商店街活性化、職業的指導者の不在

 商店街活性化の取り組みには、商商業理論(一般論)、POP理論、商業集積論などを装備していることが必須ですが、既製品は提供されておらず、また、商店街単位で独自に構築することは不可能です。餅は餅屋、学識経験者さんの出番ですが、商店街活性化を導ける内容を持った理論は提供されていません。
 一方、実践面を見ても商店街活性化のキモである「売れる売り場づくり」を指導出来る専門家はほとんどいません。
(「業種別繁盛店の作り方」は出来る人がいると思いますが)

 理論無し・専門的リーダー不在の取組、これが現在の商店街活性化の取組の環境ですね。
ちなみにここで言うリーダーとは商店街組織のリーダーのことではありません。
商店街活性化の一部始終を理論と実践両面にわたって、指導・支援する専門職としてのリーダー、必要により商店街組織を指導支援する職業的リーダーです。
この職業的リーダーがいない、と言うのが後で見るSMなどチェーン小売業と商店街との大きな違いの一つです。

 商店街活性化が取り組まれているのは、商店街が成功したことのない「集積間競争」のまっただなか、モールを始め多種多様な商業施設・集積を向こうに回して商業集積としての歩JIを再確保しようと言うのですから、理論も指導者も必要ですよね。
これが両方とも不在、と言うのが商店街家政科の現状でアスね。

 これでは商店街が活性化出来ないのは無理も無い。繰り返しますが、ここで言うリーダーとは商店街のリーダーさんとは違いますよ。
商店街活性化の指導支援を背紋とする職業的指導家です。

 話は変わりまして。
 スーパーマーケット(SM)が米国から上陸、瞬く間に全国に波及した背後には、日本リテイリングセンターをはじめ指導にあたる専門機関があり、相互にしのぎを削りながら、商店街から「脱藩」した青年商業者を指導育成しました。疾風怒濤時代。

 ご承知のように米国という先進事例があり、それを論理化して、理論―実践技術両面にわたって、新入社員から経営トップまで体系的・実践的に指導する専門家機関があったわけです。
その指導支援のもとで、SMが全国に波及し、その中からGMSが生まれSCが登場する、という発展があったのですが、理論と技術両面にわたる指導支援無くしてこの発展は考えれません。

 一方、商店街の方はどうでしょうか?
上記のSMーGMS-SCの全国全都市侵襲に対して地場商業者の事業機会を確保維持するための取組の特徴は、理論も指導者も無かった、と言うことです。

 国は、『大店法』を制定、調整4項目によって地場商業者の事業機会を確保する機会を設定しましたが、上述のとおり、理論と指導者を欠いた取組でしたからほとんど成果を挙げることが出来ませんでした。
 後年、学識経験者さん達が「大店法による対応には限界があった」と言うのは笑止千万、この人達(その先代筋)が対応するための論理と技術を提供出来ず、商調協の要職を務めながら指導らしい指導は出来なかった、と言うことです。

 以来今日まで、商店街活性化を導く理論は無く、指導者は不在という状況が続いています。
理論と指導者無しで商店がが活性化できる、そんな状況では無いことは皆さん、十分分かっていますよね。
 ちなみに、SM~GMS~SCという新業態の発展を理論-実践的に指導した中心人物は日本リテイリングセンターの渥美俊一。徹底して米国SMの理論と実践を指導しました。

 同じ時期商店街は何をしていたか?
我々も理論と技術が必要だ、という声はほとんど挙がりませんでした。
高度化事業も個店経営の経営革新無しでは所期の効果が得られないスキームでしたが、その部分は作文で済ます、と言うのが常套だったような。
 向こうは勉強と技術修得に必死、こちらは慣れ親しんでいる商店街間競争の武器・集客イベントくらいしか取り組めない、という状況がずうっと続いて今日に至っている、と言うことは、時々確認された方がよろしいかと。

 と言うことで。
無い無い尽くしの商店街活性化ですが、理論と指導者の不在はなかでも飛び抜けてとんでもないことですね。
商店街活性化、本気で取り組むなら職業的指導者を確保しなければならない、とご理解いただいたでしょうか?
善は急げ、確保すると当たらし展望が見えますよ。
おっと、商店街活性化の「職業指導家」でないとダメですからね。」

ブログの位置づけ

㈲クオールエイドのホームページのトップという位置付にいたします。
ここをブックマークして頂くと、ほぼ毎日アップする記事とそれに関連するホームページ本体記事へのアクセウガ可能になり、より全体的な情報の獲得が可能になります。

常連さんの中にはブログ~ホームページから適宜情報を収集して自分たちの勉強会の資料を作成されている例もあります。

各種SNS~ホームページにまたがる情報提供の【核】に位置づけるのが当ブログです。

引き続きおつきあいのほどお願いいたします。

商店街活性化はなぜ必要か?

 税金を投入し、行政を始め外部の人材多数を参画させてまで、なぜ商店街を活性化しなければならないのか?
(※2012年5月の記事再掲)

 コミュニティ機能だから維持しなければならない、という最新版を始め、様々な視点からその必要性が唱えられていますが、今現在、当記事を読んでいらっしゃるあなたは、商店街活性化はなぜ必要か? 胸を張ってその必要性をきちんと説明できますか?
 その説明は、説明を受けた相手から“なるほど、そういうことなら商店街は是非活性化しなければならない”と心の底から確信してもらえる内容、競合する郊外型集積の関係者でも“それも一理あるな”と認めざるを得ない、そういうレベルで「商店街活性化の必要性」を構築することが必要です。

 言うまでもなく、「必要」かなければ、いくら取り組んでも「活性化の実現」という成果に結びつけることは出来ません。
 商店街はなぜ活性化しなければならないか?
今どき発せられるこの質問の意味するところは、“商店街を活性化するために何故税金を使うのか?”ということですからね。

 小売商業の機能=消費財を品ぞろえして消費者に提供する,ということなら商店街立地以外の商業者でも、(商店街以上に)上手にやっています。
市民の中には、“商店街が無くてもショッピング行き先には困らない”、という人も大勢います。

 税金を投入し、行政を始め、外部の人材多数を参画させてまで、なぜ商店街を活性化しなければならないのか?
 
