果は得られません。

 ということで。
本番の取り組みを成果あらしめるための事前準備として当社が提供する勉強の機会、乗り遅れないようにしてください。これに乗り遅れると「個店経営研修事業」にも乗り遅れるかも、です。

 追って、詳細は近日サイト上で発表します。
待ちきれない人はメールでその旨一報いただくとご案内いたします。

 繰り返しになりますが、個店経営研修事業は、スタートまでにどういう準備をするかでその成否が決まりますからね。
これは実際に経験がないとわかりにくいことかも知れませんが、必要性を経験的に理解してからでは遅すぎます。
 善は急げ、です。

商店街活性化、基礎の基礎は

 言うまでもなく、「繁盛への道」・方法と方向を理解し・実践し、成果を挙げている個店の存在です。

 国が示している『中心市街地の活性化を図るための基本的な方針』では、成果に乏しかったこれまでの商店街活性化の取り組みの総括として、
“もっぱら基盤整備などの周辺事業に止まり、中小小売商業としての競争力の根幹である業種揃え・店揃えの最適化に関する取り組みが不十分であった”と明記されています。
(こういう極めて重大な指摘についてきちんと踏まえて作られている『基本計画』は皆無、プランナーさんたちはいったい何に依拠して計画を作ったのか?)

 業種揃え・店揃えとは何か?
これは、“商店街に欠けている業種を空店舗対策事業などを利用して誘致する”ということではありません。
商店街が広域商圏において「ショッピングの場」として存立可能なポジションを選択し、そのポジションを実現・維持するために必要な「売場構成(つまりテナントミックス)」を計画し、具現化していくことです。
つまり、既存個店もただ従来通りの業容を維持しようとするのではなく、「広域商圏において尊属可能なあるべき商業集積」を実現していく、その原動力として率先して店づくりの転換に取り組んでいくことが求められています。
転換には取り組まない、もっぱら周辺事業に依拠して百年一日、jたいの好転を待つ、というのは不可能ですからね。
いやでも転換に取り組まないと「繁昌」出来ません。
繁昌できなければ退場あるのみ、です。

 「周辺事業」とは何か?
“中小小売商業の競争力の根幹である業種揃え・店揃え”以外の事業は全部周辺事業です。
人はなぜ商店街・商業集積に出掛けるか?
その主要な目的はショッピングですから、お客に来てもらいたい商業集積は、当然、ショッピング行き先としての魅力を日々拡充しなければならない。
その魅力の中心はなんと言っても“買って、持ち帰って、生活で使う材料としてふさわしい商品が品揃えされていること”であり、“ショッピングの場として魅力のあるお店・売場が軒を連ねていること”です。この条件の不備を他の「周辺事業」で補うことは出来ません。

 数十年にわたって全国の商店街で取り組まれた各種の「活性化事業」がほとんど効果が無かったのは(だから空洞化が進むばかり)、売場ミックスの充実、その前提としての個店の売場の充実という課題について、もっぱら「個店の責任」ということにしてなんの手段も講じなかったからです。
売場に魅力がなければ、集客事業、販促事業の効果は得られません。どこの商店街でもいやと言うほど経験していることですが、目先を変えて今でも続けられています。
一点逸品とか、百縁商店街とか。
アーケードの撤去とか、アーケードの設置とか。

 周辺事業に取り組むにあたっての決めセリフは“やらないよりやった方がいい”という言い方ですね。
ちょっと考えてみると、
なぜやった方がいいのか?
やれば何がどうなるのか、やたら無ければ何がどうなるのか?
もっと他に緊急を要する課題はないのか?
といろいろな疑問が湧いてくるはずですが、そういう疑問については「判断停止」で進められるのが周辺事業の常です。

 数十年にわたって繰り返されてきた不毛な周辺事業ですが、もちろん、事業そのものが悪いわけではありません。問題は、中核事業をほったらかしたまま、周辺事業に走っている事業主体の「アタマの中味」、「基礎体力」にあります。
いつも申しあげているとおり。

 商店街活性化の取り組み、やるべきことは多々ありますが、眼下の状況においてもっとも基礎となるのは、「街ぐるみの繁昌」を目指して率先「自店の繁盛店作り」に取り組む先駆的試行をスタートすること。
もちろんそのためには適切な「方法と方向」を選定採用することが必要です。“やらないよりやった方がいい”といった安易な考えで取り組むとまたしても「トンデモ」に陥ってしまいかねません。
適切な方法と方向を採用して「繁盛店づくり」に取り組み、成功させる個店群が続出するようになってはじめて「周辺事業」の効果が期待できるのであって、けしてその逆ではありません。

 商店街立地、陳腐化した既存商店野中から繁盛店を続出させる、というのは並大抵のことではありませんが、ご承知のとおり、当社提供の「商人塾」ではその可能性が実証段階に入っており、さらに今年度は国~全国商店街支援センターのキラリ繁盛店づくり=個店経営研修事業もスタートしています。

 大規模な投資を伴う周辺事業に取り組んでいる商店街は、その成果を享受するためには、当該事業に先行または平行して成果の受け皿となる「繁盛する個店」を実現することが不可欠です。

 商店街活性化実現のためにはいろいろな条件を整備することが必要ですが、なにはさておき、最優先で取り組み、実現しなければならないのは、“商店街立地・既存商店群の取り組み主体でも、方法と方向を間違わなければ繁盛店を再生することができる”ことを実証することです。
もはやこれ以外の事業では、関係各方面を納得させることはできません。

