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佐賀市錦通り商店街の近況

 佐賀新聞 7月26日
   【佐賀夢百景】

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『商店街再生へネットワーク』
―アーケード撤去契機に―

 佐賀市の旧長崎街道沿いにある錦通り商店街。100メートルほどの通りに7つの商店が並び、西端は呉服町名店街につながる。7月初旬、老朽化した同名店街のアーケードが取り外され、通り全体に太陽の光が射し込むようになった。
錦通り商店街会長の三根抱一(53)さんは、「今こそ商店街の横のつながりを強めるチャンス」。街を区切るアーケードがなくなった通りをまじまじと見つめた。

 1923(大正12)年創業の老舗「三根楽器店」の3代目。
三味線やことなどを販売するほか、三味線の皮張りや修理も手がけ、演奏家や邦楽フアンの様々な要望に応えてきた。大学を卒業して店を継ぎ、約30年。和楽器だけを扱う店は県内には少なく、高い技術と専門性に自信を示す。

 とはいえ、空店舗の増加による中心市街地の空洞化にはずっと不安を感じてきた。2005年に呉服町名店街のスーパー「窓の梅」が閉店し、通りを歩く買い物客が減少。昨年8月には呉服町名店街協同組合が自己破産した。

 「花見や新年会を企画するのが役割だった」という会長になって約5年。結束を強めようと努めたが、店主間に世代の差もあり「商店街としてまとまりきれていない」というジレンマを考えていた。そんな情況が変わり始めたのは2年ほど前から。30代、40代の後継ぎが戻り、商店街を活性化しようという機運が高まってきた。佐賀城下ひな祭りに合わせて店頭に花飾りを付けるなど、外観の統一を出すことから着手。今年1月には「商人(あきんど)塾」を始めた。

 コンサルタント会社社長を講師に招いた塾の方針は、自助努力による繁盛店づくり。個店の充実と売り上げ増が最優先課題で、イベントによるにぎわい創出を軸とした従来の活性化策とは一線を画すものだった。6月まで講義や実地指導を受け、レイアウトや品揃えの見直しに取り組んだ。

 佐賀市ではここ数年、JR佐賀駅周辺などにマンションが林立。中心域に限れば人口が増加傾向にあり、“都心回帰”がみられる。
もちろん、消費者の郊外型大型店志向が強いことや、30数分で福岡都市圏とつながる現状も十分理解している。それでも活路を見いだせそうな予感はある。

 消費不況と言われるが、「個店だからこそ、どこにもない技術、商品があれば生き残れる」と三根さん。約10年前からインターネットによる注文を受け付けているが、県内だけでなく、全国各地、海外在住者からの問い合わせもある。

「個店としての充実を目指す有志が集まり、情報を交換しながら活動を点から線に拡げていく。その動きを“面”として商店街同士の連携につなげていければ」。三根さんが世話人となり、6月にには「佐賀市中心商店街ネットワーク会議」がスタートした。初会合には商店街の商店主ら約25人が参加。団体名から「中心」をはずし、広く佐賀市内から参加を募ることも検討している。
目指すのはオリジナリティのある強い個店の経営者が団結すること。既存の枠を超え、新たな商店街のかたちを模索している。

  ※余話・余録※
 商店街組織の解散目立つ

 【佐賀市の商店街】
県中小企業団体中央会によると、近年、県内では協同組合や振興組合などの組織を解散する商店街が目立っている。
 2004年に「佐賀市商店連盟」(昨年6月解散)に所属していた商店街は20団体(協同組合7,振興組合3,任意団体10)。それが、この5年間で少なくとも8団体が解散したという。
 最近では、昨年8月に呉服町名店街協同組合が自己破産して解散、現在老朽化したアーケードの撤去が行われている。中心市街地の商店街で組織し、共同で銀天夜市などの催事を開催していた「銀天どおり商店街振興組合」も昨年末に解散した。
 当然ながら、組合が無くなっても営業を継続している商店は数多い。三根さんたちのように個店経営者の新たな連携を模索する動きもある。
引用エンド****************************

 記事及び写真はあらためてアップします。

 佐賀市の中心市街地、ひと頃のマンションブームで居住の都心回帰は実現したものの、それが商店街の活性化にはまったくつながっていない。居住人口と商業活性化の関係について、かねて当社が指摘していたことが実証されています。

 肝心の商人塾取り組み以降の業績について。
商人塾における「繁盛」の定義は、“これまでの経営の延長上では考えられない売り上げを実現すること”商人塾は開講直後から売り上げアップが始まります。
三根楽器店、6、7月の業績は文字通り“延長上では考えられない”業績だったそうです。客数・客単価双方ともアップという、まさに商人塾の「方程式」どおりの結果です。
新規投資、宣伝広告一切なし、ですからね。
如何ですか?

