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「愚行」を理解する

 “賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ”とはよく知られた警句ですが、認識の範囲や精度は着実に高まるのに、、愚かな行為はなぜ繰り返されるのか?
失敗を許されない「都市経営」の遂行にあたっては、歴史に学び・教訓を理論化し、組織的に共有することが必要です。
スタートは、もちろん自分自身の啓蒙です。

 先人による「デス・マーチング:愚行の行進」の分析

□バーバラ・タックマン『愚行の世界史』(朝日新聞社 1987年)
人間にとって「愚行」とは何か?
4項目を定義し、トロイの戦争からベトナム戦争まで、「愚行」を内在的に分析しています。

□野中郁次郎他『失敗の本質』(ダイヤモンド社 昭和59年)
勝ち目のない戦争をしたということと、その戦争の戦い方とを区別し、後者について“負けるべくして負けた”その戦い方と負け方を分析。
ただし、「戦略」という概念の定義が明晰でなのため、適切な「教訓」を獲得するレベルに至っていませんが・・・。

□児島襄『誤算の論理』(文芸春秋 昭和62年)

もちろん、
□山本七平『一下級将校のみた日本陸軍(上下)』(朝日新聞社 1976年)
□ 同  『私の中の日本軍』(朝日新聞社 1976年)
□ 同  『空気の研究』(文芸春秋社 1977年)  

変わったところで
□エドワード・ヨードン『デス・マーチ』(トッパン 1997年)
ソフトウエア開発プロセスの「愚行」の発生メカニズムの分析から「愚行の一般理論」へ。

で、愚行防止に関する教訓の第一は、やはり「啓蒙力の強化向上」ということではないでしょうか。
「啓蒙力+勇気」=教養と考えれば、教養の向上。

 大東亜戦争末期、文系の学生は学徒出陣で最前線(ただし、官系は短期現役主計科士官など温存、理系は徴兵猶予という措置が取られ、結果、戦後復興は「官系と理系」をリーダーとして進むことになった、つまり、大東亜戦争によって教養系は断絶、復興を推進したのは官と理であり、以来現在に至っている、と喝破しているのは、

□保坂正康『あの戦争は何だったのか』(新潮新書 2005年)
“優秀な連中はみんな戦争で死んだ”と述懐する人が多かったそうですが、ん?、すると今生きているわれわれは・・・?

 ということで、愚行を阻むには「教養」が必須ですが、お得意の生産ラインで対応できる課題ではありません。
「地方分権」最大の課題ですが、果たして問題は自覚されているでしょうか。
気になるところです。

“誤算は期待から生まれる”といったのはリデル・ハートですが、とはいうものの期待無くして意欲・行動を組織することは出来ません。
だからといって「期待」は「資源」でも「選択肢」でもな意という冷厳な事実を忘れるとそこから「愚行」が生まれてくる、ということでしょうか。
期待は即色メガネであることを忘れると、デス・ダイビングへの道であるということをキモに銘じておくことが大切ですね。
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