商店街活性化の取り組み、基礎中の基礎は既存個店をどんどん繁盛店に生まれ変わらせることですが、皆さんの街の取り組みはどうなっていますか?
未着手のところはこれから何を頼りに「周辺事業」の効果を挙げていくのか、胸に手を当てて考えて見ることが必要ではないでしょうか。
考えてみる視点・採用すべき方法と方向についての選択肢の一つは、あなたの眼前・このサイトに提案されています。

本日入手:
書籍:
スピノザ『エティカ』中公クラシックス
ふとひらめいて富永仲基と読み比べてみようかと。
それにしても暇ですね(笑

モバイル
バッテリー込み重量756gというVAIO X をば。
久しく難儀していた出張時の利用環境は完璧、後は本人のモチベーションだけです。

※今日は、午前中は佐賀県中央会に参上、鹿児島市で開催される勉強会について打ち合わせ。
午後から大分県宇佐市に赴き、来週スタートする個店経営研修事業の打ち合を理事長さんと。

どこへ行く 百貨店業界

 新年早々ですが。

井筒屋に金融支援 中村社長退任 後任に影山氏 早期退職240人募集
=2010/01/10付 西日本新聞朝刊=

 業績が低迷している地場最大手の百貨店、井筒屋(北九州市)は9日、グループの正社員の約2割に当たる約240人の早期退職者を募集する経営再建計画を策定し、主要取引金融機関の山口銀行や福岡銀行など16社から返済期限延長や追加融資などの金融支援を受けることで合意した、と発表した。また中村真人(まこと)社長(66)が経営責任を取って5月下旬に退任、新社長に黒崎店長の影山英雄執行役員(57)が就任する人事も発表。会見で中村社長は「消費不振が想定を上回った。過去の経営に一定のけじめをつける」と述べた。

 計画によると、早期退職は38-58歳の正社員(約千人)が対象で3月に募集する。今春の新規採用(2009年春実績8人)は見送る。またテナントの積極導入や駐車場など保有資産の売却を加速し、収益構造を改善する。

 井筒屋の09年2月末時点の負債総額は741億4700万円に膨らみ、返済が収益を圧迫している。取引金融機関は、借入金約367億円について、返済期限を延長するほか、山口銀や福岡銀など主要4行が追加融資する。債権放棄や債務の株式化は行わない。

 また井筒屋は10年2月期連結決算の純損益を従来予想の1億円の黒字から、30億円の赤字に転落すると下方修正。通期の最終赤字は2年連続となる。08年に相次いで開業したコレット井筒屋(北九州市)や山口井筒屋(山口市)の売り上げが計画比10%減と伸び悩んだ。特にコレットは収益性が低下し、投資額の回収が見込めなくなり、15億4100万円の減損損失を計上する。
引用終わり****************************************************

 このところ、井筒屋は各地の支店を相次いで閉店しており、「戦線縮小」してきましたが、明確な戦略転換が行われないまま、「不採算店の閉鎖」をしてきたもののようです。あれこれ考え合わせますと、伊勢丹退店後にオープンしたコレットも開店以来見ていませんが、期待された成果を挙げられなかったかも知れません。

 井筒屋本店~コレットの間に位置する中心商店街の景況も心配されるところです。

 もちろん、百貨店の売り上げ不振は業界全体が陥っている趨勢、井筒屋だけがこのような状況にあるわけではありません。ご承知のとおり。

不振の原因としては“不況、デフレ”をはじめさまざまの外部要因が挙げられ、各社、対策が講じられていることでしょうが、当社的視点からすると対応の肝であるべき“売場・店づくりの陳腐化”ということについての取り組みはどうでしょうか。

 これはほとんど行われていないようです。
少なくともそれらしい取り組みについて報じられることはありません。このことこそが大問題です。

 聞こえてくるのはコストカット、縮小話ばかり。
「陳腐化(自社・業界とも)」を自覚した見直しがない限り、取引先の支援や資金の導入といったことに成功しても経営は好転しません。もちろん何回も使える手でもありません。
業界全体が抜本的な「総括」が必要な状況に陥っています。

 経営にコストはつきもの、コストを掛けずに経営が出来ることはありません。カットするにあたっては従来の経営活動の見直しが不可欠であり、見直すためには新しい視座=方法と方向を確立しなければならないわけですが、出来ているとは思われません。
結局、店づくりの転換という課題にはまったく取り組めないまま、ひたすら経営規模の縮小で環境変化をしのごうということですが、これは無理な話です。

 このままで行きますと、効果的な手段を講じられないまま、ズルズル、めそめそと「ショッピングの場」から退出していくことにもなりかねません。
なんとか踏みとどまって、起死回生したもらいたいもの、そのための「「方法と方向」の一例は当サイトで提案してきたところですが、ときどきお出でになっている百貨店各社の各位の問題意識と共鳴するには至っていないようで残念です。

 機会があれば、商人塾や個店経営研修事業に参加されるといいと思いますが。

小売業というポジション

 小売業とは
1.教科書によれば:
消費財を 他から調達&/or自ら製造し 最終消費者に販売する
という仕事です。最終消費者=消費購買客ですね。

2.小売業を消費購買客から見れば:
生活を営むために必要なあれこれを 十分な(ただし余分ではない)品揃えして ショッピングさせてくれるところ
です。ちなみにショッピング=購買・下見・冷やかし・暇つぶし。

