FC2ブログ

「商店街活性化」の泣き所

 これはハッキリしておりまして、商店街の皆さん方、「自店・商店街を活性化するには勉強が不可欠なのに勉強する気になれない」ということです。活性化できない理由はいろいろ挙げられますが、最終的にはここに一番の原因がある。

 「消費購買客相」に入った人たち(ショッピング客)の「思考モード」は、自力思考 ―自分の力で考える― です。自分固の購買目的・条件を基準にして、どこで・何を・幾つ買えば良いか、きっちり考え・判断してから・行動しています。
 ショッピングについての判断能力は、生まれてはじめて自分で買い物をしてからこっち、今日までの購買・生活経験ぜ~んぶを批判的に総括した膨大な蓄積として、知らず知らずのうちに出来上がっています。

 それを基準に
①今度の買い物の目的と条件を確認した上で、今回のショッピングについて、
②これまでに蓄積した情報をもとに行き先を検討する
わけです。

 マスコミでは「自分の力で考える」ようにしなくては、と偉い先生方が年中、お説教されているわけですが、どっこい、既に皆さんちゃ~んと「自分の力」で考えています。
「公的状況」のことだと勘違いしてる専門家の皆さんは、カント「啓蒙とは何か」を完全に読み違えています。“ウン? なんのこっちゃ”とか思った人は、理論創発・カントさんのスレッドをどうぞ。

 といったことはさておきまして。
消費購買客相、つまり「こんにちは」とあなたのお店に入ってきたお客さんは、自力思考モードによる商品の吟味を目的にしています。
「見るだけです!」とわざわざ断るお客さんは、“自力思考の邪魔すんなよ、タコ!”ということですからね。

そういう、お客に対する当方はどんな思考モードかといえば、これはもう、典型的な「他力思考」ですね。

関係方面からのアンケート調査などで、“経営に必要な情報をどこから入手していますか?”と聞かれると、
①取引先
②業界紙誌
③商店街の仲間
④マスコミ
などという回答がランクされます。
これみんな「他力思考」の成果ですからね。こういう情報源をもとにして、「他力思考」で繁昌店づくり、出来るはずがありません。

それにしても昔は良かった。
お客は買い物・生活の経験が少なく、情報も少なく、自力思考する条件が整っていませんでした。
店頭通行量が店に入ってくればこっちのもの、だったりして、小売業は立地商売、“人通りの多いところがいい立地”というのが常識でした。今となっては、シーラカンス的ミスマッチですが、今でも信じている人がいたりして。

 ということで、お客の“自力思考モード”全開のお客に対応して再び繁盛店を作り上げるんは、こちらも“自力思考モード”による店づくりを実現しなければならない。
が、しかし、悲しいかな当方は、“自力思考って何のこと?”“いつも自分のアタマで考えてるんだけど”という状況にあち、さて、このギャップをどう埋めるべきか?
ギャップを埋めるためには、
①ギャップがあることを知る
②ギャップの内容・程度を測る
③ギャップを埋めるための努力をする
ということが必要であり、何はともあれ、ギャップを埋めるためには「勉強」が不可欠です。

 勉強が必要だが、その必要が自覚されていない、ということが実は、現在、商店街が直面している本当の・根っこの問題なんですが、分かりませんか、そうですか。
まあ、分からなくても私利私欲・儲かるためなら努力する、ということをきっちり守っていけば、イヤでも分かるようになるんですけどね・・・。

 勉強抜きではどんな有り難い事業に取り組んでもシャッターの内側の改革改善は出来ませんから、「売り上げ増」にはつながりません。
イベントなどでこれまで散々経験してきたはずですが、まだ目が覚めませんか、そうですか。

 各種事業への取り組みの結果を「売り上げ増」につなぎたかったら、好むと好まざるとに関わらず、しっかり「勉強」しなければならない。
「強いられて勉める」のが勉強ですからね。ほら、お客さんから“もっとまけて”、”勉強してよ”といわれたらしぶしぶ勉強するじゃないですか。あれと一緒、繁昌したかったら勉強です。それも、好きな時に好きなだけ好きなことを勉強する、というのは勉強ではありませんからね、それは趣味というものです。

 幸いなことにお客が“自力思考”で買い物をする時代は、小売業にとってこれまでにないチャンスの時代です。何しろお客の“自力思考”にマッチすれば、多少立地が悪かったり、価格が地域で一番安くなくても、買い物に来てくれる、ということですからね。
今や、商店街の全盛時代よりもグンと商売がしやすい時代です。

このチャンスを活かし、繁盛店を再生するためには、現在、人があまり寄りつかなくなっている「売り場」をお客から見た買い物行き先・「買い場」へと大転換しなければならない。強いられて勉める・勉強とはそのための勉強であり、「店づくり」を大転換するための勉強です。

 お客にとって買い物とは、生活材料の調達であると同時に買い物についてのまたとない勉強の機会です。 広告やセールストークと実際の商品の使い勝手は必ず比較され、その結果は必ず次の買い物機会に活かされる・・・。
生きた勉強に身銭を切って日々取り組んでいるお客さん、それに比べて商店街はといいますと・・・。

 イベントするお金はあっても勉強するお金はない、アーケードの建て替えの5,000万円は調達するが、そのアーケードを商売に活かすための勉強に要する300万円はどうしても調達できない、というのが全国一律・商店街これまでの通り相場ですね。

 で、アンケートの調査票が配付されると、「ニーズの変化に的確に対応する」とか「魅力ある個店づくり」などなどが課題である、といつも回答しておりますが、「対応」も「個店づくり」も書いてみただけ、実際にはやり方が分かりませんからやる気も起きません。

 という対応を十年一日、繰り返し・繰り返して来たあげく、今日この頃の商店街が現出しているわけですが、これでもまだ「勉強しなくちゃ」という気にはなれませんですか、そうですか。

 こうしている間もお客の「ショッピングに関する自力思考能力」は商店街以外の買い物行き先を相手に日進月歩、街もお店もドンドン置いてきぼり状態です。

 商店街活性化、繁盛店づくりとは、皆さんのアタマの中を占領している大昔の「商売の原理原則」に基づく行動を“今どきのお客のショッピングの原理原則”をもとに全部作り替えるという作業を伴わないとできません。

お客とお店をマッチさせるために取り組むのが勉強ですが、分かってますか? 分かってませんよね。

というところに、商店街が逆立ちしても繁昌できない唯一の原因があるわけで, “勉強するのがイヤだから商売やってるんだろうが!”などと公言しちゃったりする皆さんが、「儲かることは美しきことかな」といった心境に立ち返り、儲かりたい一心で勉強に心血を注ぐようにならないと、商店街活性化なんて夢のまた夢。


ブログランキング
-
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