勉強無くして活性化無し

 昨日の記事の続きです。
中心市街地活性化、これまでの取り組みを一言でまとめるならば、「間違いだらけの活性化」と言うことになります。

その一 個店の繁盛努力のミスマッチ
その二 組合の共同事業のミスディレクション
その三 活性化スキームのミスハンドリング
(以下、「三階層・同時並行のミステイク」という)

 これだけ各階層のそれぞれもっとも基本となるべき取り組みを同時並行で間違っていたわけですから、成功するはずがありません。
それにしてもどうしてこんなに「体系的」に間違いが起きたのか?

 答えは簡単、関係者が商業に関する勉強をしていなかった、理論武装をしていなかった、からです。
 これまでの「中心市街地・商店街活性化への道」のシナリオは、商店街全盛期の経験則・三頼主義・空理空論片言隻語・などをもとに書かれていました。「もの不足・買い物行き先限定」時代の常識は、「もの余り・店あまり」時代には通用しない。
その結果が「間違いだらけ」になってしまったわけですね。
( ? と感じる用語については、当社サイトの「サイト内検索」でチェックのこと )

 この時期、中心市街地・商店街の活性化を本当に実現したかったら、最初に取り組むべき仕事は「理論武装」です。

 あなたがもしホントにホンキで中心市街地活性化を実現したかったら、「中心市街地・商店街はこの方向・方法で活性化できる」というシナリオを描き、関係各方面にアピールし、「その気になって取り組んでもらわなければならない、この再スタートは他に誰もやらないでしょうから、あなたが誰であれ、あなたがやることになります。
 アピールに共鳴し事業の取り組んでもらうためには、あなたのアピールは「客観的な検討」に耐えうるものでなければならない。
言い換えれば、アピールは理論に裏打ちされていなければならない。

最低、次のようなことは説明できる能力を備えておくことが必要です。

①過去~現在の我が国小売業の変遷と将来について
②商店街の歴史と「努力中にもかかわらず進展する空洞化」について
③郊外型ショッピングセンターの解剖
④中心商店街が新しく担うべき商業機能の選択とその根拠
⑤小売業の「店づくり(業容)」について業種業態を問わず展開

 如何ですか。これらを体系的に説明可能な理論を装備してはじめて、「現有勢力+アルファ」によって中心商店街を活性化出来るということを根拠を持って主張出来るというものです。
根拠となる理論を持たない・持つ必要も自覚されていないレベルの「提言」や「計画」に基づく取り組みで中心市街地・商店街の活性化が実現されることはありません。
「三階層・同時並行のミステイク」がこのことをすでに証明しています。

 ということで。
この時期、本当に活性化を実現したかったら、最優先で取り組まなければならないことは、理論 -上に列挙したような「難問」にスラスラ答えが出てくるような理論- を装備すること、すなわち、「勉強」することです。最初に気づいた人が装備を始めるとともに必要性について広くアピールしなければならない。
 
 「勉強無くして活性化無し」このコトバ、ウソか真か、まずはよく考えてみてください。
納得した人はクオールエイドのサイトへどうぞ。
解を出すために必要なことは全部公開されています。
しっかり勉強してください。

 勉強しなかった人に「勉強無くして活性化無し」が実感されるのは、「三法見直し」後の取り組みがまたしても「三階層同時並行のミステイク」を繰り広げたあげく、最終的に挫滅してから、ということになりますね。


「そのとおり」と思ったら・・・
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商店街活性化 三つのミステーク

 個店はひたすらかっての経営技術の反覆及び片言隻句を聞きかじった空論に基づく手前勝手・独断試行、結果、全盛期とは似ても似つかぬ三点セットとなり果てており、組合はと言えばこれまた昔取った杵柄、かって近郷近在の善男善女にため息をつかせた共同販売促進事業、面影とて無い緊縮版の繰り返し・・・。

 他方、お客の方はと言えば、
コムサ 無印 ライトオン、スタバ ミスドにモスバーガー とナショナルチェーンとのおつきあいバッチリ、今は昔のあたしじゃないよ・状態です。

 ぶっちゃけ、このミスマッチ状態は、ど~にもこ~にもならないわけでありまして、早い話、このあたりについて口をつぐみ、目を閉じたまま、店前通行量を増やすとか・一店逸品でがんばるなどとは、ゆ~ても詮無いことではありますまいか。

 ということで、「商店街活性化三つのミステーク」です。

その一 個店の対応努力のミスマッチ
 もの不足・買い物行き先限定という条件が次第に消滅してくると、それまで商店街で主流だった商売が通用しなくなります。
レジを見れば、歴然ですから、手を打たなければならない。
 取り組む上で根拠とされたのは、消費者の多様化と個性化、市場細分化、多品種少量、差別化、セルフ等々のスローガン、スローガンらしく中身に乏しい文言ばかりでした。
これらの文言を根拠に「経営改善」に努めた結果、店づくりがお客の購買課題といっそうミスマッチに陥った・・・。

その二 組合の共同事業のミスディレクション
 共同販促事業(施設やイベント・サービス)を目的に結成された商店街組織は、設立以来、その役割を果たしていきましたが、販売促進の常として「売り場」がお客から見て満足できるレベルに充実していないと、せっかく取り組んでも効果が出ません。
組合員店舗の業容劣化とともに効果が挙がらなくなってきました。
 ここで環境の変化をしっかり認識、郊外型商業の発展を踏まえ、商店街の事業機会を再定義して、「買い物の場」としての再構築を目指すという方針をうち立て、「個店の業容転換=店づくりの改革」を軸とする街ぐるみの取り組みを組織するべきだったのですが、残念ながら従来慣行的事業に終始して現在にいたっています。


その三 活性化スキームのミスハンドリング

 『整備改善・活性化法』では、TMOが中心となって進める中心市街地活性化の一体的推進の目標について、「中心市街地の商店街群を一個のショッピングモールと見立てて整備する」「中心市街地の商業機能をショッピングモールとして再構築する」というスキームが作られましたが、残念ながら、実施段階ではスキームを活用することが出来ないまま、「法」の改正という段階を迎えています。

 と言うように、活性化への取り組みの三層全てにおいて、それぞれ基本的なレベルでミスを犯したのではないか?
それが原因で商店街活性化という課題は達成されなかったのではないか?
というのが私の現在の見解です。

 まあ、これだけミスが重なれば、活性化できないのも無理はないというものでしょう。
しかし、これ、実はそう悪いことでもないのでありまして。
ミスがこんなに重ならなかったら、活性化できたかも知れないじゃあないですか。
逆にミスが無かったのに今の状態が起きている、と言うことだったらもはや打つ手無し・夢も希望もありません。
 ところが、この通り、取り組みがまずかったから出来なかった、のであれば、うまくやり直せば活性化できる可能性がある、ということですからね。

 その証拠に、一~三の轍に入り込まなかった個店・組合・スキームは、それぞれちゃんと「活性化への道」を歩いています。

 たとえば。
「その一」について
 ほとんどの商店街に「繁盛店」があります。これらのお店は、環境の変化に的確に対応して「店づくり三点セット(品揃え・提供方法・提供環境)」をバランスよく作り上げています。
けして「差別化」やその亜流である「一店逸品」などにはしることなく、自店の客相を決定し、その消費購買行動を理解し、その標的として適切な「買い物の場」を仮設~試行で創っているのです。