3.この仕事をやり遂げる(すなわち繁昌する)ために小売業は、
対象とする購買行動を選定し その期待に応え得る品揃え・サービス・環境ミックス(すなわち三点セット)を作り上げ 提供する
という仕事を倦むことなく続けなければならない。

 以上は、小売業という仕事が続く限り、小売業で成功したい人・小売業を成功させたい人は誰もが頭にたたき込んでおかなければならない原則ですね。

 こうしてみると、小売業が成功するためには三つの条件整備に取り組まなければならないことが分かります。

第一に。
 活動分野が消費すなわち人々の日々の生活に関わることですから、人々とりわけ自分が顧客対象と想定する人たちの生活の有り様、そこに生まれている「期待」についてしっかり理解すること。「三点セット」は顧客の“生活への期待”を実現するために必須の「ショッピング行き先」を目指して構築され・維持されなければならない以上、当たり前のことですね。

第二に。
小売業は、その取扱商品の多くを外部からの調達・仕入れに頼っています。
つまり小売業は、その「三点セット」を構築するにあたって、自分が対応しようとする顧客の生活を作るために必要な材料(つまり商品アイテム)を製造業・卸売業(以下「川上}という)から調達=集荷しなければならない。すなわち、自分の店づくりに必要な商品及びサービスを提供してくれる川上の企業を選定、長期に渡る取り組みを構築維持しなければならない。

第三に。
 店舗を対象顧客から見た「ショッピングの場」として構築、維持していくこと。つまり「店づくりとその運用」です。

 小売業とは、製造・流通段階と消費購買段階を結ぶ重要な機能であることは言うまでもありません。如何に優れた生活材を作ってもそれがお客の入手可能な条件が整備されていない限り、お客の手にはいることはありませんから、消費財としての役割を全うすることは出来ません。小売段階がうまく機能しないと、川上の努力はすべて水の泡、です。
 一方、小売業の店舗は、お客から“生活を作り上げるために必要なショッピングの場」と認められ続けない限り、その事業機会を維持発展させることはできません。
三点セットの充実は営業活動そのものですが、中でももっとも重要なことは言うまでもなく「品揃え・集荷」です。
人々の「今日から明日にかけての生活への期待」を読み、期待を充足するために必要な生活材アイテムを想定し、集荷・品揃えしなければならない。集めるだけではなく、川上に対して所要の情報・仕様を流し、その活動を支援しなければならない。

 こうしてあらためて考えてみますと、経済における小売業のポジションの重要性が再確認することが出来ます。
つくる側も使う側も、小売業の適切な活躍無くしてその生活・事業機会への期待を満足させることは出来ません。
国民総生産の6割以上を占めている消費(個人の生活を作るための消費購買)の活性化は、わが国喫緊の課題である「経済成長」を具現して行く上で極めて重要な課題です。
小売業は、「消費の活性化」を実現していく上で、不可欠の役割を負っています。
消費生活のニーズ動向をいちはやく踏まえた「店づくり」に挑戦、実現することで消費購買行動の活性化を促すこと。
これが「繁盛店づくり」の社会・経済的役割です。

 実現するためには、転換に取り組むことを平行して川上・顧客の双方に対して、「つなぎ役」としての機能を果たしていかなければならない。つなぎをプロデュースしなければならない。
「つなぎ」は従来の小売業では余り意識されませんでしたが、ここまで来れば、その重要性は“分かる人には分かる”はずです。

 この重要なポジションにある小売業が、一部を除き、前代未聞の「不況」に陥っていること、そこから脱出することが小売業から川上産業、ひいてはわが国経済全体の活性化への方向ですが、残念ながら、そのことが理解されておらず、脱出への途の切開はわが国経済活性化の戦略的課題であるという位置づけは為されておりません。

 ご承知のとおり、小売業がこの状態から抜け出さないとわが国経済の沈下スパイラルからの脱出は不可能です。
あまり指摘する人はいませんが。

“わが国経済の新しい発展は、小売業の活性化から”
というのが、今日の「経済成長戦略」を構築していく中でそれにふさわしい位置に置かれるかどうか。
ポジションを占めていくためには何を為すべきか。

 小売業に関係する皆さん、それぞれが真価を問われているわけですが、問題情況を適切に理解し、対応するシナリオを作り挑戦している組織・個人は圧倒的に少数派です。
もちろん、数少ない挑戦者の中にわが商人塾・個店経営研修事業への参加者があることはご承知のとおり。

商人塾・個店経営研修事業に取り組み中の皆さん。
皆さんの活躍が自店の繁昌・商店街の活性化、川上の活性化、地域経済の活性化、さらにはわが国経済の活性化へと直結していることにあらためて思いを馳せ、店づくりの成功とその伝播という取り組み課題の達成に邁進していきましょう。

「空間」と「制度」

 サイト「中心市街地活性化への道」・ゆんぬ商人塾の専用掲示板から
(参加者の質問に答えてtakeoが書き込んだものです。)

****************************
講義で質疑が出たことについて簡単に説明しておきます。

まず、「空間」について。

これは「環境」と考えてください。私たちを取り巻く環境がすべて「空間」です。
目に見える「物体」が占めている空間もあれば、目には「何もない」ように見える空間もあります。そういうところにも「空気」があります。

