北の商人塾 熱気あふれる進展

 北海道釧路市、中心市街地活性化協議会主催による商人塾が発足して半月、今週は第3講『計画無しで転換に取り組む』、第4講『三点セットの業容転換』と情報交換・個店訪問に取り組みました。今日はその取り組み状況を報告します。

1.参加状況
 回を追うごとに、家族、スタッフなど参加店舗からの2名、3名と聴講者が増えています。実践段階の取り組みを容易にするために、参加店舗からの聴講は自由になっています。
当塾の特徴の一つは、スタート時点で「聴講生」を認めたことです。聴講生は、1.商業者で今回は講義だけを聴いてみたいという人、2.中心市街地活性化関係組織の職員で10名ほどでしたが、うち、中心市街地内の3名は今日までに本科生に変わりました。
現在塾生17名です。巡回の都合もあり15名が限度のところ、キャパを越えてしまいました。急遽日程を一日延ばして対応します。

2.進展の状況
(1)講義 皆さん、終始熱心に取り組まれています。特に今回はこれまで野宿よりも「時間堪能論」「問題解決理論」など抽象的な話が多くなっていますが、皆さんの感想は“面白い”そうです。
中でも「時間堪能」は“これで中心市街地・商店街活性化の可能性、繁盛店づくりの現実性を核にすることが出来た”という人が多いようです。ポストリーマンショック、経済の成長戦略を描けない
中での取り組み、ただ“コツコツがんばろう”では意欲に火がつきません。
なお、やむを得ず欠席する人のため、ビデオを撮ることになりました。

(2)情報交流 講義のはじめに行う実践状況の報告も熱を帯びてきました。“プラスの助長とマイナスの縮減”に取り組んだ結果についてお互いに情報を交換し、意欲を高め、基礎体力の強化に寄与し、方向と方法に自信を持つ。

(3)実践 ファサードからスタートする「仮説~試行」の実践は順調に進展しています。中には予想以上のスピードで「仮説~試行」に取り組み、ファサード~店内を文字通り見違えるように変えた人もあります。お客の反応を確認しつつですが、“以前はどうなったいたか”思い出せないような変貌ぶりです。
お客さんの反応も上々で、“ファサードが見違えるようになった”“店内が広くなった、見やすくなった”と感想を伝える人があるそうで、レイアウトを変えるとお客の行動が変わるということを日々実際に確認しています。
 三点セットの一つ『環境』についての講義は、第七講になっており、まだ体系的な知識を修得しない段階でいきなり「ファサード~店内レイアウト・陳列」の改革に着手するのが当社流ですが、上記のとおり、皆さん、着実に進んでいるわけです。
“お金を掛けずに、視点を変えれば出来ることが無数にある”ことを実感しながらの取り組みです。

(4)店舗訪問(臨店指導は実態にそぐわないので変更しました)
毎回各店約30分間づつお店を訪れ、四方山話をします。タイミング良く家族・スタッフが時間が取れれば一緒に加わってもらいます。談論風発、です。

(5)掲示板の活用
北の商人塾専用掲示板は、よく利用されています。
仮説~試行のビフォア・アフターの写真をアップして「仮説~試行」の状況を報告したり、批評を求めたり、質問があったりと活気があります。ここを読んで意欲が高まる人もあることでしょう。

 というような状況で、既述のとおり、スタートから半月経ったところですが、皆さん“我ながらビックリ”という進展ぶりですね。

(6)マスコミの報道
 商人塾の特徴の一つは、マスコミ各社から例外的に大きく報道してもらえること。これは塾生励みになると同時に、取り組みを商圏内の皆さんに周知する何よりの方法です。
既に新聞テレビで何度も取り上げられました。
当初は“繁盛店へのチャレンジ”と大きく取り上げられておこがましいと感じたりする人もあったようですが、ここまで来ると“さあみんなで実現してみせるぞ”と自信が湧いていることと思います。

 昨日は、釧路商工会議所の会報の一面トップに超特大記事が掲載されたので、後ほどアップしてご紹介します。

 北の商人塾、参加者をはじめ関係各方面の皆さんの予想をはるかに超えた進展ぶりです。
これからいよいよ中盤の「三点セット=品揃え・サービス・環境」の各論に入っていきます。
12月中旬の最終講義まで余すところ後一ヶ月半、アッという間に終わりますから、そのつもりで日々の仕事に取り組みましょう。

 商人塾あるいは「個店経営研修事業」など、個店レベルの経営改革に関心のあり、条件が叶う人は、百聞は一見に如かず、一度北の商人塾を聴講して見られては如何でしょうか。
事務局は釧路市中心市街地活性化協議会(事務局 釧路商工会議所)です。

ゆんぬが取り組む個店経営研修事業

 鹿児島県与論町茶花商店街・銀座どおり両商店街のみなさんが共同で取り組まれる「個店経営研修事業」が11月5日発足します。
ご承知のとおり、この事業は地域商店街活性化法~全国商店街支援センターという新しい支援スキームの「目玉」でありまして、商店街の有志を募って繁盛店づくりの実践に取り組み、商店街立地における繁盛の可能性を実証し、取り組みを普及拡大することで商店街活性化を実現しようというこれまでの施策とは大きく視点が異なる画期的な事業ですね。

 ちなみにその実施要領には当社的商店街活性化への道を彷彿とさせる文言がちりばめられていますが、takeoは企画段階には関わっておりません。おたずねを受けることがあるので念のため。

 さて、ゆんんぬの取り組みです。
スタートしたばかりの同事業ですが、さっそく取り組むことになりました。
ゆんぬの取り組みは次のような特徴を持っています。

九州地方初めての取り組み
商工会地区初めての取り組み
町村地区初めての取り組み
離島における初めての取り組み
当社的商人塾をふまえた初めての取り組み
中心市街地活性化と直接連動する初めての試み

 というように初めて尽くしの取り組みです。
もちろん、こういう特徴を持った取り組みだからといって内容が特殊なものになることはありません。
与論町の場合、“ラグジュアリィニーズに対応するラグジュアリィモールとしての再構築”が基本計画における商業活性化の目標ですから。

 この取り組みは、これからこの事業への取り組みを検討されているみなさんにとって、都市や商店街の規模を問わず、貴重な先行事例になると思います。
もちろん、takeoが講師を務めます。
進捗状況は、できるだけ当サイトで周知したいと思いますが、興味のある人は現地視察を検討してください。
お問い合わせは与論町商工会です。

北海道・南九州地方のみなさんへ

 このところ、両地方での取り組みをお手伝いすることが多くなっています。

 そこで。
両地方の方で、当社との協働を希望あるいは検討してみたいとお考えの方へ提案します。

 日程調整の上、ヒアリングの場を設定、お互いに“つきあうに値するかどうか”取り組みに先立って判断するためのヒアリングを行うというのは如何でしょうか。

 従来、あまり行われていないことですから予算措置なども難しいと思いますので、当社の業務の前後の時間を利用して、無償で取り組みます。ただし、日程は当社の都合を優先させていただきます。
時間をしっかり確保して、疑問点などとことん質疑をすると実施に向けて弾みがつきます。

特に、これまで関係各方面の「実効ある合意形成」に難儀されているところなどにおすすめするものです。

善は急げ、早速のご連絡をお待ちします。

※ 関東・甲信越地方も上に準じます。

似非活性化理論にご注意

 ご承知のとおり、当サイトには商業・商店街・中心市街地活性化関連を中心に大量のtakeo的・クオールエイド的考察をアップしています。
開設以来、相当の量になっておりまして、中には現在の視点から見ると“いまなら絶対書かない”内容のものも含まれています。

 資料庫に保存している「郊外型ショッピングセンター論」などがその代表です。
02年に書いたものですが、外型SCの特徴が「セルフ」であることを重視していないため、論旨が弱くなっています。
いずれ全面的に改善するつもりですが、読まれるときはご留意いただきますよう。もっとも、最近の記事から純に読んでいけば過去記事の至らぬところは容易に識別できると思います。

 さて。
このところ、当サイトの主張をそっくり剽窃、あたかも自分のオリジナルであるかのように売り歩くケースが見られます。
中心市街地活性化基本計画をはじめ、公的事業の企画書などにもその骨格部分で堂々?と採用されることがあり、驚かされます。
某市の基本計画では「商業活性化の方向と方法」について、“三カ年にわたって商人塾を展開する”という計画が掲げられており、その趣旨・内容が当社のそれと全く同一だったことがあります。市の担当者に問い合わせたところ、“該当部分は商工会議所の担当”ということで、会議所に問い合わせたところ“偶然の一致(笑”という木で鼻をくくったような回答でした。
著作権保護体制上、そういう逃げ口上が通用するかどうか、近くきちんと対応します。
 放置するとそのうち、当社が「剽窃」呼ばわりされる羽目に陥る可能性がありますからね。
ご心配いただいているみなさん、ありがとうございます。

 上記の例など、採用されるのは光栄なことであり、もちろん、使用に当たって一筆連絡していただけば問題なかったのですが・・・・。
作成を受託したプランナーの所行かもしれませんが、計画の主体は市ですから責任を免れることはできません。

 これから、中心市街地活性化における商店街・個店活性化の重要性についての認識が深まるにつれて、類似ケースが増えてくるかもしれません。採用を検討される場合は、是非、事前に連絡をいただきますように。

 三つの理由がありまして。

第一に、当サイトで展開している「方向と方法」の実践には、相当のスキルが必要ですが、どういう分野でどの程度の力量が必要か、ということについてはほとんどふれておりません。
誰でもできると思ったら大間違いです。

第二に、当社の事業活動は「仮説~試行」の連続であり、その成果は「理論と提案」のなかにどんどん繰り込んでいきます。
極論すると「アップした時点ではすでに他のことを考えている、ということもあり得ます。
要注意です。

第三に、計画全般にいえることですが、事業を企画するに当たっては事業を推進する主体の力量を十分見極めることが必要です。特に中心市街地活性化の場合のように、「空洞化を止められなかった主体の手で活性化に取り組む”というケースの場合、どの時点でどのような方法で主体の基礎体力を改善するのか、この点もしっかり計画しておくべき。
これは、サイトに上げている記事だけでは対応できないことかもしれません。
 いずれも無視すると、実践段階で“こんなはずじゃなかった”という羽目に陥ることになります。

 ということで、“WEBでいいサイトを見つけた”と右から左へ移植できると思ったら大間違いですから。
もちろん、当サイト常連のみなさんにとってはごく当然の常識ですが、時にその程度のこともわきまえない人がおいでになるようです。
換骨奪胎のつもりが羊頭狗肉になっています。
失敗するのは時間の問題、もっぱら自分の責任ですが、問題はそういう「毒牙(笑」にかかった人たちの命運。
“やっぱ、繁盛店づくりからスタートする商店街活性化ってできないじゃん”ということになればできることもできなくなりますからね。

似て非なる「方向と方法」を売り歩く人にくれぐれもご注意あれ。

通行量という迷妄

※迷妄(めいもう)物事の道理に暗く、考えが誤っていること。(岩波国語辞典ver3)

 商店街の年中行事の一つに「通行量調査」があります。
調査の目的は、
①商店街を取り巻く環境の変化によって
②商店街への来店者数が変化していることを
③確認する
というところにあります。

①商店街以外にSCなどの商業施設が進出した
②商店街の各個店の顧客がそちらに吸引されている
③その結果、街に買い物に来る人が減っており、通りの通行量も減っている
という仮説のもと、環境変化の前後における通行量の変化を調査するわけですが、さて、この調査で出た結果をもとに何らかの対策が講じられるかといえば、“そんなことはない”というのが通り相場です。調査が終わり報告書が作られますが、書かれていることは“影響が明らかであり、適切な対応策が必要である”ということだけ。これが結論でありまして、これにて「対策事業」は一件落着、というのが毎年飽きることなく繰り返される通行量調査の実態。

 もともと、調査の目的は、
①商店街以外へ買い物客が吸引されていることを確認し、
②対応策を考え、実行するための「合意形成」を図る
ところにあります。
 通行量の減少=商店街以外の商業施設へと「買い物行き先」を変える人が多くなっている、ということですから大至急対策を講じなければならない。商店街の通行量減=商店街ぐるみでの客数・売り上げ減を確認して“街ぐるみでの対策を講じる”ためのきっかけ、というのが通行量調査の意義ですね。

 ところが実際の調査では、
①通行量の減少=大型店などの影響を確認する
という第一段階はいいのですが、その次=対応策を考え、実行する、という本来の仕事に向かわずに、「一件落着」となっているところが多い。言うまでもなく、百回通行量調査をかさねても“商店街の現状を改善するためには何に取り組むべきか”というもともとの問題の解決策は出てきませんからね。
 
