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認定二年目の冬・課題

 新スキームによる基本計画の認定、第一号認定からアッという間に二年目の冬を迎えました。
それぞれの計画の進捗情況及び成果についてはあまり伝えられません。「情報会社会」が喧伝されて久しいものがありますが、全国ほとんどの都市経営に共通する重大課題についての情報が共有される仕組みが無いのは、スキームの欠陥ですね。先行事例にまずいところが発見されたら即刻修正するとともに全国へ情報を流す、ということがあってしかるべきだと思います。 

 ネット上で調査する限りでは、第一号認定両都市の情況は次のようにまとめることが出来るようです。

①計画された事業群は整斉と実施されている
②しかし、商店街など中心市街地の既存商業集積の空洞化は改善されるどころかさらに進展している
③想定外の情況に対して両都市とも「打つ手」が見いだせない

 この情況は、第二号認定以下の諸都市の中心市街地でも起きていることであり、あるいはこれから確実に起きることです。
何故そう言えるのでしょうか。

 当サイトでは、一号認定が公告されると同時にその検証に取り組み、“この計画では中心市街地の活性化は実現できない”ことを明らかにしています。

 どうしてそういうことが出来たのか?
答えは簡単でありまして、両基本計画は、スキーム読み解きの前提となる知識・理論を装備しないまま作成されていることが明白だったからです。

 「法」以下のスキームを体して計画を作るうえで重要なポジションを占めるのはいうまでもなく政府が定めた『基本的な方針』(平成18年9月8日閣議決定)、これを理解することはスキームの活用に不可欠の作業ですが、これを読み解いたうえで基本計画を作成するには“頭がいい”とか“法律が読める”だけでは決定的に不十分でありまして、

①商業理論・・現在機能しているすべての小売商業を説明しうるレベル
②計画論・・・計画立案に関する、陸上自衛隊の作戦単位レベルの計画作成能力
③組織論・・・営利企業及び非営利事業体の組織についての透徹した理解
などの装備は不可欠です。

 さらに現場の実状に鑑みれば、計画作成過程を通じて
④活性化協議会、TMOなど関係組織の理論修得についての施策を講じ、さらに
⑤タウンマネージャー要員の確保をはじめ推進体制要員の資質の錬磨向上に当たる
という課題も有りました。

 さらに、作成される基本計画ではなにはさておき
⑥既存商業者の経営技術の革新 という切実な課題への取り組みが周到に計画されなければならなかった

 実際の取り組みにおいては、①~⑤のすべてが準備されないまま、その必要性すら自覚されないまま仕事が進められ、計画ができあがり、現在に至っているわけで、もちろん、⑥についての施策は皆無でありまして、その結果たるや、一々確認するまでもなく“分かり切って”いるのです。

 一号認定を範とする計画で「活性化への道」を切開することは不可能だということは、認定当初において既に「論理的に」明白だったわけで、“認定さえ受かれば”事業を継続することが出来る、という「継続の原則」の一念で後に続いた『基本計画』を作っている都市にもまったく同じ情況が起こることは目に見えています。

 あらためて提言したいこと:

 既に認定を受けている都市は、「期中総括」の機会をとらえて計画の見なおしに取り組むべきであり、これから計画を作るところはあらためてこれまでの取り組みの現状についての情報を収集、きちんと評価して教訓を得ることが必要です。
前車の覆るは後車の戒め、ですからね。

 ということで、このエントリーに感じることがあった人は、あらためて『基本的な方針』を熟読玩味、とりわけ、第七章については「行間」に至るまでしっかり理解に努めていただきたい。
というか、上で述べたような前提知識を装備していないと本章を理解し、基本計画の「導き」とすることは出来ないのだ、ということをあらためてしっかり確認していただきたいと思います。

 ちなみに、基本計画の作成について上記①~⑤の条件をすべて備えているのは、当・クオールエイドだけではないか、というのがtakeoの見解です。
間違っていればいいのですが・・・。

 中心市街地活性化をめぐっての右往左往、当分続くわけですが、混迷から脱出したかったら、事業の進捗状況を問うことなく、迷わず当社の支援を確保することが第一条件ですね。
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  • Author:進化する売場研究会
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