FC2ブログ

中心市街地マーケティング

 当サイトは、「都市経営」の目的について都市住民に対して“自由と安定”という生活基盤を提供することだと考えます。
“自由と安定”は、“生活環境の整備と所得機会の維持・確保”です。
(中心市街地活性化の定義=「都市機能の増進と経済活力の向上」 は、まさにこのことを意味しています)

 これまでの都市は経営というよりも運営であり、「生活環境の整備」には交付税や補助金などあてにすることができましたし、「所得機会の維持・確保」は、右肩上がりの中、民間に任せることができました。しかし、多くの地方都市においてもはやこの条件は存続を期待できなくなっています。都市はみずからの力量をもって、みずからの存立条件を確立・維持しなければならない。
「都市経営」、「都市経営能力」が問われる時代です。

 これからの都市経営で心掛けるべきことは、「生活条件の整備」と「所得機会の確保」を区別して考えるのではなく、両者をより充実・安定させる取り組みのありかたを、多様な取り組みが相即・相補的に拡充する方向でビジョンを描き、戦略を立てることではないでしょうか。
もちろん、都市経営の実体を担うのは他ならぬ市民ですから、市民からビジョンが共感され、戦略が承認されることは第一の前提条件になります。

 都市経営の基本は、上述の目的を達成し続けるために、「世界における都市の役割」を果たし続けることです。都市は、世界におけるみずからの役割を定め、これを実現していく仕事に取り組んでいかなければならない。 つまり、都市はみずからが担う役割を定め、それを果たしていかなければならない。もし、都市が広域的な観光拠点を目指すのであれば、将来にわたってあるべき“観光拠点”のビジョンを描き、備え・提供すべき機能を整備しアピールしなければならない。すなわち、都市はマーケティングを行わなければならない。
マーケティングの基本は、“顧客をその気にさせること”です。

 都市が世界におけるポジションをどのように定めようとも、その役割を実質的に担うのは市民です。都市のマーケティングは、まず、その市民に対して「ビジョン」、「戦略」を売り込み、それを“自分のもの”として実現への取り組みに参加させなければならない。
これは、都市経営~都市マーケティングの原則です。

 都市経営の重要な一環として取り組まれる中心市街地活性化は、都市~広域において当該都市の中心市街地が果たすべき役割を定め、その実現を目指すものです。
これはもちろん、当該都市全体が担う役割=マーケティング機会を踏まえたうえで、中心市街地が分担すべき役割を明らかにし、役割を担っていくうえで必要な機能を整備していくという仕事になります。

 問題は、この仕事が関係する市民によって「みずからの仕事」と認識され、自発的・自助的取り組みとして構築されているかどうかということ。
特に課題の中心を占めている中心市街地の商業街区の活性化については、そのビジョン、シナリオが本当に商業者によって「みずからのために取り組むみずからの仕事」として認識されているかどうか、ということですね。
各個店の経営者~スタッフによって「みずからの仕事」として取り組まれない「商業の活性化」では、顧客に支持されるショッピングゾーンを再構築することは出来ません。

 中心市街地活性化基本計画は、都市の中心部をマ-ケティングする計画に他なりませんが、成功するためにはまず関係者が「その気になる」ことが不可欠です。
活性化の実現を任務とする皆さんは、商業者を中心に関係各方面の人々を「その気にさせる」ことが不可欠、計画自体が関係者にとって「取り組んでみる値打ちがある」と認められる内容を持っていなければならない。
 もちろん、その「内容」は、実現すれば広域から中心市街地に顧客を誘引する要件を備えていることが前提になります。

 以上は、新しい『基本計画』を作るに当たって必ず前提になることだと思いますが、果たして皆さんの取り組みにおいては「前提」として位置づけられているでしょうか。
中心市街地活性化とは、広域において中心市街地が果たすべき役割を定め、必要な機能を充実整備すること、そのためには関係者が“その気になって”、「能力の転換」を含む仕事に“自分のこととして”取り組んで行く体制を構築しなければならない。
 隅々に至るまでこのことが一貫している基本計画を作ることが必要であり、万一、このことを失念して従来どおり、「高度成長期的問運営」の延長で計画を作ったら、結果はもちろん、とんでもないことになります。

 認定第一号の二都市を追って多くの都市が作成段階に入っていることと思います。
どのような基本計画を作るのか。これは新しい局面での「都市間競争」のスタートであり、作成~推進の結果は、都市の経営能力の総体の表現となることでしょう。
中心市街地は都市の顔、とはよくいわれる言葉ですが、中心市街地活性化の顛末は、「都市の経営能力のカガミ」です。 新しい基本計画の作成にあたっては、是非「都市マーケティング」という新しい視点をもって全体をとらえ、関係者・顧客を“その気にさせる”ために必要な施策を隅々までみなぎらせることを心掛けるべきだとおもいます。

 活性化の成否を左右する関係者は、いうまでもなく商業者の皆さん。この人たちを“その気にさせる”“任務を果たすために必要な条件を整備する”施策を考え・講じることは、スタート段階で計画作成に先行して取り組まなければならない課題です。

 中心市街地マーケティングの二つの課題
①中心市街地を新しい事業機会として売り込むこと。
そのためには、
②都市~広域住民の生活を充実させるために不可欠の「ショッピングゾーン」「ショッピングコンプレックス」としての中心市街地のビジョンを掲げ、実現への道を提示すること。
 
 多くの都市にとって「中心市街地の活性化=都市機能の増進と経済活力の向上」を実現する唯一の方向であり方法です。

ブログランキング
-
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