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商店街活性化の根本課題

 商店街空洞化の原因としては、都市機能特に居住のスプロール化、マイカーの普及などが指摘されます。
この認識に基づいて「活性化策」を講じれば、住む人・来る人を増やす、駐車場の設置などが取り上げられることになるのは当たり前です。

 空洞化進展の原因をめぐる議論には、一つ、大切なことが抜けておりまして、「郊外型商業の拡充」ということ。

 思考実験をしてみましょう。
居住がどんどん郊外に移転したとします。病院・学校その他の都市機能も我先にと郊外に移動したとします。非物販の事業所も後れをとるなと続いたとします。
とうとう、最後に残ったのは商店街だけになったとします。
さあ、商店街はどうなるでしょう?

どうにもなりません。
なにがどこに動こうが、日常行動圏内に「買い物行き先」が商店街しかなかったとしたら、みんな、これまでどおり、商店街に買い物に来ます。幸いマイカーは普及していますし。
でしょ? 違いますか?

商店街が空洞化したのは、モロモロの都市機能が拡散したからではなくて、その原因は唯一、商店街よりも買い物行き先として「こっちの方がいい」と評価される商業施設が郊外に出現し、日進月歩で拡充しているからです。
そうですよね? 違いますか?

 次は逆に、住む人・来る人、都市機能すべて中心市街地に集中しているが、いまどきの商業機能だけは郊外に立地している、というとき、中心市街地の住む人・来る人はどこに買い物に行くでしょうか?

 と言うように、簡単な思考実験(というほどのことでもないのですが)をしてみれば、住む人・来る人を増やすことを目的に講じられる各種の施策が「商業の活性化」という目的にとっては効果が乏しい理由が一目瞭然です。

 郊外型商業施設、特にショッピングセンターの「光と陰」を理解することなく、商店街の活性化策を構想する、などと言うことは、義務教育修了レベルのアタマのハタラキがあれば、容易に理解できることだと思います。
理解できない人は、アタマの中が「後見人」の考えによって汚染されている可能性が高い。

 商店街活性化の根本課題:郊外型商業との機能分担を考え・実現すること。
自力中心・売場群の改革で達成していくシナリオを描くこと。

 状況を雑音・雑念を振り払って虚心に見つめれば、たちどころに理解されるところですね。
どういうわけか、理解したくない人が多くて困るのですが。


最近の殺し文句:「SCの勉強してませんよね、で、対策とか立てられるんですかぁ」
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