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飯塚井筒屋  8月末閉店へ 

西日本新聞 7月7日朝刊

引用スタート********************
飯塚井筒屋閉店へ 8月末 グループ内で雇用継続

井筒屋(北九州市)は6日、全額出資子会社の百貨店、飯塚井筒屋(福岡県飯塚市)を8月末に閉店すると発表した。郊外型大型店などに押されて売上高の落ち込みが続き、回復の見通しが立たないため。パートを含む従業員57人はグループ内で雇用を継続する。

 飯塚井筒屋は1949年に開店した、筑豊地区唯一の百貨店。4階建てで、売り場面積は延べ約3900平方メートル。土地は賃借し、建物は自社で所有している。

 2009年2月期の売上高は、ピーク時(83年2月期の37億円)の半分以下の16億1300万円、営業損益は1200万円の赤字で、10年ぶりの赤字だった。北九州市内で会見した井筒屋の中村真人社長は「営業段階で黒字なら現金資金が回る。今後赤字幅が拡大すると見込まれ、早めに決断した。お客様には申し訳ない」と述べた。

 井筒屋は、筑豊地区の福岡県直方市と田川市に本店直轄のサテライトショップを展開している。飯塚井筒屋の跡地利用について、中村社長は「テナントを入れるのか、(サテライトショップなど)井筒屋グループが再び入るか、地域とともに検討したい」としている。

 閉店セールは今月17日から始める。
エンド*************************************

 当サイトで繰り返し警告しているところですが、百貨店業界の現状は、端的に言って“業容と消費購買ニーズとの間に修復しがたいギャップが発生しているがその解消について業界全体としてまったく打つ手を思いついていない”わけです。
 出てくる「対応策」といえば、合併&不採算店の退出だけ。業界挙げて右へならえ状態ですね。

 百貨店はなぜ売れないか?
分かり切ったことでありまして、百貨店愛顧客から見てワクワクドキドキするショッピングの場が提供されていない、売れない理由はこのことに限るのでありまして、“不況だから売れない”などとうそぶいている人は、“不況よ不況よ飛んで行け~”、神様に願掛けするか、おまじないか、他に打つ手がありませんから、“経費節減”一辺倒。
古来、経費を節減して売り上げが上がったという話はありません。

 百貨店はなぜ売れないのか、知りたい人は最寄りの百貨店を除いてみてください。“この三点セットじゃ無理もない”ことが一目で分かります。恐るべき、百貨店の業容劣化。

 立ち直る道は、唯一、「繁盛店への道」「業容転換」へのチャレンジです。計画を立てず、お金を掛けず、売り上げを落とさず、出来ることから少しずつ、取り組んで売り上げをアップしていく、てっとり早く、かつ、小売業の基本に忠実な方法がありますが。

 飯塚市の中心商店街は大変です!
井筒屋が立地していた本町商店街は、近年では珍しく、充実感のある商店街でしたが、かげりが見え始めていたのも事実、閉店を機に一挙に劣化スパイラルに陥っていくことが懸念されます。
これまで井筒屋と他都市では例を見ない見事な協働関係を作っていましたが、残念ながら、後わずかの日にちです。

 あらためて「活性化への道」を模索しなければなりませんが、これまで取り組んできた事業といえば、販促イベント中心、一点逸品などの取り組みが知られています。
これからは、ポスト井筒屋、商店街独自の努力で郊外のイオンの圧力をしのいでいかなければなりません。
同じような局面を迎えているところ、けして他人事ではないこれから直面するところ、いずれも「方針」が無いはずですが、どうするつもりですか?


☆新企画予告
 当社リサーチャーによる百貨店、商店街、ショッピングセンターなど商業集積を批評するコーナーをスタートします。
【商業集積寸評】
の後継企画です。

第一弾は福岡天神、「三社巡り」の予定、takeoとはひと味もふた味も違う新鮮かつシビアな批評になるはず、ご期待ください。

サイト『中心市街地活性化への道』のご紹介

 ご承知の方が多いと思いますが、当ブログは㈲クオールエイド社のサイト「中心市街地活性化への道」と連動しており、ブログの記事の多くは同サイトの【デイリィ・フラッシュ】記事の転載です。
ブログの記事は、サイト同欄より2,3日遅れた配信となっています。