「その二」について。
 たとえば、とげ抜き地蔵商店街。
ここは「店前通行量」を相手に商売をしているわけではありません。ある時期、「とげ抜き地蔵参拝客」という客相を、自分たちの商店街の顧客とすべく、街を挙げて「買い物の場」としての再構築に取り組んだのです。参拝客相に対して買い物客相への転化をアピールしたのですが、そのためには、通りの買い物の場としてのコンセプトを定め、通りの各個店がこれを分担・実現する、という方法を取りました。その結果、来街者はとげ抜き地蔵参拝相から、商店街の買い物客相へと転化、が同商店街の繁盛が実現しました。

 とげ抜き地蔵前商店街が現在の繁盛を獲得するについて、どのような取り組みをしてきたか、と言うことについてはほとんど知られていないと思いますが、一度理事長さんのお話を聞かれることをおすすめします。「店前通行量が多いからだ、うらやましい」などというレベルではないことがはっきり理解できます。
視察に行って上っ面をみても分からないところです。
「店前通行量」ならここに優るとも劣らない量を持ちながら、商売としては通行量が減少しているところと大差ない、という例もありますからね。

「その三」
 「ショッピングモールとしての再構築」をはっきり掲げて、個店~商店街組織~連合組織の取り組みを計画的に推進している都市の事例はいくつかあります。
当社が支援している例ではTMOを「司令塔」とした取り組みが計画的に進められていることは、いつも報告しているとおりです。
「ショッピングモールとしての再構築」は、単年度の補助事業のスキーム主導ではなく、三年くらいのスパンで計画を立てて取り組むことが成功の秘訣です。

 商店街活性化への取り組み、三つの層で取り組まれていますが、これまでの取り組みは、三層それぞれにおいて基本的な役割を果たすことが出来なかった、さらにそれが三層同時に起こったために、取り組みの改善ができなかった、ということが今日に至るまで「商店街活性化」への取り組みが効果を挙げられない根本原因ではないでしょうか?

 とするならば、これからも「商店街活性化」に取り組む、取り組まなければならない、という立場にある人達が取るべき道は自ずと明らかではないでしょうか。


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商店街組織の混迷と個店の孤立

 『中心市街地活性化法』をはじめとする「まちづくり三法」の改正は、『整備改善・活性化法(=中心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性化の一体的推進に関する法律)』制定以来の中心商店街活性化の取り組みが期待された成果を挙げられなかったことを受けたものであることはいうまでもありません。
 改正に至る経緯については、各段階で総括が行われ、その結果が三法の見直しという新しいスキームとして動き出そうとしているわけです。

 ここであらためてこれまでの取り組みを振り返ってみますと、商業等の活性化、すなわち「買い物の場」としてのいっそうの充実を目的としたものであるにも関わらず、肝心の「買い物の場」を担っている商店街(個店群及びその組織)の事業活動は、本当に活性化を実現できるシナリオを描き、これに則って行われて来たのか?という根本的な疑問に突き当たります。

 たとえば、私どもが2002年に実施した商店街振興組合に対するヒアリング調査では、
①商店街振興組合は、商店街を活性化する中期的な行動計画を持っていない
②組合が取り組む「販売促進」的事業は、「買い物の場」である個店の活性化、売り場の充実に役立っていない
③商店街に立地する個店は、組合活動に参加しながらも、存続・成長をいう戦略的課題の領域では孤立無援の状態である
ということが浮き彫りにりました。
 問題が一層深刻なのは、第一にこのような情況、端的に言えば組合のあり方・取り組み意自体が個店~商店街の活性化の実現に役立っていない、ということが自覚されていないこと、第二に、一部では自覚されていても、ではどう活動すればよいのか、活性化実現に向かう活動の方向・方法は如何にあるべきか、と言うことについては展望を持っていない、ということです。
 このことは私どもの考えでは、「法」のスキームで活性化に取り組もうとしている多くの商店街に共通している問題情況です。

 このような状況において、各個店は、それぞれの力量に基づいてなんとか経営の維持に務めています。
目下当社が取り組んでいる佐世保市中心商店街のケーススタディでもあらためて明らかになっているように、「個店の魅力アップ」が必要なことは十分理解されているのですが、ではそのためには何にどう取り組んだらよいのか、と言うことになると立ちすくみ、無効を自覚しながら慣行的販促を続けている・・・。
 こうして商店街の空洞化と個店の「買い物の場」としての機能の劣化が併行して急速に進んでいます。
 顧客の消費購買行動の変化は、個店経営者が蓄積している経営ノウハウではとうてい対応できないレベルで起きているからです。

 状況を突破するためには、組合が問題情況を的確に認識し、従来の任務(繁盛している個店群の「規模のメリット」を発揮するための組織化)にとどまらず、商業集積としての魅力の充実~「買い物の場」である個店売り場の改革を中心とする取り組みを推進する「商店街マネジメント機関」へと脱皮することが喫緊の課題となっています。

 TMOの一部(たとえば愛知県安城市高知県四万十市)ではこのことを自覚し、TMO~商店街組織~個店が一丸となって「新しい買い物の場への転換」に取り組んでいる事例が出始めていますが、なんと言ってもまだ数が少なく、全国的に注目され共鳴が拡がるというまでには至っておりません。

 このような状況が続く限り、組合の混迷と個店の孤立はさらに進み、商店街のいっそうの空洞化を進展させることはいうまでもありません。
問題状況にどう対処するのか? 
全国各方面の関係者が共通して直面する課題であり、同時に中心市街地活性化に取り組む全ての組織・個人にとってもその取り組みの成否を左右する課題であることをあらためて確認することが必要です。
 新しいスキームの採用の有無に関わらず、この状況を直視し的確な対応を講じない限り、中心市街地・商業機能としての商店街が再生されることは不可能だと思います。

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佐世保市四ヶ町商店街

先にもお知らせしましたが、ケーススタディに取り組んでいます。
現在、第一段階の「調査資料の検討」が終わったところですが、いろいろと興味深いことが分かってきました。
①郊外型大型店の影響
②中心部に設置された非物販集客施設の役割
③経営者の問題意識からみえる本当の課題
④商店街組織が緊急に取り組むべき課題
などが、既存の資料を分析することで手に取るように確認されました。

商店街活性化に関わっておられる皆さんにとって、きっとお役に立つと思います。チェックしてみてください。なお、作業への参加も歓迎します。

この後、リアルの商店街クリニックを交えて進めます。


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「まちづくり三法」改正・大手の対応

 いわゆる「まちづくり三法」の改正により、三度、制度変更による環境激変に見舞われている、ビッグストアビジネス。

 既報のとおり、中心市街地への進出を打ち出すところがでてきました。
大勢はまだ、新環境における出店・成長戦略練り上げの最中ではないでしょうか。なかなか「まってました」とは行かないでしょうから。
ちなみに今月発刊された安土敏さんの『日本スーパーマーケット創論』は、新戦略づくりに大いに参考になることでしょう。

 改正を受けて各社新しい戦略を展開することになるわけですが、いずれも「中心市街地」という立地をどう活用するか、という課題は共通しています。
中でも新『中心市街地活性化基本計画」を策定し「選択と集中」にあやかろうとする中心市街地への参入が相次ぐことでしょう。

