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『恋愛と贅沢と資本主義』

 マックス・ヴェーバーの仕事仲間にしてライバルであったヴェルナー・ゾンバルトの著作です。
ヴェーバーによるプロテスタントの理念に基づく勤勉・蓄積が資本主義の原点だとする主張に対して、王侯貴族の贅沢とりわけ非合法の恋愛こそがそれを起動させた商業者、手工業者に利潤の蓄積を可能にし、彼らの資本家への移行を可能にした原動力だった、ということで、贅沢が資本主義を生んだ、という説です。

 成金・ブルジョアジーにによる王侯貴族のライフスタイルの模倣・普及トリクルダウンのプロセスが資本主義的市場経済を拡大したわけです。

 当サイトは、脱資本主義の方向と方法としてラグジュアリィ=時間堪能を提唱しています。
資本主義の行き詰まり=もの余り店あまりを踏まえた贅沢は、あれこれのセレブ御用達ブランドを所有することではなく、それぞれが「価値」を置く時間を自分らしく演出し堪能することを意味します。
ラグジュアリィ=時間堪能ですね。
その向かうところはどこか?

 たぶん、ものを所有することで満足を感じる、という精神からははるかに離れたところであることは間違いありません。

 という方向へ日本などが真っ先に移行していかないと、BRICSなどが「先進国的所有の快感」の実現などをめざそうものなら、地球は幾つあっても足りません。
たぶん、わが国はその伝統もあって「時間堪能」にもっとも敏感な社会だと思います。
「しつらえ」などはその好例でしょう。

 他に先駆けて時間堪能型社会への移行を実践することで新しい持続可能なライフスタイルのプロトタイプを作り発信すること。
ひょっとするとこれこそわが国の新しい事業機会、マーケティングテーマであり、地球に対する使命かも知れません。

 ということで、時間堪能・ラグジュアリィは繁盛店づくりのテーマであるとともに中心市街地活性化の方向及び方法であり、脱工業社会をめざす実践の導きです。
大風呂敷ですが、これくらいのことは考えておかないと、「地核変動期」の中心市街地活性化は成功しないかも知れません。
少なくとも、工業社会の遺物であるショッピングセンターに追随しているようでは活性化は夢のまた夢に終わることは間違いなし。

 ということで世間ではケインズ再評価という声が盛んですが、何をおっしゃる、地核変動期を乗り切るのはゾンバルト的贅沢理論の現代バージョン・“見せびらかしから時間堪能へ”です。

参考:地核変動期の経済を理解し、戦略を構想するという役割には既存の経済学では無力です。
参考になるのはこれまで主流かr異端視されていた人たちの苦闘の跡。
ゾンバルトには『戦争と資本主義』(論創社 1996年)があります。
未読ですが『ブルジョワ―近代経済人の精神史』や『ブルジョア―近代経済人の精神史』を手配中。
ヴェヴレン、K・ポラニー、バタイユ、エマニュエル・トッド、ハーシュマン・・・・。
国内では
村上泰亮『反古典の政治経済学上下』(中央公論社 1992年)
佐伯啓思『貨幣・欲望・資本主義』(新書館 2000年)など

地核変動の時代であることを説明していますが、これから向かうべき「方向と方法」については残念ながら。
これは実践の中から出てくるものなんでしょうね。
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