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脱皮できない蛇は死ぬ

 商店街組織の仕事といえば、
①補助事業の受け皿
②共有資産の管理
③イベント
と決まっています。

 ①については中活法の制定以来、毎年のようにメニューが改廃されており、応接にいとま無しという状態ですが、ご承知のとおり、“中小小売業の競争力の根源である業種揃え・店揃えの最適化(これはもちろん、既存個店の「シャッターの内側の改革に最優先で取り組むことになる)”の推進・実現をめざすにしては、取り組む各種事業の一体性・段階性の確保はもっぱら事業主体の裁量に任されておりまして、これは商店街組織のもっとも高度な形態と見なされている商店街振興組合の目的(「法」第一条)などを思い起こすまでもなく、商店街組織の力量を超えています。

 したがって、商店街で取り組まれている補助事業は、本来なら“事業の一体的推進の目標”であるべき「業種揃え・店揃えの最適化(くどくなりますが、そのスタートとゴールは各個店の売場の活性化)」とはまったく無関係にソフト&ハードの事業を「つまみ食い”するレベルになっているわけで、もちろん、こういう取り組み方で商店街が活性化できるくらいなら国も「業種揃え・店揃えの最適化」などを提唱するはずも無く、事業の成果といえば「予算を消化しただけ」ということがずううっと続いています。

 卑近な例で言えば、プレミアム商品券ですね。

 ②については、先見の明があって資産運用体制を確立している少数派を除けば、アーケードの維持・補修もままならない、という苦境の陥っていまして、老朽化したアーケードを行政から撤去してもらう、商店街はびた一文拠出できずに「さよならアーケード」などというふざけたイベントに取り組んで喜んでいる人たちもいるとかで中小独立自営商業者の矜持などは微塵も感じられません。

 ③かろうじて組織の存在意義?を体しているのがイベントですね。
組合の仕事は人集め、集まった来街者を入店・買上客にするのは個店の仕事という暗黙のご了解のもと、組合創設以来ずうっと取り組んでいますが、企画次第で集客は出来ても入店^買上にはつながらず、つまり商店街の活性化・経済活力の向上は実現するどころか、年々売り上げは下がる一方、参加意欲もどんどん減退しており、今では役員さんだけが実働部隊というところも少なくありません。
成果が挙がり、お客や組合員から喜んでもらえればそれでもかまわないわけですが、行事が終わればお客は蜘蛛の子を散らすように帰ってしまい、次にくるのは次のイベントの時。
組合員は、だんだん参加者が減ってるようだが、“もっと良い企画はないのか”と無い物ねだり・・・。

 ということで、組合執行部と書いてストレスのかたまりと呼ぶ人もいたりします。
先にも書いたように、それでも活性化の実現に少しでも近づいているという感触があれば救われるのですが、通りを見ると一目瞭然、空洞化は進展するばかり。
中には「よそは凄いことになっているらしいが、さいわい、うちはそこまではいっていない”と喜んでいると、アッという間に空店舗が行列することになります。
疑ウモノハ総曲輪、竪町ヲ見ヨ。

 人通りが多くて、一見うらやましくなる商店街でもシャッターの内側は閑古鳥状態、という商店街もありますから、人通りの多寡などを判断基準にしていると「見間違い」が生じます。
そもそも商店街の皆さん(に限らず、商業者は全般的に)は、商業施設を論評する、という能力を装備していませんから、視察はいくら遠くに・温泉一泊付きで・何度出掛けても身になることはありません。

 というような状況にほとほと嫌気がさしている人はけして少なくないのですが、いかんせん、最優先で取り組むべき、各個店の売場の活性化~業種揃え・店揃えの最適化という取り組みに着手するきっかけがなかなか作れません。
商店街組織、もともと共同販促の実施を任務として立ち上げた任意組織が振興施策の充実と相まって高度化事業・共同施設整備事業を導入するために法人化された、という「経歴」「活動履歴」がありますから、これらの取り組みが習い性となり、イベントと補助事業が組合の仕事というパターンが定着しているわけですが、またしても繰り返しになりますが、このレベルでいくら事業に取り組んでも“一つ積んでは・・・”賽の河原の石積みとまったく同じ、「活性化」という石塔が完成することはありません。

 これではならじ、と思うのですがいざ従来的活動からの脱却ヲ決意しても、脱却した後に進むべき方向と方法が分からず、あれこれ考えているうちに商店街のうるさどころの顔もチラチラ浮かんだりしますと、ア~、今年も去年送り返しか、とつぶやきながらイベントの準備に赴く・・・。

 ということですが、この繰り返しから脱却・脱皮しないことには
商店街の明日はありません。もちろん、そんなことは分かっている、シャッターの内側の取り組みの必要なことも、誰に聞かずとも自分の店でよく分かっている、取り組みはゼッタイ必要だが、問題が二つある。
第一に、現状からスタートしてそっちに向かうべき方向と方法が分からない。
第二に、方向と方法が分かっても組合の現状からエイヤッとそっちに舵を切っていく方法が分からない。

 分からない分からないとイベントや商品券に取り組んでいる間も劣化スパイラルには容赦がありません。
さあ、どうしますか? このまま脱皮できなければのたれ死にするわけですが。

 と、暗く切なく悲しい記事になりました(笑

 昨日は錦通り商人塾の打ち上げ、皆さんお世話になりました。
元気いっぱい、楽しかったですね。席上でも話が出たように、取り組みはこれでお終いではなく、“始まりが終わった”段階、これからがいよいよ本番ですが、皆さんそれぞれ繁盛への道・方向と方法の確立・実証に向かって一路邁進、周辺の商店街をアッと言わせてください。

※忘れるところでした。
 商店街振興組合法第十三条に定められている「組合の事業:一~九」はそのまま各組合の定款で「事業」として掲げられていますが、端的に申しあげてこの一~九の事業にすべて・完璧に取り組んでも、“中小小売商業の競争力の根幹・業種揃え・店揃えの最適化”に接近することは出来ません。 事業活動の一体的推進の目標”を明解に定め、それを実現するための事業というシバリで一~九の事業を選定、内容を計画する、という“メタ”の仕事が前提になりますが、このあたりについてきちんと指摘し、かつ、指導支援の体制をとっているのは、ぶっちゃけ、当社だけだと思います。
余計なことですけど(笑 
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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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