 この問いに答えるには「商店街活性化の方法と方向」を正しく理解しておくことが必要です。方法と方向が理解されていないと、いくら税金を投入しても「リターン」が発生せず、リターンが発生しないと商店街か活性化した、とは言えません。
「リターン」とは何か?

第一に、地域住民が稼いだお金が域内を回流すること
第二に、商店街に新しい投資機会=信用創造が実現すること

 この二つが実現することで、小売商業が「地場産業」として地域の活性化を牽引する役割を担うことが出来ます。

 ご承知のとおり、『中心市街地活性化法』では、中心市街地活性化を定義して、
①(中心市街地所在の)都市機能の増進 及び
②経済活力の向上
としています。覚えていますか、皆さん(w

 全国都市の中心市街地にあまねく立地している「都市機能」は商店街、商店街=中小小売業の集積は、「経済機能」であることは言うまでもありません。『中心市街地活性化法』が期待する中心市街知の活性化においては“経済機能としての商店街”の活性化が極めて重要な位置を占めています。

 さて、言うまでもなく、都市の縁辺地域にはいわゆるショッピングモールをはじめ「郊外型商業」が蟠踞しています。商店街の空洞化にこれらの郊外型商業の進出が大きく影響していることはいうまでもないことです。
“ショッピングセンターがあれば商店街は必要ない”という人もいますし、中心市街地に住んでいる人達もたいていは郊外へショッピングに行っています。

 郊外型商業(チェーン小売業)は何を目的に進出しているのでしょうか?
広域の住民の生活に【消費財】を提供することで、【売上】を作り、【利益】を得ることですね。
問題は、この売上(そのもとになっているのは地域住民の所得(給与や所得)の行き先です。
チェーン小売業の売上は即日本部に回収されます。
本部から環流されるのは、店舗の経費だけ、利益部分は本部に収納されてしまい、二度と地域に戻されることはありません。
これがずうっと続くわけですね。
地元企業がいくら稼いでもそれが消費段階でチェーン店に向かうとあっという間に地域から消滅します。

一方、商店街立地の地場小売業の場合はどうでしょうか。

地場小売業、聞き慣れない言葉ですね。

takeoが最近思いついた言葉ですが、商店街・中心市街地活性化、さらには国産消費財流通全全般の活性化そしてもちろんわが国経済の将来を左右することになるであろう言葉です。

 地場企業=当該地域の企業者が起こし、当該地域を対象に営業する企業のこと。
地域住民による地域のために地域の資源を活用して営まれる営利事業です。
地域の経営資源を活用して営む企業ですから、その経営活動は域外から移入せざるを得ないものを除いて域内で調達します。人・もの・金。

 地域住民が経営する地域住民を対象にした事業はすべて地場企業です。
建築関係、個人向けサービス関係、住宅向けサービス業等など、枚挙にいとまがありません。もちろん、我が商店街に立地する地場中小小売商業もその仲間です。
これらの企業に共通しているのは、そこを通過するお金がすべて地元から入り、そして域外からの調達などを除く経営費用もすべて地元に出ていく、ということです。

 創業資金・運転資金を地元金融機関から調達し、地元顧客を対象に売り上げを簡単にいえば、「粗利=付加価値」のほとんどすべてが地元に回っていく、というのが地場企業の、したがって地場中小小売業の経営活動の貨幣面の働きです。
地場でない、例えば郊外のショッピングセンターなどとの違いは明らかですね。
ショッピングセンターは、消費財の販売を通じて地元のお金を集金して本部に持っていく、という活動のために出店しています。
好むと好まざるとに関わらず、SCでの買い物に使われた地元のお金はその日のうちに本部に回収されるのです。
地元の「粗利」は本部の粗利、その使い道は本部が決定し、当該企業の優先順位にしたがって使われていきます。

 地元の中小小売業が一念発起、繁盛店への転換を決意し、見事「繁盛への道」を築いたとします。
お客がお店を信頼してくれたわけですね。
お店のお客に対する信頼は、お店の信用となり、経営の拡充に必要な資金調達が可能になります。ここがポイントです。

 経営活動によって作られた信用に対して地元金融機関が貸し出しを行います。
ここでいままで地元で使われたことのないお金が地元に生じます。このお金は商店から地元の建築業その他へ回っていきます。
地元の小売店が再投資をすることは、これまで地元に無かったお金が地元を回流する、その分だけ地元で流通するお金が増えることを意味します。

 ショッピングセンターの売り上げは、いくら売れてもこのような働きには関係ありません。ひたすら地元のお金を本部に持って行くばかりです。
地元資本の小売店が頑張ると地元を回るお金が増える、これは地域にとって経済がその分だけ成長する可能性が生まれること、すなわち、活性化することそのものです。

 まず、このことをしっかり理解しておきましょう。
ショッピングセンターで使われた一万円と商店街で使われる一万円、地域経済全体に及ぼす影響は全く違います。
ショッピングセンターで使われたお金はその分だけ地元から使えるお金が減ることを意味します。
商店街で使われるお金は「粗利」に相当する分は地元で回流します。
まず、
この違いをしっかり理解しておきましょう。

 こういう状況において考える“商店街活性化は何故必要か?”という問題、困っている商業者を助けるため、とか、せっかくの街への投資を無駄にしないため、とか、「中心」がないと街らしくない,コミュニティの担い手だから、などなど、経済や特に消費購買行動とはあまり関係のないことを並べても“なぜ必要か?”という問いの答えにはなりません。

 前にも書いたように、商店街は「中心市街地に立地する経済機能」ですから、その必要性は「経済的必要性」を中心に考えなければならない。

 いいんですよ、“物売りだけが商店街ではない”という主張があっても。
でもそこが商店街である以上、「物売り」機能は基本中の基本ですからね。“物売りだけが商店街ではない”と言いたかったら、ちゃんとものが売れるようになってからにしていただきたい。

 思わず脱線してしまいましたが。
この時期、本気で“商店街を活性化したい”と思うなら、まず“都市の経済機能としての小売業”の現状を観察し、そこに解決すべき問題を発見すること。
当該都市における栗商業の配置状況に“問題”を発見しなければならない。その現状に「問題」が見つからないとすれば、残念ながら、商店街活性化は不可能です。諦めなければならない。なぜそう言えるか?

