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青森市の「基本計画」を読む

 4月はじめから【都市経営】コーナーで検討中でしたが、昨日、とりあえず終了しました。
総 論
商業の活性化
推進体制
.大長文です(笑

 作業の目的は、「認定第一号」・新しい枠組みによる計画の出来映え・実効性を評価する作業を通じて、
①『基本計画を作り直す』というテーマで行った当社のさまざまな提案の『有効性』を検証すること
②検討におつきあいいただく皆さんの業務にいささかなりと貢献すること
③批評の対象とする『基本計画』の改善あるいは下位計画・実施段階に寄与すること。
という三つ。

 簡単に「成果」を振り返ってみますと:
①については、期待以上にいろいろと得るところがありました。特にスレッドでは言及しなかった領域で多くの収穫があり、実務で活用することになります。
②については、これはもう皆さん次第。特段の発言もありませんでしたし、常時ROMされた人も少なかったようでしたが・・・。だらだら続けましたから食傷されたかも、ですが、これからの活用を期待します。
③については、さて、どうでしょうか。ぶっちゃけ、あまり関心が無かったかな、という感触。
当社としての収穫は多かったのですが・・・。 

 最後の「まとめ」というか、当社がかねて主張している「方向と方法」的ポジションからの「批判」はまだ行っておりません。
本当は、批判的検討に対して読者から異論・反論が出される・当社がそれに応える・・・という展開があれば良かったのですが・・・。
なかなか「公的言論」の確保は難しいですね。

 なお、当社の立場からする計画の批判は、機会をみて取り組みたいと思っています。批判がないと進歩が遅れますし、先行事例に学ぶ、というせっかくの機会の活用が果たされません。
当社の収穫については今後の記事及びリアルの活動に反映させます。

 以下、今現在感じていることなど。

 「一号」として認定された二つの計画では、商業活性化領域の数値目標として「通行量の増大」が掲げられています。このことも作用してこれから先、「通行量が増えること」が賑わいであり、活性化への取り組みの具体的な成果だ、といった認識が一般的になっていくのではないか?

 検討ではあまり詳しくふれませんでしたが、ショッピング目的以外の通行者が多い立地の場合、通行量と商業的業績との関係は、簡単には解明されていないし、今後もさて、どうでしょうか。
 特に「活性化は賑わいから」・「賑わいとは人通りである」といった短絡に基づいて、用務、散策、観光その他、何でも良いから人を歩かせろ、という方針で集める通行量と商業的業績との関連をあきらかにすることは、大変難しいのではないか。

 通行量こそ活性化のバロメーターである、と考える皆さんは、目標人数を決める前にその根拠をあきらかにしなければならないと思いますが、如何でしょうか。
これまでのところ、誰もやっていないと思いますが、目標として掲げる都市は、解明しておくことが必要です。
通行量の増大が自己目的・最終目的になってしまうと、「通行量は増えたのに商業は活性化しない、商業者が悪い」といった訳の分からないトンチンカンな話になったりするかも知れません。そもそも基本計画は、「商業者の自助努力」との連動というか、その方向付けという意味合いを持っているわけですから、トンチンカンに陥らないよう、目標設定段階での深謀熟慮が必要ですね。

 次に、これは富山市の基本計画にも共通することですが、県庁所在都市(「県都」)としての特性が十分活かされているとは思われませんでした。県都は一般に類似規模の都市に比べて、歴史的・文化的・機能的に格段に充実しています。広域からの吸引力を充実強化させていくうえで、活用しない手はありません。
県庁所在地としての求心性を高めることは、県にとっても大切なことでしょうし、その場合、中心市街地はその中核であることは間違いないのですから。
 【ひと入れもの出し】、「流動性」を念頭に置かないまちづくりに終始していると、「県都」が空洞化、消滅することも大いに考えられます。県都中心市街地の活性化は、県にとっても大きな課題かも、ですね。

 最後に、これは今回の作業と直接には関係のないことですが。
新しいスキームについては、スタート段階で“中核都市や県庁所在都市規模の都市でないと活用できない”といった意見が聞かれましたが、そんなことはありません。むしろ、もっと小規模な都市の取り組みにに適した枠組みだと思いますが、如何でしょうか。
このことはこれから検討していきたいと思っています。

 蛇 足。
 コンパクトシティについてもいろいろと考えさせられ、あらためて、次の立場を確認した次第です。
『反コンパク党宣言』
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 居住機能を中心にコンパクトシティ論が登場したのはまだ都市が膨張している時代のことでした。「経済活力の向上」は所与のこととしてコンパクトシティ的課題では無かったわけです。
これからの時代・地方都市受難の時代に志向されるコンパクトシティは、「攻め」の姿勢・「マーケティング」発想がないと、中心市街地~都市の活性化とつながりません。
「都市の活性化戦略・経済活力の向上戦略という一面を備えた、あるいは活性化戦略と親和的なコンパクトシティ」でないとダメです。

 中心市街地をマーケティングする、その方向と方法として位置づけるという着想が不可欠であり、この着想がないと「都市間競争に勝利」つまり住民に「自由と安定」を保証する「生活の場」として都市を維持・充実させていくことは出来ないと思います。

 まとまりのない話になりましたが、この度取り組んだ青森市の基本計画の検討は、手前味噌ながら、中心市街地・商店街活性化に取り組まれる皆さんにとって、参考になることが多いと思います。未読の方、特に『基本計画』作成を所掌されている方には、是非ご一読をお奨めする次第です。
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