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中心市街地活性化のお値段

 全国津々浦々で取り組まれている中心市街地活性化、果たしてどれくらいお金が掛かるものでしょうか?

 もちろん、それぞれ取り組む事業の内容が異なりますから、必要投資額も違います。当たり前です。ところが。
中心市街地を活性化する、したい、と思ったとたん、必要になる投資がありまして。

 中心市街地活性化を推進する体制を構築し、運営していく
という事業への投資です。
他の事業をどう計画するにせよ、この「推進体制」への投資は絶対不可欠です。ところが。

 このための投資をほとんど計上していないという都市がほとんどでありまして。
そういうことで活性化がホントに実現できると考えているのだろうか、という単純素朴な疑問が生じます。

 特に、基本計画が認定された初年度は、
①基本計画の内容の関係各方面への周知を徹底する
②計画に基づいて各般の行動計画を作る
という作業が待ちかまえており、さらに「大本命」であり・かつ・
「基本計画」には一言も記載されていない
③推進体制の構築
④推進体制の運営に関わる準備
という仕事があります。

 初年度においてこれらに取り組まないと、モロモロ取り組む活性化事業の成果を累積していくことが出来ません。
最優先で取り組まなければならない。

 問題は、この最優先の課題にいかほど投資するか、ということでありまして、もちろん? 基本計画には頭出しされていませんから従来はビタ一文使うつもりはありませんでした。
それでよろしいだろうか? ということでありまして。

 例えば、推進体制を担う人材に、所要の能力を発揮してもらう体制を作る。
端的に言えば、
①ものの見方・考え方を修得する
②「商業理論」「経営理論」を学び共有する
という段階は不可欠でありまして、機会としては当社が提供している「商人塾」などを思い浮かべてもらうと分かりやすいかと。

 こういう「ソフト」以前の・人間に対する投資をどう考えるか、ということが活性化の取り組みの試金石ですね。
従来から継続しているイベントなどのソフト事業とやらに掛ける数千万は、惜しくも何ともないが、関係者の能力開発にはビタ一文使いたくない・・・。

 そういう姿勢で、前人未踏の中心市街地・商店街活性化に取り組み・成功することが出来ると思っているとしたら、さっさと異動願いを出すべきでしょう。あなたがいる間、活性化は絶対進展いたしません。

 中心市街地への投資のリターンは、①繁盛店の続出~②土地の流動化が実現してはじめて実現します。
これまで取り組まれてきた事業群では①、②が実現できないことは実証済みですね。
これまで取り組んでいない事業といえば、関係者があらためて能力を十二分に発揮して取り組んでいく体制づくりでしょう。ところが。

 これまでの取り組みをみれば。
 ハードな投資の数十億、イベントに浪費する数千万は惜しくも何ともないが、基礎の基礎となる関係者の「能力拡充」には一円たりとも使いたくない。
日本全国、こういうビヘイビアが蔓延しておりまして、活性化はなぜ成功しないか、その答えはここにあったりするわけです。
 こういう姿勢でホントにマジメに中心市街地活性化に取り組んでいると言えるものか、どうか、胸に手を当ててみるまでもないところ。。

え? タウンマネージャーさんを雇っている?
なるほど、それでタウンマネージャーさんが推進体制を構築してくれるんですか? 
マネージャーさんの処遇ってどうなってます?

 とまあ、色々あるのですが。
 推進体制の整備・運営というイシューにきちんと投資が出来るか否かに、中心市街地活性化の、ひいては都市経営そのものの命運が掛かっている、というのが当社の意見、もちろん、あなたをはじめ御地の関係者は別のご意見を持っておられる、ということですね。

推進体制 生みの苦しみ

(承前)

 中心市街地活性化、進展度合いのメルクマールの一つは、コンフリクトの発生。早い話、関係者の間でなんのイザコザも起きない間は、本格的な進展も無い、ということですね。

 事業を企画し、スタートするにあたっては関係各方面の合意が必要です。この「合意を得る」というプロセスがやっかいでありまして、事業が「これまで聞いたこともない」ものだったりすると大変です。「前例がない」から始まり、「聞いていない」、「言い出しっぺは誰だ」、「組織の秩序を乱すな」その他、ありとあらゆる難癖を付けて「試行」をつぶそうとする人がいますからね。

 多くは従来的諸関係において自他共に認める「大御所」だったりするわけですが、もちろん、大御所の大御所ぶりがこれまでの取り組みの一因を為していることは周知のところですが、知らぬは本人ばかりなり、ということで、まあ大変です。

 大変ですが、「体制の構築」とは別名“修羅場をくぐる”ことでありまして、相手キャラはいろいろ、応じる手練手管もいろいろ、公開の席で丁々発止と渡り合ったり、一対一できっちり言い含めたり。
こういう段階は必ずありまして、何しろこれまで数十年にわたって安穏としてきた組織に活を入れ、実効ある取り組みが出来る体制に作り替えようと言うわけですから、無事に済むはずがありません。

 皆さんが予測されるようなてんやわんやを経て先に進むのは、個店・商店街・全体の取り組み、まったく一緒です。
個店の転換だって、あなた、店内身内に反対派がいますからね。

 ということで、個店の転換から中心市街地活性化まで、主要な取り組みは「人間対人間」という場面にありまして、人間関係を「和を持って貴しとなす」的基準で考えていては出来ることも出来なくなる。これはもう当たり前すぎるほど当たり前のことでありまして、コンフリクトの発生を計算していない基本計画~実施では、ものの役に立ちません。

 中心市街地活性化とは、意見の衝突~解消、またしても意見の衝突~解消というプロセスの連鎖です。ここでいう「意見の衝突」はもちろん共通の土俵の上でのそれではなく、土俵に上がることを拒否している皆さんとの衝突です。

 仲良きことは美しきかな、衝突など無いに越したことはありませんが、だからといって「衝突しない」ことを行動原則にするわけにはいきません。
新しい道を踏み出せば、総論段階ではOKしたはずの人が「障害物」に豹変することだってありますからね。
修羅場をくぐっていくことが「運動」が大きくなっていくプロセスそのもの、もちろん、修羅場の設定には「シナリオ&キャスティング」も不可欠ですが、さて、誰があたるのか?
商店街にははまり役の人がいて、局面になると「え、この人が」と思われるような登場があったりするものですが・・・。

 推進体制、形ばかり出来上がったのでは、コップの中の水が腐ります。まともな事業を考え・取り組もうとするとコップの水が揺れ始め、やがてはコップのなかから「流れ」に変わっていく。
この間の軋轢、推進する側には「同志的結合」が無いと突破することが難しい。
「同志的結合」のキモは「繁盛店への道」に対する確信。
この確信が相手の利害をも代償しているのだ、というところにコンフリクトを突破していく、エネルギー源ががあるわけで、これはもう実際に取り組んでいる人にしか分からないこと、味わえない醍醐味ではないでしょうか。

 実際に取り組んでいない人には何のことか分からないかも知れませんが。コンフリクトは、都市マネジメントのトップが方向と方法を理解し、組織体制の整備するまで場所を変え・形を変えて起こります。
起こるたびに「またしても一歩前進」と考え、克服を楽しむゆとりが無いとバテてしまいます。
ゆとりのもとは「私利私欲を実現する繁盛店づくり」を基礎とする「土俵の共有」「理論の共有」であり、やがて反対派とも利害が一致する、という確信です。
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有限会社 クオールエイド

  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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