 都市の小売業の配置に問題がない(商業機能は十分間になっている)とすれば、商店街を活性化する必要はありません。もちろん、そこに立地するここの商業者・組織にとっては大きな問題ですが、都市や市民にとっては“何が何でも”活性化しなければならない理由はありません。

 っしかし、もし“都市の小売業のあり方”に「問題」が見つかれば、その問題を解決する手段・機能として商店街を活用出来るのではないか? もちろんそのためには商店街が現状ままではだめ、機能を改革しなければならない、つまり、活性化しなければならない。
問題が見つかり、その解決策として「商店街活性化」を位置づけることが出来てはじめて、“商店街活性化は必要だ”という客観的な根拠が主張できます。

 “商店街が活性化しないと、何が・何故、いけないのか?”
特に「住民の福祉の向上」「地域経済の改善発達」などを目的に掲げている団体・組織に所属し、「商店街活性化」を担当している人は一度はしっかり考え、必要性及び実現の方法と方向について、ぶれることのない確信を持っていただきたいと思います。

 これは中心市街地・商店街活性化に限ったことではなく、都市の活性化、地域の活性化という上位課題についても同じことが言えるのでありまして、もちろん、その「必要性&可能性」についても共有することが必要です。

 先日、茅野市で開催された個店経営研修事業の成果報告会に臨席された柳平市長さんは“事業の成果を市の産業振興ビジョンに反映させる”とおっしゃいました。
 今求められているのは“地域経済の活性化を牽引する商店街活性化”であり、必要とされているのは“地域経済活性化の担い手としての商店街の再構築”です。

 皆さんが取り組んでおられる「商店街活性化事業」は果たしてこのような方向を目指しているでしょうか?
3年後、5年後、御地の商店街はどうなっているでしょうか?

 「物売り(お客から見ればショッピング)機能」が再構築され、その結果、“ショッピングを堪能する”人たちで街が賑わう、というあるべき方向への歩みが始まっているでしょうか?

 経済機能としての商店街は何故活性化しなければならないか?
 どうしたら都市機能としての再構築が可能か?

 いくら商店街の現状を見ても答えは出てきません。

続きは:掲示板【都市経営】で。

売れる売り場づくりと中心市街地活性化基本計画

あなたは『中心市街地活性化基本計画』を読まれたことがありますか?
『〇〇市中心市街地活性化基本計画』で検索すると、すぐ入手出来ます。
未見の人は、あなたの個店経営に直接関わる計画、時々チェックして下さい。

チェックするのは「第七章中小小売商業高度化事業を始め・・・・・経済活力の向上のための事業及び措置」としてどのような事業及び措置が計画されているか。
ポイントは、計画されている事業及び措置が推進されると自分の経営にどう影響するのか、計画では商店街―自店はどのように動くことが期待されているか、ハッキリわかる計画になっているかどうか。

さらに計画は、「ショッピングモール時代に、我が中心商店街に期待する役割」をハッキリ示しているか?
計画されている事業に取り組めば、役割を担うために必要な体制が作られるのか?
計画されている事業に取り組むことが「自店の繁盛への道」になるのかどうか?

答になるようなことはほとんど書かれていないと思います。

総務省のレビューで指摘された「ほとんどの基本計画が効果が発現していない」根本原因は、中心商店街という既存の商業集積をどう再構築するのか、という中心市街地の根本問題がハッキリ把握されていない。
そのために『ショッピングモールとの棲み分け』、「売れる売り場づくり」など活性化実現の根幹に関わる課題への取組が全く計画されていない。
これは御市の計画だけでは無く全国ほとんどの都市の計画に共通する明かな「欠陥」です。

基本計画には商業集積としての在り方を再構築する、ための下位計画が立てられていないので、基本計画から中心商店街が進むべき道、進むために必要な事業を引き出すことはできません。
個店経営の持続可能性を確立する方向も示されていない。
自分たちで考え、構築しなければならない。

そのための取組が「売れる売り場づくり、キラリ輝く繁盛店づくり」です。
その効能は
1,取り組めば売上げがアップする
2.「売れる売り場」を作り維持する「あたま」が作れる
3.運命を共有出来る仲間が増える
4.商店街の商業集積としてめざすべき方向と方法が分かる
等々。
正しい方向を選択すると,複雑に入り組んでいる様々な問題が“霧が晴れたかのように”ハッキリ見えて、解決出来るようになります。凄いですね。

商店街の皆さんが今すぐ着手すべきことは「うれる売り場づくり」。
この事業に着手し、その効果を確認することが、次の取組への展望を切り開いて行きます。
繁盛可能性を実証してみせる相手は、商店街の中だけでは無く、基本計画を作り、推進している自治体の首長さん以下関係各方面も含まれます。

個店経営は、自店が繁盛すればお客さんの生活堪能を実現し、商店街活性化の実現につながり、さらに市民所得の市内循環も拡大するという都市にとって不可欠の存在、誇りと自信を持って商売繁盛に邁進しましょう。

もちろん邁進するのは「売れる売り場づくり・キラリ輝く繁盛店づくり」。
他の選択肢はどこからも提案されていません。現状路線を辿るのか、キラリを採用するか,二つにひとつ(^_^)

 昨日、ネット上でメールアドレスを入手している商店街にはメール添付で講習会【売れる売り場の作り方】の開催をお奨めするDMを発送しました。あなたの商店街には届いているでしょうか。

案内の入手は こちら

講習会〈売れる売り場の作り方〉ご案内

本日発送しました。
都道府県、市町、商工会議所、商工会、商店街、中央会、まちづくり会社など

売れる売り場の作り方〉

商店街―中心市街地ぐるみで取り組む〈売れる売り場づくり〉=〈キラリ輝く繁盛店づくり〉です。
現在、商店街活性化を成功に導く条件として〈繁盛店-売れる売り場づくり〉を提唱しているのは当社だけです。
個店にとっては経営の持続可能性を維持するため、商店街にとっては商業集積としての〈持続可能性〉を再構築するため、売れる売り場の存在は不可欠です、.