 通行量調査などしなくても、SCの賑わいぶりを見れば商店街への影響は明らか、問題は“なぜ商店街のお客はSCに行くようになったか?”ということを考え、“お客にこちらを向かせるには何を為すべきか”と自問、解決策を考え・実行していかなければならない。通行量調査はこの作業の一環として「問題情況把握」を共有するために行われるものであって、それ以上でも以下でもありません。調査に先行して「やるべきこと」が決まっているのが商店街の通行量調査の特徴です。

 ところが、商店街が直面している課題が理解されていない(本当の問題は、SCの登場により商店街の「買い物行き先」としての魅力が陳腐化したこと)という、本来あってはならないレベルの問題意識のもとで行われる調査からは、

①SCが登場した結果、通行量が減ってしまっている
②通行量を増やすにどうしたらよいか?
というとんでもない・倒錯した方向に話が曲がっていきます。
これが、今日世間を騒がせている「通行量を増やす」という取り組みの原型です。

 新商業施設の登場によるお客の商店街離れ~その結果としての通行量の減少 という因果関係を無視して、通行量が減ったから客数・売り上げが減少した、もとに戻すには通行量を増やさなければならない。
という本末転倒が生じると、以後の取り組みは“通行量を増やすには”という問題意識に即して、「あの手この手」が考えられます。
“住む人・来る人を増やせばよい”ということで、マンション建設、病院誘致、コミュニティ施設の整備、交通手段の改善などなど・・・。

 近年の流行は、「商業事情」を無視した“商店街の活性化は通行量増加から”という通行量一本槍の横行です
 言われてみれば、商店街全盛の時代、自店も繁盛していた当時、確かに通りには人があふれておりました。繰り出す販促手法も大当たりしたものです。当時を思い出して“そうだ、通行量さえ増えればうちの店だって打つ手はいくらでもある”ということで、「通行量増加」が商店街の共通目標になります。

 悪いことに。
こんな商業者の繰り言を聞いた評論家さんが、“通行量が多い=活性化されている街”などとおべんちゃらを言い、そのあげく“商業はまちの花、活性化するためには住む人来る人を増やせ”などと言い出し、
これを聞いた
①商店街の長老:過去の店前の賑わいを思い出し、
“そうだそうだ”
②往時の商店街の景況を知らない若手:高名な指導者が言うのだから間違いないだろうと、「自分のアタマで考える」プロセス抜きで
“そうだそうだ”
ということで、
商店街の活性化は通行量の増加で実現する
という蒙昧がはびこることになったわけです。

全国一律、どこの街でも同じ方向を向いたわけですから、ことさらどっかの街が飛び抜けて ? だったわけではありません。

“住む人・来る人が減ったから商店街が空洞化した、活性化するには住む人来る人を増やさなければならない”という本末転倒、理屈などとはとても呼べない理屈をもって「住む人来る人の増加」を目指しているわけですが、商店街が空洞化したのは、“周辺に住む人来る人が減った”からではありません。

 いくら人々が郊外に移住しようが、勤め先が郊外に変わろうが、これまで同様「買い物行き先」が商店街以外になかったとしたらどうか?
はるばる、商店街まで買い物に来るはずですね。
考えてみれば、SCが郊外に登場したとたん、商店街に住んでいる人たちも一斉にSCに買い物に行くようになったのであhなかったか?

商店街に買い物に来る人が減ったのは、お客の行動範囲内に“商店街よりも魅力のある(と、お客が評価する)商業施設が登場したから”というのが実際に起こっていることです。
それを勘違いして“人通りが減ったからお客が減った”として「通行量を増やす算段」に走ったことが長期に渡る不毛な道への第一歩でした。

繰り返しておきますと。
「商店街活性化は通行量の増加で」というトンデモな方針は、通行量調査の結果として導き出されるものではありません。
商店街の通行量の減少は、
“商店街の買い物行き先としての魅力の衰弱”が原因で起きます。
「魅力の衰弱」は、商店街の買い物行き先としての陳腐化から。
「陳腐化」は新しく登場した商業施設と商店街(個店)を比較した結果として、個々の買い物客のアタマのなかでの判断です。

商店街の通行量の減少は、従来の買い物客が
“商店街は私の買いもの行き先としてふさわしくなくなった”
と判断し、行動する結果として起きています。

このことに目をつぶって“通行量さえ増えればなんとかなる”というのは、原因と結果を取り違えたトンデモな話です。

これは、“イベントで人を集めればなんとかなる”というこれまたありがちな話と直結しています。

“人を集めるのは組合の仕事、集めた人をお客にするのは個店の仕事”というのは、多くの商店街のリーダーさんたちの決めセリフです。
「集めた人」、すなわち「店前通行量」を「入店・買上客」にしないと商売繁盛・商店街活性化は実現しないのですが、“通行量が増えればなんとかなる”といった程度の考え?しかない人たちが
“店前通行量を入店・買上客にする”という技術を持っているはずがない。
もちろん、「商業はまちの花」論を唱える学識経験者さんも持っていません(聞いたことがないでしょ?)

商売を繁盛させたかったら、人を集めるのではなく、お客が集まる店に皮っていかなければならない。至極当然のことでありまして、ウソだと思う人は、自店のお客に聞いてごらん(笑

 当社は平成9年の創業以来、一貫してこのことを提唱してきましたが、ようやくそういう機運が広まってきたようです。
残念ながら、まちによっては「時既に遅し」というところも少なくありません。
10年前ならほとんど例外なく復興出来たのですが・・・。

 個店・自店の発展を目指す人、このままでは困る人が率先して“通行量頼み”という状況をうち破っていかなければならない。
うちのまちは通行量が減っていない、というところも肝心要の「売り上げ」は確実に減っています。ウソだと思うなら商店街で働く「従業員数」の推移を見よ、誰もが認める「繁盛店」でさえ従業者数は激減しているではないか。

 商店街の凋落、はじめはなかなか目に見えませんが、見え始めたらアッという間に空洞化します。

 一日も早く「活性化への道」を選択し直すことが必要であり、そのためのシナリオを作り、動かさなければならない。

今現在、全国ほとんどの商店街が共通して直面している課題です。

「通行量調査」は、以上のような問題意識を持ったうえで、活性化への取り組みを大転回させるという目的をもって取り組む場合に限り、効果を期待することが出来ます。
効果的な通行量調査、やりたい人は当社に相談を。

通行量に限らず、従来の調査手法には「トンデモ」が多いですからね。

商店街(中心市街地)再生研究会

 都市によっては行政・商工会議所・まちづくり会社・商店街組織、四者の連携が上手く取れないところがあります。
そもそもホンキで活性化に取り組むつもりならとっくの昔に実現されているのが当たり前なのに今日に至っても実現されていないのが「四者体制」ですね。体制さえ作れないまま、通行量レベルの話が「間欠泉」のようにときどき話題になる、基本計画などはとっくの昔にお蔵入り、出てくるのは国への提出が義務づけられている「中間総括」をでって上げるときだけ、それも行政の担当者が他に諮ることなくちゃっちゃと鉛筆を舐めて一件落着、そういえば今年度もすぐに報告書というか「弁明書」作りに呻吟しなければならない時がすぐそこです。

 四者体制の再編・確立は重要な課題ですが、なかなかうまく行きません。
世の中には経験則としての「デスペンダンス効果」というものがありまして、“間違ったスタートを切った組織は、スタート時点に戻って間違いをただしても組織を是正することは出来ない”のです。
スタート以来の経験やしがらみを「間違いだった」で捨て去ることはできません。そこで一句。
「自己が担う任務を果たせない組織は、上位課題である問題解決の障碍となる」
如何ですか? 世上、こういう組織は掃いて捨てるほどありそうですね。

 掃いて捨てたいのは山々なれど、なかなかそうはいきません。
上述のとおり、「組織の活性化」が出来ればいいのですが、膨大なエネルギーと時間を要します。
貴重な時間とエネルギーは、労多くして実りが期待できない「仲良しづくり」よりも「実効的・実践的な組織」を立ち上げることに指向したいものです。

 商店街の各個店の劣化進捗を食い止め、反転、繁盛への道を敷設しなければならない。
喫緊の課題ですから、唯一この一事さけを組織目的とする・商業者有志を糾合した組織を立ち上げなければならない。

 もはや三(四)者体制の再スタートに向けて商業者&各組織の有志がいくら関係各方面にアピールしても、デスペンダンス効果にどっぷりの組織を所定の時間内に正しい軌道に乗せることは出来無いかも知れません。大変難しい。
一所懸命取り組んだあげく、2,3年も経ってから“やっぱ無理”と分かっtがので既に手遅れ、となる可能性はきわめて高い。ただでさえ商店街各個店の耐久力は弱まっていますから、「合意形成」とやらにだらだら時を過ごしていては、できることも出来なくなります。
その可能性はけして低くない。

 ということで。
全体の取り組みがどうなろうと、自店だけは生き残らなければならい、と思い定めた商業者有志が集まり、“個店~商店街~中心市街地活性化の全体像を描きつつ、まずは自店の繁盛再生を追求する”という目的を掲げた組織を立ち上げる、という試みが一個所ならず、スタートしています。

 自助努力中心で商店街・中心市街地における「商売繁盛」の現実性を実証する、という結構な趣旨の組織ですから関係各方面、誰も反対する人はありません。というか、実際は嫌がる人が必ずいますが、公然と正面切っての反対は出来ないはずです。
作ってしまえばこっちのもの、実績をどんどん作っていくことで発言力を強化し、四者体制を推進体制ならぬ「支援体制」として使いこなしていく。

 これは地縁組織でも法定組織でもありません。「志」を同じくするものが結集する「盟約組織」ですから、商業者だけではなく、にっちもさっちも行かなくなっている既存事業、体制打開の突破口として賛成する関係者が立場や組織を越えているかも知れません。いないかも知れません。

 ともかく。
状況をかくあらしめているのは、活性化の実現という問題の難しさだけではなく、取り組み体制の至らなさにも原因があることは、ここまで来れば“分かる人には分かる”のでありまして、波風が予想されようとも「一時脱藩」はやむを得ない、かもですね。
昔、学生運動では“連帯を求めて孤立をおそれず”という言葉が流行ったそうですが、商店街の取り組みには「お客」とうこれ以上ない強い味方がどんどん増えて行くはず、納得できる「活性化への方向と方法」を手に入れたら、“自分たちの能力とお客の支持を信じてどこまでも突っ走る”というのが正しい「商店街活性化への道」です。

 商店街(中心市街地)活性化研究会が生まれ始めたら、これに呼応して、取り組みを支援する「商店街(中心市街地)活性化研究機構」が必要になりますね。
㈱全国商店街支援センターさんの力強い支援を期待する次第です。

全開!商人塾

 いよいよ事業たけなわの時期、当社も驥尾に付して各地の取り組みを支援しています。
来月は、10日間、一度も帰れないまま連続巡業(笑 という強行軍も控えており、どうなることやら、今から楽しみです。

 このところ自信を持って疑問に思うことがありまして(変な言い方ですが)、「当社流商人塾」に取り組んでいない商店街、中心市街地ではいったいどんなシナリオで個店~商店街~中心市街地の活性化、あるいは中心市街地~商店街~個店の活性化を実現しようとしているのだろうか、ということですね。
陳腐化~劣化~空洞化という「商業機能衰退の三段階」をなすところなく経過して現状に至っている商店街・中心市街地がこれからどうやって
①繁盛店を作り、それを街区内に波及させていくのか? 
あるいは、
②通行量を増やし、それを買い物客に変貌させていくのか?
謎です。

 政府は「事業仕分け」と称して分野を問わず事業を見直し、コストパフォーマンスをチェックするそうですが、「中心市街地・商店街活性化」関係は大丈夫でしょうかねぇ。
ドライな国交相さんなんか、“中心市街地活性化? 効果がないなら止めてしまおう”といつ言い出してもおかしくない? 雰囲気です。何しろ数十年にわたって取り組み、何兆円も使っているのにこれといった効果が無い、ということですからね。

 もはや、「自助努力中心で繁盛店を作っていく」という基本中の基本と連動しない
①物販・非物販の核施設を創設する
②ハード、ソフトの事業で通行量を増やす
③空地空店舗の転用
といった、「活性化策」に活性化実現を期待することは出来ない、中には、取り組んだ事業のせいで衰退がさらに深刻化したり、設置された「核施設」の空洞化が事態をいっそう深刻化させる、といった事例も報じられています。
 
