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理論の不在

(昨日の続き)
 
 数十年にわたって取り組まれている商店街活性化の際だっている特徴を一つだけ挙げるとすれば、「理論の不在」ということです。

 “店あまり・もの余り”という経営環境において、劣化スパういラルに陥っている/陥る蓋然性が高いとみられる商店街(もの不足・店不足時代の一番商店街)を活性化しようということですから、全盛時代のノウハウの繰り返しではどうにもならない。
全盛時代と現在とでは①広域商圏の住民の性格・消費購買行動、②商圏内外における競争の状況などがまったく異なるのですから、変化の実態~趨勢についてしっかり熟知した上で、“環境の変化をプラスにする”方向をみつけ、実践していくことが不可欠です。

 もちろん、環境の変化を理解し、活性化実現の方向を定め、実践を積み重ねていくためには「理論」が不可欠です。
今や商店街を活性化したかったら、もちろん、従来の経験はまったく役に立たないし、よその真似をしようにも成功事例もありません。否が応でも、理論を装備して、理論に基づいて状況を分析し、「活性化実現への道」を構想し、実現のための実践を積み重ねて行かなければならない。

 当たり前すぎて、書いていてイヤになるくらいですが、この当たり前のことがほとんど実行されていないのが全国各都市で取り組まれている「商店街活性化」の実相です。
Web上で「商店街活性化」、「中心市街地活性化」を検索しますと何十万というヒットがあります。
だがしかし! “理論の装備が必要だ”というほんとうに取り組むべき課題を指摘しているのは当サイト及びブログquolaid.comだけ、ここに商店街活性化が何十年取り組んでも成功しない根本的な理由があるわけです。

 前人未踏の課題への取り組みにおいて、依拠する理論を持たないということは何を意味するか?
○地域の生活・消費購買行動の変化を理解できない
○商店街を脅かす新商業集積の意味、存在意義も分からない
という状況で
○商店街全盛時代から取り組んでいる販促活動に取り組んでいる
ということですから、どうにもならないのは当たり前。
商店街が活性化できない最大の原因は、関係者が“勉強しない”というところにあり、もちろん“勉強しないといけないということが分からない”ということが最奥の原因です。

 これは当事者である商業者に限ったことではありません。
取り組みをその任務の一環とする関係各方面、取り組みを支援する専門家さんたち、みんな理論を装備しておらす、その必要性に思い当たってさえいない、ということは上記のとおり、Webをちょっと見渡せばすぐ分かります。

 昨日も書いたように、ボツボツ「勉強しなくちゃ」という機運が出てきましたが、まだまだ不十分。このままでは“事業に取り組みながら空洞化が進み、事業に取り組みながら立ち枯れていく”商店街・中心市街地が多くなることは確実です。

 状況がここに至ってもなお、従来どおりの施策に取り組むことをもって「活性化している」という人のほうが圧倒的に多いわけで、
心ここにあらざれば聴けども聞こえず、視れども見えず
「法」改正で出された新スキームも「認定」を得るための手練手管の前に、従来のスキームと同じ命運を辿ろうとしています。

 さて。
takeoがもっとも危惧しているのは、中心市街地関係各方面において、“この時期に活性化に取り組むためには理論が必要だ、理論を装備しなければいけない”という声がまったく挙がらない、ということです。
この期に及んでも無理論・無方針で方向が定まらないまま、各種事業の取り組みだけが二十年、三十年前とおなじように繰り返されているわけで、まあ、活性化できずに挫滅するのはそれぞれの選んだところ、それで良しかも知れませんがなけなしの公金を使うわけですから、成果を挙げないと中心市街地以外に対して顔向けが出来ないのでは、と考えるのは要らぬお世話でしょうかね。

 理論装備の不可欠性、支援指導する側で提唱しているのは当社だけ、という現状をどう思いますか?
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進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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