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中心市街地活性化の本来目標

 目標は絞り込み、簡明に、というのは大きな仕事に取り組むときの原則です。
中心市街地活性化のように、問題情況、多様な関係者の存在、対象地域の規模、取組期間等々、どれをとってもこれまでの経験から類推できない仕事の場合、目標を単一・明確にすることが成功の要諦、中心市街地という言葉に幻惑されて、あれこれ目標を乱立すると、すべての仕事がグダグダになってしまいかねません。

 中心市街地の活性化、その目標はただ一つ、中心市街地こと都市中心部・商業街区の活性化、即ち「買い物の場としての再構築」です。(中心市街地の三要件は旧「法」当時の定義から微動だにしていないことに留意)
疑義があれば、掲示板にどうぞ。

居住や福祉施設の整備については、「商業街区における」という条件付きであることに留意することが成功の秘訣、何も都市全体が「コンパクトシティ」を目指し、そのハシリとして中心市街地(商業街区でなく)を整備する、という話ではないのです。

 先行事例で実際に計画・取り組まれている事業を見ますと、「コンパクトシティ志向」などを標榜していても、実際は商店街への高層住宅付き店舗の建設や、来街者向けのサービス機能の設置など「商業街区の空洞化対策」というニュアンスのものが多いことは、参考事例をウオッチしている人には先刻ご承知のところですね。

 問題は、これら、商業街区の活性化のための取組に「補完」と位置づけるべきレベルの事業を商業活性化から独立させ、これと同等に取り扱おうとする傾向があることです。
市街地の整備改善、居住機能の整備、福利機能の整備などの事業内容は、「中心市街地・商業街区」の商業街区としての機能の拡充を促進する、という条件が付いてしかるべきなのです。

 商業街区の機能の拡充を促進するとは、即ち、当該事業の推進が商業街区・商業機能の活性化に効能効果を発揮すること。
そのためには当然、商業施設自体に「買い物行き先」としての本来的な機能がきっちり構築されていることが大前提になります。行く目的のないところに道路を造っても人は歩かないし、店前通行量が増えても入店目的が無ければ通り過ぎるだけです。

 ということで、中心市街地活性化の目標は「商業機能の活性化」一本に絞るべきです。
複数の目標が立てられると何がどうなるか?
アレがダメならこっちがある、ということで事業に障碍が発生したとき、それを乗り越えようとするのではなく、さっさと放棄して他の目標に目が向いてしまう・・・。

 結局最後に残るのは大枚を投じた構造物だけ、中心市街地にマンションが2棟や3棟、5棟10棟増えたからといってそれがどうした、ということです。「商業フロア」の繁昌は、居住フロア部分の完売とは無関係ですから。

 中心市街地活性化とは商業機能の活性化のことである。
都市機能としての商業機能を増進・拡充させ、経済活力を向上させる。

 「法」の趣旨にもピッタリですね。
余力があれば、併せて街区に付帯整備すすることが街区の機能を促進するために必要と考えられる機能の整備にも配慮する。
住宅・福利などはこの程度の位置づけにしておかないと「アブハチ獲らず」になりかねません。

さらに。
商業機能の活性化と目標を定めたとたん、決定しなければならないのは、
「郊外型ショッピングセンター」との位置関係・機能分担をどう考えるか?
ということです。

 皆さんがもっとも苦手とする問題が中心市街地活性化という大プロジェクトの成否を握っているわけですが、それでも勉強する気になれない、ということでしょうかねえ。

 活性化への取組の見直し、いますぐスタートしないと間に合いません。取組が着々と進められている都市も少数ですがありまして、取組事例が見え始めてから「そうだったのか」といっても遅かったりしてw
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進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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