 明らかになろうとしているのは、“活性化を実現できない取り組みは、今後の取り組みの妨げとなる”ということでありまして、いつまで経っても“活性化への道を切り開いた”という事例が出てこないようでは、全国一律、商店街活性化はこれでお終い、ということにもなりかねません。十年一日、漫然と通行量増加に取り組んでいる人たちの責任は重大です。

 その点、「商人塾運動」はまったく違いますからね。
実績明確、意欲旺盛な人たちが、ヒステリシス効果の呪縛に止まっている関係各方面の「一店逸品」やら「今年は別の勉強を」といった盲動にひるむことなく、新規組織を立ち上げて実践の継続・発展を目指すなど、「地殻変動期の取り組み」らしい段階を迎えているところも出て来ました。
「実践組織の活性化」あるいは再編成は、商人塾運動が一度は取り組まなければならない課題、既に実行段階に入っているところが複数あります。

 商人塾の理論的・実践的発展もさらに獲得されておりまして。
繁盛店づくりに関する、商人塾的マジックもさらに即効性を高めており、それに伴って(? 取り組みを模索するところも増えています。例えば鹿児島市、例えば札幌市琴似、たとえば・・・・。
絶好のタイミングで「個店経営権主事業」が創設されました。
もはや「予算措置が出来ない」という逃げ口上は通用しませんからね。

 興味はあるが、まずは事例を見てみたいという人は、当社が実施中&参考モデルとなる取り組みを紹介します。近くの事例が好モデルとも限りません。御地の問題情況に合わせて視察先を選定、状況では現地視察と一緒に勉強会を開催するという企画もOKではないでしょうか。

 施策行き先の問い合わせ、お気軽にどうぞ。
毎度のことながら、当社と連絡を取ったからと言って何らかの義務が生じることはありません(笑。

 今思いつきましたが、モデル商人塾、全国各地、少なくとも経産局単位に一個所くらいは早急に実現したいものです。
既に、北海道、関東甲信越、九州は目星がついています。
他の地域で手を挙げるところはありませんか。
予算的なレベルまで相談に応じますけど。

 来月は10日間会社に帰らないまま、四個所連続興業(笑という強行軍が組まれています。どうなることやら、今から楽しみです。
関係の皆さん、そういうことですから「休憩時間」はキッチリ確保してください。

与論島活性化への道


 8月スタートの第二期ゆんぬ商人塾。
受講者20名と一期に勝る参加者を得て順調に進捗しています。

ゆんぬ商人塾の特徴は、
1.与論全島(町)活性化の魁(さきがけ)
2.町・商工会・商店街組織という三者プラスによる取り組み
3.参加者は老・壮・青、商・農・工 渾然一体
4.各般の支援メニューをミックスして全課を踏破
といったところです。

1について。
 第一期からの確認事項で、島全体の活性化を推進していく「自助努力の組織化」、「点から線、線から面への展開」仮説のパイロット事業として「意欲・基礎体力・方向と方法」仮説の強化を通じて取り組みまれます。
開講にあたっては、既報のとおり、町長さん、教育長さん以下多数の聴講がありました。

2について
与論町商工会、中心市街地活性化協議会(任意・事務局は役場)、二つの人仕様天蓋組織が取り組みの中核です。二期生の募集は商工会商業部会の役員さんを中心に行われたそうです。
新しい実践組織の結成も模索されているようです。

3について
老(といってもtakeoと同い年(笑)から壮・青、経営者・後継者・家族・従業員、もちろん男性&女性と多彩な顔ぶれです。
(上記の参加者は事業所数、実際の受講者はもっと多い)
特徴は、複数で参加される事業所が多いこと。
 さらに、商工農のほか聴講者として役場・商工会・JAの職員が参加されています。特に商工会は会長、副会長をはじめ、事務局長以下事務局員全員参加です。

4について
「まち起こし指導事業」「個店経営研修事業」という支援事業を上手に組み合わせ、それぞれの事業の趣旨、スキームを逸脱することなく、それぞれの目的を達成しつつ、上位目的を達成していく、という取り組みになっています。

「上位目的」は、「与論島全体の活性化実現のさきがけ」です。

 商人塾推進と平行して取り組まれる課題は、「繁盛店づくりからスタートする与論町活性化のシナリオ」を描ききること。
シナリオ作りと実働部隊の育成に同時並行で取り組んで行くことになると思います。もちろん、参加者個々の「事業の繁盛」という基本中の基本にはしっかり取り組んで行く。

 ということで。
与論町・ゆんぬ商人塾は、
①商工会地区
②離島地区
③小規模商店街
における個店~商店街~地域活性化のあるべき取り組みの一モデルとなっていくのではないでしょうか。

今期の取り組みが成功すれば、①~③の課題に取り組む各地からの「視察」が期待されます。
与論島、かってはハワイと並び称された南国リゾートでした。

※既報の「十九の春・世界大会」は参加者30組を得て、大成功だったそうです。
今年は果たせませんでしたが、来年はなんとか見に行きたいと思います。

既出ですが、十九の春

またまた・個店経営研修事業

 『個店支援』 ブログ今年5月の記事です。
未読の人、中味を忘れた人は是非ご一読いただきますよう。


 ということで、当然・もっと早く・実現してしかるべきだった」「繁盛を目指す個店の自助努力を支援する制度」ですが、遅ればせながら登場したのが「個店経営研修事業」です。
ご承知のとおり、今月20日を期限として公募されました。
どういう応募状況だったのでしょう。

 事業単位は柔軟、要は「繁盛店づくりを目指し、コンサルタントの支援を受けつつ、自店シャッターの内側の改革改善に取り組みたい」人が5名いればスタートできます。
ご承知のとおり、といいたいところですが、知らない人が結構あるようですから、ちょっと時機を失しましたが概要を紹介しますと。

1.支援事業の主体:㈱全国商店街支援センター
2.事業の概要(事業主体サイトから引用)

 全国の商店街は、空き店舗の増加や後継者不足、来街者の減少といった厳しい現実に直面し、疲弊が進んでいます。こうした厳しい状況に対応すべく商店街全体の活性化を図るには、個店の経営力強化、個店の魅力づくりが欠かせない課題としてあげられます。(株)全国商店街支援センターでは、こうした課題を解決し、商店街活性化を図るために、各個店の経営力強化、魅力ある個店づくりに必要な知識・ノウハウを習得できる実践的な「個店経営研修事業」を実施します。

<研修内容>
「全体研修」と、希望者による「臨店研修」の組み合わせで行います (step1 → step 2 → step3) 。 標準コース6か月(又は短縮コース 4 か月)月1回、現地にて講師が研修を行います。
引用終わり**************************

3.研修内容
若干敷衍しますと、   
(1)スタート時点の趣旨説明、所要の「理論」的講義
(2)臨店指導(各店1時間×4回)
(3)通信支援(ファックスによる指導)各店3回
(4)成果報告会
という枠組みです。 (1)と (4)は商店街全員の参加(30名以上)が要件になっています。

 おおむね半年間で取り組み、成果を上げることになっており、成果とはもちろん「売り上げ・来店客数アップ」です。

 一見、相当難しそうに見えますが、商人塾受講者はご承知のとおり、実際に取り組んでみると、そうでも無いかも知れません。
問題は、指導にあたる人の腕前です。

 適任者が派遣されることでしょうから、手を挙げた人たちは楽しみですね。もちろん、取り組みが成功するか否かは実際にシャッターの内側に取り組む皆さんの頑張りがものを言いますが、ただ頑張りさえすればOKというものでも無いわけです。
来年3月には続々と成果が発表されるでしょうから楽しみです。

 今回、諸般の理由で事業に乗り遅れた皆さんは、来年こそはキッチリ、しっかり取り組んでください。この事業を抜きにして繁盛店を作る自信がある人、現に繁盛しておりこれからも繁盛し続ける自信がある人は別ですが。

 商業活性化を任務とする皆さんは、あらためて冒頭でリンクしている記事が指摘しているところを再確認していただきたい。
これまでシャッターの内側については「個店経営者の自己責任」という論理のもと、知らぬ顔で来たわけですが、考えても見てください、全国津々浦々の商店街・個店が衰亡の趨勢にあるとき、皆さんの都市の商業者・商店街立地の各個店の経営者のみが自助努力のみで、この「地殻変動期」において繁盛店に転換していくことが出来る、という思いこみは一体なにに基づいているのか?

 ということで、個店支援、着手が一日遅れるとその分、繁盛再生、商店街活性化の可能性が着実に減少する、というのが掛け値なしの今日的状況であり、そのことに気が付いたなら、というか、当事業の発足に明らかなように、施策も大きく変わろうとしています。

 この流れに乗り遅れると、二度と再び商店街が「買い物行き先」として賦活することは出来ないかも知れません。
「個店経営研修事業」、締め切りは過ぎましたがひょっとしたらまだ空きがあるかも知れません(無いかも知れませんが)。
関心がある人は、㈱全国商店街支援センターに問い合わせて見られては如何でしょうか。
人集めはそれからでも間に合います。
いろいろ案じる前に、あなたがどういう立場であれ、要はあなたがやる気を出さなければ始まりません。

 当社的にはこの事業の成否に商店街活性化の成否が掛かっていると思っています。この事業が失敗する、利用者が少なくて土俵は出来たが相撲を取る人がいなかった(応募が少なかった)ということで、事業が廃止になったりしますと一巻の終わりです。

 あらためて「自力」だけで商売繁盛ないし商売継続を図っていかなければなりませんが、もちろん、そんなことは「出来ない相談」、商店街・中心市街地の命運、後は推して知るべし。

お待たせしました。
「個店研修事業」の検討、再開しました。

商人塾は「繁盛店づくり運動」だ

 各地商人塾たけなわの今日この頃。
あらためて参加者・お店のプロフィールをみますと、地元で商売熱心、勉強熱心と評判されている人が多い。
これはおむねどこのまちでも共通しています。

 参加しない人はどういう人か?(笑

 開催に至るまでには艱難辛苦が付き物、開催が難しいのはあなたのまちだけではありません。

 商人塾の準備段階では必ずと言っていいほど聞かれる発言がいくつかありまして。

その一:
“いまさら勉強でもないだろう、みんな商売のプロなんだし”という人たち。組合の役員さんたちに多いようです。
“ホントにプロなの?プロってどういうこと?”
とつっこみたいところですが、相手が自他共に認める「ドン」だったりすると、誰もものが言えなかったりします。
これを突破しないと話は進みません。

もう一つ。
“たしかに勉強は必要だが、組合員はまだその気になっていない、機が熟していない”という人たち。
「時期未成熟原理」ですね。
http://quolaid.blog13.fc2.com/blog-entry-729.html
こっちは必要性を認めている振りをするだけタチが悪い(笑
もちろん、これも論破しないと実現に至りません。

さらに。
“勉強? すればいいんだろ、オレが先生を連れてくる”という人もたまにいます。自分で事業をコントロールしないと気が済まない、ということでしょうか。
①勉強は必要だ
②何を勉強するかはオレが決める
ということで、今まで「勉強の必要性」などまったく念頭に無かったのですが、機運が盛り上がってくると例によって自分の采配で進めたい、というわけです。
商工会議所の担当者さんなどにもたまに見かけます。

 こういう人が登場すると難儀ですね。
企画をめぐって議論が始まったりすると、第三者からはこっちが企画を無理押ししているように見られたりします。
こうなると、昔風にいえば「消耗」すること限りなし。

 商人塾に取り組んでいる人たちは、いずれもけして順風満帆でスタートしたわけではありません。
様々の隘路を突破して実施にこぎつけたのでありまして、中でも上記のような発言、そのもとになっている発想、情況認識が出てきて荒らされるのは当たり前、けして開催できない商店街、まちに限ったことではありません。
ご想像のとおり、相当の苦労を重ねて開催にこぎつけています。

 反対派というか両手を上げて賛成とは言わない人たちにも言い分はあるのでありまして、今まで「通行量原理」に基づいて事業に取り組んできたのに、今ごろになって“通行量じゃない、これからは繁盛店づくりだ、シャッターの内側だ”と云われると、正論だけに面白くない、というのが人情かも知れません。そうしますと、
“第一、勉強が必要だとして、どうやってみんなをその気にさせるんだ?”
“「みんな勉強不足で商売のやり方に困っているだろうから勉強の機会を作ろう」なんてとてもじゃないがオレの口からは言えないよ”
ということでしょうか。
“オレが言えないんだからお前らも言うな”(笑

 なにやかやでつぶされてしまったり、実施できても思いもよらない中味になったりと、挫折するケースもあるようです。
だが! 邪魔されたからもう止めた、というわけにはいかないのが商人塾、何しろ自店の命運が掛かっていますからね、何が何でも、石にかじりついても実現しなければならない。

