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総会の季節が終わって

 関係各方面の総会が終了し、いよいよ各種団体、本格的なお仕事の季節がやって参りましたが、新年度の事業計画はどうなっているでしょうか。

 事業計画、基本方針の枕ことばは“百年に一度の大暴風雨”に的確に対応する、と決まっていますが、いつものことながら「何をもって百年に一度と見ているのか」という肝心要についてはどう説明されているのか。枕ことばだけで本文無しでは(商店街の活性化同様)打つ手は見えていないはずです。
この時期、各団体の去就は組織の内外から注視されており、もちろんそのまなざしは一昔前とは雲泥の差です。

 という時期において、“適切に対応する”はずの事業計画の中味は、「昨年度の事業+国の補正予算の受け皿」という、まあ、端的に言って“従来どおりの事業感覚、お仕事感覚で百年に一度にたち向かおう、ということではお話になりません。
ですよね?

 もちろん、中には補正予算を奇貨としてホンキで「百年対策」に取り組もうとする組織団体もあるはずでありまして、当社にも商人塾のオファーが来たりしているところですが、こういうところは例外中の例外ではないでしょうか。

 「百年に一度」という状況に、“ここ二、三十年ばかり取り組んできたがほとんど成果を挙げられなかった”レベルの事業で立ち向かおうとしているところがほとんどではないか、というのが当社の見立でありまして、それも状況と取り組みのミスマッチ(これはやむを得ない点もある)があることを自覚さえしないまま、旧態依然の一年を繰り返そうとしている・・・。

 中心市街地活性化関連でこのところ掲げられるスローガンを見ますと、
○賑わいを創出する
○住む人来る人を増大する
○コンパクトシティをめざす
○アクセル&ブレーキを活用する
○所有と利用の分離を進める
などなど盛りだくさんです。
中にはいつの間にか誰も口にしなくなったものもちらほら。

 本当のところ、これらのスローガンは進行する「百年に一度」への対応策として打ち出されていなければもの役には立たないですが(百年に一度=リーマン破綻ではない)、実際のところは、まさか中心市街地活性化は「百年に一度」への適切な対応として取り組まないと効果を挙げられない、ということなど思いもよらないまま、もっぱら表見、スローガンに合致しているかのような事業に取り組んできたものでした。

 そもそも。
上記のようなスローガンとは無関係の条件にある各種施設、百貨店やショッピングセンターなども「百年に一度」に遭遇してのたうち回っている時代に、「スローガン+既存パターンの事業」で結果が挙げられるはずがありません。
いずれも、上記のスローガンに関わることのうち、自分で出来ることにはすべて取り組んでいますからね。

 最新スローガンは、「所有と利用の分離」ですが、ご存じのとおり、これは高松市丸亀町商店街が「成功事例」とされているようです。
(当事者の名誉のために言っておきますと、同商店街の皆さんは「成功事例」とはけして思っていないそうです)
“所有と利用の分離”で成功した事例があるならうちでも取り組んでみようか、商店街ぐるみでは難しいが空店舗が集まっている一角ならなんとかなる、ということで藪から棒に「空地空店舗を集約して商業施設を作る」という路線が出てきたりしています。

 丸亀町商店街の取り組みについて、詳細は【都市経営】コーナーで検討中ですからそちらを参看していただくとして、丸亀町の事例をもって“これからは所有と利用の分離だ”などとはしゃいでいるのは誰か?
という興味深い疑問がありまして、はしゃいでいるのは従来から活性化に取り組み、挫折を繰り返してきたにもかかわらず、なんの総括も行えないまま十年一日、支援施策が変わるたびにいちはやく飛びつき、つまみ食いしてきた人たち、です。

 一部スローガンを弄んでいる人を除けば、“空地空店舗を集約して商業(集客)施設を新設すれば街は活性化できる”と考えている人はほとんどいないと思いますが、それでも声の大きな人たちによって“商店街活性化のため、商業者のため”に取り組もうとされているのが中味不問の「所有と利用の分離」です。

「所有と利用の分離」とは、不動産の活用法のこと、それ以上でも以下でもありません。この手法を使って何を作れば街の活性化を牽引できるか、というの「所有と利用の分離」以前にしっかり考えておかなければならない問題です。
あのですね、百貨店、ファッションビルが撤退する中心市街地にですね、これから立地して成立する、なおかつ中心市街地全体の繁盛の核となるという力を持った商業施設とはどういう内容を持っていればよいのか?
考えてみたことがありますか?

 何にどう使うか、というレベルで成功する可能性の高い企画を用意しないまま、空地空店舗を集約してハコを作ろうというのではお話になりません。
いったい、これまで各地の事例をどう見ているのか、ということで暗澹となりますね。

 こういう話の「合意形成」などに時間とお金を掛けるよりも“今すぐ売り上げを好転させなければならない”各個店のせっぱ詰まった状況を打破することが先決だと思いますが。

 この時期、大型空店舗やら空地やらをなんとかすることで「集客核」を再建、その集客力をもって商店街を活性化するという路線は、「所有と利用の分離」という言葉さえ使われませんでしたが、全国各地でさんざん採用され、ことごとく挫折していることをお忘れなきよう。
中心市街地への大型施設の建設はなぜ失敗するか?
その理由及び代替策が分からない関係者には当社が用意している「勉強会」をどうぞ。

 おっと、勉強会の開催そのものに難色が示されるわけですか。
さて、どうすれば突破出来るのか?
突破しないことには新年度も旧年度同様の一年間になってしまうことはまちがいありませんが・・・。
というあたりの状況は、都市によって、組織によって異なりますのでまずはメールでお問い合わせをば。
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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
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