 商店街の皆さんが留意しなければならないのは、ビッグストアビジネスが試みるであろう、既存の業種・業態・業容及びその改良パターンによる中心市街地への出店は、中心市街地=商店街の「核店舗」にはなり得ない、ということです。
中心市街地において「核店舗」を張れる、ということは、郊外のSCを横目に広域から集客する「魅力・来店目的」を構築できる、ということですからね。
中心市街地の立地特性から、郊外型SCと四つに組もうというのははじめから出来ない相談だと思います。

 こんなことは分かり切っていますから、よほどの条件がない限り、郊外との競合は避けることになります。そうすると、選択肢の一つは、勢い、中心市街地居住の「コンビニエンスニーズ」ねらい、ということになる。
(コンビニエンスニーズとは、「買い置きが効かない、使うたびにその都度買った方が良い」という性格の買い物のこと、スーパーマーケット(以下「SM」)の「献立材料」など。)
すなわち、中心市街地既存のSMとの激突路線ですね。
これは実例がありまして、再開発ビルの核にSMが入ることに決まったとたん、同じ商店街に立地していたナショナルチェーンが、即・退店しました。まってました、等感じでしたが、その後、再開発ビルのSMもあえなく退出、という状況があります。
ことほど左様にきびしい中心市街地のコンビニエンスニーズですが、出店すると決まれば既存SMをつぶすつもりで出店してくることは火を見るより明らかでしょう。

 さて、出店してくるのはSM、それも最新バージョンで、となりますと、既存のSMでは太刀打ちできない可能性があります。下手をすると転廃業ということもあり得ます。そうすると、中心市街地としてはプラマイゼロということになる・・。

 いずれにせよ、出店が地元・中心市街地居住のデイリーニーズねらいとなれば、その出店が商店街に及ぼす影響は簡単に推測できるのではないでしょうか。
ここが集めたお客がここを拠点に商店街を回遊する、などということは夢にも考えられません。

 また、モロモロの条件が揃っており、商店街隣接に郊外型ショッピングセンター(以下「SC」)が出店する、としましょう。出店にあたっては、新しいビジネスモデルを目指すのだ、と気合いが入っており、郊外の同業にひけを取らない業容である、としましょう。 
 さて今度はどうでしょうか。広域からお客を呼び込み、集まったお客は今度こそ商店街へ回遊してくれるでしょうか・・・?
そんなことはありません。そもそもSCは、「ワンストップ」つまり、買い物にきたお客の買い物ニーズ全部に対応し、全部うちで買ってもらいたい」ということをテーマにしています。そのテーマに共鳴してSCにやって来たお客がどうしてなんの関係もない商店街にわざわざ回ってくれるのか?
そんなことは考えられません。

 それでも、大型集客施設の郊外出店が規制され・中心市街地への出店が促進されることを、中心市街地活性化の最後の切り札と見る向きもあるようですが、とんでもない話、これまで商業についてほとんど勉強したことのない人たちの」間だけでしか通用しない夢物語ですね。
 新しく出店してくれる大型店が、商店街にお客を呼び込み、店前通行量を増やしてくれる、結果うちの店が繁盛するようになる・・・、出店大賛成、それまで辛抱しとけば何とかなる、
といった「風が吹けば桶屋が」的発想はもうおしまいです。

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イオン系SSMの中心市街地出店


 イオン系スーパー、マックスバリュー九州は、まちづくり三法改正の動きを踏まえ、大型店の郊外出店などで苦戦する九州各地の中心商店街を「新たな進出先」と位置づけ、出店していく
1号店は来年3月、鹿児島県鹿屋市の中心市街地の再開発ビルのキーテナントとして出店する。市側は、これを商店街の「核店舗」として集客増や空店舗の営業再開などにつながることを期待している (西日本新聞5月25日)

 三法改正への対応として、予想されていた「絵に描いたような」動きですね。
この出店で何がどうなるか?
まず、マックスバリュー。これは、いわゆるスーパー・スーパー・マーケットに分類される。
来店目的は、スーパーマーケット同様。『日本型スーパーマーケット創論』によれば、「内食提供業」、当社的にいえば、「主婦〈相〉の買い物にワンストップに対応する」業容です。
品揃えは、食料品・家事用消耗品・ドラッグ主体。
セルフ、ワンウエイコントロール。

 当社のショッピングセンター類型でいえば、コンビニエンスマートとしての登場でしょうか。
 市側が報道通りの期待をしているとしたら、「業態」やショッピングセンターの意味が分かっていない、ということになります。
中心市街地はもとより、再開発ビルの核テナントとしても大いに疑問です。先行事例がありますからね。再開発した中心市街地の核となるべき商業ビルの一階に核としてスーパーマーケットを配置したため、施設全体のコンセプトが無くなり、「集積」としての力を発揮できませんでした。
一階メイン部分にスーパーマーケットを配置するということは、当該施設が「近隣・最寄り型」であるとアピールすることですから、そのつもりで全体との整合性を考えることが必要です。
この時期、中心市街地活性化に関係する人達は、当社が提供しているレベルの「商業知識」は必須ですからね。
ホントの話。

□中心市街地への出店事例
 マックスバリューにはすでに中心市街地への出店経験がいくつかあるはずです。
たとえば佐賀県伊万里市では、区画整理で開発されたJR伊万里駅に隣接する好立地・中心市街地に昨年出店しています。
□伊万里市の窯業事情
 同市の中心市街地を取り巻く環状線には、先行してパワーセンター、ディスカウントストア、スーパーマーケットなどが立地しています。
中心商店街は高架駅を挟んで北側、距離150mに位置しています。

 商店街から見た影響は、「バッティング」です。業容からして周辺既存のスーパーマーケット、薬局などは深甚な影響を受けます。当たり前ですね。既存店舗に壊滅的な影響を与えられないようではこの立地にわざわざ出店する意味がありません。

□中心商店街に対する影響は、
①食品、薬局が大きな打撃を受けた。(ワンストップの効果)
②「買い回り」的行動は起きていない。(購買行動の相違)
③商店街区をアクセス道路として利用されるため、交通が渋滞
など、まず予想されるとおりのところです。

 はっきりしていることは、この業態に中心商店街の「核店舗」としての役割を期待することは出来ない、ということです。(「核店舗」については【用語集】参照のこと】
また、集客施設の「核」として検討する場合は、施設全体を「最寄り型」に変質させる、あるいは重要な一階部分だけ全体のコンセプトとはまったく無関係の空間が出来ることになります。

 以上は、報道された出店地に隣接する鹿屋市本町一番街にそっくり当てはまることではないでしょうか。まず、街区内への買い物客の一時停車は完全に出来なくなると思わなければならない。

□なんのために出店するのか
 マックスバリューの中心市街地進出は、中心市街地居住の家政的消費ねらいです。現在大手が企画している中心市街地出店の多くはこのパターンになることが予想されます。
住民にとって意義があるかどうかは、中心市街地における現在のコンビニエンスニーズの対応状況次第です。あとはもちろん、交通渋滞と24時間営業による住環境の変化をどう評価するか、これはケースバイケースでしょう。
 コンビニエンスニーズ対応が劣化している中心市街地の場合、空店舗などを利用してSMが進出してくるのは願ったりですが、この出店が中心市街地の広域的機能の充実に役立つかといえば、それは、ほとんど期待で来ません。あくまでも住民のための生活インフラであり、広域からの来街目的にはなりえません。

