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商人塾の禁句(2)

 昨日も紹介しましたが、別に使ってはいけない、というよりも、だんだん使うのがアホらしくなる、そのうち忘れてしまう、というのが商人塾的「禁句」です。

 他にも色々ありますので紹介してみますね。

陳腐化しているお店、やってはいけない事項一覧;
○販売促進
○品揃えの転換
○店舗改装
○立地移動
○スタッフの増・減員
○その他いろいろお金の掛かること

 如何ですか(笑
全部“やってはいけない・禁止事項”ですからね。
間違って“やるべきこと”などと理解しないように。
なぜやってはいけないか。

 簡単でありまして。
1.店の現状(繁盛を目指す=繁盛していない=陳腐化・劣化している)を現状たらしめているのは、他ならぬ店主以下の経営行動である。

2.現状をかくあらしめている店主以下の ①経営意欲、②基礎体力 ③現在の方向と方法 をもって「繁盛への道」を構想し、実現出来るはずがない。
ということですね。

 上記禁止項目、すべてお金の掛かることばかりですが、商人塾的取り組みの第一原則は、
「お金の掛かることには取り組まない」ということ。
なぜか。
お金の掛かることに取り組むには、多少なりとも「計画」が必要ですが、さて、計画は誰がなにに基づいて立てるのか?

 云うまでもなく、
“①店主以下の陣容で、すなわち、
②お店の業績・業容をかくあらしめている人たちが
③意欲・基礎体力・既存ノウハウをもって
計画を立てる”ことになるわけです。

 お店を陳腐化させている=陳腐化している能力で繁盛店を作るために必要な「お金の使い方」を計画することが出来るでしょうか?
ということですね。
出来ないでしょ。

 もう一つ。
確かに計画を自分で立てるのは無謀かも知れない、では誰かに立ててもらったらどうか?
これはもっとダメ。

 第一に、今どき他人のお店のために繁盛実現の計画を立てることが出来る人はおりません。
第二に、優秀なプランナーさんがいたとして、作ってもらった計画を実行出来る 意欲・基礎体力・ノウハウを持っていますか?

 ということで、優秀なプランナー(いたとして)さんに大枚を払って計画を作ってもらっても宝の持ち腐れに終わります。というか、計画をもてあましているうちも劣化スパイラルは加速します。いうまでもありません。

 ちなみに以上は、そのまんま、商店街活性化や中心市街地活性化にも言えることですね。

活性化の取り組みが必要な個店・商店街・中心市街地の〈意欲・基礎体力・ノウハウ〉は陳腐化しています。
もし、陳腐化していないなら、とっくに活性化に成功していたはずですからね。

 ということで。
現状を現状たらしめている根本要因は「関係者のアタマの使い方」が陳腐化しているからだ、というのが素直な考察の帰結するところ、個店・商店街・中心市街地を活性化したかったら、関係者のアタマの使い方をどうにかしなければならない。

 そこでまたしても禁句の登場(笑
“「意識改革」はご法度の第一番”(笑

 単純素朴ながら正真正銘、キッチリ考察した結論として、
「意識変エルナ 店変エロ」
というお約束が光り輝くのであります。

 お金を掛けない「個店の転換」が動き出してはじめてモロモロのお金の掛かる事業の可能性が保証されるわけですが、
これは個店に限らず、商店街・中心市街地全体に言えることですから、関係各方面の皆さんは「繁盛店への転換」に最優先で取り組む算段・覚悟をしなければならない。

 当分の間、商店街・中心市街地活性化への取り組みの合い言葉は、
「意識変エルナ、店変エヨ」
で決まりです。
「店が変わるまで他の事業に取り組んでも無駄」
ですからね。

 以上を疑い、採用しない商店街・中心市街地は二度と再び陽の目を見ることは出来ません。ジャン、ジャン!