 ということで、当社もあらためて「商人塾実現への道」を工夫してみることにしました。
近く発表しますが、待ちきれない人は個別にメールで相談してください。
御地の状況に応じて「開催への道」を作りましょう。
メールでの相談は、何ごとによらず、無料というのが当社のスタンスです。

 勉強=読んで字の通り「強いられて勉める」のが勉強です。
“これもっと安くならないの? 勉強してよ”とお客さんにせがまれる勉強と、基本、いっしょです(笑
お客の支持を得て繁盛したかったらイヤでもしなければならないのが勉強です。

 開催中の商人塾、これからオープン予定のところ、冒頭に書いたとおり、参加する人は衆目が認める商売熱心、研究熱心な人たちばかり、もちろんみなさん、今の自店の業容・業績、自分の能力に満足しておらず、だからこそ商人塾に取り組んでいるわけです。
この時期、商売熱心、勉強熱心と云うだけで商売繁盛とはいきませんから。

 熱心な人たちが商人塾に参加し、お店をいじくりはじめると、やがてお店が変わりお客の評価が変わり業績が向上します。
商人塾は、不足している小売業についての知識を習得する機会、ではなく、商売繁盛を実現する取り組み、そのものですから。

 勉強がキライで商人塾の参加を見送った人はどうなるか?
商人塾の戦略には、“繁盛可能性を実証して後続を作り商店街全体の活性化に至る”ということがありますので、次期以降の機会に参加することになります。ただし、継続実施が前提ですから「ドン」その他関係各方面のチャチャが入らない、入っても断固跳ね返すことが必要です。
そのためには、自助努力はもちろんのこと、心ある関係者のバックアップや他都市の商人塾との連携、関係各方面への働きかけなど多様な取り組みが不可欠です。

商人塾に取り組むと自他共に忙しくなる。
忙しい人でないと繁盛店は作れません。

 ということで、商人塾は「運動としての繁盛店づくり」という性質を持っています。
運動の常として、いつも「拡大するか挫折するか」というところにあるわけです。
拡大すればやりやすくなり、取り組みが小さくなるとやがて消滅してしまう・・・。

「運動としての商人塾」
実際に商人塾:繁盛店づくりを実践している皆さんは既に十分ご承知のとおり、取り組みは自分たちのまち、都市、全国に拡がっていくことが成功の条件です。

商人塾、実施中のところも、検討中の皆さんもあらためてこのことをしっかり確認して次のステージに進みましょう。

※「運動としての商人塾」近くサイトを立ち上げます。お楽しみに。

「地方都市」からの百貨店退出

 昨日、情報を得ました。
せっかく基本計画を作成して“さあ、これから”という矢先に百貨店が撤退を表明した、という都市がありまして、皆さん、出鼻をくじかれたというか、パニック状態になっているとか。
商人塾を経験していれば百貨店が退出したくらいでパニックに陥ることは無いはずなのですが・・・。
パニックに陥るのは、
“一見、理解を超えるような状態が起きたときに、これに短絡的・トータルに対応しようとするからだ”
とは評論家、故・江藤淳さんの言葉だったと覚えていますが、はじめて「百貨店の退出」という事態に直面した商店街の皆さんにとってはそういうことかも知れませんね。

 しかし、商人塾では「百貨店という業容とその将来」についてはちゃんと説明しています。そもそも御市の場合、takeo自身、わざわざ当該店舗のクリニックを行い、その結果を報告していますからね。
“時間の問題”と。

 にもかかわらず、パニック状態が現出したということは、「商人塾」が少なくともこの問題については効能効果を発揮できなかった、ということを意味していますね。
他の取り組みは大丈夫か?という懸念が生じます。

 「地方都市」からの百貨店の退出は、もちろん、今に始まったことはではありません。
比較的長く持ちこたえてきたところも、他社に隔絶した業容を構築していたわけではなく、もっぱら「シャッターの外側」の事情に助けられて長らえていたわけですかから、「シャッターの外側(本店の都合とか)」の事情が変われば、アッという間に趨勢に“右へならえ”することになります。

 百貨店には、当社がいうところの「基礎体力」が絶望的に欠けていますからね。(基礎体力すなわち、問題を発明し、解決策を案出する能力、です。ご承知のとおり)
ちなみに“問題は発見されるのではない、発明されるのだ”というのは「クオールエイド流問題解決法」のアルファでありオメガです。それはともかく。

 百貨店の将来は、ラグジュアリィ業容への脱皮の成否に掛かっている、というのが当社の年来の主張ですが、実際に各企業が取り組んでいるのは「経費節減」と「合併」ばかり、肝心のデスティネーションの見直し・再構築という戦略課題については手つかずのまま。推して知るべし。
これは業界全体、「地方百貨店」から「都市百貨店」まで各社横並び、例外は一社もありません。

 百貨店についてはあらためて考えるとして。
問題は退出と聞いてパニック状態に陥ってしまった商店街の方です。

 第一に言えることは、くだんの百貨店の立地状態。
端的にいって、その立地は商店街から幹線道路一本隔たっていますから、とりあえず、“まちの真ん中でなくてよかったね”と思わなければいけない。
ほとんどのまちの場合、百貨店の抜け殻は商店街のど真ん中にあり、活用法が見あたらず空いたままというところが多く、その分、街の物理的な空洞化が目立つのですが、御市の場合、それはありませんからね。
これまでは道路のせいで「回遊性」が阻まれているという認識でしたが、もともと「回遊」は起きてなかったわけですし。

 百貨店の命運は織り込み済み、着々と「キラリ店」を増やしていく、という商人塾で合意した既定路線を愚直に追求するべきところ、パニックに陥るとはぶっちゃけがっかりです(笑。
せっかくの商人塾の効果が十分発揮できていない、ということですから、このままでは基本計画~新しい取り組みも宙に浮いてしまうのではないか・・・?

 ということで、なんとかしなくちゃ、と走り回ると起きてしまうのがパニックです。
ここは商人塾で勉強したことを思い出し、あらためて「キラリ店への道」を邁進する、という唯一の繁盛への道の実践を加速してください。

“キラリ輝く繁盛店づくり”

 既にご存じの人も多いことでしょうが、地域商店街活性化法に基づく実施機関・㈱全国商店街支援センターが取り組む「個店経営研修事業」のスローガンの一部です。


 この事業については、現在、【商店街起死回生】で検討中です。
『個店経営研修事業』※誤って記事を削除してしまったので再スタートします。

 当社的商店街・中心市街地活性化への道に共鳴される人たちの強い関心の的になっている施策です。

あらためてサワリ部分を紹介しますと: 
(㈱全国商店街支援センター経由のパンフレットから引用)

“元気のある商店街は、個店の一割が集客力のある繁盛店”

 商店街の活性化は、元気のある繁盛店を一店でも多く創りだすことによって商店街全体のイメージや集客力を向上させ、さらには他の個店も影響され活性化するといったサイクルを構築していくことが基本になります。
 本研修の目的は、まさしくこのサイクルを回すエンジンとなる「繁盛店」を創ることにあり、各個店の売り上げや客数増といった実践での成功体験を積み上げることがもっとも重要なことであると考えます。

 そのため、研修プログラムについては「商店街活性化の核となるキラリ輝く繁盛店づくり」をスローガンに掲げ、①自店や地域・商店街を取り巻く環境の変化を正確に把握し、②その環境の変化に対応した新しい「魅力ある個店づくり」の方向と方法を習得し、③具体的な「繁盛店づくり」の取り組みを実践する、そして、④商店街全体で成果を共有し、他の店舗への波及を促すことによって、やがて商店街ぐるみの活性化につなげていく、といった流れを基本に組み立てていくものとします。
引用終わり**************************

 点から線、線から面への展開。当社的商店街活性化の方向と方法とよく似ています。
時代はついにここまで来たのだ、ということでしょうか。

 わが商人塾の実施については、関係各方面の合意形成が難しいという例も散見され、中にはせっかくスタートした取り組みも中断するというケースもあります。
「経費」がネックです。

 この点、国が創設した『個店経営研修事業』は空前絶後、文字通りまたとない機会です。
この事業に取り組み、成功し、その結果を点から線、線から面へ、すなわち、個々の商店街から都市全体、さらには周辺都市~全国へと波及させていくことが、積年の課題である中心市街地活性化、とりわけその中心課題である「都市中心部の商業ゾーンの活性化」を実現していく確実・最短の道です。

 万一、この事業が成果を上げることが出来ずに、
「事業の見直し・・・廃止」
という事態になるようなことがあれば一大事、商店街活性化への道は最終的に閉ざされることになってしまいかねません。
 当事業の目的、少なくとも上記パンフレットの趣旨や当社的方向と方法の採用を前提すればこういう見通しになりますね。空前であると同時に「絶後」である由縁です。

 この事業は何が何でも成功させることが必要であり、そのためにはまず、「必ず成功させる」決意と見通しをもって多数の商店街、まちづくり会社などにどんどん取り組んでいただきたい。
既に募集が始まっており、というかそろそろ締め切りの段階になっているようですが、是非取り組みを検討されることをおすすめします。

 当社は、今後、この「個店経営研修事業」を強く意識しながら活動することにしました。
当社流商人塾と後になり、先になりながら「活性化への道」への流れが大きくなっていくことを願っています。
当社的ノウハウも所要の改善を加えつつ、積極的に提供して参りますので、必要な方はご遠慮なくどうぞ。

勉強抜きで活性化できるか?

 このところ全国的に、“活性化を目指すならやっぱ勉強しなくちゃ”という趨勢が顕著になってきたように感じておりますが、如何でしょうか。

それでも主流となっているのは、相変わらず「勉強抜き」で活性化を実現したい、ということでしょう。
そのためには、
★通行量を増やさなくてはならない ということで、そのためには、
★住む人・来る人を増やさなくてはならない ということで、

商店街活性化事業=住む人・来る人を増やすためのあれこれの事業
ということになり、中心市街地に
①マンションを建てる
②学校・病院・厚生施設を建てる
③公共交通手段を整備する
といった事業が目白押し、というのが全国各地の基本計画に共通する特徴です。
すぐに目に付く欠陥がありまして、こういう事業にどんなに一所懸命取り組んでも「魅力ある商店・買い物行き先」は実現できない、ということですね。

 基本計画の作成に先立って、各都市では「住民・消費者の意見聴取」が行われ、その結果は基本計画に記載されています。
ご承知のとおりです。

市民・消費者の意見では、中心市街地・商店街の現状として、
“魅力あるお店・買い物行き先が少ない”と指摘されています。
ほとんど例外はありません。

中心市街地の商業機能は、なぜ利用するお客が減り、売り上げが減っているのか?
答え:買い物行き先としての魅力が無いから。

対応策として必要なことは、買い物の場=「買い物行き先として魅力ある個店」を創りだすこと、それも出来るだけたくさんのお店が「繁盛」を目指すこと。それ以外に方法はありません。

ところが。
せっかく行った調査で商店街の「買い物の場としての魅力の欠如」が指摘されているにも関わらず、「魅力ある個店・売場作り」という課題が基本計画に掲げられている例はほとんどありません。
中には一行か二行程度、言及されている計画もありますが、もちろん、ことは一行二行の「頭出し」で済むことではありません。
実効ある取り組みを目指す具体的・実効的な取り組みとして「店づくり」が掲げられている例は皆無と申しあげて間違いありません。

「魅力ある店づくり」という課題をメインに掲げれば、達成するための数値目標は、
①店作りに取り組む事業所の数
②魅力ある店=繁盛店づくりに成功した店舗の数
となるのは自然ですね。
ところが、実際にこういう実効的な数値を目標に掲げている基本計画は皆無です。

 目標に掲げられているのはもっぱら「通行量の増加」です。
まず、住む人を増やすために居住機能を整備する、来る人を増やすために、物販以外の集客施設を整備する。
そしてそれらの人々が商街街を通行するように、イベントを企画する、というのがおきまりの「活性化策」ですね。

 通行量を増やせば、即・商売繁盛が実現する、というのが本当ならなんの苦労も要りません。
誰もがみんな「店前通行量の増大」に取り組むはずですね。
百貨店、テナントビル、ショッピングセンター、誰もが「通行量の増大」を目指してあれこれの事業を企画し、モロモロの経営資源を投入するはず。

 ところが。
実際に「通行量の増大」に取り組んでいるのは、商店街だけ。
商店街以外の商業機能、商業集積で「店前通行量の増大」に取り組んでいるところは、全国ただの一個所もありません。