 かねて申しあげてきているところですが、既存の業種業態で「中心商店街の核店舗」という機能を果たせるものはありません。皆さんは自分たちの自助努力の総和で「来街目的」を再構築する以外に新しい繁盛への道・賦活への道はないのだと言うことをあらためてかみしめましょう。

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商店街空洞化の推移

 多くの商店街の現状、特にそこに軒を連ねる個店の「業容」は、その全盛期に比較したとき、著しく見劣りがすることは否めません。
商店街、個店を取り巻く環境が厳しくなるのと併行するかのように進展してきたこの状況は何を物語るのか?
当社は、「再生のカギは個店のシャッターの内側の取り組みにある」、と主張していますが、果たして現状を率直に見たとき、本当にその可能性が残っているのか、と懐疑的にならざるを得ない人もあろうかと思います。

 しかし、心配ご無用です。
個店の業容が劣化した原因は、それぞれの経営者が「環境変化への対応」として業容を変えてきた「努力」にあります。
業容をなんとか環境変化に対応させようと「仮説~試行」を繰り返すなかで、今日の状態へと変貌してしまいました。

 商店街の多くのお店は、環境変化に手を拱いていたのではなく、対応しようと試みたがうまく行かなかった、その結果として現状があるのだ、ということですね。
これは、これまでほとんど指摘されていませんが、あらためて言われてみると、その通りだと思われることと思います。

 なぜうまく行かなかったのか?
詳しくは本論で述べていますが、環境変化に対応するために用いた「仮説~試行」が誤っていた、ところにその原因があります。
商店街空洞化の根本要因は、環境変化が進むにも関わらず、なんの手も打たなかった、ことにあるのではなく、「手を打ったが間違っていた」ことにあるのです。

 このことが分かればどうなるか?
話は、簡単でありまして。
間違った取り組みを即刻中止、現下進んでいる環境変化に対応する方向・方法として適切な仮説~試行に取り組めば良い、ということです。

 如何ですか、皆さん。
我々の目の前にある商店街の空洞化、手を拱いていたから進んだのではなく、間違った仮説ー試行に取り組んできたから発生した、適切な仮説ー試行の方向と方法を選択し直すことによって、新しい繁盛への道を歩み始めることが出来る。
ということです。
 
 WINGさんの提起を受けてスタートしたこのスレッドの主題は、こういうところまで変化してきました。
 クオールエイドはこれまで、客観的な可能性の所在=ショッピングモールへの転換については繰り返し述べてきましたが、転換を実現していく主人公である個店経営者の皆さんの現状は、果たしてこの取り組みの主体になる可能性を持っているのか、ということについてはこれまで正面から検討したことはありませんでした。

 もちろん、私としては個々の経営者にはその能力が備わっている、ということを疑ったことはありません。実際に取り組み、業容を変えていく人たちをたくさん見ていますし、第一、疑っていたら「転換」という主張ははじめから出てきませんからね。
しかし、個店の現在の業容は、店主以下の環境対応努力の結果である、ということにはこれまで気が付きませんでした。
このことが意味することは、個店の現状こそが個店の業容転換への可能性を示している、というまことに逆説的な事実です。
 
 この事実に気が付けば、個店の取り組みと商店街組織の取り組みとのミスマッチもまた明らかになります。
組合が取り組んでいる諸活動は、「個店の環境対応努力」が成功していてはじめて効果を上げることが出来る、というのが基本的なあり方。これは目下取り組んでいる商人塾系の販促イベントでもまったく同様です。商人塾系イベント、内容は従来商店街で取り組まれてきた企画と変わったことはありません。もっと素朴・もっと低コストです。これで効果があるのは業容との一致を目指しているから。

 比べて、既存の商店街のイベントが効果を挙げられないのは、イベントが悪いからではないかも知れません。
肝心の個店レベルの取り組みが間違っているわけですから、組合の事業が効果を上げられるはずがありません。


 考えてみてください。
組合が取り組んでいる各種の事業、まったく効果がないと悪評しきりですが、もし、組合員たる各個店の業容が顧客ニーズとマッチする状況を作り得ていたとしたらどうでしょうか?

 あらためてこのように考えてみれば、個店の経営努力の方向と方法を一日も早く転換すること、これこそが今日取り組むべき唯一の仕事だ、ということが疑問の余地無く了解されることと思います。
「商店街活性化」実現への取り組みは、なにはさておき、この一点に集中すべき時である、という当社の主張、ご納得ですよね?

**************

 と言うように概括してみました。
引き続き、これまで環境対応策として取り組まれてきた「方向と方法」を具体的に列挙し、それらの選択・取り組みが誤っていたことを論証し、あらためて「ショッピングモールとしての再構築」への取り組みをアピールしていきたいと思います。
商店街に残されている時間は多くは無いと思います。

 中心市街地全体の動きも気になるところですが、今後、全体の取り組みがどうなっていこうとも、商店街活性化という課題については、商店街の皆さんが自分のこと、自分たちのこととして自らの手で取り組んでいる以外にかいけつされることはありません。
「買い物の場」という商店街本来の機能は、個々のお店のシャッターの内側にしか無いのですから。

 このような認識を共有し、個店・街の取り組みを再編することが必要であり、その取り組みは今すぐ取りかからなければならないと思います。
誰が口火を切るのか? それはもちろんあなたです。


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『日本スーパーマーケット創論』

 この本のWeb読書会、明日からいよいよスタートします。

全国有数のスーパーマーケットチェーン、サミットストアを文字通り仮説~試行で作り上げた著者が、19年前に発表したスーパーマーケットの一般理論・『日本スーパーマーケット原論』を基礎に「あるべきスーパーマーケット」を展開したのがこの本です。なお、『原論』は今なおスーパーマーケット業界では「教科書」とされているようです。
 出版記念会が開かれておりまして、発起人の顔ぶれが著者の斯界への貢献とこの本への期待を物語っているようです。

 一読しましたが、期待に反しない内容で、スーパーマーケット関係者のみならず、小売業関係者のみならず、「分業」に携わる人にとって大変参考になる本、お暇な人は是非参加してください。


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中心商店街、今年は運命の岐れ路

 『中心市街地活性化法』の改正により、これからの中心市街地活性化の取り組みは、都市機能の増進と経済活力の向上を目的に展開されることとなりました。

 私が危惧するのは、いわゆる「コンパクトシティ」という施設集中計画や、大型店の撤退跡への再誘致などがクローズアップされ、肝心の商店街活性化が、置いてけぼりになるのではないかということです。

 中心市街地への人口増加や核店舗の開設が優先、それが実現すれば商店街は自然に活性化されるのだから、それまでの辛抱だ、などと言われ、有効的な施策は無い、ということになりかねません。

 他方、「先進事例」と言われている都市、中心市街地への人口増加や大型店の誘致に成功したところで、その結果、商店街が繁盛するようになった、という事例はただの一個所もありません。
これは由々しいことであります。

 さらに、従来のTMO体制はほぼ完全に挫折、今後は「中心市街地活性化協議会」という協議機関が取り組みの中核を占めることになるわけですが、「協議機関」が活性化の現場をどうこうできるはずがありません。
そもそも、シャッターの内側に問題山積、お客から「買い物の行き先」と評価されていない個店が立ち並ぶ商店街で、シャッターの外側の事業だけ、いくら取り組んだとしても、その結果シャッターの内側で商品が売れるようになる、ということは金輪際有りません。