ご承知の通り、当社は〈キラリ輝く繁盛店づくり〉という取組で、商店街に繁盛店を増やして行く、点から線、線から面へと拡大していく取組を商店街活性化のメインの事業として提唱しています。

これまでの取り組みの総括wふまえて今後はさらに充実した取組とするべく、試行版の着手以前から緊密に連携して取り組んで参ります。

市議会議員さん主催の商店街活性化セミナー

 町田市議会議員 吉田つとむさん主催の商店街活性化セミナーの講師を仰せつかりました。
吉田議員は現在同市議会議長を務めておられます。

第33回セミナー
地場小売業・商店街の繁盛店づくり
お金を掛けずに売れない売場を売れる売り場に

第33回と言うことですから、吉田さんにとってセミナー形式で市民に情報を提供するというのは、政治活動の手法なのでしょうが、他にもこういう方法を採用している議員があるものかどうか。
商業関係は初めてだそうですが、こういう取組が拡がるといいですね。
あちこちで宣伝したいと思います。

 地方自治体の議会で商店街活性化は定番で質疑が行われているようです。
特に多いのが補助金で開催されている集客イベント事業の効果について。
異端と当日の人出は多いが、一過性ではないか。
イベント以外の日々、商店街ではどういう取組が行われているのか?
等々。
担当者は大変そうです。

ところが。
我田引水のようですが、キラリに関する限り、批判めいた質問は全く行われいないようです。
自分が提唱していた取組がようやく始まった、参加店を巡回してみたがそれぞれ立派な店になっている・・・。

キラリ関係の予算は部長査定フリーという話もありました。

商店街のお客さんの反応も上々で、こ「ういう取組をしている商店街は市の誇り」という人まで(^_^)、.
みんなが期待する「キラリ輝く繁盛店づくり」。
勉強無くして繁盛なし。

しかし。
どう言うわけか、肝心の商店街だけがいつまで経っても盛り上がらない。
参加店は繁盛を実現し、意気軒昂ですが、取組がうまく拡大して行かない。
このあたり、当社の取組方がいまいち「遠慮がち」だったところに原因があり、深く反省しているのですが、それはともかく、せっかく「繁盛への道」を掘り当てたというのに、従来の輔じょっじぎょうと全く同じパターンで消化してしまうと言うのは許しがたい(^_^)

 勉強を継続しないとモールとお客に置いていかれる、と言う危機感はないらしい。
それとも、危機感よりもアキラメが先に立つようになっている?

 思わず愚痴になりましたが、実は当社のセミナーには議員さんが参加されたり、質問を寄せられたりすることは珍しくありません。
しかし、活動の一環として,自分の主催で「商店街活性化」について情報を提供する目的のセミナーを開催されるというのは、おそらく前代未聞ではないでしょうか。
こういう取組、どんどん拡がって欲しいですね。当社セミナーに参加された議員さん達にはさっそく情報を提供しなくては。

 NPOさんにも開催して欲しいですね。
ついでと言ってはなっですが近くに仕事に来たときにお付き合いさせていただきます。
みんなで勉強がイヤな商店街を包囲してしまいましょう!(^_^)

元祖・100円商店街を分析する

元祖・100円縁商店街を分析する

新庄市南・北本町商店街の取り組み
(『中小企業庁・がんばる商店街77選』)

 今や全国70数カ所の商店街が取り組まれているという「百円商店街」の元祖です。
100円商店街とはなにか、あらためて「元祖」新庄市の取組の報告を検討してみましょう。

引用******************************

1.事業実施の背景  
 商店街の活性化に特効薬はない。」と言われ続けている。未だに行政の行う活性化事業というと、空き店舗に公的資金を注ぎ込んで、一時しのぎの賑わいを作り出すだけか、または単なる客寄せイベントでお茶を濁すかで、補助金が底をつけば、あとはきれいに元通りということが多い、との批判がある。しかし、こうした問題は「さらなる地価の下落・テナント料金の破壊」という特効薬の調合の仕方を誰も知らないだけだ、という思想のもと、「活性化に結びつかない使われ方をしているお金も、自分達の税金なんだ。」という若者達のNPOグループ「NPO-AMP」が考案したのが全国初となる「新庄100円商店街。」である。
現在では各個店とも順調に新規顧客を確保しており、県内外からの視察団体も後を絶たない状況となっている。
引用終わり***************************

 従来の集客イベントに対する批判は結構厳しめですね。
しかし、「本当の問題」は、イベント客を入店客―買物客―得意客に転換させる力量の無い個店(売り場)にあるわけで、そこを指摘し、対策を提起できない批判は「聞き飽きた」(^_^).

> 現在では各個店とも順調に新規顧客を確保しており、県内外からの視察団体も後を絶たない状況となっている。

  と書かれていますが、本当に“順調に新規顧客を確保”出来ているか、当事者の報告を分析して検討してみようというのが当記事の狙いです。
“県内外からの視察団体も後を絶たない”というのは本当だと思います。

2.事業の概要

引用***********************
 商店街全体を一店の100円ショップに見立て、全ての店の店頭に100円コーナーを設置。会計は店内のレジで行う為、買い物客は気がつかないうちに店内に誘導される形で足を踏み入れ、今まで入ったこともない店内の様子を知ることに。各個店では専門店だからこそできる在庫処分も可能となり、100円ショップでは陳列不可能なレベルの掘り出し物が軒を連ねる。
引用終わり*************************
 
“商店街全体を100円ショップに見立てる”
からにはその業容(品揃え・購買促進システム・店舗環境)をきちんと把握しないと。
しかし、これは全く実現できていない。
着想は、百均は集客力がある、商店街全体で百均見立ててで集客しよう、と言うことだったのでしょう。
しかし、百均と商店街では「本当に売りたいもの」がまるで違いますからね。

ここで言われる100円商店街とは、
①特定の日時
②商店街有志店舗の
③店頭の一部
における取り組みですから、1年365日100円均一の100円ショップとはまったく違います。