 記事にもあるとおり、100メートルの通りに空いている店が7店という、それだけ見れば「空洞化」の典型のような錦通り、和楽器愛好者がにわかに増えたわけでも、店前通行量が増えたわけでもありません。にもかかわらず、“延長上では考えられない”来店客数アップ・売り上げアップが実現しています。

 もちろん、繁盛しているのは三根楽器店だけではありません。宝石店、漢方薬局さんなどでも客数・売り上げアップが実現しています。
皆さんにとってはまか不思議、商人塾にとっては毎度のこと、が出現しているわけです。

 商店街ネットワーク、まず有志が繁盛店づくりに取り組み、その運動を点から線、線から面へ拡大して中心市街地全体の活性化につないでいこうという運動は、中心商店街を東西に串刺しする錦通り~中央通り~県庁通り三商店街有志の取り組みを先行させる方向で協議中とのことで、今秋には方向が定まり、スタートするものと期待しています。

 今後の課題の一つは、行政、TMOが推進する中心市街地活性化事業といつ・どこで・どのように・合同するかということですが、いずれにせよ「繁盛実現」最優先という方針は不変だと思います。
商店街活性化、計画はみんなで作りますが、実行段階は当然のことながら各個店のシャッターの内側でそれぞれが取り組みます。であるからには、計画作成段階で、各商業者が「その気になれる」・魅力のある取り組みになっていることがキモですね。
その気になってもらうには“しっかり取り組んだら必ず繁盛できる”という納得材料を提供することが必要でしょう。残念ながらこれまでの計画では「納得材料」が提案されていません。

 住む人・来る人を増やしてあげる。それをお客にするのは個店の役目、とは劣化スパイラルを止め得ない取り組みにおける常套弁解ですが、業績不振の個店に店前通行量を得意客に転換する技術が備わっているとでも?
そんな技術があるくらいなら空洞化は起きていません。

 ということで、わが佐賀市錦通り商店街の取り組み、個店の繁盛と取り組みの拡大と期待が高まる情況となりました。
当社も引き続き全力を挙げて支援にあたる所存です。
地域商店街支援法など使い勝手の良さそうな制度も出来ました。

佐賀県のコンペティションに参加

 昨日、佐賀県の「市街地再生プロモーション事業」の企画コンペティションに参加しました。
http://www.pref.saga.lg.jp/web/_27291.html
停滞期に陥っている感のある県内市町の取り組みに対して、あらためて中心市街地活性化の必要性を確信した上で実現への筋道を提案し、推進体制の再構築へのスタート段階を支援するという趣旨の事業です。
内容は、セミナーと事例視察が中心。

 このところ例年実施されているとのことで、参加した人から感想などは聞いておりました。ちなみに昨年は、セミナー講師:佐世保市四ヶ町商店街の理事長さん、視察行き先:山鹿市だったそうです。

 当社は類似事業について、これまで北海道経産局、長野県、静岡県の事業に参加しています。
いずれもtakeoのワンマンセミナーでした。

 経験を踏まえての当社の提案は、
セミナー講師:takeoと長崎県諫早市の中心市街地活性化担当者さん。
視察行き先:長崎県諫早市

 諫早市は、中活法のスキームによる中心市街地活性化の推進では全国的にも珍しい「模範」だと思います。
基本計画作成段階での三者体制の構築、基本計画~認定基本計画と一貫して取り組まれている商業機能を充実させる各種施策の体系的な実施ということでは、takeoが知る限り、比肩できる都市はないと思います。
あまり知られてい無いかも知れません。事業受託の有無に関わらず、諫早市の取り組みについてはこれを機会に詳しく報告したいと思っています。

 事業全体の構成は、
①中活法のスキームによる取り組みの全体像 を明らかにした上で
②スキームに則って取り組み成果を蓄積している諫早市の取り組みについて報告
③現地視察
④視察先との共催での活性化フォーラム
としています。
往還のバスの車中ではtakeoのワンマンセミナーを予定しています。
なお、事業期間を通じて市町の取り組みを支援するホームページの開設・運営及び事業を動画で記録して市町に配付する、という盛りだくさんになっています。

 こういう催しでいつも感じることは、参加者は“参加してためになった”と言われるのですが、その成果が市町の現場の動きにほとんど反映されないということ。
今回の提案ではその点を考慮して、動画の配付を企画しました。

 プレゼンで強調したのは、再構築と銘打つからには「先進事例」のマネは出来ないということ。先進事例というのは中活法のスキームを上手に活用、挫折していませんからね。対する当方は基本計画作成以来、事業には取り組んできたものの確たる成果の蓄積はありません。その差は歴然としており、当方はいわば「マイナスからの再スタート」です。
したがって、取り組みの形式も従来のパターンを踏襲するわけにはいきません。思い切った取り組みの改革を覚悟した市町だけが再スタートが可能になる、ということです。
万一(笑、当社が受託すれば、当該市町の関係各方面が“さあ、あらためてスタートしよう”と共通の土俵を作るにあたって格好の支援になると思いますが、さて・・・。

 プレゼンテーションには審査委員として、県内関係各方面の担当者が揃い踏み、久しぶりに懐かしかったです。

 結果についてはあらためて報告します。

 ちなみに、北海道経産局が実施されたTMO研究会は、2年を経て道内某市の取り組みとして開花しようとしています。takeoは今年3月、同市を訪れ再スタートへのセミナー講師を務め、市長さんともお会いして方向と方法について提案しています。
新しい取り組みは、今秋スタートの予定で、目下調整の最終段階です。他にも北海道では来年度の商人塾実施を目指して準備事業の実施を計画しているところがあります。
 出掛けたら経産局・中小機構さんなど立ち寄って報告したいと思っています。

 プレゼンテーション終了後、「錦通り商人塾」の錦通り商店街にお邪魔しました。
日曜日、佐賀新聞に同商店街を中心に始まった同市中心市街地の商店街によるネットワーク再構築の取り組みが大きく報道されました。このニュースについては、後ほどあらためて。
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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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