 と言うことで、新スキームのもと、これでのスタンスでいたのでは、いよいよ中心商店街は再起不能への最終段階に突入していくことになります。
 中心商店街、繁栄への道かそれともこのまま奈落に落ちていくのか、まさに最終選択の時が来ています。

 中心商店街活性化の方向と方法は、皆さんご承知のとおり、当社はその実践として「商人塾」を通じて「新しい買い物の場=ショッピングモールとしての再構築」を提案しています。
 すでに愛知県においては、西三河地区の豊田市、安城市、刈谷市で取り組まれており、また、高知県四万十市、佐賀県伊万里市などでも取り組まれ、成果を挙げています。

 いっそう厳しさを増す中心商店街の行く手にとって、「商人塾」の取り組みを通じた「ショッピングモールとしての再構築」こそ、現在提案されている唯一の「活性化への道」です。 

 ところが、せっかくの中心市街地活性化への道ですが、残念ながら、当社の努力不十分、知名度不足という情けない状況から、なかなか思うように取り組みを全国に普及することが出来ません。
 有るべき姿としては、先進的な取り組みが中心商店街活性化成功事例として、全国各地に波及する、先行事例が先導して周辺の各都市の取り組みを牽引していく、ということが考えられます。是非ともこういう運動を構築していかなければならない。
この方向&方法以外に、中心商店街が、新しい「買い物の場」として再生する方法は無いと思います。

 繰り返しますが、法改正後の中心商店街活性化への取り組みは、新しい「活性化基本計画」作成の有無に関わらず、シャッターの内側・業容の転換を軸とした、「買い物の場」としての再生を目指す以外に成功への道はありません。

 このことに無知のまま、あるいは無知を装って従来通りの事業に終始するようなことが有れば、「コンパクトシティ」の美名のもとにハード事業と「核施設」誘致優先、既存中心商店街はさらに空洞化するばかり、となることが懸念されます。
中心商店街にとって、今年は本当に正念場となります。

 何としても「繁盛する個店が軒を連ねる商店街」の再構築に向けて、まっすぐ取り組む運動を拡げて行くことが緊急の課題であると愚考するものです。
もはや立場や肩書きは不問です。状況に気づいた人が、まず、行動を起こさなければならない。
 そう、あなたがこれからどう動くか、と言うことにあなたのお店の、商店街の、ひいては全国の中心商店街の命運がかかっていると申しあげて、過言でありません。

 日に日に空洞化が進む中心商店街、果たして再び商業機能として蘇ることが出来るのか?出来るとすればその可能性はどこにあるのか?
あらためて「空洞化の経緯」から本格的に論じています。

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『時 機 未 成 熟 原 理』

 
 20世紀初頭、英国の古典文献学者・コーンフォードさんという方が発明した「原理」でおなじみオーシュマンさんのご紹介です.
(『反動のレトリック』A・オーシュマン 1997 法政大学出版局)。


この『時期未成熟原理」とは,提案されている「やるべきこと」は確かに正しいことであり、やるべきことであることに疑いの余地はない、が、しかし、現時点では時機が熟しておらず、「残念ながら」取り組むべきではない、という主張。

コ先生は、「原則的には」改革派に賛成するふりをしながら、この「時機未成熟原理」に基づき、ことごとく反対することで現状維持・地位安泰を目指す「指導部」の論法について揶揄されております。
先生の場合、所属していた学界における後進への「世渡り」のアドバイス(W だったそうですが、いつの時代、どこの業界・職場にも通用しそうな処世ではありますね。

この「原理」、我らが中心市街地、とりわけ商店街、とりわけ個店の転換への街ぐるみの取り組みなどという前代未聞の方針が提起されますと、必ず出てくる反対派のレトリック(論法)です。
では、いつになったら成熟するのか、どうやって成熟に持っていくのか、という話になると、とたんにうやむや、もちろん対案などは出てきません。
結論としては提案自体が「無かったこと」にされてシャンシャン。

こういうレトリックを駆使する人は、本人の意思が何処にあるかということは措いたとしても、取り組みに水を掛ける結果になることだけは確実です。

時機未成熟原理、変化への行動を望まない・現状維持を願う気持ちの現れであることが多いようでありまして,商店街の場合、現状維持を目指すと現状さえ維持できない、というところに問題があるわけで、そうしますと、この「原理」には何としても立ち向かわなければならない。

向こうがレトリックで来るならこっちだって、と行きたいところですが、こちらは正論、何処が悪い&当たって砕けろ派が多そうですから、はじめから苦戦が予想されます。


☆何を言うかより誰が言ったかで話は決まる、ということが,今は昔,ある種(W の組織ではありがちでした.

現在においてもこのような「暗黙の制度」がまかり通るorまかり通したいと考えているのは、当時、「時機未成熟原理」で押さえ込まれていた若手=今日の長老さんたちの一部。もちろん、組織体制・活動が存続している、そういう意味では「足腰の強い」組織に見られるかも、の情況です。

新しい方針は現方針、ひいては執行部への批判と受け取られやすいこともあり、何をこしゃくな・「時期尚早」となってしまう。
しかるべき人が「時機未成熟原理」を発動させると、そのとたん一切の論議は打ち切り、ということになりかねません。
そうしますと最低現在の任期中は現状維持=誰も望まない方向への移行が続くことになります。「正しい方向を選択しないと、悪い方向へ流れる」というのが環境変化著しい時代の趨勢ですからね、「時機未成熟原理」に対処するには、出番を作らないことが大切です。

☆やる気があれば消える障碍
 つまり、「意志決定のための会議」において「時機未成熟」発言が出ないようにあらかじめ手を打っておくこと。
つまり、根回しをしておくこと。

大事なことは、「時機未成熟」というのはレトリック(論法)であって、実状とは無関係だということです。「時機未成熟」を指摘する人は、「未成熟だから取り組みに当たっては〈未成熟からのスタート〉であることを勘案しよう」と考えている訳ではありません。
そもそも提案に反対であり、その根拠として未成熟論を持ち出しているわけです。

こちらとしては、未成熟という現状を前提に事業を組み立てているわけですが、いったん「未成熟」を指摘する発言が公に行われた後で説明しても弁解にしかならない、しかも相手の立場を否定することになりますからね。
そもそも、未成熟を指摘する、という相手の動機を考えると会議の席で論破するというのは得策ではありません。何しろ、これからもずっと同じ組織で「革新」に取り組んで行かなければならない「仲間」です。

根回し段階では未成熟原理が発動する根拠をあらかじめ封じてしまうこと。
企画を説明に行くと,前もって「反対」という立場ですから、その場で「未成熟原理」が発動する。発動してからでは遅いので、当初の企画説明において「未成熟からのスタート」であることを強調、事業に取り組む過程で成長していくのだ、ということをしっかり説明する。
「未成熟だからこそこの事業が必要だ」という方向で説得です。

この段階、なるべく少数で行う。1対1がベスト。
とにかくこちらが向こうより人数的に少ないときびしいかも、です。

この段階で大切なことは「意欲」、「気概」を見せること。
口には出しませんが、「あんたや組織が反対しても有志だけでもやっていく」という気概がその場を支配すること。
「やる気」を認めさせ、「やる気が実るよう」力を貸してください、というのがいいですね、ホントのことですから。
会議では前向き、見守り発言を取り付ける、最低限、反対発言はどのような事態になってもしない、と約束してもらう。
これが根回し。

成功するか否かはこちら側のやる気の程度に掛かっていると思います。
反対しても進める、何が何でも前進する、という気概があり、「時機未成熟」原理が「反対の論法」であることを理解すれば、組織内の「思慮深い」反対論には対処できますね。

☆オーシュマンさんの「反動のレトリック」
面白い本です.フランス革命=急進的改革については当時から今日に至るまで根強い批判があることは周知のところですが,オーシュマンさんによれば,反対派のレトリックが3パターンありまして,

1.逆転テーゼ:試みは一連の意図しない結果を招き,目的とは全く逆のものを生み出してしまう,という論法.「生活保護」が人間を怠惰にしてしまい,結果的に人を助けるどころかさらに立ち直れないところへ追いやってしまう,など.