>会計は店内のレジで行う為、買い物客は気がつかないうちに店内に誘導される形で足を踏み入れ、今まで入ったこともない店内の様子を知ることに。

 店内に入るのは外の100円売り場で勝った商品の「お勘定」のためです。
お客に入店させるために一手間掛けさせる、お客からすれば、店頭の百均売場にレジを置いてもらいたいところでしょう。
さっさと次の100円売り場に移動したい、店合いのプロパー商品を見る気など全く無かったお客が「店内の様子」をみようという意欲を持つだろうか。
入店させたお客に店内を回遊する意欲を喚起する手だては用意されているでしょうか。

 そもそも、“お客に見てもらえば気に入ってもらえる「売れる売り場」が準備されているだろうか。
ということです。この点、レポ-トとには何も記載されていません。

>各個店では専門店だからこそできる在庫処分も可能となり、100円ショップでは陳列不可能なレベルの掘り出し物が軒を連ねる。
つまり、「百均見立て」とは言いながら、実は「在庫処分」なども兼ねているいうことですね

①百円で売って惜しくない、
②売れ残り品やこのために仕入れた商品を
③百円均一で店前に並べる
④これを買いに来たお客を
⑤店内レジに誘導し
⑥店内を回遊させ
⑦あれこれ買ってもらう
⑧またのお越しを期待する

 ということですね。
「事業の概要」を一読して、理解できる「100円商店街」はこういう企画です。

3.事業の特徴と効果

5項目に分けて報告されています。

(1)イベントと個店の商売が直結

引用**********************
 今までのイベントでは商店街の一点にしか集客することができず(例:福引きなど)、客を個店に引き込めるかどうかは、全て個店の営業努力にかかっていた。しかし、100円商店街の場合、客は無意識のうちに店内にまで足を踏み入れるシステムになっている。商店街全体というより全ての店が会場と言える事業であり、回遊性も非常に高い。
引用おわり*************************

 お客さんが “無意識のうちに店内まで足を踏み入れ” たとしても、“無意識のうちに店内を回遊し、欲しい商品を見つけて買い物する”ことは起こりません。購買には「AIDCA」というプロセスがありますから、特定のアイテムが購買されるには首尾良くAIDCAプロセスがすすまなければならない。
「相当の魅力」が店内で実現していないと目的を達成できないわけですが、そのあたりはどう考えられているのか
言及されていません。

>商店街全体というより全ての店が会場と言える事業であり、回遊性も非常に高い。

  この場合、「回遊」とは “百円均一の商品が陳列されている店頭巡り” のことです。
店内での「お勘定」は “100均売り場である各店の店頭巡り”という目的にとって “一秒でも早く済ませたい” プロセス、心は既に次の100均売場に向かっていますから、「店内回遊」を期待するのは難しい。

 もちろん、日ごろ「売れている売り場」が、「冷やかし」来店を訴求する仕掛けとして取り組む場合は、効果があるかも知れませんが、あまりよい手法とは思えません。
100円商店街全体のなかに埋没する可能性が大きそうです。

 後の 「反省点と課題」 を見ると
>  今までのイベントでは商店街の一点にしか集客することができず(例:福引きなど)、客を個店に引き込めるかどうかは、全て個店の営業努力にかかっていた。しかし、100円商店街の場合、客は無意識のうちに店内にまで足を踏み入れるシステムになっている。

というのは、レポートを見る限り、実現出来ていません。

引用しますと
>100円商店街で客を商店街に呼ぶことに成功した。今後は、いかに店の中に足を運んでもらうかを考える時期になってきていると思われる。郊外店に対抗する個店ならではの知識、ノウハウ、サービスで店の中に足を運んでもらい、店の人とコミュニケーションをとってもらうことが鍵となっている。

と書かれていますので。

  結局、このイベントも他の集客イベント同様、“個店の営業努力(知識・ノウハウ・サービス)”を駆使しないと “来街客を入店客へ”は実現出来ない。お勘定のためのレジ行きはショッピングでは無く、作業です。

 100円商品のオンパレードで来街を訴求、「店内レジ」 利用で、お客を引き込み、回遊させ、プロパー商品の販売に結びつける、という企画はシナリオ通りには動いていない.
つまり、商店街活性化策としての100円商店街は、計画通りには機能していない、機能させるには解決すべき課題がある、ということですね。

(2)歩行者天国にしないメリット
引用********************
 歩行者天国だと、せっかく集まった客が道路の中央に固まってしまい、個店との間にかなりの空間が生じてしまう。歩行者天国にしないことで、客と個店の間の距離を縮め、さらに狭い範囲に集客することであえて人混みを作り出し、集客効果を増幅させている。
おわり*******************

> 歩行者天国だと、せっかく集まった客が道路の中央に固まってしまい、個店との間にかなりの空間が生じてしまう。歩行者天国にしないことで、客と個店の間の距離を縮め、さらに狭い範囲に集客することであえて人混みを作り出し、集客効果を増幅させている。

 よりお店・ショーウインドに近いところを歩いてもらう、ということでしょうか。

 ちなみに「人混み」が多いと集客効果が生まれるというのは、「人混み」が多いところで商売をしたことがない人の考え。
「人混み」が多いと、通行者は安全通行に気を取られてウインドウショッピングは出来ません。表参道とか。

100均で集めたお客は100均で動く。
100円商店街のお客さんは、100均売場から100均売場へと回遊するのであり、プロパーのショーウインドをチェックしてお店~商品を吟味し、衝動入店する、店内でプロパーのショッピングを楽しむという行動は期待できません。

(3)R&Dセクションのフル活用

引用********************
 今までのイベントでは、多くの費用と労力を投下すればするほど、それに比例して、結果を見ずに自己満足に走る傾向が多々あった。

本当の目的は何なのかを追求し、常に客と参加店の両面から意識調査を行い、結果を次回へとフィードバックするシステムを活用している
おわり**********************

「比例して」というのはどうでしょうか。
大きなイベントを組むとイベント自体に満足して,そもそもの目的を見失う、と言うことでしょうか?
そういう傾向があるかも知れませんね。
費用と労力、そんなに何時までも投下できるとも思えません。

 しかし、この批判は100円商店街にも当てはまるわけで、100円商店街の「本当の目的」ってなんでしょうね。
まちの賑わいづくり? 繁盛店づくり?
「繁盛店づくり」としての効果は間違い無く現れているのでしょうか?