風景、部屋、道路、植物等々、われわれを取り巻くすべてを総称して「空間」と言っています。

われわれを「取り巻く」ということでは「衣服」も「環境=空間」の一種ですね。

空間とよく対比させられるのが時間ですね。
商人塾では「空間を演出してそこで過ごす時間を堪能する」と言いますが、これはある空間(生活局面・その局面を過ごす場所)を自分の好みを基準に演出して、そこで過ごす時間を堪能する、ということです。
時間は、主観的なものであり、特定の琴似無駆られる時間はわれわれの価値付けによって長く感じられたり、短く感じられたりします。
“♪月日の経つのも夢のうち”という浦島太郎の心境が「時間堪能」的時間です。

その二「制度」について。

普通は、仕組み、ルールのことですが、もっと広く考えれば「お約束」はすべて制度です。
毎日、三度三度食事をする、というの「制度」ですし、その制度に慣れ親しんでいるわれわれの胃も「制度」化されています。

制度は大変入り組んでいます。
われわれは良く「○○は××が原因で起きている」と言いますが、○○と××の関係を作り上げている・関係している無数の「制度」を考えると、なかなか「○○は××が原因で起きている」とは言えないことが多いのです。
また、確かに○○は××が原因で起きているとしても、両者の間には様々な制度が入り乱れていますから、××を無くしたからと言って○○が元に戻ることはありません。「制度」はお互いに支え合っておりまして、制度が始まった理由や原因が無くなっても○○の現状はこのまま趨勢として続いていく、ということがあります。
要注意です。

以上、分からないところがあれば質問してください。
引用終わり*********************************

 ゆんぬ商人塾では質問がどんどん出ますので、講義も高度化、“ヒステリシス効果”なども普通に使われるようになりました。

 第二期商人塾は「個店経営研修事業」を活用しています。
二期の特徴は、一期受講者の店舗について
1.去年と同じ人が参加している
2.今年は両親、子供、配偶者が一緒に参加している
3.本人は参加せずに2だけが参加している
など。一店から複数参加はめずらしくありません。

 以上のような参加者の傾向は他の商人塾にも共通しています。

 商人塾未経験の皆さんにとってはにわかに信じられない情景かも知れませんが、いずれも商人塾スタートまでは、何処も同じ、皆さんのところとほとんど同じ状況だったと思います。

 再来週から大分県宇佐市四日市商店街の取り組みがスタートします。今年はさらに仲間が増えていくはずです。

♪ぶんぶんぶん はちが飛ぶ

 知ってる人は知っている・バズワード(buzz word)という言葉があります。

ウィキでは、
********************
バズワード(buzzword)とは、一見、専門用語のようにみえるが、そうではなく、明確な合意や定義のない用語のことである。

「バズ(buzz)」という言葉は、もともと、蜂がブンブンとうなり続けている様子を表しており、そこから派生して、世間の群衆が噂話でざわめいている状況を表す言葉として使われている。つまり、バズ・ワードとは、世間、あるいは業界一般などの一定の一般的なグループの間で喧伝されてはいるが、その実態が明確ではない言葉を表している。

結果として、その分野に明るくない人にイメージだけを押し付けたり、「よくわからないが凄そうなこと」を想起させることを目的とした宣伝文句として使ったりすることも可能であり、言葉だけが先歩きして広まることも多いため、事情を知らない多くの人は価値のある言葉としてとらえてしまうことがある。

ただし、意識的、あるいは無意識的な言葉の意味の変化のために、ある語がバズワードであるかは時代によって異なる場合がある。また、最近では「バズワード」自体がバズワードになりつつある傾向にある(新しく出てきた言葉を十把一絡げにバズワードとする傾向)。

以上:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89
************************

 ということで、あらためて指摘するまでもなく、「中心市街地活性化」「商店街活性化」の業界は、バズワードで成り立っている、といって過言ではありません。そもそも「中心市街地活性化」「商店街活性化」というタイトル自体が“一見、専門用語のようにみえるが、そうではなく、明確な合意や定義のない用語”というバズワードの定義まんまですからね。

 バズワードが飛びかう様子、♪ぶんぶんぶん 蜂が飛ぶ~とという童謡まんまです。
当サイトでは「蒙昧語」と命名していますが、「バズワード」のほうが言い得て妙ですね。

 ちなみに中心市街地・商店街活性化界隈のバズワードはほかにも色々ありまして、一々枚挙するのも何ですから当サイト~用語集をどうぞ。ここに収録している用語のほとんどが当サイト以外の場所ではbuzz wordだといったらびっくりしますか。

buzz wordは、経済学・経営学方面にもいっぱいあります。

用語集は大分手を入れていませんが、あらためてこれから逐次拡充してまいります。

支援センター「個店経営研修事業」 講師会議の報告

 takeoが担当講師のメンバーになっている㈱全国商店街支援センターの「個店経営研修事業」の担当者による「第二回講師会議」が次のとおり開催されました。


と き:平成22年1月6日(水)13:00~17:00
ところ:㈱日本コンサルタントグループ本社会議室(新宿区目白)
次 第:
1.主催者の挨拶
 ㈱ニッコン 清水社長さん 
 ㈱商店街支援センター 野田マネージャーさん
 商店街活性化、支援センター事業における当事業の意義についてあらためて再確認致しました。

