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「個店支援」という課題

 なるほど、個別商業者の金儲けの支援に公的資金を使うのはおかしい、という意見もよく分かるのですが。

 他方、そいじゃほったらかしておいて空店舗になったらどうする?という問題もあるわけで、事実、現在空店舗になっている物件の多くは、個店のことは個店の自己責任で、というスタンスの結果だとみることも出来ます。
商売している間は自己責任、空店舗になったら補助金を使ってなんとかしなくちゃ、ということで家賃補助というのはなんかおかしくないですか?

 そんなことなら空店舗になる前に、空店舗にせずにすむよう・繁盛するようにしっかり支援をした方が良かったのではないか、という考え方も出来ますね。

 問題は、今どきの商店街で繁盛するためにはどうしたらよいか?
ということでありまして、日本全国の商店街という商店街、商業者という商業者が“売れない、どうしたらよいか分からない”とアタマを抱えている時に、売れなくて困っている人はみんな“自助努力で頑張れ”ということですが、そう言うことを平気で言う人はきっと“商店街のお店はこうすれば売れる”ということがよく分かっていて、かつ、知らない商業者は自力で頑張ってそれを掴め、とおっしゃっているのでしょうね、たぶん。

 そんなことを言う人、言わないが内心思っている人は、「商店街立地の小売店はこうすれば補助など得なくても繁盛できる」という「商売繁盛法」をもったいぶらずに是非皆さんに教えてあげてください。
その分にはきっと公的資金は必要ないでしょうから。

 空店舗の例でお分かりのように、商業者はいざ廃業すると決めれば後はさっぱりしたものです。シャッターをおろし、鍵を掛ければそれで商店街とはおさらば、ですからね。
その後困るのは、“中心市街地・商店街を活性化しなければならないが、個店の支援は出来ない”と言い張る関係各方面の皆さんではないでしょうか。

 支援といっても何もあなた、仕入れ資金を補助せよとか、従業員の人件費を補助せよというのではありません。
今どきの商店街で繁盛するにはどうしたらよいか、日本中の商業者がみんな行き詰まっている問題への取り組みについて、取り組みのあるべき方向と方法を理解し、実際に取り組んでいくために必要な「勉強」の機会を提供したら如何でしょうね、ということです。

 日本中の商業者が解決できない課題をあなたのまちの商業者に“個店が儲かる方法など支援は出来ない・自分で頑張れ”というスタンスで目的である「中心市街地・商業の活性化」を実現することが出来ますか?
諸々の補助対象事業に取り組んでいる間も、商業者は次々に着実に脱落しているのですが・・・。

 上述のとおり、商業者は営業中はどんなに苦しくても、いざ廃業してしまえばそれでお終い、商店街で商売を続ける「苦しさ」からは脱却することが出来ます。その分、商売を続けている人・続けたい人の課題はさらに重くなるわけです。

 こういう事情が分かった以上、せっかく営業しているお店を廃業させるわけには行かないのではないでしょうか。頑張りたい人にはなんとか頑張られる条件を作ってあげるべきではないでしょうか。
頑張る気持が乏しくなっている人もはげましたり、おどしたりW、なんとか商売を続けてもらう、その気になってもらうことが「中心市街地・商店街活性化のイロハではないでしょうか。

 それは本人のためであることはもちろんですが、商店街全体のため、中心市街地全体のため、でもあるわけです。

 関係各方面にはよく“やる気のない商業者はさっさと廃業しろ”と元気いっぱいの人が見かけられますが、空店舗になったらアナタ、自分で活用できる自信がありますか?
日本全国、空店舗への対応に困っているところばかりですが、ホントにこれ以上空店舗が増えてもよろしい?

 ということで、この時期の商店街活性化策、最優先のテーマは既存商業者がその気になって取り組む「繁盛店づくりの方向と方法」を周知徹底することです・
それとも、これ以外になにかありますか?

 いくら立派なハードの施設を作って消費者をビックリさせても、それで売り上げが増えることはありません。それが売り上げにつながるためには、個々のお店の売場にお客が「買いたい商品・欲しくなる商品」が陳列提供されていなければならない。
この条件が揃わない限り、いくら補助金を使っても売り上げは作れません。ものが売れない商店街活性化なんて悪い冗談、笑いたくても笑えない類の冗談ですね。

 繰り返しますが、日本全国の商業者が活性化への道が分からず行き詰まっているときに、個店のこと・シャッターの内側のことは個店の責任だ、個店の繁盛に関わるようなお金はびた一文使わない、という従来的取り組みでホントに商店街の空洞化を抑え、反転、繁盛店が立ち並ぶ街並みへとどうして変貌させるというのですか?

 個店の支援は出来ない、という人はその言葉に続けて“商店街立地の個店はこうすれば繁盛店になれる”という方向と方法を提示して、商業者に納得してもらわなければならない。
そうですよね?

 もちろん、それが出来るレベルの人がもしいたとしても、その人は絶対に“個店のことは個店の自己責任で”などということは言わないはずです。

 個店の繁盛店づくりを支援するのか、それとも商店街の活性化を諦めるか、今や問題はこのように立てるべきだと思われますが、如何でしょうか。
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