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タウンマネージャーをどう育てるか

タウンマネージャーを公募する、というパターンが増えているようです。
なんともお手軽な話ですね。

 Web上に公開されている公募要項などを見ますと、求めているのは、“当市の『中心市街地活性化基本計画』に基づいて業務を遂行する意欲と能力を持っている人”らしいですが、この確保法にはとんでもない間違いがいくつも重なっており、確保しても「中心市街地の活性化」業務を牽引する役割を果たさせることは出来ません。
このことは声を大にして申し上げておきます。

その一 作られている基本計画は、所載の事業に取り組めば中心市街地が活性化される、と自信があるのかないのか。

ということがありまして、「自信がある」といいきれる人は少ないと思いますが、いかがでしょうか?
もし、自信がないとすれば、公募するマネージャーさんには「当市既存の基本計画を基に、活性化実現のシナリオを描き、組織を再編し、“都心型ショッピングの場”としての再構築を推進する取り組みを主導する」という仕事をお願いすることになります。必要なのはそいう能力を持った人です。
Web上でみられる公募要項は公募する対象の具備要件を間違っています。

その二 公募要件に該当する能力を持った人が果たして「公募」という形式で確保できるだろうか? ということ。

 公募という手法が有効なのは、
①確保したい能力を持った人(資格者)が世間にたくさんいる
②都市が提供する条件は資格者に対するモチベーションとして有効である
という条件がある場合に限られます。条件を検討してみましょう。

□有資格者は仕事を探しているか?
タウンマネジャーに必要な能力を「ショッピングの場」の経営にからめて考えてみますと、
①「ショッピングの場」をコンセプト主導で構想する
②を業容としてぶれきくダウンし、テナントミックス、サービスミックス、施設ミックスを計画する
③計画の実施を統制する。
という能力を持っていなければならない。
ショッピングセンターで言えば、デベロッパーとマネージャーという相異なるスキルを一身に備えた人、です。

 特に中心市街地におけるテナントミックス業務には、「既存個店群の業容革新」というSCなどではあり得ない仕事があります。
既存の小売業界にこれまで存在しなかった業務であり、経験者もノウハウも存在しない。

 小売業界においてタウンマネージャーが務まる職能はこれまで無かったわけで、どこにも人材のプールはありません。

 ということをしっかり確認することが必要です。つまり、タウンマネージャーを公募する、というのは、大きく二つの理由からきわめて難しいのです。(他の理由は省略)

 いかに対応すべきか?
上記のスペックを備えた要員を都市が提供できる条件で確保するのはほとんど無理ですから、これははじめから自前で「育成」することをめざすべきです。
育成計画を作り、適性を有する人材を選抜、2年ないしは3年掛けて育成する、というのが妥当な方法ではないでしょうか。
問題は、タウンマネージャーが育つまで待っているわけには行かない、ということです。
当たり前ですね。
タウンマネージャーはOJTで育成することが原則でしょう。

 そこで問題は、この育成を誰が担うか、ということ。
これはたぶん外部の能力に委嘱する以外に方法は無いと思います。

 そこで、中心市街地活性化業務を推進する過程でタウンマネージャーの育成を担うという業務を担当する「メタ・タウンマネージャー」を確保する、という新しい問題が発見されます。

 今現在、都市が確保しなければならないのは、タウンマネージメント業務の遂行を指導しつつ、その過程を通じてタウンマネージャー要員の育成する、という業務を委嘱する外部能力の確保です。
これはたぶん“フリーのタウンマネージャー”とも言うべき能力で、上で述べたように、①都市の基本計画を基に中心市街地活性化を実現していく行動計画の作成を指導・支援する
②中核事業である「テナントミックスの最適化」の取り組み、特に既存商業者の業容革新の推進に主導的役割を果たす
③業務遂行のプロセスで、タウンマネージャー要員の育成をはじめ、関係者の能力開発に当たる
という業務を担当します。常勤の必要はありませんが、タウンマネージャー要員が育つまで、彼と協働しつつ活動し、そのプロセスでマネージャー要員をOJT中心で育成します。

 ということで、目下、中心市街地活性化を推進していく上でもっとも緊要な課題は、「フリーのタウンマネージャー」を発見、確保することです。
 そこで問題は、どこで「フリーのタウンマネージャー」を確保するのか、彼はどこにいるのか?ということですが、どこにいるのでしょうね。
 ㈲クオールエイドがその一つだと言うことは、みなさん、ご納得いただけると思いますが、さて、ほかにも多数欲しいところですが・・・。

タウンマネージャー、公募すれば適任者が得られる、というのはとんでもないマチガイです。
問題は「マチガイ」であることに気づかずに公募する、というパターンそのものにあるわけで、問題の根はいろいろと共通しています。
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進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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