2.事業の進捗状況の報告
 すでに18ヶ所でスタート、担当されている各講師から進捗状況が報告されました。現在事業の3~4/6が終了したところ、成果に直結するのはこれからの取り組みです。

3.勉強会
(1)テーマ:
 「商店街活性化のブレイクスルー 
 ≪キラリ繁盛店≫作りの方向と方法」
(2)講 師:takeo
 当社流商人塾の応用としての個展経営研修事業の実際について、3時間にわたってご披露、参考に供しました。
①商店街にキラリ輝く繁昌モデル店を叢出、活性化の可能性を実証する
②成功事例を街中に伝播する。
③平行して空地・空店舗の活用による店揃え・売場揃えの推進
④「周辺事業」の推進による活性化の加速
ということで、この取り組みの点から線、線から面へと展開で商店街~中心市街地の活性化を実現していく、文字通り「中核事業」であることが実感されます。
なお、個別都市・商店街における当事業の取り組みを周辺都市へと拡大していく、という意味でも「点から線、線から面」という形容はピッタリです。

 この事業に乗り遅れると、周辺事業にどんなに熱心に取り組んでも商店街活性化を実現することは出来ません。
今すぐ、なんの準備もなくスタートできるのがこの事業の特徴、さっそくの取り組みをおすすめします。

 講義は質疑若干が行われて終了、場所を変えて懇親会。

 上述のとおり、この事業は当初の計画通り、全国20ヶ所で取り組まれています。
最終決定したのは大分県宇佐市。takeoが担当して今月下旬からのスタートです。これまでまったく接触のなかった商店街の皆さんと2ヶ月余りの取り組みで繁盛店を続出させようということで、これは気合が入ります。
まずは来週早々打ち合わせに出かけます。

 それにしても当事業(当社的商人塾も)は、商店街活性化の取り組みの基礎中の基礎となる取り組み、これをパスして「ショッピングの場」としての商店街を再構築することは出来ません。
ただし、内容抜きで取り組めばOKということではもちろんなのでありまして、
①自助努力の抜本的な転換が必要な商業者が
②基礎体力その他の条件、現状ありのままからスタート
③繁昌を実現しながら、基礎体力を転換・拡張、
④個店の成功事例がそのまま他のモデルになる
という内容で取り組まないと事業本来の趣旨を達成することはできません。
「逸品」を売るとか、「オンリーワン」を目指すとか、販促技術でしのぐ、などというという手法で繁昌を実現しても「伝播」は不可能ですからね。
愚直に「ショッピングの場」としての店づくりを邁進していく内容の事業にすることがキモです。

 今日は趣都・アキハバラをぶらり、散策しました。

 18:00東京発で帰路に着きます。

中心市街地活性化、今年度の中間総括は

 個店経営研修事業。
①商店街立地に“キラリ輝く繁盛店”を創出し
②商店街立地における小売業の可能性を実証し
③取り組みを拡充することで
④商店街ぐるみの繁昌を実現
⑤空地・空店舗の活用と相まって
⑤中心市街地商業街区の“都市機能の増進及び経済活力の活性化”を展望する
という「中心市街地・商店街活性化への道」のキモですね。ご承知のとおり。

 目下、予定通り全国二十の商店街が取り組んでいます。
それぞれの商店街において有志個店が業績向上に直結する「目標数値」を掲げてその実現に向けて日々実践を続けているところです。文字通り、“点(店)から線、線から面への展開”を目指して取り組まれているわけですが、折しも「風評デフレ」「ショッピング控え」などの影響もあって、苦戦されているのではないかと思います。

 しかし! 十年以上にわたってシャッターの内側についてなんの見るべき施策も行っていない店・街に比べると、言うまでもなく「取り組むべき課題」がはっきりしており、かつ、日々課題に取り組んでいる、という点では比較を絶するポジションにあると言わなければならない。成果が得られなければ次の一手、また次の一手と終わりのない挑戦が個店経営研修の真髄でしょう。

 ということで。
 当社流商人塾や全国商店街支援センターの個店経営研修事業に取り組んでいる個店・商店街には、「やるべきこと」が分かっており、実践がスタートしています。

 他方、個店・シャッターの内側について旧態依然、陳腐化・劣化した状態についてなんの施策も講じられないまま、また新年を迎えてしまった中心市街地はどこへ行こうとしているのでしょうか?
百縁商店街とかアーケードの改廃とか、個店の経営努力の転換を伴わない、いわば“当たり障りのない”ことばかりやっている間に、「中心市街地活性化の必要性」はどんどん色あせて来ているのではないか?