(4)優れた費用対効果

引用*****************************

 通常一万人以上を集客するイベントというと、必要経費は膨大な額に上る。これに対してチラシの原稿も手づくり、印刷も印刷機でスタッフが直接行う等、贅肉を徹底的に排除した結果、一回の開催当り経費を約十万円まで削減することに成功している。これにより、官公庁等からの補助金は今のところ一切使用していない。しかし、その分労力の増加は避けられず、人件費への支出を計算していない非営利組織特有の手法になっている。

おわり************************

費用対効果とは、“経費を削減すること”ではありません。
商売人は儲かってナンボ、掛けたお金に対応する売り上げ・儲けが出るなら、経費を使うのはやぶさかでは無い。
費用対効果。補助金付きのイベントに比べるとたしかに費用は軽減されていますが、肝心の効果のほどはどうでしょうか。

>これにより、官公庁等からの補助金は今のところ一切使用していない。しかし、その分労力の増加は避けられず、人件費への支出を計算していない非営利組織特有の手法になっている。

せっかくここまで来たわけですから、なんとか所期の目的を達成していただきたい。
お金が掛からない・自力主体のイベント、ではなく、販売促進に徹していただきたい。
販売促進の効果が得られれば労力などは物の数では無い(^_^)

効果は“一万人以上の集客”。
つまり、“お金をあまり掛けずに集客できる”というのがこのイベントの現実の【効果】のようですね。
問題は、集客が「売り上げ」として報われるかどうか。
「入店→プロパー商品の衝動買い」を実現する仕組みをホンキで構築すべきです。

(5)集合体の力=組織強化へ

引用********************************
 今までの中心商店街活性化事業というと、行政や商店街組織の一部の役員だけがアクションを起こしていて、その他の大部分が「ただ乗り」状態だった。しかし、100円商店街を開催する場合には、「商店街加盟店の90%以上の参加」を絶対条件にしているため、その結果、集客力はさらに向上し、全ての店を主催者として機能させることに成功。これにより、やってもらうという事業形態から、自ら作り出すという事業形態へ移行することになり、これから商店街の意識改革を行っていくための土壌造りになっている。
おわり**************************

 当初の目的だった「販売促進」はプロパーの商品の販売につながらず、結果、【集客イベント】に変化しているような・・・。
個店の店頭が催事場ですから、全員参加は実現しますが、上述のとおり【店内回遊~プロパー商品の買い上げ】は実現していない。「売れる売り場」とは無縁のイベントになっている・・・。
9割以上の店舗が参加することで “集客力はさらに向上” したそうですが、肝心の「売り上げ」は変化したのでしょうか?

「売り上げ」につながらなければ、各個店の取り組み、だんだん縮小されそうですね。

 「意識改革」ってなんでしょうね。「意識を改革する」と何にどんな効果があるのでしょうか?
百均イベントに取り組むと“意識改革の土壌作り”になる?
うーむ、意味不明です。
この事業に取り組めば売上げがアップし、得意客が増える、はずでした。初心を貫いていただきたい。

で、肝心かなめの“参加各個店の売り上げ”はどうなったのか?
100円商店街に興味を持つ人の100人が100人、是非とも知りたいこの点については、一言も触れられておりません。
触れられておりませんが、「反省点と課題」などを見ますと課題として、“イベント来街者を個店に入店させる”ことがあげられています。
つまり、イベント来街者を入店させ、プロパーの商品を買ってもらう、という当初の目的は果たされておらず、今後の課題になっています。

この課題にどう取り組もうとしているのか?
ここが肝心要ですが今後の課題、と言うことまでで具体的な取組の方向は出ていないようです。

5.事業の課題・反省点
引用********************
 ~いかに店の中に足を運ばせるか~

 100円商店街で客を商店街に呼ぶことに成功した。今後は、いかに店の中に足を運んでもらうかを考える時期になってきていると思われる。郊外店に対抗する個店ならではの知識、ノウハウ、サービスで店の中に足を運んでもらい、店の人とコミュニケーションをとってもらうことが鍵となっている。

おわり**********************

 入店客の確保はこれからの課題、ということは “100均で入店客を集め、プロパーの商品を買ってもらう” というそもそものシナリオが実現していない、ということです。これは企画のスタート時点でしっかり組み立てておくべきことだったのは無いでしょうか。

「個店ならではの知識、ノウハウ、サービス」って何でしょう?
それを使うとお客が “店の中に足を運んで” もらうことが出来るんだったら、どうしてスタート時点からそうしないんですか?
実際は、「そのつもりではじめたがそうはいかなかった」ということですね。
郊外店に対抗する個店ならではの

店の中に足を運んでもらい、店の人とコミュニケーションをとってもらうことが課題となっている。

というのは、集客イベントで集客している他の商店街と同じ課題に直面しているということですね。
重大な発言です。
通りでイベントをしても入店客が無い、だから個店の店頭でイベントに取り組んだ、しかし、入店―買い物をしてくれるお客は増えない。
で、これからイベント客を買物客に変身させる取組にチャレンジしなければならないのですが、その武器はと言えば、
「個店ならではの知識・ノウハウ・サービス」
ということで、それがあるならどうしてこれまで使わなかったのでしょうか。

 持っていない(持っていないから使えない?) なら、どうやって「知識・ノウハウ・サービス」を用意するのですか?
そもそも、それらを準備してから取り組むべきだったのでは?
と言う疑問が生じます。

ま と め
  各項目ごとに、報告されている内容をもとに考察を行います。

今や全国70個所以上の商店街が「100円商店街」に右へならいしているそうですが、もちろん、その結果も同じく右へならえ、になっていることでしょう。

 こういうことに取り組んでいると、本当に取り組むべき仕事を見失うことになりかねません。

①自前の販促費を使ってチラシを作り、
②各店毎に企画した100円商品を掲載する、
③お客はそれを目当てに来街・来店する。
最初のうちはもの珍しさからお客が集まります。
もちろん、集まって来るのは「100円商店街」という企画に惹かれ、チラシの100円で買える商品のオンパレードに釣られて来たお客です。(それぞれのお店のお得意さんが来ることはまず無いでしょうね)

このお客に対して、
④商品は店頭に陳列、お勘定は店内のレジで
という仕組みを作るのが「キモ」でありまして、
⑤100円商品の支払いのために入店してきたお客に
⑥上手に接客してプロパーの商品を販売する
というのがこの企画の狙い。

 そう簡単にいくものかどうか。
ものはためし、お客の立場で考えてみましょう。

(1)お客の事情とお店の期待
  とある商店の企画商品(100円)が気に入ったお客が、支払いのためにお店に入り、レジまでやって来ます。
このお客は何を考えているか?

