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「中国」四千年の歴史

 王朝の正当性は中国史の背骨ですが、実際はなかなかそうはなっておりません。ご承知のとおり、遼とか金とか元とか清とかは北方の非漢民族、中国王朝を代表する隋や唐も、鮮卑系の集団だというのが近年の定説だそうです。
現・中国の中心部は、多くの民族によって占領された歴史があり、中国四千年の歴史は、漢民族・北方民族の争覇、その合間に巨大教団の「世直し」が加わり、とてもじゃないが「中国」などとまとめられるものではありません。チベットが「中国」に編入されていたのは元の時代、チベットも「中国」もまとめてモンゴルの版図に入っていたわけで、チベットが中国なら中国はチベットぐるみでモンゴル領となるのが筋?
というように、中国の領土感覚は一筋縄ではいかないようです。

 いつぞや紹介した、岡田英弘先生によれば、「世界史の誕生はジンギスハーンとともに始まる」。
『世界史の誕生』

 そもそも世界史とはなにか、歴史とは何か、ということについては特に東洋史学界では興味深い研究がたくさん発表されています。
「ユーラシア世界史」と「地球世界史」の区別と連関とか。

 なるほど、見方によってはアメリカ合衆国の独立まで、世界史とはユーラシア大陸史のことだともいえるかも知れません。

 ユーラシアといえば、もちろん北方騎馬民族、その代表はジンギスカン、近年その評価はうなぎ登り、第二ミレニアム随一の偉人というひともあるようです。
 ジンギスカンは、通商を重視、宗教文化には非干渉という全く新しい政策をもってユーラシアを一個の「帝国」にまとめました。宗教的・文化的使命を掲げたアレキサンダー大王とは大違いです。
ジンギスカンの後継は、インド、中近東、中国地域などが有名ですが、「タタールのくびき」とか言われているロシアにおいても、そもそもロマノフ王朝はジンギスカンの子孫から帝位を禅譲されるという儀式を経て正当性を証したとか。
 
 2006年は、ジンギスカン即位800年ということで、いまでも書店にはモンゴル、ユーラシア北方民族の本が揃っています。
お奨めは。
『パックス・モンゴリカ』
イチオシです。著者は米国の文化人類学者です。
面白く読めて全体像が一望できます。

もう一冊、 『遊牧民からみた世界史』

 著者は
 東洋史(ユーラシア大陸史)方面には、西洋中心史観に反駁、「方法論」レベルから問い直す、という気合いが入っている先生方が多いようです。

「パックス・モンゴリカ」vs「パックス・アメリカーナ」で、
堺屋太一『チンギス・ハンの世界』

 建国800年を祝ってモンゴル共和国ではイベントが催されました。堺屋さんの本にはユーラシア大陸を制覇した騎馬軍団のビジュアル満載。

 地図を見ますと、ユーラシア大陸の上部には、東西を通貫して大草原が拡がっており、遊牧騎馬集団の活躍の舞台を供しています。遊牧騎馬勢力が10万のへ威力を東から西へ移動させるには、大草原は不可欠です。

秋の夜長の堪能に「ユーラシア世界史」お薦めします。

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