 このことは何を意味しているか?
続きは【商店街・起死回生」で。

ヒステリシス効果からの脱却は

北の商人塾 16日の行動
09:00~14:00 臨店指導です。
早朝から観光客でごった返す和商市場で塾生3店舗を訪問。
接客の合間を縫っての質疑でした。
今日は謝恩イベントと観光客の相乗で大変な賑わいでしたが、‘そうでもない日も結構ある’とのことで、おいおい見せていいただきます。
11:00からは商店街の塾生さんの訪問、昼食をご馳走になったりながら、スタート時点の着手事項などを話し合いました。

 商人塾のスタート段階では、ほとんどのお店が「ファサードの改善」に取り組むことになります。ファサードを含む内外装・ビジュアルなアピールのあり方についての講義は塾後半に配置してありますから、最初の取り組みは理論・知識無しでの取り組みになります。
「意識を変えるより店を変える」の実践です。

 取り組みから何が分かってくるか。
実践された皆さんの次回冒頭の報告が期待されます。

 さて、当社は「ヒステリシス効果」という仮説を重視していることはご承知のとおりです。
ほうっておけば誰もがそれとは知らないまま「ヒステリシス効果」の影響のもとで日々を送っているわけで、商店街・中心市街地活性化の取り組み、繁盛店づくりへのチャレンジも無意識のうちにこの「効果」が働いていると考えなければならない。特に「成功体験」というやつですね。

 帰宅は午後9時半、今回の出張は、昨日は12時間の業務、今日は業務6時間プラス移動6時間の合計12時間と連日ハードスケジュールでした。
テレビを見ると楽天が連勝してCS第二ステージに進出というニュースです。
それはどうでもいいのですが、特集のメインで取り上げられていたチーム躍進の立て役者となった山崎武外野手の話が面白かった。

 前に所属していた球団をお払い箱になって楽天に入団、二年目に野村監督と出会い「再生工場」て「考えること」を学んで脱皮したとか。
それまでは打席に入ってから投手の配球を推理して勝負していたのがベンチに座っている時点から配球パターンを観察、自分への配球予測しながら打席に立つ、という方法を体得したのだそうです。
ベンチで観察、配球についての「仮説」をもって打席に立つとどんどん成績が挙がった。

“ちょっと考えてから行動したらちょっと効果が感じられた、嬉しくて続けたら結果が出た”ことから、従来の行動パターンから脱却して、考えるプレー、考える野球に開眼したという話でした。
「仮説~試行法」ですね。さらに。
ご本人は大ベテラン、“ベテランにはベテランの仕事があるやろ”とシーズン前に監督に云われて考えたことが“仮説~試行法”を若手に伝授すること。
画面ではノックアウトされてベンチに帰ってきた若い投手をしったする姿が紹介されていました。
音声はありませんでしたが、相当厳しい口調のようでした。
現場で一緒に取り組んでいるから出来る指導だなと感じ入った次第です。

 野村監督は今年限りで楽天を退団させられるとか。
のたうち回りながらの壮絶な最終決戦、野村的野球人生ですね。
関心がなくなってい久しい野球ですが、野村さんの最終ステージは是非観戦したいと思います。

 ふと思いましたが、商人塾は「繁盛再生工房」かも、ですね。工場との違いは「手作り・自助努力」というところです

北の商人塾(釧路市)スタート

昨日開講しました。
主催:釧路市中心市街地活性化協議会。
参加者:15名、聴講者10名
他に市、商工会議所、まちづくり会社、商振連から関係者が参加されるという本格的な取り組みです。
商人塾の目的は、一に参加者の繁盛実現、二に、中心市街地・商店街活性化の可能性を実証し、その実現を推進する、というところにあります。ご承知のとおりです。

目的からして、商人塾の主催は協議会あるいはまちづくり会社、商工会議所・商工会があたるのが望ましい。
特に釧路市の場合、新基本計画の作成プロセスという時期に、協議会主催で開催されるというタイミングでの取り組み、成果が楽しみです。

第一回の講義は「中心市街地活性化への道」。
活性化実現の方向と方法、商業・商店街活性化の意義、繁盛店づくりの方向と方法、取り組みにあたってのお約束など、事業全体の枠組みについての講義。アッという間の3時間です。

明けて本日は、

10:00~18:00 臨店指導
19:00~22:00 第2回講義
中でNHKの取材もあり、正味11時間の実働でした。
臨店指導ではそれぞれ積極的なやり取りが行われました。
今回の商人塾は、「個店経営研修事業」を強く意識しておりまして、臨店・塾での取り組み状況の報告という「双方向の作業」が従来以上のウエイトを占めることになります。

状況については、逐次報告していきます。

講義終了後、takeoは早々にホテルに引き上げましたが、皆さんはミーティングが行われたようでした。
「運動としての商人塾」今後の進め方について、いろいろと学ぶところがあった一日でした。

商店街の活性化は「個店経営研修事業」への取り組みから

承前

商店街(商業機能、中心市街地所在の場合、そのメインとなる都市機能)の活性化とは、とりもなおさず、
陳腐化~劣化~空洞化している商業機能としての商店街を、その全盛期とはくらぶべくもない環境与件の只中においてあらためて「ショッピングの場」として構築しなおすことを意味します。

 その全体の流れは、「活性化実現のシナリオを描き、その可能性・現実性を実証しつつ、全面的に展開していく」ことになります。

いうまでもなく、この全体のプロセスは、従来の中心市街地・商店街活性化の取り組みとは、着想・方向において大きく異なっており、これまでの取り組みの延長上では考えられない、「商業機能としての充実」を直接の目的とする取り組みになります。
当サイトご愛顧の皆さんにはいまさらながらのお話ですが、本論はここから。

昨日紹介した「個店経営研修事業」。
上記のとりくみについては、これまで、クオールエイド流承認塾などが担っていましたが、今年度新たに発足したこの事業が、国の思索としては初めて商業機能の活性化・再構築をめざす「戦略的事業」として登場しました。
(つづく)

仮説・商店街活性化への道

 商店街で一割の店が繁盛するようになれば、まちは活性化するのではないか!

 ご存じの方も多いと思いますが、「個店経営研修事業」のもとになっている仮説です。


 当社が提唱する「商人塾」の“点から線、線から面の展開”と相通じるものがありますね。
というか、まったく同じ発想ではないか!

 ということで。
この事業には、是非とも行政・商工会議所・まちづくり会社など、商店街・中心市街地活性化を最前線で担っている皆さんに取り組みをお願いしたいと思います。
ともかく、街区内に「キラリと光る繁盛店」を創りだし、商店街活性化の現実性を実証すること、その突破口を開くのがこの事業の役割でしょう。
これは商店街だけではなく、活性化を推進する立場にある皆さんが是非取り組みを決心し、商店街に提案し、何が何でも取り組みを実現していただきたい。
実施に当たっては、有志商業者だけではなく、タウンマネージャーさんをはじめ商業振興に携わる立場の人は漏れなく参加し、「活性化への道」の実践を共有することが大切です。

「個店経営研修事業」上述のような趣旨で取り組むところと、“どうせうちの商店街は勉強嫌いだから”とはなから諦めるところとでは、半年後にはアッと驚く差違が生じるかも知れません。
当事業、しっかり検討のうえ、是非取り組まれることをお奨めします。

一割の店を繁盛させたらこれを二割、三割と増やすのは難しいことでありません。もっとも着実な商店街活性化への道です。

北の商人塾

 釧路市中心市街地活性化協議会主催の商人塾の名称です。
いよいよ今週後半からスタートします。

 商人塾を誰が主催するか、ということには微妙な問題がありまして、行政・会議所・商店街という「三者体制」が上手く作られていないと、なかなか協議会主催の取り組みには出来ません。
そうしますと話は「縦割り」で進みますから、商人塾は“主催者(商工会議所または組合)だけの取り組み、他は知らぬ顔、ということになりますと、せっかく商人塾で「中心市街地活性化への道」・方向と方法を体得したにもかかわらず、活用することが出来ない、個店は繁盛してもそれを全体に波及することが出来ない、というばかばかしい状況に陥ってしまいかねません。

 新しく商人塾の開催を目指す人は、このあたりについては重々配慮されますよう。
もっとも、「通行量」を信奉している人たちとの「理論闘争」はくたびれるばかり、合意形成に時間を掛ける余裕はない、というのが多くの商店街の現状であり(知らぬはご当人たちばかり)、正面突破試みたくなるのも無理はない、という状況も見聞するところです・・・。
 スタート段階でボタンを掛け違えるとできることも出来なくなる、というのが「船頭さん」を自負する人がの多い中心市街地の特性ですから、懸念がある場合はスタートの前の前段階でOK、進め方のイロハ段階からの当社との協働を検討してください。

 北の商人塾、北海道地区の「モデル」になることと思います。
そのつもりでどんどん情報を発信すると引っ込みがつかなくなって前進するしかなくなります。
そうなればしめたものです。

当社提供の商人塾派、ご承知のとおり、有志個店の繁盛を短期間に実現するのみならず、繁盛永続に必要な「意欲・基礎体力・方向と方法」の三脚を鍛えます。
もちろんそれだけではありません。
個店の繁盛作りを通じて、商店街~中心市街地(商業街区)の活性化を牽引する中核をになう人材を育成することももう一つの狙いです。
繁盛店づくりと商店街・商業街区の活性化を「点から線、線から面への展開」として描来、実践を提唱しています。

個店~商店街~中心市街地の活性化

 いうまでもなく、全国全都市の中心市街地活性化、共通の課題は「商業の活性化」であることに疑問の余地はありません。少なくとも『中活法』のスキームで取り組む場合(すなわち、中心市街地活性化基本計画に基づく取り組み)においては。

 余談ですが、このことが理解できないととんでもないことになります。商業の活性化?、それより賑わい創出だ、コンパクトシティだ、という人はとてつもない勘違いをしていることになりますから、一度じっくり中活法~基本的な方針を熟読されることをお奨めします。
当サイトの関連記事を参照されるとスキームを誤読する危険が激減します。

 さて、中心市街地における商業の活性化とはいうまでもなく、広域圏の住民・消費者から“陳腐化している”“あそこではお金を使いたくない”と評価されるに至っている都市中心部の商業機能(個店・商店街・商業街区)をあらためて「ショッピングの場」「買い物行き先」として再構築することです。
商業の活性化とは、「ショッピングの場」としての機能を再構築すること、ですからね。“活性化が必要だ”とされる個店・商店街・商業街区は、総じて買い物行き先として備えておかなければならない機能が陳腐化しています。
このことにほっかぶりして、“人通りが増えればなんとかなる”と考え・主張している人は、
①商業の活性化とは何がどうなることか、考えたことがない。
②そもそも、自分のものを自分で買い物した経験が乏しい。
という傾向にあるのではないか?

当該商業施設・集積は商圏内でどんな評価を受けているか?
施設を見て、行き来する人を見れば一目瞭然です。
分からなければ「商業の活性化」について提言するなどもってのほか(笑

 毎度のことながら。
買い物は個々の店の売場で行われます。
どんなにきれいに整備された商業街区でも立地する個店の売場が品揃え・サービス・設備が「買い物行き先」らしく整えられてなければ、来街者は素通りするだけです。
重ねて強調しますが、商業の活性化とは当該商業施設に於いて「買い物が盛んに行われる状況を創りだすこと」ですからね。
どんどん買い物が行われてはじめて商業が活性化したことになるのであって、補助事業でお金を掛けたら人通りが多くなったとか、空店舗が減ったとかでは商業が活性化したとは言えません。

 ということが理解されると、商業の活性化という課題における個店、すなわち具体的な個々の「買い物の場」を「らしく」整備することの重要性が何ものにも優先的に取り組まなければならない課題であることが理解されます。
「買い物行き先」として吟味に叶う個店が立地しており、勝、どんどん増えていくこと、これが商店街活性化の取り組みが今すぐ目笹なければいけない目標です。

(続く)

コンパクトシティのショッピングモール

 札幌市西区琴似商店街。
中心市街地に隣接する区内人口21万人の居住地区です。
居住地区といっても区の中心・琴似地区は小売商業をはじめ都市機能が高度に集中立地する「中心市街地」です。

 JR琴似駅(イトーヨーカドーが立地)~地下鉄琴似駅(ダイエーが立地)の間、役800メートルの商店街に、各種の小売業、飲食・サービス業が軒を連ねる「二核ワンモール」です。
西区は人口21万ですが、上述のとおり、札幌市の都心に隣接したベッドタウン、高層マンションが林立しておりいまなお建設が続いているという「少子高齢化」「空洞化」とは無縁の地区です。
ベッドタウンですが、中心部には多様な都市機能が集約立地しており、文字通り「コンパクトシティ」“歩いて暮らせるまち”が実現しています。