“早く支払いを済ませて次の店に行かなくちゃ!”
ということですね。
握りしめたチラシの百縁商品群のうち、「買うべき商品」にはマジックで黒々とチェックがしてある。
早く行かないと売り切れるかも知れない!

 一秒でも早くお勘定を済ませて次の店へ行かなくちゃ、ですね。
“店内にもいろいろ揃っていますからゆっくりごらんになってください”などと誘われても耳に入りません。なにグダグダ言っているのよ、早くして(笑

 そもそも。
100円商店街に来たつもりのお客に、100円集客に頼ろうとする商店街・個店がが何を売ろうというのか、という根本的な疑問があありまして、日常的な買い物客が絶対的に不足しており、イベントを企画してもイベント来街者に買ってもらえない商店街、プロパー商品を100円客に買ってもらえるはずはないのであります。
それよりも、プロパーの商品をお得意さんに如何に買ってもらうかを考えた方が絶対効果が挙がります。
何故そう言えるか?

 100円商店街の来訪客にとって、来街目的=目的の買い物は100円商品です。
100円で提供されている商品を冷やかし、気に入った商品があればあれこれ買う、というのが今日のショッピングの内容です。
つまり、今日のお客は「100円客」です。

 問題は、100円客がプロパーの商品を買うだろうか?ということでありまして、100円商品がお目当てで、買い上げた100円商品の支払いのために「レジがそこにしかないから仕方なく」入店、レジまで入ってきたお客に“接客してコミュニケーションを作り、プロパーの商品を買ってもらう”というのが狙いです。

 二つ問題がありまして。
第一に、そもそも“早く次の店に行かなくちゃ”と気がせいているお客に、“接客してコミュニケーションを作る”という技術を参加店が持っているだろうか?
そういう技術を持っていたなら、「100円商店街」などという企画に走る前にその技術を駆使して繁盛を作ることが出来たはずではないのか?

第二に、接客技術を持っていたとして、肝心かなめ、プロパーの商品は100円客の心を掴むことが出来るか?
ということがありまして、この場合、狙いは「衝動買い」ですからね。
①100円商品を買い回りたいお客の足を
②接客で押しとどめ、コミュニケーションを形成し、
③プロパーの商品を売りつければ
④お客はにわかにその商品が欲しくなって買い上げる
ということが起こるものかどうか?

 そりゃあ、中にはそういうお客もいるかも知れませンが、ごくごく少数ですね。多くのお客は「百縁商品ハンター」、その他の商品に関心はありません。もともと「陳腐化」していてショッピング対象にならない商店街の企画、企画が当たっても陳腐化している売り場のしつらえでは欲しい賞品が目に飛びこんできませんから。
そもそも「衝動買い」の対象になる品揃えがお客に見えるように提供されていれば、百円客を集める必要はありません。プロパーで売れているはずです。

 販促費をはたいて取り組んだ百縁商店街ですが、客単価は上がらず、プロパーの商品は売れず、「確かに人は来た」という結果に終わります。
費用対効果? 話になりません。
 販促経費もペイしませんから、次の開催の経費は別途調達することになります。来街者を増やすためにはチラシをたくさん撒かなければならず、経費負担はズッシリ、これを通常の売り上げから捻出するのは大変のはず、人出があったからといって度々開催することは出来ません。
二ヶ月に一度、三ヶ月に一度というようにだんだん間延びしてくるのではないでしょうか。
でも大丈夫、誰も“今度はいつ?”と期待している人は一握りです。

 それでもせっかく始めたイベントですから、延び延びになっても三年くらいは続けなくちゃ、
“取り組んでいなかったらもっと空洞化が進んでいたはず”
という都合のいい弁解などもありまして、継続することになります。

 ということで、100円商店街、商店街の活性化=売り上げアップにはつながりませんが、最低でも三年くらいは継続することになります。その間、他の事業には取り組めません。
「シャッターの内側・業容改革」・「売れる売り場づくり」という正真正銘の活性化策に取り組むことが阻害されます。

 商店街には “役に立たない活性化事業に取り組むと空洞化が促進される” という経験則がありますが、一店逸品に引き続き登場した100円商店街企画、取り組んだという話はいろいろ聞きますが、取り組んだ結果、街が活性化した・繁盛店が生まれ始めた、という話はありません。

 それとも聞いたことがありますか?

 ということで、言い出しっぺさん、実施中の皆さん、取り組みを検討中の人、以上の批判に対して言いたいことがあったらご遠慮なくどうぞ。

 本来ならば、
①お客が来ないのは店づくりが陳腐化しているからだ、と自覚して
②品揃え・接客・提供環境=三点セットの「売れる売り場づくり」に努めるべきところ、
③売り上げが上がらないのは来街者が少ないからだ、と責任を転嫁
④100円j企画で100円客を集めれば
⑤プロパーの商品が売れるようになり、繁盛続出・空洞化は解消する
という「風が吹けば桶屋が儲かる」的な思考プロセスで作られた企画ですが、「物珍しさで人が集まった」という情報を「活性化施策として成功した」と勘違い、次々に導入する商店街があるわけです。

 この事業に取り組んでいる商店街をはたから見ますと、これはハッキリ、
「我が商店街は「空洞化」「お客離れ」という問題を“100円商店街でバッチリ解決できる”と考えている、つまりそのレベルの商店街なんです、ということを満天下に向けて告知しているに等しい」
という見方もあり得ます。

痩せ尾根縦走

 右を見ても左を見ても千尋の谷、行く手は細い一本道、おまけに後戻りは出来ない・・・。
というのが「商店街活性化への道」です。
たまに見えたりする歩きやすそうな道は、たいてい行き止まりか麓へ逆行する道です。