 取り組んでいる当人さんたち「必要性」を忘れていたりして。
もともと感じていなかったりして。


 さて、二月になるとたぶん今年も基本計画の推進状況について「中間報告」を書くわけですが、
①リーマンショックで目標達成には至らなかった。が、
②計画終了時点では目標を達成する見込み
という内容になることは分かり切っています。
もちろん②についての根拠は一切ありませんから、報告書はたった二行で済みますね。

 ということで。
商店街・中心市街地の数少ない「味方」である当社、現時点での「見方」を書いてみました。
腹が立った関係各方面各位は頑張って「見込み」の根拠となる取り組みを構築、見返してください。

再読あれ
『商店街活性化における「繁盛店づくり」の意義』

 有効な総括は、立場・視点が変わらないと出来ないもの、基本計画を作った当時の立場・視点では、活性化の実現に迫る内容をもった総括は無理だと思います。
といっても、今さら立場を変えるわけにはいかないし、そうこうしているあいだに異動・配転もあるし・・・。
ということで、今年までは従来路線で行こうということになりまして、もちろん、来年も同じことが続きます。
立場・視点が変わらない限り。

 ところで「中間報告」の決裁は誰がするんでしょうか?
行政が作った計画ですから首長さんかしら。
活性化協議会にも合議を回すんでしょうかね。

中心市街地活性化は経済活性化の緊急課題

 ということで、2002年のメルマガの記事です。

******** 引用スタート *********

No.33 2002/9/20 (Fri)

中心市街地の地価低落が止まらない。

 平成10年、『中心市街地活性化法』が制定され、行政課題として中心商店街の活性化がクローズアップされたときの問題意識のひとつは、まさにこの地価続落対策だと私などは理解した。各都市ごとに策定されている『中心市街地活性化基本計画』には「都市経営」原資生みだし戦略としての中心市街地-中心商店街活性化の「必要性」が明記されているはずである。(というか、「されていなければならない」!)

 都市経営原資のほとんどは交付金プラス地方税である。
地方税は住民税と固定資産税。ひも付きでないお金としてはこれだけしかない。行政が郊外SCを誘致しようと躍起になるのは、当該地域の地価を高騰させて固定資産税収入を増やすため。何のことはない、進出することで地価を高めて担保力を高めて次の出店を準備する、という大手小売業と似たような発想だった。

 このような手法、こと歳入アップ手法として見る限り高度成長期~バブル期にはOKだった。小売業やビジネス需要を主体に中心市街地もしっかりしており、地価は上がりっぱなしだったからである。

 バブル崩壊後、中心市街地の地価は全く下げ止まらない。これに引きずられる形で全面土地安。業績不振プラス資産価値の下落がいわゆる「不良債権」を発生させ、我が国の経済を奈落に向けて追い込んでいることは周知のところである。
「構造改革」は、不良債権を切り捨てて(つまり不良債権の集積である中心市街地を見捨てて)金融機関を身軽にさせて、新しい投資機会に注力させる-新しい経済成長のスタート、というシナリオだがそうは行くか(笑)。
 成熟社会とは、ものがあふれている社会、お家芸であるもの作りでは身過ぎ世過ぎが難しい世の中である。製造業は成熟社会を支える基盤ではあるが、まず陽の目を見ることはないだろう。生命活動の基礎である食料確保に直接関わる農業が工業化社会においてそうであったように、ポスト工業社会では工業製品は「あって当たり前」なのだ。ここは熾烈なコスト競争の戦場であり、うちのコストがどれだけになるかは、競争相手がどういうコスト構造でやっているか、ということで決定される。銀行融資なんかでは後れをとってしまう。

 GDPの6割以上を占める消費が伸びないことが経済低迷の根本要因である。低迷の経済原因としては、生活の将来に対する不安が消費を控えさせている、という観測が主流であるが、今年のゴールデンウイークの海外渡航者は史上最高、消費マインドが冷えているわけではない。

 消費が伸びないのは、「新しいアリフスタイルの提案」がほとんど行われていないところに原因がある。誰もこれまでどおりの生活にこれまで以上にお金をかけたいと思っている人はいない。むしろそこにはなるべくお金をかけずにすませ、もっと自分らしい、自分が価値を認める分野にお金とエネルギーを廻したい。
 幸いなことに、生活必需品については飽和状態の中で価格競争が進み、低価格で入手することが可能になっている。もちろんこれは一方では輸入代替や消費財メーカーの国内脱出など、製造業の事業機会を蚕食するものである。しかし、考え方によっては、それらの既存分野は海外に任せ、新しい事業開会があればそちらに対応応する、否応なく対応せざるを得ない、というピンチ=チャンスに遭遇している、と考えることも可能である。そして、このチャンスは、中心商店街を顧客向け窓口とする、新しい製・流・販の再構築がなければ確保することが出来ない、「ラグジュアリィニーズ対応」という課題にある。

 このチャンスについては、一度で論じられない。これからしばらく考えていきたい。
結論をキーワード風に言っておくと、これからの我が国経済活性化は、「ライフスタイルの革新」を目指すところから実現される。もはや製造過程の革新や新製品の導入などで経済が上向くことは難しい。
 成熟社会の新しいライフスタイルを提案・支援する産業、「ラグジュアリィ&時間堪能」ニーズに対応する産業がどんどん生まれてこなければならない。これは付加価値というより価値創造だから収益性が高い。大企業よりも小回りの利く中小企業向けのビジネスチャンスである。もちろん小資本でスタート可能だから新規起業も発生する。前向きの資金需要も発生する。

 このような「ラグジュアリィ提案」を提供する場として中心商店街の再生が緊急の課題である。郊外のSCは、このような革新的消費産業の担い手にはなり得ないことは既に既刊号で論じているとおり。中心商店街が「ショッピングモール」に生まれ変わることでこの事業機会を獲得するシナリオについて、詳しくはクオールエイド社のHPをご参照いただきたい。http://www.quolaid.com/