2.無益テーゼ:改革は社会の「深層構造」にまでは及ぶことが出来ず,表面的・外見的なことに過ぎず,幻想に過ぎない.多大な努力は結局無益に終わる,という論法.

3.危険性テーゼ:提案されている改革は,例えそれ自体は望ましいものであったとしても,それを行おうとすると,別の領域でくだんの改革とは比べものにならない災厄を結果する可能性が高い,やめとかんかい,という論法。

こういうお定まりの論法は,あたかも特定の提案について真摯に考慮した結果発表されるものである,という形を取っていますが,ご覧の通り,「はじめに反対ありき」「とにかく反対」ということが先にありまして,反対を理論化するための道具がこのレトリック,というわけです.

「反動派のレトリック」というタイトルになっていますが、この論法、問題解決よりもイデオロギー的対立が優先している人たちに左右を問わずよく見かけられる議論のパターンです。議論というより断定・決めつけですね。
この論法、分かってしまえば対処の方法は見えてくるでしょう。

直接関係はありませんが、小泉さんのレトリックもなかなかのもの、開いた口がふさがる暇がありません。
これをとっちめられない野党・メディア、きょうびの我が言論の府&論壇におけるレトリックは極めつけの不毛のようですね。

レトリックは思考の武器、倦むことなく研鑽に励みましょう。

掲示板へ続きます。

※ クオールエイド社サイトは、このたび開設5周年を迎えました。
これからもよろしくお願いします。


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全国一律・商店街空洞化はなぜ起きたか?

中心商店街の空洞化は、全国において
①都市の性格・規模を問わず
②商圏の人口の増減を問わず
進展している我が国経済社会上のビッグイシューです。

しかもその活性化については、
①ほぼ全ての都市において
②10年以上にわたって取り組まれてきたが、
③見るべき成果に乏しい。
という状況が現前しています。

あらためて、
①商店街空洞化の経緯を振り返り、
②その原因探る
③活性化への道を展望する
という作業が必要です。

 今頃言うのもなんですが、全国の商店街、一部を除いてどうして空洞化したのか?
この問はひょっとしたら「コロンブスの卵」かも知れませんね。

 世上行われているのは、「人口の郊外移転のせいだ」とか、「郊外型商業のせいだ」といった、まあ、犯人・責任者探しということでしょうか。

 たとえば「中心市街地居住者の郊外転出」が犯人だと言うのなら、どうして中心市街地の住民が郊外に移住すると商店街が空洞化するのか、その経緯を説明していただきたい。
中心市街地の居住人口が減っていない、逆に増加しているところでも商店街の空洞化は、人口減少地区と同じように進んでいる、という事実をどう説明するのか?

 たとえば、「郊外型商業のせいだ」というのなら、郊外型商業が進出してくるとどうして商店街はダメになるのか、そこのところの理屈をはっきり説明していただきたい。
「ダメになる」というのは、空店舗が増えると言うこともありますが、残っているお店も「以前よりも業容が劣化する」・「見る影もなくなる」ということも含んでいます。全盛期と比べると品揃えも接客も店舗環境もとてもおなじお店とは思えないように変貌・劣化してしまったお店が建ち並んでいる・・・。
そういう情景が全国の中心商店街に現出していますが、これはもちろん、人口が減少したからでも大型店が進出したからでも無いはずです。
だって、たとえば大型店の関係者が商店街のお店をいじるなんてことはあり得ませんんからね(笑

ではどうしてこういう状況に立ち至ったのか?
しかも日本全国で?

はるばる当ブログイにお出での皆さん、特に常連の皆さんは。
①商店街活性化について並々ならぬ問題意識をお持ちである
②商業全般について理解力がある
③知識欲旺盛
という人が多いようにお見受けしますが、さて、皆さんは「商店街、全国一律、どうして軒並み空洞化したのか」その経緯を説明できますか?

㈲クオールエイドのサイト『中心市街地活性化への道』中、【TMOフォーラム】で検討しています。

 これは先に紹介したWeb研究会「
佐世保市四ヶ町商店街の秘密」のための予備講座のようなもの、興味のある方はお出かけください。

 このあたりをきちんと抑えないままで、取り組まれる商店街活性化では、十年一日、いつまで経っても活性化=買い物行き先としての再構築は出来ません。


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中心商店街・活性化の可能性は?

 今さらながらのテーマですが。これまであまり真剣に論じられていないと思い、講習会を企画しました。今日はその趣旨について。

 『中心市街地活性化法』に定められている中心市街地とは、旧市街地に立地している商業街区およびその周辺の街区を指しています。
 中心市街地・商店街の活性化、全国の都市に共通している課題は、

①郊外型商業全盛という時代において、
②郊外型商業主役の座を奪われた
③都市旧市街地に位置する商店街が
④再び商業機能として活力ある地位を占めることが出来るか?
⑤もし出来るとすれば、実現には何が必要か?

 商店街活性化の可能性、「その方向と方法はどこにあるのか」という問に明確に答えを出し、あらためて取り組みの「土俵」づくりに方向を示す、ということです。

 中心商店街の空洞化は、旧市街地からの人口移出が原因で起こっているものではないことは、はっきりしています。
今をときめく愛知県西三河地区、豊田、刈谷、安城市など旧市街地にマンションラッシュが起き、若年代を中心に人口が急増しているところでも、全国多くの都市同様、商店街の空洞化は進行しています。あるいは、大学などの進出により旧市街地が一挙に都市化し、多様な都市機能が整備されている都市でも商店街に関する限り、事態は同様、空洞化が進んでいます。
経営者の高齢化・売り上げの低迷・店舗施設の老朽化・後継者不在・空店舗の増大・・・。
 中心市街地の都市機能の立地状況の如何に関わらず、そこに立地する商店街は、ほとんど例外なく、空洞化の道をたどっているわけです。

 ご承知のとおり、郊外のSCは、「人口増加地域」をねらって展開しているわけではありません。出店戦略は、人口増化地域を目指すものではなく、広域の購買力を集中・吸引すること目的に、競争優位が確保できる立地・規模を実現するという戦略であることは明らかです。
商業集積間の競争は、店舗周辺の人口ではなく、広域商圏の購買力をどう吸収するか、ということを巡って戦われています。

 状況をこのように理解した上で商店街活性化の実現を真剣に考えるならば、「活性化するには人口を増やせばよい」といったあまりにも安易な、木を見て森を見ない方針に納得できるはずがありません。

 冒頭に書いたように、
「郊外型商業全盛時代、商店街はほんとうに活性化できるのか? 活性化するには何が必要か?」
という問が立てられ、適切な解答が提案され、実行されることが必要です。

 皆さんのまちでは果たしてどのような解答が得られているでしょうか?

