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お勉強の時間

 先日、井上光平さんを紹介しました。
井上さんは、西武百貨店~西友ストアの経営トップを務め、さらに(財)流通産業研究所に移り所長在任中の1987年に亡くなりました。
遺稿集があります。
『流通産業の思想と戦略』

 初出はほとんどが流通業界の専門紙誌です。
つまり、当時は「流通産業の思想と戦略」といったことが、『商業界』、『食品商業』、『販売革新』、『繊研新聞』等々に当たり前のこととして論じられており、今日、大手企業のトップクラスに位置している人たちは、当時、こういう勉強をしたわけです。

 同書には「井上光平さんと私」と題して、ダイエーの中内さんなど業界のそうそうたる経営者が追悼文を寄せて、その業績を称えています。
当時の業界の雰囲気が伝わってくると思います。

 ちなみに、こういう本を読むとあらためて「黒板経済学」の至らなさを痛感するのはtakeoだけ?w

 特におすすめは、第三部 革新的商人への想い です。

第一章 人と商人と商業への想い
一 若き熱血商人、全国から輩出せよ
二 商業における「人づくりの原点」
三 現代に生きる商人と倫理
以下、
第二章 戦後流通戦国史を彩った群像
第三章 流通書ベスト100
と続いています。

 時はめぐって、あらためて商店街と郊外型商業との関係がクローズアップされています。21世紀前半の流津問題は「都市経営」という上位テーマと密接に関連しており、さらに、商業者をはじめ関係各方面の実務と理論、両面にわたる努力の必要性は、井上さんが活躍された時代のそれをはるかに越えています。

 中心市街地活性化という前代未聞の都市経営の中心課題に自分の「事業」そのものとして取り組む巡り合わせとなった「独立自営商業者」の皆さんは、誰もがうらやむポジションを確立する機会に直面しています。
ポジションをものに出来るかどうかは、ひとえにそれぞれの取組如何にかかっているわけで、もちろん、勉強抜きでものに出来るほど生やさしいことではありません。

 ちなみに、紹介した井上さんの本、アマゾンでは「ユーズド」しか入手できません。1円だそうです。
takeoの話じゃどうも気合いが入らない、という人はこの際読んでみられてはどうでしょうか。
「おれは独立自営商人だ」と再確認できればこっちのもの、かも知れません。

 いずれにせよ、小売業界は業種・業態、規模の大小を問わず、新しい「勉強の季節」に直面しています。
お勉強、昔は個人ごと、企業ごとでしたが、これからは集積単位、商店街単位で取り組まないと効果が得られません。

 井上さんの
“若き熱血商人、全国から輩出せよ”
というのはこういう人たちがどんどん出てくることでしょう。
そのためには何を為すべきか?

お勉強、中心市街地活性化にホンキで取り組む人にとって避けることの出来ない課題です。


■ ゆめタウン別府 

 いよいよオープンまで秒読み段階です。

商店街への影響について考えてみました。
『衝動入店』

 商店街を通ってゆめタウンに向かう通行者を商店街・個店のお客にするのは、「衝動入店」を誘うということです。
安易に「通行量が増えればなんとかなる」と考え、自助努力抜きで「アクセル&ブレーキ」に期待している人は、ぜひ読み・かつ・オープン後の現地の状況をチェックしてください。

RSC誘致によるアクセル&ブレーキについても。
『既成RSCの業容では中心市街地の核にはなれない』

 いずれもゆめタウン別府のオープン前という時期における現場に対する「理論に基づく予測」であることに留意してください。
今月末にはこれらの記事を含むスレッド全体の主張の適否が明らかになります。

 新スキームのキモともみられる「アクセル&ブレーキ」の壮大な試行、果たしてどのような結果が生じるのか、注目していきましょう。

 中心市街地とショッピングセンター、別府市に限らず差し迫った問題となっている都市は多い。
当ブログでも引き続き取り上げていきます。


予測の適否をチェックするのが楽しみ・・・
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進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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