 中心市街地が活性化する=産業立地として脚光を浴びる、ということが実現すれば、業績不振や後継者難などで空洞化している商店街への事業用地需要が高まって来る中心市街地に所在する不良債権は好転するし、新しい資金需要も発生する。
中心商店街における消費需要の拡大は、中小企業を中心とする消費財産業の設備投資へと波及していく。かくて、我が国経済はラグジュアリィレベルに到達している個人消費に対応することで、新しい成長へのステージに立つことが出来ることになる。

 中心市街地活性化=中心商店街活性化は、だめな商店街を救済しよう、ということでは絶対にないのである。中心商店街の活性化は、 ①我が国の消費財産業の活性化、②中心市街地を中心とした不動産の資産価値の再確保、③設備投資にたいする資金需要の再興など、混迷する我が国経済再構築、起死回生の戦略なのである。
また、④財政難に苦吟する地方都市再生に向けた都市経営原資の確保 という点からも必ず実現しなければならない、最重要経済課題なのである。

 「ものが売れなければ商店街ではない」という言葉があるが、同じ論法で「作ったものが売れなければ製造業ではない」、「お金の借り手がなければ銀行ではない」ということも言えるだろう。この段階に至った成熟社会において「ものを売る」ためには、ライフスタイル革新という半潜在的なニーズへのチャレンジが必要である。

 「中心商店街活性化」が組合や会議所の仕事ではなく、行政自ら取り組まなければならなくなった背景には、日本経済及び都市経営上の大きな問題がある、ということは明白である。しかしながら、このような側面からの問題把握は私どもが見た限りでほとんどの都市で行われていない。
 私が腰の重い商店主を「脅してもすかしてでも」活性化に取り組まなければならない、と主張しているのは中心商店街の活性化が上記2つの我が国経済の課題の解決に不可欠だということを踏まえているのである。

 商店街に繁盛店が続出する-空き店舗に出店が相次ぐ-空き地に店舗が建つ、という、良いことづくめスパイラルに大きく転換する舵きりが必要である。
中心市街地活性化=中心商店街活性化は、現在、我が国が直面している諸々の問題が凝縮、現れている商店街を新しいライフスタイルを堪能するために不可欠な商業機能へと再生させることによって解決する、という戦略課題なのである。

********* 引用終わり **********

 2002年、この記事が書かれた当時、ラグジュアリィに進路をとっていれば、失われたもうひとつの十年はなかったわけです。
今日に至っていろいろと見方はあると思いますが、わが国経済の成長シナリオはラグジュアリィ路線一筋、他には無い、というのが今も変わらぬ当サイトの見立です。

陳腐化している基礎体力を救え

 繁盛店づくり、商店街活性化を進めるにあたって、究極・最大の課題は、商業者をはじめ関係各方面の「問題解決能力」の確保であることは、既に皆さんご承知のとおり。
問題解決能力すなわち取り組むべき問題を発見・定義し、解決策を考案・実施し、結果を評価するという作業の基幹をなす能力であり、当サイトが言う基礎体力ですね。

 高度成長期、“明日は今日よりもっといい”という幻想に浸っている間に基礎体力は次第に陳腐化、「ポスト工業社会」という前人未踏の問題情況を乗り切っていくには肝心の基礎体力がものの役に立たない状態に陥っています。

 あらためて考えてみれば、これは“欧米に追いつけ”と坂の上に雲が見えていた時代からの「流れ」とも思われるのでありまして、“自分で考えるよりも先進事例を見習うのが手っ取り早い”ということですね。
“問題を解決する”とは「先進事例」に見習うこと。
以前紹介しましたが、米国から先進業態を移入するにあたっては、“自分で考えるな、米国の成功事例に随従せよ”ということをモットーにしたコンサルタントが一世を風靡したのです。

 経済の高度成長期以降、ポスト高度成長において著しく変化したのは、国民の生活における満足レベルの高度化、生活への期待の高度化です。生活の編集、ラグジュアリィニーズ成長です。

 新しい経済の課題とは、この生活ニーズの高度化に呼応した供給を作り上げることですが、全般的に見て立ち後れています。
早い話、今どき、欧米のファストファッションに席巻されるというところに、わが国の消費財産業が陥っているギャップ、基礎体力の陳腐化が如実に現れている。
消費において他に例を見ない高度な段階に至っていることに気づかないまま、「国際標準」などに追随しようとすれば、せっかく高度化した消費ニーズ、生活への期待度は満たされることなく、陳腐化しなければならない。あだ花・ファストファッションの隆盛はここに淵源するわけでありまして、世界に先駆けて「坂道」を駆け上がってみたら「雲海」を通り過ぎてしまっていた、目標にしていた雲は眼下に広がっているという情況において、相も変わらず「雲」を追いかけようとすれば、当然ながら降っていかなければならない。
「世界標準」を目標にすれば、そこまで降りていかなければならない。当然、生活はファスト化するわけです。

 ファスト化する社会。
これが今日われわれが暮らしている社会ですが、ここから脱出しない限り、坂からの転落はとどまるところがありません。

 転落を押しとどめ反転するについては、「標準」や「先進事例」を求めない、「道無き途」を覚悟しなければならない。

 このとき、真っ先に問われるのが「基礎体力」でありまして、元はといえば「先進事例に学ぶ」というある時期・時代には適切だったかも知れないスタイルを漫然と続けてきた、その間に「事例追随・見よう見まね」レベルに陥ってしまっているものをどうやって“ものの役に立つ”レベルに持っていくか、という課題があります。
陳腐化している基礎体力をあらためて直面する問題を解決していける能力水準に引き上げていくことが必要であり、このことを直視しないといつまで経っても沈下スパイラルから脱出することは出来ません。