問題解決力の三脚構造とビジョンの位置

 何のことやら、という体のタイトルですが。

繁盛店づくりへのチャレンジでは、意欲、基礎体力、方向と方法の三つが「三脚構造」を実現していることが大切です。
このところの商人塾ではくりかえし力説しているところです。

商人塾では、店づくり三点セットの仮説~試行による改革を通じて、繁盛を実現することと平行して三脚構造の漸進的強化を目指します。取り組んでいるうちにどんどん自信がついてくる、どんどんアタマが良くなってくるのはこのためですね。

 ということで、“意識変エルナ、店変エヨ”という当社流には、ちゃんと当社なりの根拠というか、思うところがあるわけです。

 三脚構造の革新強化、一番のキモは「方向と方法」という一脚にありまして、三脚構造が立つ「地面」が“地殻変動期”ですから、「方向と方法・脚」は、この変動期をしっかり理解し、対応できるものでなければならない。
つまり、「方向と方法」は時代背景を踏まえてしっかりと据えられておかないと、他の二脚がどんなに優れていてもこの一脚を補完することはできません。

 繁盛店づくり・消費購買行動の受け皿作りという仕事及びこれに関わる全体を包み込んでいる時代背景を理解し、対応策を講じること。
端的に言って、「もの余り・店不足」から「もの余り・店あまり」へと移っている「背景」は、これからどうなっていくのか?
もちろん、これは目には見えませんから、自分で「ビジョン」として描き、持っていなければならない。
「方向と方法」はこのビジョンを実現するというポジションで試作、実行することになります。

 転換期に取り組む繁盛店づくりでは、“時代は転換期であるがその行き先は未定である”ということを踏まえたビジョンを持っていることが大切ですが、当社はこれを「時間堪能型社会」として提案しています。
時間堪能=ラグジュアリィ。
詳しくは、【サイト内検索】で。

 中心市街地・商店街の商業集積としての活路は、「時間堪能ニーズ」に対応するショッピングゾーンとしての再構築を目指すこと。
そこに立地する個店は「ラグジュアリィニーズ」をターゲットに店づくり・三点セットを漸進的に実現していくこと。

 ということで。
当社流・繁盛店づくりは、
①人間社会は地殻変動的転換期にある
②日本列島は他に先駆けて「時間堪能社会」の実現というビジョンを追求しないと存続が危うくなる
という時代認識のもと、
③空洞化著しい中心市街地・商店街を舞台に
④独立自営商業者の自助努力を組織し
⑤「ラグジュアリィモール」を構築することで
⑥関係者及び都市の問題情況からの浮揚を目指す
という一大ビジョンの根幹とも捉えられます。

“とりあえず儲かりたい”人、
“ひと財産作ってみたい”人、
“商店街をなんとかしたい”人、
“都市経営に参画、功績を挙げたい”人、
“歴史に足跡を残したい”人
“ともかく、でかいことをやってみたい”人・・・
商人塾に端を発する中心市街地活性化は「みんなの夢のゆりかご」です(笑

 現下の状況において、中心市街地・商店街を活性化する、そこに立地する個店(パパママストアから百貨店めで)を繁盛させる、というテーマに取り組むにあたっては、時代背景の理解とこれを事業機会と捉えるビジョンが不可欠だということをあらためて、関係各方面のみなさん、しっかり確認してください。
「地殻変動」に「通行量の増加」で対応しようとするのは、風車にロバに乗って突っかかっていったドンキホーテ並みかも。

いつの時代にも通用する正論は無力

 標題のとおり、世の中には“いつの時代に、だれが言っても正論”と言うほかない言葉があります。
「顧客志向」とか「環境の変化に適切に対処する」とか。

 こういう「正論」をいくら並べてもどうにもならないのが、「転換期」の特徴でありまして、
この時期、
“繁盛したかったら顧客志向が必要だ”とか
“繁盛したかったら環境の変化を正しく把握し、適切に対応しなければならない”
などといった「正論」を聞かされてもなんの足しにもなりません。

“なるほど、そのとおりだ”と賛成しても、それがどうした、何一つ“何を為すべきか”実際にやるべきことは分かりませんし、分かるために必要な「進むべき道」を究明する手助けにもなりません。

 「地殻変動」という時代を乗り切っていくために必要な指針となるのは
“間違っていたら大やけどをする”レベルの理論
でありまして、いつの時代にも通用する「正論」ではないのであります。

 こう言うことを自分のアタマで考えたことのない、コンサルタント(=他人の思考過程に影響を及ぼすことでその問題解決に貢献することを業とする)さんは、「正論」レベルの話に終始しながら問題解決に有効な提案をしているつもりいるわけですね。
巷間あふれている「繁盛店づくり」など、経営指南書などはほとんどがこのレベルです。

 コンサルタントたるもの、“環境の変化に対応せよ”などという「正論(一般論とも言う)」ではなく、
“今、環境はこう変化している、対応の方向と方法はこれこの通り”
と提案するのがお役目のはず、その提案が間違っていたら間違っていたことが相手にハッキリ分かるレベルで“環境変化に対応する”ためにやるべきことを提示してはじめてコンサルタントだと思うのですが・・。
“環境の変化に対応せよ”というのは“雨が降っていたら傘をさせ”という程度の「提言」ですよね。

