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中心市街地活性化は、「革新」でなければ成功しない

経営革新は、『中小企業新事業活動促進法』に明らかなように、国の経済政策の柱の一つです。
「新事業活動」はつぎの四つ。
①新商品の開発または生産
②新役務の開発又は提供
③商品の新たな生産又は販売の方式の導入
④役務の新たな提供の方式の導入その他の新たな事業活動

 一読、シュムペーターの「新結合」を思い出させます。
今日の日本経済の閉塞状態を突破していく「一億総中流」の実現には「経営革新」に対する広範囲のチャレンジが必要です。
「法」では、経営革新の方法が定義されていますが、経営革新の「機会」についてはどうでしょうか。
「経営革新」が国策として打ち出されている時代背景=革新機会ですから、まずは「時代」を読まなければならない。

 故ドラッカーさんは、革新の機会として次の七つを挙げています。
○経済セクターにおける機会
①予期せぬ事態(成功・失敗・その他)の発生
②「在るもの」と「在るべきもの」との間のギャップの存在
③新しいニーズの存在
④産業構造の変化
○外部セクターに発する機会
⑤人口構造の変化
⑥認識(ものの見方・感じ方・考え方)の変化
⑦新しい知識の出現

 つまり、「変化は機会である」ということですね。
ドラッカー的七つのチャンスが「束になって」押し寄せているのが現在の日本社会ではないでしょうか。
「革新」への取り組みは、束になっている変化の意味をよく理解し、どのような変化への対応を事業機会として選択・取り組むのか、ということの選択が先行します。
「束になって」押し寄せる変化を、主体的・戦略的に編集して「事業機会」に仕立て上げる、戦略家=コンセプチュアライザーの登場というか、育成というか、喫緊の課題です。

 「革新的」取り組みは、「変化への主導的な対応」という性格を持っていないと、「革新」になりません。「革新」にならなければ直面している「変化」にうまく対応できず、まったく期待はずれの方向に事態が発展していくこともあり得ます。

 現下、不可逆的に進行する経済的・社会的変化の何に着目し、何をどう革新することを目指せば「変化を機会」にすることになるのか?
問題はこのように立てられないと、閉塞状況を「機会」として新しい経済発展・一億総中流を目指すことは出来ません。

 「中心市街地活性化」がまさにその典型でありまして、「中心市街地」を事業活動の場・対象として再構築する革新的な取り組みを目指し、実現しない限り、中心市街地の新しい時代における「価値」を創り出すことは出来ません。

 中心市街地活性化とは中心市街地の革新である。
ということであり、すなわち、中心市街地活性化は畢竟、
 革新的中心市街地活性化でなければならない、
ということです。

 間違っても「住む人・来る人増やし」や、「一店逸品」、「販促イベント」などにうつつを抜かしてはいられない。こういうのはぜ~んぶ、昔は良かった、昔に帰りたい、という復旧路線、首尾良く戻ってみたからと言ってそこにお客がいるわけではありません。

 「革新」ではない活性化を標榜する『基本計画』は、時代・変化に対応してこれを「機会」として活用することで新しい中心市街地の繁栄を築く、という課題に答えることが出来ません。したがって、現下志向されている「中心市街地復旧作業」には成功の可能性はほとんどありません。

 「革新」を目指さない取り組み=復旧作業は、中心市街地に押し寄せている「変化の波」を砂の山で防ごうとするようなもの、その蹉跌は取り組む前から予定されています。

 皆さんの中心市街地活性化の取り組み、「革新」の名に値する計画になっているでしょうか?
「従来型商業」は御地及びその周辺に有り余っているわけで、今さら中心市街地でそれを目指すというのは文字通り、“ちょっとちょっと”と言わなければならない。

 5つの課題の「解」を志向すれば、それは即・『新事業活動促進法』に定義された「中心市街地の革新」になり、『中心市街地活性化法』に定義される“中心市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上」の実現につながって行くのですが・・・。

  「革新」については【理論創発】で近く考えます。
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  • Author:進化する売場研究会
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