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宵越しの金は持たぬ

 今日の稼ぎは今日のうちに使ってしまおうぜ、という浮き世話にでてくる江戸っ子の心意気ですが、何とも豪気なものです。
「蕩尽」というやつで、ものやサービスの流れ、経済活力が向上します。
やっているのは長屋の住人、八っあん、熊さんでありまして、有閑階級のビヘイビアではありません。

 「宵越しの金は持たぬ」というライフスタイルが可能になるためには、
①必需を満たす以上の稼ぎがある
②明日以降もずうっとそれが見込める
という条件が整っていなければならないわけでありまして、つまり「職の安定」ということですね。

江戸時代には多様な「仕事」が細分化され、それぞれ専門化されておりまして、誰もが「宵越しの金を持たぬ」ことにしようと思えば出来た、ということです。
興味がある人は書店に行けばコーナーが出来るくらい「江戸ブームは続いています。
竹内誠監修 『江戸の暮らし事典』碧水社

 思えば「高度成長期」というのはまさにそういう条件が国民レベルで整っていました。いえ、江戸時代とは比較にならないくらい。
向こうは、仕事も生活も成熟・安定でしたが、こちらは「もの不足」「店不足」のところへ、所得倍増ですからね。
明日は今日より収入が多くなる、という条件があり、欲しいもの、人が持っているのを見ると欲しくなるものが、これでもかとアピールされます。

 という流れのなかで「一億総中流」という意識が普及したわけで、この場合「中流」とはそういうことですね。
“明日は今日より収入が増える、欲しいもので買えないものはない”

 「新・一億総中流」は高度成長期とは様変わりした状況において、あらためて“明日は今日より収入が増える、欲しいもので買えないものはない”となるかどうかはともかく、「欲しいものがあるのに手に入らない」「自分の好きなことが楽しめない」という状況を打開することと、経済活力の向上を同時に達成していこう、というものです。

「構造改革」とか「美しい国ニッポン」などと違って、自分のこととして努力していくなかで実現可能な方向です。
その一番手をになうのが、都市の独立自営商業者の皆さんの取り組み、というのが当サイトが拡げている大風呂敷ですが、真に受けて取り組んでみるとホントに実現するかも、です。

今日は午前中から今まで夜の勉強会に使う「経営革新」のテキストを書いておりましたが、あらためて国の参考資料を見てびっくり、「勉強抜きの経営革新」を進めようとしているのでしょうか。
「勉強抜きの経営革新」というのはあり得ませんからね。

環境の変化・顧客の生活の変化、競争の変化、当方の体制の変化等々、その内容とそれが意味するところをきちんと理解しておかないと、「革新」へ出来ません。
ということで、勉強が必要なのは、商店街立地の独立自営商業者の皆さんだけではなく、「経営を何とかしたい」と考えている、ジャンルを問わず、独立自営企業者の皆さんに共通する「目的を実現するには必ずクリアすべき関門」です。

自営企業者による、顧客に提案するソリューションとしてのラグジュアリィの追求が経営の活性化を実現し、ひいては「一億総中流」を達成する・・・。
中心市街地活性化に端を発する日本経済再興への道、ですね。

どっかの政党さん、「構造改革」の罪滅ぼしに如何ですか?
選挙はこれでラクショーだと思うが。 

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