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挫折した事例に学ぶということ

 アウガ、呉服町と活性化への取り組みの挫折を取り上げました。
ここで「挫折」というのは、
①中心市街地・商店街活性化の成否を左右する事業と位置づけて取り組まれた。
②事業が成功すれば、その成果は街区全体へ波及するはずだった
③実際には、施設は竣工したが所期の目的は達成されなかった
④街区への波及は起こらず、これを宛てにしていたところはいっそう状況が深刻化した
⑤以上の結果、中心市街地は当該事業の改善という新しい問題に直面している
という状況に陥っているケースを指しています。

 最近ニュースになった二つの事例を挙げましたが、ご承知のとおり、こういう挫折はけして珍しいことではありませんし、また、最近始まったことでもありません。
しかし、挫折した事例が取りざたされることはきわめてすくないようです。
特に、「専門家(プランナー、マネージャー)」さんたちによる「総括」などは聞いたことがありません。
いやしくも専門家である以上、挫折事例についてはしっかり調査研究に取り組み、もって他山の石、自分が取り組む場合は同じ轍は踏まない、という職業倫理を全うするためにもl欠かせない作業ではないでしょうか。

 一般に。
ダメな商業施設は、商店街に限らずどんどん淘汰されていきます。淘汰圧はどこにあるのか? 競争相手か?
いいえ、違います。消費購買行動です。
自分の期待に応えきれない、と評価するお店にお客は寄りつきませんから、お店はじり貧、撤退のやむなきに至ります。
すなわち淘汰されるわけです。

 同じことが「商業活性化」においても起きてしかるべきですが、どうしていつまで経っても同じレベルの挫折が繰り返されるのか?
もちろん、
①発注側の淘汰圧が機能しない
②適切な「競争」が実現しない
からです。
どうして二つのことが起こるのか、についてはそれぞれ考えてみてください。

 さて、中心市街地活性化という課題は、メイン、ラストチャンスと言う位置づけで取り組んだ事業が挫折したからといって止めるわけには行かない、というものです。
(いずれ、もう止めた、という都市が出てくるかも、ですが、今のところは。)

 止められない以上、挫折を乗り越えて成功に近づいて行かなければならない。

 そのためには、我々は「挫折事例」に学ばなければならない。
つねづね申しあげているように、「成功事例」にはその土地・時の条件が加勢しています。直ちに学び取利、実行することの出来ない条件があって成功しているのが「成功事例」です。
「成功事例」の成功した理由は、おいそれと反覆模倣出来るものではありません。

 一方、「挫折事例」の方には必ず、“こういう取り組み方をすれば必ず挫折してしまう”という行動が見られます。
挫折事例から「こうしたら必ず失敗する」という教訓が得られれば、その方法を選択しないということで、「挫折」の可能性が少なくなります。第一、「追随」から「創造」へ、活性化への道を自力構想する、という姿勢が出来るとアタマの働きが変わって来ます。

 アウガなど、一時は成功事例と目され取り組みの挫折から何を学ぶべきか?

 実際にアウガの挫折への対応という課題に直面している青森市にとって、“そんなことより再建が大事だ”という判断があるかも知れませんが、彌縫策は問題をより大きく重くするだけでしょう。
問題解決のアプローチを変えないと、“今度こそ”といいながら同じ挫折への道を歩いてしまうかも知れません。

 青森市以外の都市にとっても、アウガはけして他人事ではありません。既におなじような問題が起きているところもありますし、また、『基本計画』に挙げられている事業が「時限爆弾」になる可能性が伏在しているところもあるはずです。

 アウガの挫折から何を学ぶのか?
青森市にとって、また他の都市にとって学び、かつ、今後の取り組みに活かすべき教訓がたくさんあります。

続きは【都市経営】で。
『アウガ 挫折の教訓とは』※本来、真っ先に学び、結果を公開すべきは、指導・支援にあたる専門家の皆さんのお仕事だと思いますが、黙して語らず、というのが業界の皆さんのビヘイビア、あまり期待は出来ません。

 幸い、新スキームではこれまで「部外者」扱いだった関係者(金融機関・交通機関などの都市機能の担い手)の新しい登場も見られます。
ルーキーさんたちとの協働が、新しい方向でのチャレンジを産む契機になるよう、有志諸兄は工夫してください。
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進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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