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基本計画の計画性

□計画には具備しておくべきi一般要件がある
  ※(一般要件とは何についての計画であれ、計画という
    以上、必ず具備しておくべき条件のこと)

 すべての計画に共通する第一の条件は、
「計画」として備えておかなければならない要件を備えていること、
です。

 計画の「中身」よりも「形式」に関わることですが、どんな立派な内容が羅列されている計画でも、その形式が「計画」にふさわしく整えられていなければ、所期の目的を達成することはできません。同じ事業に取り組んでも、その事業が所属している「計画」が異なれば、結果に雲泥の差が生じてしまいます。

 計画の「形式」を理解し、その形式に沿った計画を作ることは、経営すなわち「言葉を形にする」行動の成否を左右する大変重要なことですが、あまり強調されていないようです。

 思いを形にしていくための計画には、その役割から、当然備えておかなければならない条件があります。
計画の重要性はよくいわれますが、なぜ必要か、優れた計画とはどこがどう優れているのか、優れた計画が共通して備えている条件にはどういうことがあるのか、といったことはまだ解明されたとはいえないようです。

人間にとって計画とは何か? ということですね。

 計画作りの専門家(以下「プランナー」)は、具体的な目的達成のための計画を作るにあたって、「計画が備えておくべき形式的条件」についても併せて検討しなければならない、というのが「計画作りの現場」の状況です。つまり、本来なら装備していて当たり前の「計画作りに関する一般理論」が揃えられていない可能性が高い。
「基本計画」を読むとそのことを痛感します。

※ちなみに、計画についての研究が進んでいる分野の一つは「軍事」のジャンルです。
クオールエイドのサイトでも最近、形式の一つを紹介しました。

計画の形式として一つの到達ではないでしょうか。
「目的・目標」「任務」の位置が気になるところですが。

軍事と並んで古くから「計画」が活躍しているのが、灌漑事業に始まる「土木」のジャンルです。建築・都市計画というジャンルは、この長い伝統を背負っているわけです。
「中心市街地活性化基本計画」作成に関わっているプランナーさんは、このジャンルの人が多いようです。

 プランナーのほとんどが、自覚的に・あるいは無自覚的に、「計画の原則」というか、自分が作る計画の「原則」を持っており、それにもとづいて計画を作ります。
もちろん、計画によっては新たに「形式」「様式」を考案することもありますが、その場合も基本的な要件はそれらの相互関係などについては、プランナーが装備している「計画の一般要件」のレトリックを活用しながら企画するわけで、計画を一つ見れば、そのプランナーの基本的な力量は推定可能ということですね。

□「中心市街地活性化基本計画」について。

 Web上で多くの都市の新・旧スキームにもとづいて作られたものを読むことが出来ます。
基本計画の最上位の目的は、計画一般の目的と同じく「言葉を形にすること」であり、「思い描かれた・望ましい中心市街地を形にしていくこと」です。

 そういう視点で見ていきますと、「基本計画」のなかには「言葉を形にする」作業の中核である「言葉」すなわち、“思い描かれた当該中心市街地がめざすべき姿”が明確になっていません。そうすると、計画の内部の整合性も危うくなってしまいます。そのうえ、言葉を形にするスキルの装備が不十分というように条件が積み重なれば、出来上がる計画に必要な要件を備えていないものがけして少なく無いことも納得されたりするわけです。

 これまでの計画が所期の目的を達成出来なかった原因の一つは、計画つくりにあたって「計画つくりのノウハウ」が不備だったからではないか?
という疑問が生じるわけですね。

 その他いろいろな思いが去来するわけですが、それはともかく。
新しい基本計画の作成にあたっては、あらためて、計画が備えておかなければならない「一般的な条件」について考えてみることが必要なのではないか、ということですが如何でしょうか?

 それも、待った無しで進めなければならない「基本計画」ですから、「計画づくりを勉強してから」というわけには行きません。
「作りながら修得する」という作業が要求されます。

 そうすると、招聘するプランナーさんの腕前・スキルがきわめて重要になります。計画作成の段階を成功させるには、優れたプランナーを確保すること。
これは当然のことです。

プランナーさんのスペック:
中心市街地活性化、商業活性化に関する理論の他に。
○既存計画を「形式」&「内容」の両面にわたって検討する。
○どこがなぜ問題なのか、課題を明らかにする。
○作業を踏まえて新しい計画の「形式」を提案する。
という「一般計画論」的知識・技量について相当のスキルが必要です。

 「既存計画に基づく取り組みの総括」は、新計画づくりにおける重要なステップですが、「計画の計画性はどうだったか?」ということも必ず、批判的に検討しなければならない。
計画については「数値目標を設定していなかった」というレベルの反省だけで良かったのか、ということです。

 プランナーさんには、これらの批判的検討を踏まえ、「計画の作り方」について、作成に関わる人たちにキチンとレクチュア出来ることが求められます。
 もちろんこれは「法」や「基本的な方針」の内容を説明する、という作業ではありません。それ以前の問題であり、「法」が提供しているスキームに基づいて作る計画が従うべき、「計画の一般的スキーム」のことです。
これがないと、「法」のスキームに従って、いつかどこかで見覚えのある支援施策を羅列しただけの「計画」になってしまいかねません。

 既に作成に着手されている都市も、旧計画とどこが違うのか、あまり差違のない計画が出来上がるのではないか、という危惧が生じていること思います。どんな計画でも一度でき上がれば、計画として一人歩きをはじめます。というかデンと座ってその座がら降ろすのは至難のことです。

 着手以前の「作り方についての計画」段階で周到な検討が必要であり、既に着手済みのところはなるべく早く方向転換が必要です。
 当社が見る限り、「計画の一般理論」を装備し直すという課題を免れている基本計画は、きわめて少ない。皆さんの都市の計画、果たしてどうでしょうか。計画づくりの一般要件を備えたプランナーさんを招聘することが事業成功への第一着手です。


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