 昨日、勉強会に先立ちウオッチングしました。
3時~6時という時間帯で、通りは主婦相の買い物客であふれていました。イトーヨーカドー、ダイエー、市場、生鮮専門店など満遍なくお客が入っており、居住相の高い支持を得ていることがうかtガわれます。

 ここにも課題はありまして。
少子高齢化、人口減少など皆さんが中心市街地・商店街空洞化の原因と考えていることには無縁ですが、にもかかわらず、小売業の業績はふるいません。
空店舗はほとんどありませんが、小売店から夜間タイプの異飲食店へ業種的な入れ替わりが顕著に進行中です。
この傾向が続けばせっかく支持されている「ショッピングモール」が陳腐化して行くことになりかねません。

 そこで。
①商店街が進むべき方向を「ラグジュアリィモール」と定め、
②実現の方法を「有志による繁盛店づくり」をスタートにモールとしての充実を推進する
という取り組みを研究しようというのが勉強会の趣旨。

 都合3回、述べ4回の勉強会が計画されていますが、各回とももちろん、臨店指導を行います。

 今回は第一回目の勉強会でしたが、皆さん積極的な参加ぶりで質問もどんどん出てはじめてとは思えない状況でした。
これからの取り組みが楽しみです。

 札幌市西区琴似商店街では、全国各都市の中心市街地の目標像である“歩いて暮らせるまち”の商業集積=二核ワンモールは既に実現しています。ただし、これだけでは「もの余り・店あまり」という経営環境には対応できず、上述のとおり、趨勢を放置しておけば商店街は小売・飲食が混在するまちになってしまいます。
ウオーカブルタウンとしての機能が喪失されるのです。

 これを防ぐのは、一変した環境のなかで新しい「繁盛」を目指す
小売商業者の自助努力とその組織化だけです。

 住む人・来る人・人通りを増やせばなんとかなる、と考えている人は、是非、琴似商店街の現状を親しく視察、自分たちの考え(人口・人通りが増えれば商業の活性化は達成される)が当を得たものであるかどうか、7自分の目と頭で画にしていください。

 多くの中心市街地が「活性化を実現する目標」に掲げている項目は、琴似商店街では既に実現されており、にもかかわらず、商店街は活性化実現への革新的な取り組みを必要としています。
人通りや核店舗の存在が商店街の活性化を保証するものではないことをキモに銘じることは、これから先、商店街・中心市街地活性化への取り組みの大前提です。

テーマパーク再構築への道

 長崎県佐世保市の大型テーマパーク、ハウステンボスの再建策が難航しています。=2009/10/09付 西日本新聞朝刊より=

引用スタート****************************

「HTB再建に福岡経済界支援 「官民一体」に期待感 急展開には戸惑いの声も」

 経営再建中のハウステンボス(HTB、佐世保市)に対し、九州の経済をけん引する福岡経済界が支援策の検討を決めた8日、県内に期待感が広がった。今後、HTB再生に向けて「官民一体となったプラン作り」(朝長則男市長)がスタートするが、HTBの厳しい経営状況が続く中、時間的余裕はあまりない中での作業となり市民も注視している。

 福岡経済界の決定を受けて、朝長市長は「九州財界に支援をお願いするしかないと思っていた。ありがたい話」と安心した表情を浮かべた。

 経済界が発足する検討チームには県、市ともに参加する意向で、支援の具体策を決める場として強い期待を寄せる。

 朝長市長は、既に提示しているHTBの資産買い取りについても「こうじゃないといけないというわけではない。これから決める」と、経済界との合意の中で築き上げたい考えを示す。

 朝長市長から報告を受けた金子原二郎知事も「県もできる範囲で協力したい」と後押しする構えを表明した。

 こうした動きに長崎商工会議所の田中直英副会頭は「ハウステンボスを残すことが観光を中心にした県全体の経済にとって重要。佐世保市が何とか残そうと努力していることを評価したい」と歓迎。佐世保市商店街連合会の竹本慶三会長も「一歩前進。HTBが元気になることが一番で、良い方向に進むことを期待している」と話した。

 一方、市が数日前まで別の国内企業と支援策を協議していたことから、急な展開に戸惑いの声も聞かれた。

 佐世保市議会の自民市議の1人は「一体どうなっているのか気になっているが、まだ市から説明はない。水面下の交渉事と言われれば、こちらからも聞けない」と複雑な表情。朝長市長は「市民と議会の理解が得られる支援を目指す」と述べ、今後、説明責任を果たしていく構えだ。

エンド****************************

 基本的な課題は、“ハウステンボスのデスティネーションは何か”ということでありまして、当社から40分という最近距離にある広域集客施設、オープン以来中止していますが、なるほどと納得されるような「来訪目的」はこれまで一度も提示されていないのではないでしょうか。

 ここの開設を皮切りに、ドイツ、スペインなど国名を冠したテーマパークが各地にオープンしましたが、既に閉鎖されたものもあるようです。継続中のところもおおむね経営状況は厳しいようで、TDR、USJとの対照が顕著です。

 テーマパークに限ったことではありませんが、集客施設は、立地、投資規模、継続期待期間などの条件を満たす「デスティネーション=顧客の来訪目的」を構想することが最重要課題です。
集客数(集客範囲、来訪頻度)、客単価など企画の成否を左右する条件もデスティネーション(誰が何を目的に訪れるのか)次第です。施設、行事などは段階的に拡充しなければならないし、それにつれて、もちろん、デスティネーションそのものが拡充し、顧客の来訪意欲をそそらなければならない。

 集客施設の基本要因という視点から見ると、肝心の要件を備えていない「テーマパーク」が多いように思われます。

 ところで。
集客施設としての商店街も、テーマパーク同様の問題がありまして、集客数(商圏範囲、来訪頻度)、客単価は商店街活性化=経済活力の向上を実現していく取り組みのスタートでしっかり吟味、存続可能な業績を確保し続けられる商業施設としてのコンセプトを設定し、店揃え・サービス・施設環境の三脚構造でこれを実現し、継続充実しなければならない。
 一生に一度行けばOKとか、他の施設が出来たらさっさと乗り換える、といったレベルのものでは話になりません。

 中心市街地(都市の商業街区)をテーマパーク的集客施設と見た場合、
1.その来訪目的は如何に設定すべきか?
2.来訪目的を実現するためには何が必要か?
という根本的な課題があるのですが、このレベルで中心市街地・商業街区のコンセプトを考えている中心市街地活性化基本計画は、これまでのところ、見あたりません。
ということは、まちがいだらけのコンセプトのもと、投資の逐次投入と失敗、事業の朝令暮改など、伝えられる取り組みの現状の寄ってきたるところは根深く、改革改善にはよほどの覚悟が必要だということでしょう。

 とはいうものの、街区内にお店を張っている商業者にとって、取り組みの成否は即自分の事業の命運に関わることですから、テーマパークと同じかぁ、と達観するわけにはいきません。
何としても「活性化への道」をこじ開けなければならない。

 そこで質問。
中心市街地・商業街区が提供する「来訪目的=デスティネーション」は如何にあるべきか?
郊外の大型SCの存在、無店舗販売の拡充などの与件の存在も踏まえて構想してみましょう。
それでも「通行量の増加」が最高のテーマですか?

ハウステンボス:
スペイン村:

トヨタは「凋落の第4段階」・・豊田章男社長

トヨタは企業凋落で消滅の一歩手前、経営に慢心があった-豊田社長

引用スタート*******

10月2日(ブルームバーグ):自動車販売で世界1位、トヨタ自動車の豊田章男社長は2日、日本記者クラブの講演で、トヨタの現状について、企業の凋落で存在価値が消滅する一歩手前の「救世主にすがる」段階にあるとの認識を示した。経営に慢心があったと述べた。また販売不振は顧客から離れてしまったからとし、今後は若い人材の育成に力を入れていくなどと語った。

豊田社長は米国の経営学者、ジェームズ・C・コリンズが唱える企業凋落の5段階分析を例に挙げ、トヨタは「企業が凋落する5段階のうち、第4段階にある」と指摘した。コリンズの定義では、企業が凋落していく第1段階「成功体験から生まれた自信過剰」、第2段階「規律なき規模の追求」、第3段階「リスクと危うさの否定」、第4段階「救世主にすがる」、第5段階「企業の存在価値が消滅」となっている。

その上で、豊田社長は過去のトヨタの姿勢を、ゴルフのハンディキャップに例えて「世界1を狙っていたとき、実力は13-14のハンディキャップなのに、周囲に褒められて、自分はシングルのハンディキャップと勘違いしていた」と、慢心があったことに言及した。

過去を振り返る中で、豊田社長は自身の社長就任時に、「トヨタはお客様から遠いところに来てしまった」という印象を抱いたことを明らかにし、現在の自動車販売不振について「車から離れているのは若者ではなく、われわれメーカー側だ」と指摘した。

さらに、「救世主は私ではなく、これからの100年の車作りを担う若い人」と言明した。「人材育成がトヨタのDNAであり、将来においても重要な要素となる」と強調、自ら人材育成に積極的に取り組む姿勢を示した。

エンド********************

 輸出大国・自動車、エレクトロニクスの輸出優先を国是とする時代の終わりの始まり?
ご承知のとおり、長きにわたって『大店法の緩和』をはじめ国内では苦渋を飲むことになりました。
米国との貿易でドルを得て米国債として還流させ・・・というスパイラルが終わらないと「時間堪能型社会」への本格的な転換は実現できません。
という話は、【理論創発】で続けます。

鬼塚英昭 『トヨタが消える日』 成甲書房

百貨店に復活の兆し?

 福岡市の代表的な百貨店・大丸、岩田屋が揃って
①ファッション
②自社企画
③お値打ち価格
という新路線を提供、好評らしいです。

原材料や工程を工夫することで感度の高いアイテムを従来の百貨店価格の6~7割という価格ラインで提供するというもの。
両企業が揃って打ち出した新路線ですが、方向が適切なら百貨店の新しい「繁盛への道」となります。

ネオ・ラグジュアリィ路線。
①自分らしい装いを堪能したい、というニーズに
②感度の高い商品群を
③リーズナブルな価格で提供する
というのは、ポストバブル~将来の百貨店の社会的使命=事業機会ですが、どうやら照準が定まってきたのかも知れません。
しっかり追求すると、愛顧客の
④来店頻度が高まり
⑤買上点数がアップし、
⑦新規顧客が増える
ことになります。
商人塾の皆さんはよくご承知のとおり。

ポストバブルのラグジュアリィは、見せびらかし、ひけらかしからの脱却、自慢から自満へ、ですからね。
バブルまでの高額ブランド拝跪を基準にラグジュアリィを考えるとせっかくの市場機会を見誤ることになります。

ネオラグジュアリィ路線に行き着いた(行き着いたとして)百貨店の課題は、
①この路線を理論化し、
②店づくり三脚構造の隅々まで貫徹する
ということですね。
サービス、プレゼンテーションの改革が進めば「ネオ・ラグジュアリィ」の誕生です。

川上や商店街への波及が起これば、「第二次一億総中流」への再スタートですね。
もちろん第二次は第一次の「量的拡大・所有の満足」から「質的充実・時間堪能」へと様変わりします。

ネオラグジュアリィの要件の一つは「国産品」です。
大丸さん、岩田屋さんの新路線は、「国産品で固める」というハードルを越えることで、これまでの苦境を「何だったんだ!」と言うくらいのレベルで脱出することが出来ます。
消費財各産地も右へならい出来れば第二総中流はすぐそこです。

こうなれば百貨店はあらためて「中心商店街の華・核店舗」ですね。
プシコーさん発案の百貨店、21世紀初頭に於いて時代を画する脱皮の時を迎えている、ということならいいのですが。

今日は鹿児島市主催の勉強会。
当社にとって九州管内での勉強会は珍しく、滞在時間8時間、日帰りというのは久しぶりのパターンです。
今回は、繁盛店づくり・三点セットという新しい提案を引っさげての勉強会、成果は帰り次第報告します。

今週は他に二個所、宿泊付きの出張で、いよいよ事業最盛期らしくなってきました。
大型台風が近づいているなか、台風と競争で南下~北上します。
とても大きく強力な台風だそうですから皆さんも警戒をば。

『通行量神話からの脱却』は商店街喫緊の課題だ!