 ソッコーを希望される人は、サイトの【デイリィ・フラッシュ】をどうぞ。

 なお、サイトは次のような構成になっています。
【はじめておいでの方へ】

 中心市街地・商店街活性化を中心に数千ページにおよぶ情報を提供しています。
デイリィフラッシュ下欄に設置している「サイト内検索」で縦横にご利用できます。

 まだお出でになったことのない方は、この機会に是非一度おためしください。
周辺の皆さんにもご紹介くださればさいわいです。

よろしくお願いいたします。

  なお、サイトでは近く百貨店、ショッピングセンター、商店街など各種商業集積を批評する新しい企画をスタートする予定です。
スタートは、「デイリィフラッシュ」でお知らせします。お楽しみに。

中心市街地三号要件(承前)

 今治タオル産地活性化の取り組み、甲府市中心市街地活性化の取り組みを並列論じましたが、あらためて中心市街地活性化の推進が都市経営、地域活性化において果たすべき役割を考えてみましょう。

『中活法』第二条(中心市街地)
 この法律による措置は、都市の中心の市街地であって、次に掲げる要件に該当するもの(以下「中心市街地」という。)について講じられるものとする。

一 省略 ・・・・一号要件=集積要件

二 省略 ・・・・二号要件=趨勢要件

三 当該市街地における都市機能増進及び経済活力の向上を総合的かつ一体的に推進することが、当該市街地の存在する市町村及びその周辺の発展にとって有効かつ適切であると認められること。

 この要件については、皆さんすっかりお忘れのことと思いますが、そういうことではプランナー、マネージャーは務まりません。もちろん、活性化協議会のメンバーはその趣旨を体して出身組織の活動に反映させなければならず(これが出来ないと何のために協議会を立ち上げたのか、参加しているのか分かりません。)、まちづくり会社はその全体がうまく機能するように調整を行い、商工会議所・商工会はその設置目的「その地区内における商工業の総合的な改善発達を図り、兼ねて社会一般の福祉の増進に資することを目的とする(商工会議所法第六条)」から、取り組みに参加するとともに、会議所ならではという独自の事業を立案推進することが求められ、行政はいうまでもなく「都市経営」のカナメとして、都市全体の活性化の取り組みのパイロット的ポジションとしての推進に注力することが肝心ですから、「法」第二条に示されている中心市街地の三要件は、必要に応じて脳内からサラサラ出てくる位置に保存しておかなければならない。こういう条件を忘れると必要なときに必要な知恵が出ません。

 以上を踏まえて、御地の中心市街地活性化基本計画を振り返ってみましょう。
計画されている事業に取り組めば、その結果として「三号要件」にうたわれている成果が中心市街地以外に波及していく、という計画になっているでしょうか?

 ということがあらためて問われるわけでありまして、居住者を増やせば街は活性化するとか、中心市街地居住を推進することがコンパクトシティだとか、従来的レベルの活性化策に都合のいい屁理屈をつけただけというレベルの計画が目に付きます。

 既に何度も繰り返してきたテーマですが、中心市街地活性化の方向と方法は、“これを推進すれば三号要件をクリアする”という方向と方法でないと中心市街地そのものの活性化も出来ません。
まして、ただでさえ人口減少に悩む非中心市街地から本来ならそれぞれの地域の活性化を担うべき、流動性に富んだ人たちを召し上げてしまう、というのは話にならないミスマッチです。

 中心市街地活性化に期待される波及効果とは:
①広域の住民にこれまで無かった「時間堪能」の機会を提供し、人々の生活を豊かにすること

②①に取り組む過程で新しい雇用機会を創造し提供すること

③中心市街地内外の事業者に新しい事業機会を提供すること。

④取り組みを通じて向上した「三者体制」などによる地域活性化のノウハウを他地域に伝搬すること

⑤担税能力の向上による地域経営への資金面での協働

 ちょっと考えただけでこういうことが挙げられます。
特に、民間行政のタッグによる地域活性化の経験の蓄積は、何ものにも代えられない経営資源になっていきます。

 ということで、あらためて確認しますが、中心市街地活性化とは以上のようなことを念頭に置いて取り組まないと成功することが出来ません。

 取り組みの定期報告を行った各都市の計画は果たしてどうでしょうか?
上記のような取り組みになっていれば、スタートから一年も経てば他地域に伝搬可能な成果が挙がっていて当然ですが・・・・。
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進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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