FC2ブログ

元気な商店街の課題

 皮肉なことに、中心市議地活性化法・新スキームが発足した頃から、従来賑わっていると定評のあった商店街にも空洞化の傾向が顕著になってきました。
富山市総曲輪商店街、金沢市竪町商店街・・。
いずれもテナント出店の比率の高い商店街ですが、業績不振に陥り撤退したテナントの後釜が確保できません。

 都市間競争・集積間競争が熾烈な政令指定都市などでは大分前から現れていた傾向が、いよいよ商店街最後の牙城に迫っってきた、という感じです。“シャッターの内側”の活性化に手も足も出ないわけですから無理もありません。

 当社的には、「ショッピングの場」である個々の店舗の売場の改革改善に取り組まずにどうして「活性化を実現する」などと口に出来るのか、不思議きわまりない。

 そうしたなかで、例外的に活気を保っている商店街があります。
空店舗が少なく、商店街活動も活発、人も元気という街。
大がかりな事業といえば数十年前に取り組んだだけ、特に最近はこれといったハード事業には取り組んでいない、という共通点があるようです。

 こういう商店街にも課題がありまして、各個店のシャッターの内側をみますと、やはり業容の劣化は否めません。
さらに、ご承知のとおり、廃業は業績不振だけが原因ではありません。ギリギリの人数で経営していますから、現有勢力に病人でも出たらそれが引き金で廃業に追い込まれる、というケースは少なくありません。経営者夫婦の高齢化が進めばこの傾向はさらに増えることが懸念されます。

 元気のある商店街の課題は、第一に経営を続けていくために必要な資金を商売を通じて蓄積できないと言うこと。
日々の資金は回っていますが、老朽化している店舗設備の更新に必要な資金が確保できません。お店は老朽化する一方です。

 第二の課題は、後継者の確保。
事業承継ですが、事業ではなく「売場」でもよろしい。
それぞれの店舗の経営者がすお遠くない時期に第一線を退くわけですが、その後、誰かがお店を「商売の場」「ショッピングの場」として承継してくれないと「商店街」は急激に劣化していきます。
商店街として見た場合、「ショッピングの場」としての機能を維持していくためには、個々のお店が後継者を確保していることが重要な条件です。
「後継者無き引退」が続出するようでは、シャッター通り化することは避けられません。

 こういう商店街は今すぐ、当社流繁盛店づくりに取り組むことが必要です。
当社流繁盛店づくりとは:

繁盛店の定義:
①商売を続けていくために必要な売り上げ・粗利が無理をせずに確保できる
②お店の商売に従事している人たちの生活が安定している
③必要な時期に必要な投資ができる
という経営を実現しているお店です。
商人塾に参加している皆さんがめざしている繁盛店とはこういう条件を実現することです。

 繁盛店は、次のような条件のもとで実現をめざさないと、ウソになります。

①お金は掛けない・・当面、設備投資はしない
②現有勢力で取り組める・出来ることから少しずつ取り組んで繁盛を実現する
③取組のなかで取組を進展させるために必要な能力を作りだしていく

 こういう取組をスタートさせないと、今現在「元気がある」と自他共に認めている商店街もこれから急速に劣化スパイラルに陥っていきます。
繁盛店づくりという課題に計画的に取り組むか否か、というところに存続の成否が掛かっているわけです。
元気なうちに着手しないと、劣化が始まるとアッという間ですからね。

 富山市総曲輪商店街、金沢市竪町商店街、地方都市屈指の繁盛する商店街と言われていましたが、現状は果たしてどうでしょうか。
個店シャッターの内側の改革改善に組織的に取り組めない商店街に明日はありません。
一日も早く、個店の業容改革の都市組みをスタートすることが商店街百年の計、“人を集めるのは組合の仕事、集まったお客を買い物客にするのはそれぞれの個店の仕事”というようなシーラカンス的発想はまったく役に立たないことがはっきりしています。
何しろ言っている本人の店がその言葉を裏切っているのですから。

 それにしてもこの時期、商店街活動がきちんと維持されているというのはすばらしいこと。大事なことは活動が出来る間に、街を「ショッピングゾーン」として永続させるための取組に着手すること、それは内実的には確実に苦しくなっている各個店をもう一度繁盛店に作り変えていく取組として景kqあくされることが必要です。

 折しも「地域商店街活性化法」という新しい商店街活性化の枠組みがスターとするそうですから、これを活用した「繁盛店づくり」に着手されることをお奨めします。
新にスタートする事業は「繁盛店づくり」以外は、劣化スパイラルを押しとどめるどころか、かえって促進することになりかねません。事情があってハード事業に取り組まなければならないところは、当該事業と平行して必ず「繁盛店づくり」に取り組むこと。
シャッターの内側をほったらかしにしたままで「歩いて楽しい街並み作り」とか「歩いて暮らせるまちづくり」などに走るのは悪い冗談です。

 もちろん商店街には(「元気な商店街」といえども)冗談に取り組んでいる余裕はありません。

地域商店街活性化法について:
 
-
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