 このところ、毎日書いておりますが、標題のとおりでありまして。

 通行量をなんとかしなくては、などと考えている間は商店街の活性化も、率先しているリーダーさんのお店の繁盛も実現することはありません。

 そもそも。
商店街活性化関連のアンケート調査などで、毎回消費者が指摘しているのは、
“商店街には魅力のある店舗が少ない”
ということですね。
参照:歩いて暮らせるまちづくりに関する世論調査
住んでいる都市の中心市街地の課題
第一位は「商店に魅力がなく,欲しいものを購入できない」ですね。皆さんの調査でもおそらく同じような結果が出ています。

 こういう評価をしている商店街に買い物に行く人はいませんから、その結果「通行量の減少」という現象が起きているはずです。
つまり、通行量の減少は、「商店に魅力がなく,欲しいものを購入できない」ため、買い物目的の来街者が減少しているから起きていることであり、“住む人来る人が減ったから”起きていることではありません。

このことを勘違いして、都市施設が移動して来る人が少なくなったから通行量が減った、都市施設を中心市街地に集中させれば通行量が増える、商店街・個店のお客も増える”と思っているのが「通行量神話」を信じている人たち。
たとえ通行量が帰ってきても肝心の商店街が「商店に魅力がなく,欲しいものを購入できない」という状況が変わらない以上、買い物客は増えず、したがって街が活性化することもありません。
商店街の活性化は経済活動の活性化無しには実現できませんから、商店街活性化といえば、通行量とかイベントとか“打てば響く”人たちは、自分たちが取り組みを続けている間にまちの空洞化がどれほど進行してしまったか、反省してみる必要があるのか・ないのか、胸に手を当てて考えてみなければならない。

 アンケート調査では「商店に魅力がなく,欲しいものを購入できない」と指摘されているのですから、商店街を活性化するには
①商店の魅力を向上させる
②欲しいものが購入できる店づくりに取り組む
というのは、イの一番の課題のはずですが・・・・。

 調査はやってみただけ、活性化策はアンケートの指摘などはどこ吹く風、ソフトもハードも取り組まれる事業といえばもっぱら「通行量増加」だけ・・・・。

 活性化事業という名称の事業に取り組んでいる間も地域住民・お客の商店街離れはどんどん進むばかり・・・。

 という状況から脱却、繁盛する商店街、儲かる店づくりを実現するには、「商店に魅力がなく,欲しいものを購入できない」という状況からの脱出が優先度ナンバーワンの課題です。
住民の指摘・評価を真剣に受け止めてしっかり対策を講じるのか、それとも消費者アンケートの結果は結果として対策は十年一日、通行量増加だけという従来の路線を歩むのか、
という分かれ道に差し掛かっているのでありまして。
今こそ、従来の取り組みとハッキリと訣別して地域住民=お客から見て「魅力のある店づくり」「欲しいものが買える店」づくりに集中するという方向を選択することが求められています。

 繁盛を目指して取り組みを転換するかそれとも「人集め路線」を続けるのか、最終・究極の選択です。

 従来の路線を歩み続けたい人たちは、
①事業に取り組んで通行量が増える
②増える通行量=地域住民の商店街に対する評価は「商店に魅力がなく,欲しいものを購入できない」となっている
という状況でどうして個店・商店街の繁盛=活性化が実現できるのか?
という問いに真っ正面から向き合い、だれもが(特にお客が)納得できる解答を出していただきたいものです。

 もちろん、われわれとしてはそういう答えが出てくるのを待っているわけにはいきません。
さっさと「商店に魅力がなく,欲しいものを購入できない」という状況からの脱出に取り組まなければならない。
新しい取り組みは「通行量神話からの脱却」からスタートします。
その実践の組み立ては当社・takeoを講師に勉強会の開催から。

 勉強抜きで「脱・通行量」は出来ません。

鹿児島市のセミナー終了

 昨日、成功裡に終了しました。
募集50名のところ、おおむね満員という状況でした。
参加された皆さん、主催の鹿児島市企業振興課各位、お疲れさまでした。

3時間のワンマンセミナーで中間で休憩5分間というスケジュールは、はじめての経験だったと思いますが、皆さん、終始熱心に受講されました。

今回、特に強調したことは、
①新業態、商業施設が次々に登場し、お客はその都度「テスト購買」を行っている。商店街が主たる買い物行き先だった頃とは知識も判断基準も大きく変わっている。
②消費購買ニーズの変化への対応は、小売業についての基礎知識の検証というレベルから、ショッピングセンターへの対応まで、トータルでの理解と経営技術の革新が必要だが、商店街の皆さんの対応は、基本的に商店街全盛当時のノウハウの域を出ていない。
③繁盛店を目指すには、「自分のアタマで考え、自分の力で取り組む店づくり」という方向を選択し、実践していく以外に無い。
ということです。

 これらを前提として、当社が提案する
①環境変化の三点セット
②変化に対応する店づくりへのチャレンジ
の全体像について、アウトラインを提案したうえで、「明日から自力で取り組む繁盛店づくり」の全体像を説明しました。
夏顔合わせ・3時間という限られた時間での提案でしたが、終了後のお話しでは早速取り組んでみたいということでした。

 鹿児島市では、「ファサードの見直し」からスタートする繁盛店づくり」へのチャレンジをバックアップするため、臨店指導を希望する人を募集しています。最少催行人数5名でスタートです。
皆さん、是非ご参加ください。
 そのおりには、あらためて1~2時間追加の講義が出来ればと思っています。

 ということで、勉強会が終わって今日はさっそく新しい取り組みのスタートの日になるわけです。
自力でファサードをチェックし、問題点を発見し改善する、というのは当社流繁盛店づくりにチャレンジする人たちが全員通過しなければならない第一段階です。
そのつもりで、まずは、手前でいろいろ考えることなく、店頭に立ってみてください。
繁盛を実現して“あの日がスタートだったなぁ”と振り返る日が一日も早く来ますように。

 さて。
 いつものことですが、平成9年、当社がスタートしたときは
①商店街活性化の取り組みには計画~実践を導く理論が不足している
②理論の提供が待望されている
③理論を提供する当社の行く手は順風満帆
と思っていましたが、実際は・・・。

 最近になって「理論と技術の必要」、「個店の繁盛を実現できなければ商店街活性化とは言えない」ということが常識化して来つつあるように見受けられます。
「苦節十年」ですね。

 不景気とかデフレとかの言葉が飛びかう中での取り組みになりましたが、内需すなわち国内消費が上向く、それも国産品中心に消費が変わっていく、ということがないと日本経済の成長発展はありません。消費のラグジュアリィ化の推進、ですね。

 そのカギを握っているのが中心商店街の活性化の取り組みであり、繁盛を目指す各個店の実践です。
消費のラグジュアリィ化の支援を新しい事業機会とする中心商店街の活性化、店づくりの転換に日本経済転換の成否が掛かっているといってけして過言ではありません。

 地元小売業者の皆さんは、自店が繁盛することがすなわち、
①消費購買者である地元住民の生活の充実実現に貢献する
②地元の所得を地元で回流させる
③国産品の売買を通じて国内産地・メーカーの活性化に貢献する
④等々に国内消費の質的転換の実現を担い
⑤もって内需の構造転換を実現することで新しい日本経済の成長を実現する
立て役者ですからね。
そのつもりで、考え・行動することが「繁盛への道」、唯一の道であることをキモに銘じて頑張っていきましょう。

受講者の皆さんには、すぐ、皆さんのお店で再会できるはず、楽しみにしています。それまでに疑問や質問はどんどん、遠慮なくどうぞ。

通行量を入店客に転換する?

 お気楽評論家さんたちが提唱する“通行量を増やして商店街を活性化する”という路線、言うは易く、でありまして。
そもそも商店街活性化とは“陳腐化している商店街を魅力ある買い物の場として再構築する”ことですから「売場の改革」抜きで実現できることではありません。

 ものはためし。

 店前を通っている人が入店客に「変貌」するプロセスを考えてみましょう。

①店舗に気づく “お、それらしい店があるじゃん”
②興味を持つ “フム、面白そうかも知れない”
③入ってみる気になる “ちょっと冷やかしてみるか”
④決 心 “時間もあるし、ちょっとだけ”
⑤入 店
というようなプロセスを経て、通行人が入店客になるわけですね。
(ちなみに、①~⑤はAIDCAです。)

 さて、このプロセスはもちろん店舗前面の路上で展開されるわけですが、各プロセスをさらによく見てみましょう。

①店舗に気づく
 通りを歩いている人にとって、店舗ファサードは正面を向いて歩いていてはよく見えない位置関係にあります。
進行方向を直視して歩いていては店舗ファサードを十分見分することは出来ません。なにがしか首を曲げタリしないと店舗を十分みることはできません。つまり、歩行者にとって「わざわざ見ないと店舗は見えない」のです。

 しかも、中小小売・サービス業の店前を通過するのに要する時間は(陳腐化著しい商店街の場合)ものの2,3秒しかありません。
2,3秒の間に、
①ー1 店に気づく
①ー2 もっとよく見ようと意識する
ということが行われなければならない。
これがあってはじめて変貌プロセスが始動するわけですが、

問い:どうすればこういうことが起こせるか?
答え:店舗ファサードが適切なアピール力を持つことで。

 通行量を入店客に変えるための第一歩は、店舗ファサードを適切に演出することです。
よろしいですか。店舗ファサードの演出で「わざわざ見てみよう」という気持を起こさせることが出来なければ、通行量は「通行人1」のまま、お客に変わることなく通り過ぎていきますからね。
この店も、次の店も、そのまた次の店も・・・・。

 通行量を入店客に変えるには、お店の側の努力が必要です。
第一の努力は「店舗ファサードの演出」。
ちらっと視界に入ったファサードの様子が関心を呼び起こし、もっとよく見てみようと歩行速度を緩めさせ、視線をファサードに指向、ショーウインドに近寄り、陳列されている商品群をチェックする・・・。

 ファサードの演出だけではダメ、ショーウインド(店外からの可視部分)に陳列された商品群の質感、陳列のセンス・・・・。
これらの総体が「フム」と感じられない限り、“自分にとって価値のある店かも知れない”という評価が下されない限り、入店という行動につながることはありません。

 如何ですか。
“商業振興策だけでは商店街は活性化できない”
“通行量を増大することで事業機会を増大しよう”
というシナリオが主張されたりしますが、通行量をお客に転化するということをホンキで実現しようと考えるなら、相当高度な「店舗作り技術」をもっていることが前提になります。今どきのお客を“その気にさせる”店づくりができなければ、いくら通行量が多くても、入店客は増えません。

 非商業活性化的事業に取り組んだ結果、通行量は増えたが入店客―売りあげは増えなかった”というありがちな事例は、「店づくり」を省略したままで通行量増大一辺倒に走った結果です。

 強調しておきますが、繁昌していない個店や商店街が店前通行量を増やすことで来店客アップ、売り上げアップを目論んでも上で検討してきたとおり、実現することは出来ません。
通行量をお客に出来るのは既に繁昌しているお店の特権、今からなんとかしなくちゃ、というお店には不可能なことです。

 ということで、通行量を増やせば事業機会が増える、増えた事業機会を活用することで商売繁盛、というシナリオは通用しません。
“通行量の増大”と目標に掲げている皆さんは、増大した通行量をどうやって「入店~買上客」に変えていくのか、この際、しっかり考えてみてください。
この作業は、あなたがどのようなポジションの人であれ、ご自分のため、ですからね。

 通行量神話を捨てますか、それとも活性化を諦めますか?
選択肢はこのように現前しています。

商店街の活性化は「通行量」目標の放棄から

 中心市街地・商業の活性化を実現するための数値目標として掲げられる「通行量の増加」は、“万死にあたる(*)”ものでありまして、
①なかなか達成できない
②達成しても目的は実現できない
③取り組んでいる間、商業の劣化はどんどん進んでいく
ということは、取り組んでいる人の間では周知の事実ですが、取り組んできた人たちの口から顛末についての感想などが聞かれないのは、今さら恥ずかしくて、ということでしょうか。それとも、“まだ通行量が増えていない、増えさえすれば・・・”ということでしょうか。

(*)万死【ばんし】:罪が何度死んでも償えないほど重い

 通行量と商店街の関係

 大店法時代、郊外への大型店の出店が商店街に与える影響を図る数値として、通行量がよく用いられました。
「大型店の出店~消費購買客吸引~商店街の通行量減少」という因果関係が成立しました。
大型店にお客が引っ張られた結果、商店街への買い物客の来訪が少なくなった、結果として通行量が減った、というわけですね。

状況:商店街の通行量が減っている
なぜか? 商店街に買い物に来る人が減ったから
なぜか? 大型店に買い物に行くようになったから

通行量が減ったから買い物客が減ったわけではありません。
大型店出店の影響を「通行両調査」で検証する、というのは、
①大型店の出店によってお客がそちらに吸引されるだろう
②商店街への買い物来街者が減り、その結果、通行量が減るだろう
という仮説を立てて、これを確認するものでした。