 100円商店街などはその一例でありまして、“すでに全国70個所の商店街で取り組まれている、早く取り組まないとバスに乗り遅れる”などと取組を奨励する人がいたりします。
こういう人は、“商店街活性化とはどっかの誰かがやっていることをマネすること”だと勘違いしており、“何が何でも繁盛店を増やしていくことだ”などとは夢にも思ったことはありませんし、そういう取り組みを理解していませんし、理解しようとも思っていませんから、こういう人の立場に配慮して、イヤイヤながら取り組んだりすると後が大変ですからね。

 どんな事業でも一端動き出すと当分は止めようがないのでありまして、短くても一年間は確実に動きます。中に面白がる人が出てきたりすると2,3年はアッという間です。
経験した人数知れず。

 その間、肝心の『売れる売り場を祖揃える』取り組みの方は、全く考慮されません。
キラ裡の取り組みでもせっかく点から線レベルの繁盛が実証されても、“次は百縁商店街だよ~”と “まちぜみだよ~” といわれるとそちらに流されていくと奈落に転落、ということになります。

 100円商店街、せっかく取り組んでいるのですから、本当に効果のある取組に中身を改善したらどうでしょうか。
お奨めは“売れる売り場づくり”に取組、その節目節目で100円イ商店街のベントに取り組む、という仕組み。
これでしたら確実に百縁商店街を契機にプロパーのお客が増えますよ。

善は急げ、です(^_^)

仮説-試行と仮説-検証

最近のキラリの勉強会では【セブンに学ぶ】がよく出ます。

セブンは仮説―検証
キラリは仮説―試行 ですね。
両者の違いはどこにあるか?

セブンの場合:
実は「仮説」のなかに「試行―評価」が含まれています。
セブン的仮説=【仮説―試行ー評価】です。
セブンでは誰が仮説―試行に取り組んでいるのか?
なんと、オーナーや取引先やもちろん本社も取り組んでいます。ここにゼブンイレブンの【仮説―検証】の秘密がある

セブン的仮説ー試行に駆り立てるもの

オーナー:自店の業績向上、客うう✕客単価の向上
取引先:棚の確保
本 部 :売り場づくりの最適化

オーナーさんが自店の業績向上のtが目にあれこれ工夫する.仮説です。成果が挙がったり挙がらなかったり、巡回指導員さんのアドバイスあり。成功すれば業績向上。
取引先:仮説-試行を通じてセブンイレブンの業績向上に貢献することを通じて自社の目標を実現する
本 社:セブンシステムの最適化を実現してお客のニーズに対応の最適化

仮説-試行の結果は本部に集約され、本格的に検証される。検証の基準は、部分最適では無くシステム全体の最適化にどう貢献するか。採用が決定すると全店舗に普及させる。
システム全体が仮説―検証システムになっている、と言うのがセブンイレブンの凄さです。

ひるがえって、商店街立地の個店/キラリの場合はどうでしょうか?

キラリの仮説-試行は、
問題発見ー定義ー解答仮設―試行-結果の批評
と進みます。
その前に〈問題を発見するアンテナ〉が有るのが特徴です。

(続く)

区画整理事業は起死回生になり得るか?

 中心市街地―商店街の大規模プロジェクトは再開発と区画整理。
今日は商店街の区画整理について。

 始めに確認しておくべきことは、商店街の区画整理による活性化は、中心市街地の空洞化が都市計画の課題になる以前の話。
小売業の競争が「商店街鐶競争」が中心心だったころの事業です。
この時期に漫然と取り組むととんでもないことになりますね。

懸念されるのは、テナントが集まらないこと。
漫然と,立地条件が改善されたので、以前の業種でワンランク上のテナントが集まるのでは無いか、などと考えているととんでもないことに。

始めに、これから30年は持続可能な商店街を作る、というように基本方針を決めること。
これを確立することが第一です。
地権者の合意はまずこの一点。そのためには,商店街活性化を取りまく環境y0件を理解することから。
ショッピングモール時代に商店街が目指す商業集積の可能性、標的と集積の在り方。

ここで合意形成が出来ないと、個々の店舗毎に《テナント募集》では「応募するテナントがいない」となるのが目に見えています。

「こういうテナントに集まってもらいたい」 と思うなら、そういうテナントが「是非出店したい」と思うような街区の計画を作る、故出る的なテナントを先行確保して《モデルショップ》として出店する、地権者の店舗は新しいコンセプトを体現する方向でいち早く開店、繁盛して見せる、と言う取組が必要です。

商店街を一個の《計画主導で構築された商業集積》として作って行くことが必要です。
この取組に失敗は許されません。

コンセプトの基本方向は、高度必需対応=時間堪能型商業集積です。
目下、地主さん達に基本方向を提案する資料を作成中。

関東甲信越・講習会開催のお奨め

 次のとおり、篤志家の主催による公開セミナーが開催されます。
大型ショッピングモールの進出が相次ぐ状況のなかで、商店街・中心市街地活性化のための情報提供という趣旨です。

テーマ:『ショッピングモール時代の中心商店街活性化』
講 師:武雄信夫
場所:町田市市民フォーラム
日時:6月1日(水)午後

商店街活性化を語る上で重要なことは,ショッピングモールとの関係をどう考えるか、ということですが、ご承知のとおり、各地の取組ではこの問題が微妙に避けられています。まるでモールに触れると,すべての活性化事業の効果が吹き飛んでしまうと恐れられているような・・・・。
ショッピングモールの正体を知れば,それが危惧であることが分かります。
中心商店街活性化は、ショッピングモールの正体を知り、これと『棲み分け』を目指すことで,始めて可能になるります。
セミナーでは、ますます大型化するショッピングモールの正体を説明し、中心商店街が目指すべき「棲み分け」の方向と方法を提案します。

 関連で募集します。

 このセミナーの前後の日程で,商店街―中心市街地活性化関係の講習会を企画される方はいらっしゃいませんか。
6月1日前後の日程でしたら、旅費が軽減されます(負担は東京⇔会場限り)

テーマ:主催者が直面しておられる問題に即して設定してください。
講 師:武雄信夫(当社代表)

テーマの例はこちら

お問い合わせはメールでどうぞ
有限会社クオールエイド
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

有限会社 クオールエイド

  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