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理論無き実践、迷走の果て

 中心市街地活性化という優れて理論・技術を必要とする問題について、理論無し、理論の必要性の自覚無し、というレベルで潤沢?な資金を握って突っ込んでいくわけですから、すること為すこと、ハチャメチャになるのも無理はありません。

中心市街地に「住む人・来る人を集める」とか「中心市街地で歩いて暮らす」とか、中心市街地を都市全体から切り離し、ここだけを何とかすることが出来る、ここだけなんとか出来れば空洞化する中心市街地の活性化、ひいては「少子高齢化」「地域格差」は解消できる、などなど止まるところを知らない錯覚に基づく言動が多いこと。

 間違った理論に基づく実践ならば、理論の誤りに起因する実践の失敗あるいは行き詰まりを指摘することが出来ます。それに対する反論が行われ、反・反論が行われ・・・というなかで、改善・修正される可能性があります。

 ところが理論を装備していない、そのうえ装備する必要も自覚されていないというレベルの取り組みの場合、どうすれば適切な「活性化への道」へと軌道を修正することが出来るのか?
これは難問です。

 そもそも、コンパクトシティなどという空念仏で、中心市街地~商店街の空洞化を押しとどめ、反転、繁盛への道を切開するという前代未聞の課題を解決出来るハズがないのでありまして、もちろん、こういうことをいう人たちが、中心市街地活性化とコンパクトシティの「区別と連関」を説明している例なんか一度も聞いたことがありません。
あなた、聞いたことがありますか?

 もの離れが進んでいるから、商店街も物を売ったり情報を提供するばかりでなく、文化を提案しなければならない、などという妄念に自縛されて、自分の尺度で文化的という冠をつけたイベントに精を出す人たちもいたりするわけですが、あのさ、ものを売る才覚のない商人が「文化」などと口走って、誰がホンキにするわけ?

 小売商業は、都市住民の生活を支える重要な都市機能である、郊外のショッピングセンターだけでは新しい生活需要に対応できず、生活が平板・陳腐化してしまい、結果的に経済社会が衰退に向かう、ということを理解出来ない人たちは、小売商業の活性化という私利私欲に直結することは恥ずかしくて声に出せない、私利私欲はまずい、というショボイ精神の持ち主ですから、商店街活性化=繁盛店づくり=都市住民に支持される買い物の場・・・」「歴史・・・」「伝統・・・」といったちゃんちゃらおかしい決まり文句にすり替え、「市民とともに取り組むまちづくり」とか荒唐無稽の方向を打ち出し、本来的課題への取り組みをないがしろにしたまま、イベントに明け暮れる・・・。
この間商売はそっちのけ。

 そうしますと、都市の「買い物機能」は衰微するばかり、空洞化するばかりですから、仕方がないので外部から招致しなければならなくなる・・・。
かどうかはともかく、SCに対する消費生活からの暗黙の開設ニーズは極めて強く、各関係方面には相当のプレッシャーがあるのでありまして、「文化という名のイベント」か「買い物利便か」というように問題が立てられれば、これはもちろんイベント当日を除けば買い物利便が優先するわけです。
先述のとおり、この圧力は強いですからね。
現金収入が欲しい都市経営もイベントか現金収入かと秤に掛ければ・・・思惑が一致するのは目に見えています。

 商業者が自分の事業は社会的に有意義である、自分の商売が消滅すれば、生活がショボくなる人たちがあり(都市機能の増進という課題)、ひいては地域に循環するお金が少なくなる(経済活力の向上という問題)、ということを理解し、商売繁盛に徹することが即・地域の生活充実・文化発展への貢献である、ということを自覚し、「商売繁盛の実現」を前面に押し立てた「活性化への道」を精進しない限り、中心市街地が都市内外・各方面から支持されることはないのでありまして、理論無き取り組みは、根本的なところでとんでもない勘違いをしています。

 というような都市、商店街が現実にあるわけでありまして、その勘違いぶりは自店のレジあるいは店前を歩く人を見つめればたちどころいに分かることですが、「文化」などの目くらましをまとっていると、視れども見えず。

 あらためて、スキームの基本を確認しておきましょう。

 中心市街地活性化とは「中心市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上」である。
基本計画はこれに5カ年という期限で取り組むものであり、したがって計画が掲げる「目的」は限定された具体的なものとなる。
中心市街地=都市中心部の商業街区という特性から、掲げられる目的は、商業街区の「買い物行き先としての機能の再構築」である。
都市をめぐる問題状況に惑わされて目的・目標を誤ると、とんでもない迷走に陥ることになりす。
みなさんの基本計画、目的・目標はスキームの趣旨に即して明快単純に設定されているでしょうか。
この点、この際もう一度しっかり確認してください。
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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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