進化する売場が日本を救う


記事の内容

前へ | 次へ

メイドインチャイナの殿堂・ショッピングモール
2009/05/24 13:10

 本日、イオンモール筑紫野を見て来ました。

 長らく「ゆめタウン」の金城湯池であった地区への進出です。
久留米、佐賀などでゆめタウンの後塵を拝していたところ、いよいよ反転攻勢でしょうか。

 核店舗・JUSCOさん、売場は相変わらずの量販百貨店ぶり、イオンスタイルストアではスタッフがハンドマイクを「タイムサービス」を訴求していました。喧噪という言葉がピッタリ、今ごろありえねぇ、としばし見とれました。
「ジャスコスタイルストア」とはこういう3Aのことでしょうか。
こういう業容に「スタイルストア」って・・・・。

 そう言えばジャスコスタイルストアの切り札として打ち出されていたはずのフルハウスなどのインショップは一個も見あたりませんでした。
九州地区での展開はスタート当初のまま鹿児島、八幡東の2SCに止まっているようで、JUSCOにスタイルストアは見当違い、という当社の見立があたったのかも。

 かって、量販百貨店が全国を席巻した時代、これを評して「化繊の殿堂」と評した人がありましたが、今は昔、もちろん今ではナチュラル風味の自然素材の商品もいっぱい。
代わって名付けるなら標題のとおりではないでしょうか。

 日本全国、ほとんどの産業が国内工場を縮小・閉鎖(つまり日本人を馘首)して、海外に移転(つまり現地人を雇用)するという趨勢ですが、小売業は相変わらず国内消費者(つまり国内賃金所得)をあてに売り上げ増をめざしますが、売ろうとしている商品のほとんどはメイドイン海外。不思議でならないのは、海外製品を購買する原資は誰がどこで調達すると考えているのだろうか、ということです。
“企業は国を捨て人を捨てる”というのはグローバル資本主義のオキテかも知れませんが、その結果、行き着く先が“国内に消費者がいなくなる”ことは、だれの眼にも明らかでしょう。
ひょっとすると、“それはそうかも知れないが、うちだけは大目に見てもらいたい、何しろ会社の存続が掛かっているもので”というあたりが本音かも知れません。合成の誤謬。

 さらに、SCが進出する都市・地域に関して言えば。
当該都市で獲得した所得を吸収、本社所在地に移転させる仕組みがショッピングセンターの一面の機能です。
雇用とか、税収とか言いますが、その中味はみんな地元の所得を吸い上げる「手数料」程度。
流出するのはその何十倍もの地元の所得だ、ということもたまには考えてみるべきではないか、などと思うのは引かれ者の小唄?
もちろん、SCが全国水準の商品を安定供給するという社会的使命を果たしていることは間違いありませんが、既存路線の延長上で今後とも使命=事業機会を確保し続けられるかどうか、旨に手を当てて考えてみていただきたい。

 先日、大手家電メーカーで唯一黒字決算と報じられた三菱電機は、「地産地消」という経営戦略を採用しているとのこと、一国で販売する家電については当該国内で生産することを基本としているそうで、もちろん、日本国内で販売されている同社製品はすべて国産と言うことになります。グローバリゼーションとやらも「消費はそれぞれの国内において国民によって行われる」ということに着目した中長期の戦略としては当然のことではないでしょうか。
さらに、三菱電機では技術革新を牽引するマザー工場は国内にきっちり置いてあり、国内消費者の吟味に叶うメイドインジャパンのハロー効果を世界に及ぼしているわけで、この時期の企業の方針としてすばらしいですね。

 そろそろわが小売業界も、メイドインジャパンに進路を取るという「革新」の機会が眼前しているのではないでしょうか。
チャンレジャーは誰もでもよろしい、業績不振で困窮している百貨店などの中から、脱ブランド・国産品愛顧を戦略とする実験店舗などが出てくるといいですね。
中心市街地ぐるみの実験でも結構可能性は高いと思いますが、こちらは「体制」に問題がありそうです。
“百貨店ぐるみで挑戦する”と名乗りを挙げる中心市街地があってもおかしくないという客観的情勢ですが、いかんせん、主体の力量・基礎体力が圧倒的に不足しています。

 と言うことで、百年に一度という暴風雨のさなか、メイドインチャイナの殿堂に善男善女が集うという光景、このままでは需給両者とも早晩先細りとなることは確実ですが。

カテゴリ:中心市街地活性化

前へ | 次へ

コメントを見る(0)
コメントを書く
トラックバック(0)
BlogTOP
このユーザーのホーム

ログイン


Powered By FC2ブログ