 ちなみに、takeoは本を書く人、講演活動をもっぱらとしている人はコンサルタントではないと考えています。少なくともそれらの活動はコンサルタントとしての仕事ではないということは確かです。その根拠についてはまた今度。

商人塾の“禁句”

“ものの見方・考え方は、使う言葉の影響下にある”というのがクオールエイド流問題解決法の一環でありまして、このことを自覚して日頃から自分が使用する言葉の自己検閲に勤しむことが「アタマの良くなる法」のイロハです。

 商人塾では、陳腐化・劣化・空洞化している商業界を飛び交っており、誰もが業界の常識として脳内に受け入れている専門用語の多くが「使用禁止」となっています。
というか、講義で一切使用せず、かつ、機会があれば徹底批判しますので誰も使わなくなります。

例えば;
○市場細分化
○ライフスタイル
○差別化
○意識改革
○付加価値
○弱みと強み
○小売業は立地商売
○小売業は人口商売
○小売業は通行量
などなど、枚挙にいとまなし。
ちなみに、上記の用語、どれ一つとしてクオールエイドの理論、提案に使用しているものはありません。
こういう言葉を脳内に飼っているうちは、繁盛店の実現はおぼつかない、というのが当社流でありまして、こういう陳腐な文言は繁盛店づくりに取り組む人のアタマの中には住み着く余地がありません。

というのも、理由は簡単でありまして。
“一体何のこっちゃ”と真正面から自問してみますと、アラ不思議、どの言葉も指し示す実体を持たない蒙昧語であることがだれの眼にも(というか、これらを脳内に道具として採用していない人には)明らかになるはずです。これらの言葉に依拠して「商売繁盛」を実現しようと思っても「打つ手」を思い浮かべることは出来ません。

 例えば、商店街活性化への取り組み、ある局面においては“やはり意識改革が必要だ”“意識を改革しなければ始まらない”などという発言があったりしますが、
はて、“意識改革が必要だ”と言うとき、
○意識とは何のことか
○それを改革するとはどういうことか
○いかなる方法で改革するのか
○その結果、①何が ②どうなること が期待できるのか?
と考えてみれば、思い半ばを過ぎると言わなければならない。

あるいは、「市場細分化」とやらについては;
○細分化の対象となる「細分化されていない市場」というものがあるのか?
○それを「細分化」するとは何をどう言う方法でどうすることか?
○その結果、何がどうなるのか?
とか、

あるいは、皆さん十八番の「ライフスタイル」とやらについて
○ホントのところ、それは何のことか、定義して見せて
○“ライフスタイルに対応する”とはぶっちゃけ、何をどうしろということか?

ということで、これらの「専門用語」はそれを口にしたとたん(脳内に浮かんだとたん)、そこで「思考停止」に陥ってしまうという、自力思考を旨とする人にとっては恐ろしく、自分のアタマでものごとを考えたくない人にとっては大変便利な作用をする言葉です。

 ウソだと思う人は、上に列挙した疑問を考えてみるとよろしい。
ちゃんと答えが出せた人はたいしたものですが、さてその答えが使い物になるかどうかは誰が判断するのか(笑 これらの用語を脳内に住み込ませている人が的確な判断が出来るとは思えませんからね。

 ちなみに、もちろん、こういう言葉を一切使わなくとも、「繁盛店づくり」にはなんの支障もありません。各塾の参加者が日頃実践されているとおり。
繁盛店づくり、こういう言葉に脳内が汚染されていては出来ることも出来なくなります。
脳内汚染恐るべし(笑

「少子高齢化」とか「商圏内人口の減少」とか「通行量の減少」などなど、関係者のアタマにこびりついている“商店街を取り巻く環境の変化”が繁盛店づくりを進めていく上で「マイナス」に作用することはまったくありません。
商人塾で実践に取り組んでいる人たちの脳内、繁盛店づくりに取り組んでいく仮説~試行を駆使していく用語の体系にこういう言葉は組み込まれておりません。
そんなのかんけいねぇ!というわけで、こういう文言も禁止です。
というか、だんだん誰も使わなくなる。
脳内から放逐されてしまいます。

皆さんの脳内にはどんな専門用語が棲みついているのか、一度、棚卸ししてみるのもいいかも知れませんね。
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進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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