 特に商店主の皆さんにとって、「商店街活性化の可能性」はそのまま、自分の商売の将来の可能性に直結しているわけですから、活性化の可能性・方向が提示され、それを納得しているかどうかということは、きわめて重要な問題です。
 皆さんが「活性化を実現できる可能性がある」と納得し・行動しない限り、中心商店街を「買い物の場」として再生する道を切り開くことは出来ません。

 我れらが商店街、このまま推移すればどうなっていくのか・・・・?

 一日も早く「こうすればわが街は存続可能だ」という方向と方法を確立しなければならない。方向と方法が提案され、「これならできる」と納得されれば、たとえ後継者がいなくても取り組む意欲が出てくるものではないでしょうか。
この仕事、早く取りかからないと「閉店・撤退」という意志決定をする人が、今日明日、出てこないとも限りません。そうすれば、その分、確実にハードルが高くなりますからね。

 ということで、今回提案している講習会の趣旨、皆さんはどう思われますか?

 私は、目下、もっとも緊要な課題への提案ですが・・・。
『中心市街地活性化法』の改正、これまでの取り組みを総括して再スタートするという時期に合わせて、「活性化の可能性」その方向と方法を提案するこの「講習会」は御地の取り組みにとって内容、時期ともにまたとない機会だと確信するものです。

 果たしての皆さんの問題意識と一致することが出来るでしょうか?


※さきにご紹介した三河地区の各都市および新興学園都市では、それぞれ「商人塾」的・個店の改革に的を絞った取り組みで商店街再生を目指しておられることを付け加えておきます。

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『佐世保市四ヶ町商店街』の秘密

 佐世保市四ヶ町商店街は、私がずうっと気になっている商店街で、二ヶ月に一度くらいは見に行っています。
(以下、特に断らない限り、四ヶ町=三ヶ町を含むアーケード全体を指します。)

 ご承知のとおり、有名なコンサルタントに「日本一元気がいい」と評され、全国版になりました。
私が気になっているのは、そういう評判があるからではなく、端的に言って、そんなに魅力的なお店が並んでいるわけでもないのに、人出が多いのはなぜか?ということ。
 「商店街は売れてなんぼ」というのがtakeo理論のウリですから(笑、売れてないのに賑わう(という言い方はおかしいですよね?)というのは、あってはならないことです(笑
あってはならないことが現実に眼前しているわけですから、これは解明しなくては。

 「買い物の行き先」として充実しているとはいえない街なのにどうしてとおりに賑わいがあるのか?
業容から察すれば、お店の業績はけして良く無いと思います。
にもかかわらず、とおりはほんとうに人出で賑わっています。

とおりは賑わっているが、お店は不振、というのが四ヶ町の実状ですが、この・他の都市ではなかなか見られない状況の秘密はどこにあるのか?


都市経営フォーラム】で考えます。

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Web 読書会のお誘い

安 土 敏 さんの新著『日本スーパーマーケット創論』、予告以来延び延びでしたが、やっと出るようです。

 名著『日本スーパーマーケット原論』の著者による『原論』以来の本格的な小売業経営論です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827601259/249-1617476-1950725
雑誌『食品商業』連載中、当社サイトでも話題に出ました。
さっそく予約しました。

 諸方面で「業容」を巡る試行錯誤が続いている今日、スーパーマーケットに限らず、小売業全般・企業経営全般について大きな貢献が期待される本です。
きっと当ブログご愛顧の皆さんの中にも待っている方が大勢あると思います。
この記事ではじめて見参という人は、前著にもさっそくにチャレンジしてください。
小売業について理論的にアプローチするとはどういうことか、ということが分かる唯一の本だと思います。

 新著『創 論』では、『原 論』を実践する仮説~試行のあり方が、著者のスーパーマーケット経営者としての実践の客観化を含めて展開されることでしょう。
「仮説~試行」について、こういうポジションを占めているのは、[世界中で]この人だけですからね。

 そこでご提案、当社サイトにおいて本格的な「読書会」を開催するというのは如何でしょうか。

 「読書会」は、もちろん、読んで感想を話し合う、ということではありません。
「読むことは格闘することである」と誰か言ってませんでしたっけ(笑
今回の「読み」は、参加者それぞれの「問題意識」を念頭にした「論」との格闘です。
読むこと=批判的に読むこと。今回は、きっちり「三段階の読み」を行いたいと思っています。
長丁場になると思いますが、得ることは多い(はず)。

 従って、参加とは「読み・書き・考える」というプロセス全般に参加すること、「リードオンリー」では不十分です。
(ということはリードオンリーのままでは分からない(笑 )

 「読み・書き・考える」ことを通じて、私も含めて参加者のなかで必ず「プラス」が起こります。プラスとは「問題解決能力を向上させる」という課題にとってのプラス、騙されたと思ってご参加いただくと、後で「騙されて?良かった」ということになるかも。
脳内過程にプラスが必要な人は参加してください。

 取り組みは、「参加する」と決意するところから始まります。
「参加表明」することが、脳内に意欲を喚起し、「脳」をその気にさせます。
「脳」をその気にさせる、すなわち「自脳マーケティング」です(笑 脳は、その気にさせないと力を発揮しませんからね。

ということで、まずはスレッドで続々と「参加表明」していただくと、「脳」も「掲示板」も盛り上がるのではないかと(笑

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その後の七不思議

 今からおよそ5年前、『商店街の七不思議』という記事をサイトに載せました。

全国の都市で何年にもわたって取り組まれているのになぜ商店街は活性化できないのか?
どうして出来ないのか、その理由はともかく、商店街、活性化の取り組みにはこんなに不思議なkもごがある。
ということで、アップしたところ結構興味を持っていただいたようです。

あれからもう5年、七不思議はどうなっているでしょうか。

上記の記事は長いので抜粋を紹介します。
七不思議その一
 「商店街活性化」とは街や個々の店舗がどうなることか、誰も定義していない。
七不思議その二
 活性化に取り組んだ街の話はよく聞くが、成功した、という話はほとんど無い。
七不思議その三
 活性化が必要な商店街の役員さんたちが事業のメニューを決めている。
七不思議その四
 物販以外の集客施設を誘致すれば活性化が出来る?
七不思議その五
 業績が低迷している組合員に「後は個店の問題」と活性化の切り札を一任している。
七不思議その六
 指導者は本当に活性化を指導できるのだろうか?
七不思議その七
 「売れる個店づくり」というどこから見ても正当かつ緊急の目的達成に組合を挙げて取り組むべきだ、という声がなかなか挙がらない。

(この抜粋はブログ「まちづくり便利帳」からの引用です。感謝)
http://blog.goo.ne.jp/cheolsaito/e/0031e8860a269aa83119fe2d52911273

さて、当記事の初出から早や5年、「不思議」はどう解決され、あるいは解決に向かっているでしょうか・・・。

◇七不思議その一について
当時:「商店街活性化」とは街や個々の店舗がどうなることか、誰も定義していない。
現在:あれから5年、誰かがどこかで定義しましたか?
活性化とは何がどうなることか、定義しなくても良かったのは。
わざわざ「活性化」とか言わなくても、

①折り込みチラシを入れて売り出しをすればお客が来た・ものが売れた
②イベントをすればお客が来た・ものが売れた
③「店内改装」と宣伝すればお客が来た
④在庫一掃といえばお客が来た・ものが売れた
 という時代のことです。