ところが、何時の頃からか。
①元気のいい商店街は通行量が多い ということに着目
②商店街を活性化させるには通行量が必要だ として
③通行量を増やすには「住む人・来る人」を増やさなければならない
④という「理論」が提唱され、現場に受容されて、
⑤商店街を活性活性化させるには、住む人・来る人を増やすという路線が主流を占めるようになり、
⑥活性化の取り組みの成果は「通行量の増加」で判断できる、として
⑦商業活性化の目標は「通行量の増加」だ
ということになっているわけです。

 もちろん、①~⑦の間には論理的につながるものではありませんで、ちょっと考えれば、”通行量が増えれば商店街が繁盛する”というのは“風が吹けば桶屋が儲かる”というシナリオと勝るとも劣らない(?)レベルのシナリオであることは小学生でも分かります。

 こういうレベルの「理論」がまかり通っているのが、今現在の商店街活性化、中心市街地活性化業界でありまして、例えば、Web上に公開されている各都市の認定中心市街地活性化基本計画を見てみますと、ほとんど全部、商業活性化の取り組みの数値目標は「通行量の○%アップ」となっています。
もちろん、
「通行量が目標通りに増加したら、まちがどうなるのか」
ということにはまったく触れられておりません。
これはすべての基本計画に共通する大問題でありまして、
活性化の目標は“通行量の増大”だが、
“目標通行量が実現したらまちがどうなるか”ということは考えていない、ということですから、はて、「通行量の増加=街の活性化」というのはどういう根拠から導き出されたのか?
謎です。
提唱したご本人もそこまでは考えが及ばなかったのでしょうね。
まぁ、何を言おうとカラスの勝手、といえばそれまでですが、それにしても言説を普及させるためにはいろいろと粉飾が凝らされており、かつ、騙された人たちが熱心にその言説を振りまく、という劣化スパイラルが発生しているような・・・。

 ただし、“中心市街地・商店街活性化とは、通行量が増えることだ”という言説を検証もせずに信じ、その方向で基本計画を作った人には「万死に値する」責任があるのではないか・・・?
デタラメを信じ、それをわがまちの基本計画の方向と方法として採用した人には責任がありますね。

 それはともかく。
「商店街活性化」とは商店街がどうなることか?
ということを自力で考えることを省略して、「元気のいい商店街は人通りが多い」から、商店街を活性化させたかったら通行量を増やせ、住む人・来る人が減っているならまずそっちを増やすのが先決だ”という恐るべきデタラメを真に受けて、活性化実現の目標は通行量の増大だ、ということであとはひたすら
「通行量の増大」
を目指している、というのが基本計画のレベルです。

 もはや「通行量の増加」が最終目的の位置に座っていますが、誰もそのおかしさを指摘する人がいない・・・・。


 Web上には認定基本計画の中間総括が公開されていますが、いずれの計画を見ても「商業の化活性化」達成の数値目標である「通行量の増加」については、基本計画の見なおし以降も各種事業への取り組みにも関わらず、接近どころか減少傾向に歯止めがかかっていないという惨憺たる状況です。
にもかかわらず“計画期間中には達成する見込み”と何の根拠もなく述べられています。
 
 よしんば数値目標が達成されたとして、それが「商業の活性化」を約束するものであるかどうか。
計画期間修了時において数値が達成されると仮定して、それまでの3~4年の間に、商業者・商店街はどうなっていくと想定されますか?

 中心市街地の通行量、
定住人口増で○人
病院通院者で○人
通勤者で○人
所用で○人
イベントで○人
買い物で○人

などと、「積算」されていますが、肝心要の「買い物の場」の整備充実については「個店の仕事」とほっかぶりです。
陳腐化~劣化のスパイラルに陥って長い個店が、通行量を入店客に変換する能力を持っている、となぜ信じているのか?

陳腐化した店が軒を連ねるイベント集客の得意な商店街を見れば、「通行量迷信」にとりつかれている商店街の行く末は一目瞭然です。

商店街も個店も、ホンキで売り上げアップ、繁盛する商店街を目指すなら、「通行量」の迷妄から一日、一刻も早く脱出しなければならない。
当サイトは、あらためて「通行量神話からの脱却」を強く主張して参ります。

「通行量」を目標にしているのは商店街だけ

 苦境に陥っている百貨店やSCなどが経営戦略・抜本的な業績アップのための施策として「店前通行量を増やす」という取り組みをしているというのは聞いたことがありませんね。

 どんなに落ち目になった百貨店・ファッションビル・SCでも、“売り上げが落ちた、通行量を増やそう”とか“住む人来る人を増やそう”などと考え、そのための努力をすることはありません。
彼らが考えるのはもっぱら“どうしたら業績が好転するか”ということであり、“どうすればお客を呼ぶことが出来るか”ということですね。
イベントでお客を呼べるのは繁盛している間だけ(もちろん、イベントを打つに当たっては売場はイベント客向けの特別仕様にする、というのはイロハです。)、いったん陳腐化~劣化が始まるとイベントは役に立ちません。

 ではどうすべきかか?
ということが分からない、というのが百貨店、SCなどの現状ですが、どんなに落ち込んでも“店前通行量を増やす”“住む人・来る人を増やす”などということは思いつきません。
そんな暇があれば方向と方法はどうであれ“売場の改善”“目的来店訴求”でがんばるに決まっています。

 ということで。
店前通行量を増やすとか、住む人・来る人を増やすとか、商売とは関係のない、実り少ない努力をしているのは、小売業多しといえども商店街だけ、です。
ご承知かどうか知りませんが、世間には“人通りはそこそこあっても売場は繁盛していない”という商店街はいくらでもあります。
“イベントで人を集めるのが得意”という街の中には“人は歩いているがその割りに売場にはほとんどお客がいない”というところもあったりします。

 商店街に限らず、商業施設は買い物客が来てくれてなんぼ、という商売、買い物以外の目的での店前通行量などはほとんどなんの足しにもなりません。

 もの余り・店あまり時代に繁盛を再現するには、今まで以上に厳選した欲しいものを提供する“行きたい店、行ってみたい店”を目指す以外にありません。
こんなことは、商店街外の小売業ではみんな分かり切っていることです。
“何を為すべきか”ということは分かっているのですが、“どうしたらそれが実現できるか”ということが分からないのがほとんどの小売業の現状です。

商店街は、“何を為すべきか”について、“通行量を増やす、そのために住む人来る人を増やす”というトンデモな「理解」に基づいて活性化に取り組んでいるわけで、この取り組みが続けられている間は“行きたい店・行ってみたい店”を作らなければ、という繁盛実現の永遠の課題を直視することは出来ません。
 直視出来ない問題を解決できるはずはありませんから、かくして「店前通行量を増やすために住む人・来る人を増やす”という路線を歩いている間は「繁盛への道」からどんどん離れていくのです。

 「住む人を増やす」
商店街の景況に影響を及ぼすにはいったいどれくらいの人口増が必要か? 
マンションを5棟建設、居住人口が2,000人増えたとして、その人口増が商店街の繁盛にどう影響するというのか?
商店街の通行量が2割アップしたとして、その通行量の増加が商店街の繁盛にどう影響するというのか?

 “通行量増大、住む人来る人を増やす”という路線を歩いている中心市街地・商店街は以上のような設問に対して解答を持っていなければならないはずですが、実際には解答どころか設問さえしていない、というのが実状ですね。
これは、街の規模や取り組みの進展状況に関わらず、「通行量増加」を追求するすべての商店街に見事なまでに共通している特徴=欠陥です。

 今一度、百貨店、SCなど売り上げ確保を生命線とする商業施設が、「店前通行量の増大」とか「住む人来る人を増やす」といった方策に見向きもしないのはなぜか、考えてみるのもいいかも知れません。

参考:商店街の通行人相

 定住、業務、用務など買い物以外の動機でまちなかを往来する人を「買い物客」にするのは並大抵のことではありません。
 「魅力ある売り場」づくりを目指して一心不乱に取り組む、取り組みの方向と方法が見事人々のお眼鏡に叶った売場だけが店前通行量のうちいくらかを来店客に変えうることが出来る、というのが商店街立地の個店と店前通行量との関係です。

 売場作りという問題への取り組みを放置、もっぱら住む人・来る人を増やすことに一所懸命の間は、買い物客が増えることはなく、したがって「繁盛=賑わい」が実現されることはありません。
人出=賑わいなどはとんでもない誤解です。

 ということで、あらためて。
業績不振に陥った商業施設で“住む人・来る人を増やし、店前通行量を増やす”という間尺に合わない取り組みをしているのは、数ある業種業態類型の中で、唯一、商店街だけですが、このことの意味するところは何か?

 「人集め」は一服して、じっくり考えてみるのも意義があると思います。

商人塾【合同掲示板 】の記事

 商人塾【合同掲示板】から引用します。

引用スタート*********************

繁盛店づくりの鼎構造

鼎(かなえ):古代中国の三本足のついた調理用の器。
足が欠けていたり、バランスが悪かったりするとたちまちひっくり返ります。
カメラの三脚と同じです。昔は「トリアーデ」という言葉も流行りました。正・反・合のセットとか。

 繁盛店を目指す取り組みには、三つの重要な要素が必要です。
1.やる気
2.基礎体力
3.方向と方法
このうちどれか一つでも欠けていると、できることも出来なくなります。
また、それぞれの要素はバランスが取れていることが大事です。

さらに、この三点セットはそれぞれが独立しているのではなく、また、意欲~体力~方向と方法というように順番に出来上がっていくものでもありません。

方向と方法が分かったらやる気が出てきた とか
基礎体力を鍛えていたら方向と方法に確信が持てるようになった とか
三者間の「相互作用」はプラスにもマイナスにも働きます。

商人塾の勉強では、知識・理論を学ぶわけですが、その背後では「繁盛店づくりの鼎」に磨きをかけています。
みなさん、思い当たることがあるのではないでしょうか。

これまでの勉強会では「鼎理論」及び「鼎の強化」などについてはふれていませんが、繁盛店づくりを実践する人が増えてきましたし、さらにスピードアップするためにもこれからは時間をとっていきたいと思います。

引用エンド*********************

 商店街活性化の取り組みも同様でありまして、よく“先頭に立つ「バカ(=活性化への意欲旺盛な人)」が必要だ”といわれますが、「バカ」なだけではダメでありまして、「基礎体力」・「方向と方法」とあいまって「鼎」が作られていないと長期・段階的な取り組みが組織できません。
関係各方面「空回り」することになります。
この時期、「空回り」は劣化スパイラルの加速拡大そのものを意味します。

 鼎的三点セット、一般には
“まず意識改革だ”
ということで、「意欲」が問題にされることが多いのですが、なかなかうまく行きません。
そもそも“意識改革とは何がどうなることか”だれも考えておらず、“どうすれば「意識改革」という状態を実現できるか”というレベルまで話が進むことはありませんから。

 「鼎」ですから、“まずはじめに一本立てて、後はそれからのことだ”というわけにはいきません。「鼎」の三本足の上には煮炊き用の器が載っています。「商店街活性化」という目的を実現しようというのがわれわれの「鼎」に載っている器ですね。
この器を支え、成立させる三本足は、“まず一本(意識改革)立てて、それから後の二本に取りかかる”というわけにはいきません。

 問題は「鼎」の確立であることをスタート時点でしっかり自覚して、三本の柱が同時進行で成長していくことを追求しなければならない。
わが商人塾は、
①参加者の繁盛実現
②街ぐるみの活性化の可能性の実証
③取り組みの組織化
に取り組むことで、
○関係者の「鼎」の成長
○組織の「鼎」の成長
による“点から線、線から面への展開”の基礎を作ることを目指します。

 “まず意識改革から”ではなく、「三脚同時平衡成長」という視点を持たないと商店街活性化の実現は不可能だということをあらためて確認してみました。

 あなたはどう思いますか?

かごしま商い繁盛塾 参加してみませんか

 10月6日、鹿児島市で開催される繁盛店づくり講習会。

(既報:『かごしま商い繁盛塾』)

主催者との打ちわせも終わり、いよいよ開催を迎えるばかりです。

 テキストの標題は、
―転換期の中小小売店活性化―
今すぐスタートする繁盛店への道

 3時間という限られた時間で
①業容転換の意欲喚起
②基礎体力の強化向上の必要と方法
③店づくりの方向と方法 スタートの組み立て方
④商店街ぐるみの取り組みへ
という全体像を提案します。

 かごしま商い塾、まだ余裕があるそうですから、この機会を利用できる条件にある人は、鹿児島市役所に傍聴をお願いされたら如何でしょうか。
行政、会議所、商店街有志の「三点セット」で参加されると「勉強の機会」fづくりへの第一歩として最適だと思いますが・・・・・。
有限会社クオールエイド
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  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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