 あるべき基礎体力をどう確保していくか。
これはもう、その必要性を自覚した順に自らの努力・研鑽によって自ら確保していく以外に方法がありません。
“陳腐化している基礎体力”を救うのは、自助努力以外にないのでありまして、第一歩はまず基礎体力の陳腐化を自覚することから。
リアルの課題は、雲海を突き抜けた時と場所において「よりよい生活」を構想し・実現し・堪能することであり、この課題への取り組みを通じて「あるべき基礎体力」を確保していく、という計略が必要です。当サイトがつねづね提唱しているとおり。

 万一、今どき「坂の上」に雲を見ているようでは心細い限り、そういうお話しはテレビの中だけにして、「ラグジュアリィニーズへの対応努力を通じたあるべき基礎体力の確保」に努めることが必要ですよね。 

新年の予測:ファストショッピングの凋落が始まる

 昨年はユニクロ、H&M、フォエヴァー21などに代表されるいわゆる「ファストファッション」全盛の年でした。
その特徴を一言でいえば“外れても後悔しない”ということでしょうか。
ショッピングに対する「期待値」が低く、その分、冒険も出来るわけで、なかなかこれといったショッピング行き先が無いときは重宝します。

 ファストフードとセットで「ファストショッピング」と名付けるのは如何でしょうか。
そのココロは、自分で選ぶ・ハズれても後悔のないショッピング=セルフ・ショッピングですね。
業容は行ってみれば分かる(笑

 その功罪については、当サイト、これまで縷々述べてきました。
一言つけ加えておきますと、ファストファッションの成功は、SCテナントの「中途半端さ」を際だたせるものでした。「陳腐化」ですね。

 ファストファッション、新年早々、何処も大にぎわいだったようですが、頂点まで上り詰めれば後は下り坂、新しい年はファストショッピングの全面的な退潮が始まる区切りの年になるのではないか、と思いついてしまいました(笑
予測?の根拠については【理論創発」で。

 ポスト・ファストショッピング。
ファストフード、ファストファッションに飽き飽きした消費購買行動が、スローショッピングに回帰する、という見込みは如何でしょうか。
スローショッピング:時間堪能型局面を演出するために必要な材料を吟味・入手するショッピング。

 肝心なことは、このショッピングを受けとめる行き先が圧倒的に不足していること。
“こっちの水があ~まいよ”という提案がどんどん出てこないといつまで経ってもファストショッピングから抜け出せません。
そうするとどうなるか?

 “も~ショッピングには飽き飽きした、も~いいや”ということで大規模な「ショッピング離れ」が起きてしまいます。

 ということで、今年はファストショッピングにハッキリかげりが出ると思いますが如何でしょうか。
この動きを確実にする・加速させるためには、もちろん、ラグジュアリィ志向・キラリ繁盛店の活躍が不可欠、皆さんの繁盛がファストファッションの凋落を加速することになります。

 ファストショッピング離れがショッピング離れにならないように。
頑張っていきましょう。

 キラリ繁盛店づくり、当社の出初めは6日、東京での勉強会です。

啓蒙の推進

◇啓蒙の定義:
 啓蒙とは何か。それは人間が、自ら招いた未成年の状態から抜け出ることだ。
未成年の状態とは、他人の指示を仰がなければ自分の理性を使うことが出来ないということである。
人間が未成年の状態にあるのは、理性がないからではなく、他人の指示を仰がないと、自分の理性を使う決意も勇気ももてないからなのだ。だから人間は自らの責任において、未成年の状態にとどまっていることになる。
 こうして啓蒙の標語とでもいうものがあるとすれば、それは「知る勇気を持て」、すなわち「自分の理性を使う勇気をもて」
ということだ。
(カント『永遠平和のために/啓蒙とは何か』光文社古典新訳文庫p10)

 言い出しっぺ筋のカントさんによれば、啓蒙とは世間的・辞書的通念とは異なり、
○正しいことを知る ことでも
○正しい知識を広める ことでもなく、もちろん、
○知的に遅れている人を導く
ことでもないわけです。世上理解されている啓蒙とは大違い。
(お手元の辞書などを見るとその誤解ぶりを確認することが出来ます。)

 カント的啓蒙とは、“自分自身の「考える力」を活用してものごとを考える”という態度のことですね。この文脈で表現すると“自力試行の店づくり”は「啓蒙的店づくり」になりますね。

 自力思考という態度を身につけることが「啓蒙のすすめ」でありまして、上記のとおり“正しいことを普及させる”ことではありません。

 啓蒙はなぜ必要か?

 カントによれば、啓蒙のスタートは「論争」であり、“論争に加わること”です。(啓蒙的立場からの参加には“論争を注視する”という方法もありますね。)
啓蒙の推進とは、さしあたり「論争の推進」となるわけでありまして、当サイト、今年はいっそう「論争」の提起に邁進する所存です。

 あなたも是非当サイト内外の「論争」に当事者として参加されることをあらためてお奨めします。
有限会社クオールエイド
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有限会社 クオールエイド

  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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