こういう仕掛けがほとんど効果がなくなった時代に、「活性化」という 取り組みの名前を付けて①~④に取り組んでも効果が挙がらないのはあたりまえ。

 ほんとうにもう一度儲かる商売にしたかったら、儲かるには何をなすべきか、しっかり考えて取り組まなければならない。考えるよりやるのが先、というのはこれまで散々経験してきた。

ということで。
活性化の定義は必要だと思うのですが・・・。

◇七不思議その二
○当時:活性化に取り組んだ街の話はよく聞くが、成功した、という話はほとんど無い。
●現在:あれから5年、ほとんど無い、という情報を覆す情報はほとんど無い(笑

◇七不思議その三
○当時:活性化が必要な商店街の役員さんたちが事業のメニューを決めている。
●現在:これも不変ですね。

 最終的にどういう事業に取り組むかは、役員さんたちが決定し、その「取り組み方」もお手盛りです。
事業修了後の評価・反省もしたのかしなかったのか、少なくとも以後の取り組み方が変化するようなレベルでなかったから、5年後の今も続く現状がある。

 活性化が必要な状態を作り出している皆さんが自主的に取り組むべき事業とその取り組み方を決定し、実行すれば活性化は達成できる?
出来ないでしょ(笑

◇七不思議その四
○当時:物販以外の集客施設を誘致すれば活性化が出来る?
●現在:あれから5年、取り組んでみたところは結果が出ていることでしょう。

◇七不思議その五
○当時:業績が低迷している組合員に「後は個店の問題」と活性化の切り札を一任している。
●現在:あれから5年、当サイトをはじめ(笑、「繁盛店への道」を切開した人はいるが、街なかに伝搬できない。
したがって、「業績が低迷している・・・」について変化無し。
あ~あ(笑

◇七不思議その六
○当時:指導者は本当に活性化を指導できるのだろうか?
●現在:あれから5年、現れましたか?

◇七不思議その七
○当時:「売れる個店づくり」というどこから見ても正当かつ緊急の目的達成に組合を挙げて取り組むべきだ、という声がなかなか挙がらない。
●現在:ここはちょい変化。一店逸品、ファサード統一などの取り組みが散見されます。
「商人塾」もその末席に連なっています。

ということで、皆さん。
さて、当記事の初出から早や5年、「不思議」はどう解決され、あるいは解決に向かっているでしょうか・・・。

 七不思議、一々吟味してみました。
結果についてあなたはどう思われましたか?
ここはひとつ、立場は不問、ハンドルは何でもあり、忌憚のない真実のご意見(笑 をいただけますと、私が助かりひいては商店街の命運にもなにがしかの効能効果が出てこないとも限りません。
格式など気にせず、ざっくばらんにお願いします


情報には情報をもって報いる、
というのがWebの暗黙のご了解とか、よろしくお願いしますね~。
え? 情報をもらった覚えはない? え?暇つぶしに来てるだけ?
では、
暇つぶしには暇つぶしをもって報いる。
ということで(笑

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http://blog.with2.net/link.php?162886

「類推」という能力

 私たちは、複雑な物ごとを認識するとき、ある枠組みを用いてその物ごとの内部や外部との関係を理解します。

 アプローチに使われる方法の一つが類推(アナロジー)という方法です。
A:「未知の物ごとの仕組み」を理解するという作業において、
「B:既知の物ごとの仕組み」の理解に役立っている方法を利用する

つまり、既知の物ごとを成り立たせている枠組みに当てはめてみて理解しようとするわけです。


 未知のもののを理解するのに既知の枠組みを利用する、というアプローチは、意識的に行われるだけでなく、無意識のうちにも行われており、また、その「当てはめ方」も色々で、ただ当てはめて見ればOK、というものではありません。

 Bを理解するためにぴったりのAは何か?ということをよく考えてみなければならない。このブログのテーマに即したところでは、
「中心市街地活性化」への取り組み、
どのような目的を実現するために・どのようなアプローチを採用するのか、というあたりの課題は、これまでの取り組みの経緯を踏まえれば、避けて進むことの出来ない問題だと思われます。

 たとえば、いつも例に使って恐縮ですが。
「商業はまちの花」という考え方があります。まちに人口が増える(=植物で言えば根、茎、枝が発育する)と、その結果、商業は繁盛するだろう、という考え方、商店街全盛時代、商店街の成功者に共通していた考え方です。
 これは商業とその地域における成立・機能を「花」の植物とその環境の関係の理解に置き換えて説明しようとするものですが、果たして、「花」と植物と環境の関係は、「商業」と賑わいと人口の関係に置き換えて考えられるものかどうか、「正しい類推関係(関係の当てはめ方は妥当か)」になっているかどうか、あらためて検討してみなければならない、ということです。

 商業以外のことについても同様でありまして。
私たちは、さまざまのことのついて「既知」に置き換えて理解することが多いのですが、これまで、その作業はあまり厳密に行われていなかったと思います。その理由はいくつか考えられますが、それほど厳密さが必要ではなかったということもあったのかも知れません。

 今日、さまざまな領域で、これまでの枠組みで、これまでの「厳密さ」で理解しようとしてもどうも釈然としないことが頻発しています。
 既知の枠組みについて、あらためて「これと置き換え手考えて良いのか?置き換えの手続きはきちんとしているか?」置き換えの適・不適を判断する基準は何か?
などについてあらためて考えなければならない時代になっています。

 大変な作業が必要ですが、その作業を簡単にする道具があります。それは「循環」という視点。
循環は、自然界~生物界~人間社会に共通する地球上の「枠組み」を理解する「枠組み」です。
 経済学ではワルラス=物理学、シュンペーター=生態学をそれぞれの理論の枠組みに用いています。
彼らの仕事も、経済という「循環」を理解するために、「物理学」や「生態学」レベルの循環についての知識・枠組みを援用した、ということになります。果たしてその援用の仕方は、正しかったのかどうか、ということが検証されなければならない、と言うことが今日の経済学の課題ではないか、とこれは門外漢の勘ぐり。
 循環をキーワードに「理解」へのアプローチを考えるときに大事なことは、理解のために使ってみる「枠組み」にどの分野のどのような「領域」を切り取って使うのかということです。
 ワルラスに基礎をおく主流派の経済学が経済実態の理解に無力だといわれたりするのは、「物理学」を援用したことに原因があるのか、それとも援用の手続きに不備があったのか、ということも誰か考えてみると面白いのではないでしょうか。

 雨が滝のように降ってきた、というように、別の事象・事物を用いて物事を表現するのは、レトリックの一種ですね。
経済現象を物理現象を説明する枠組みを利用して説明する、あるいは生態学の知見での枠組みを援用して表現するというのもレトリックです。
 レトリックの妥当性を吟味する、という仕事は、あまりこれまで経験したことのないような問題(たとえば「少子高齢化」など」)に直面する今日、一度は取り組むべき仕事ではないかと思います。

 ということで、レトリックリテラシー、レトリックを読み解く・創造する能力の錬磨は問題解決を志す我々にとって不可欠です。
本ブログでは以前も「レトリックリテラシー」を論じました。

 今日のテーマについては、サイト 経営フォーラム
の論議の柱の一つになればいいな、と思っています。

よろしければお出かけください。

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有限会社 クオールエイド

  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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